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公開番号
2025074203
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-13
出願番号
2025031823,2020182678
出願日
2025-02-28,2020-10-30
発明の名称
樹脂管用継手付きバルブ
出願人
株式会社キッツ
代理人
個人
主分類
F16L
33/22 20060101AFI20250502BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】固定リングを固定後にリングを当初の固定位置に留めることを可能としつつ、樹脂管の樹脂管接続部への固定力も十分に維持可能な樹脂管用継手付きバルブを提供すること。
【解決手段】外周に凹凸を有する樹脂管接続部を備えた継手部をバルブ本体に一体又は別体に設け、この樹脂管接続部に樹脂管を挿入し、樹脂管の外周から固定リングを圧入して継手部に前記樹脂管を固定する樹脂管用継手付きバルブであって、前記固定リングの内周にクサビ状の溝部が形成され、前記固定リングを前記樹脂管の外側に圧入する際に、前記溝部内に前記樹脂管の一部が入り込んで前記樹脂管にクサビ部が形成され、このクサビ部が前記溝部内に係止される樹脂管用継手付きバルブにおいて、前記樹脂管がクリープ状態の限界に達して最大に収縮したときの収縮後のクサビ部の径方向の頂部の収縮量よりも、前記溝部の径方向の深さの方が大きくなっている。
【選択図】 図4
特許請求の範囲
【請求項1】
外周に凹凸を有する樹脂管接続部を備えた継手部をバルブ本体に一体又は別体に設け、この樹脂管接続部に樹脂管を挿入し、樹脂管の外周から固定リングを圧入して継手部に前記樹脂管を固定する樹脂管用継手付きバルブであって、前記固定リングの内周にクサビ状の溝部が形成され、前記固定リングを前記樹脂管の外側に圧入する際に、前記溝部内に前記樹脂管の一部が入り込んで前記樹脂管にクサビ部が形成され、このクサビ部が前記溝部内に係止される樹脂管用継手付きバルブにおいて、前記樹脂管がクリープ状態の限界に達して最大に収縮したときの収縮後のクサビ部の径方向の頂部の収縮量よりも、前記溝部の径方向の深さの方が大きくなっていることを特徴とする樹脂管用継手付きバルブ。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記溝部の断面形状は、くさび形形状、逆V字形状又は三角形状である請求項1に記載の樹脂管用継手付きバルブ。
【請求項3】
前記固定リングのバルブ本体側にこのバルブ本体側に向けて拡径するテーパ面が設けられ、このテーパ面と前記継手部の外周に設けられた鍔部の係合面とにより設けられた充填スペースの容積と、樹脂管接続部の凹部の体積の総和との和に対して、リングの内周と樹脂管外周が交差する領域であって、樹脂管にリングを圧入することにより押し出される部分の樹脂素材の体積の割合が、0.8以上1以下である請求項1または2に記載の樹脂管用継手付きバルブ。
【請求項4】
外周に凹凸を有する樹脂管接続部を備えた継手部をバルブ本体に一体又は別体に設け、この樹脂管接続部に樹脂管を挿入し、樹脂管の外周から固定リングを圧入して継手部に前記樹脂管を固定する樹脂管用継手付きバルブであって、前記固定リングの内周にクサビ状の溝部が形成され、前記固定リングを前記樹脂管の外側に圧入する際に、前記溝部内に前記樹脂管の一部が入り込んで前記樹脂管にクサビ部が形成され、このクサビ部が前記溝部内に係止される樹脂管用継手付きバルブにおいて、前記固定リングのバルブ本体側にこのバルブ本体側に向けて拡径するテーパ面が設けられ、このテーパ面と前記継手部の外周に設けられた鍔部の係合面とにより設けられた充填スペースの容積と、樹脂管接続部の凹部の体積の総和との和に対して、リングの内周と樹脂管外周が交差する領域であって、樹脂管にリングを圧入することにより押し出される部分の樹脂素材の体積の割合が、0.8以上1以下であることを特徴とする樹脂管用継手付きバルブ。
【請求項5】
外周に凹凸を有する樹脂管接続部と樹脂管が当接する鍔部を備えた継手部をバルブ本体に一体又は別体に設け、この樹脂管接続部に樹脂管を挿入し、樹脂管の外周から固定リングを圧入して継手部に前記樹脂管を固定する樹脂管用継手付きバルブであって、前記固定リングの内周にクサビ状の溝部が形成され、前記固定リングを前記樹脂管の外側に圧入する際に、前記溝部内に前記樹脂管の一部が入り込んで前記樹脂管にクサビ部が形成され、このクサビ部が前記溝部内に係止される樹脂管用継手付きバルブにおいて、前記固定リングのバルブ本体側には、バルブ本体側に拡径するテーパ面が設けられ、前記樹脂管接合部は前記鍔部との境界部分の前記テーパ面に対向する位置に第1凸部が設けられ、前記溝部は、前記固定リングのテーパ面とは対向していないもっとも奥側に位置する樹脂管接合部の凸部と対向する固定リングの平坦面に設けられた樹脂管用継手付きバルブ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂管用継手付きバルブ及び樹脂管用継手に関し、特に、固定リング圧入により樹脂管を継手部に固定した後、固定リングが離脱するのを防止すると共に樹脂管の固定力を維持可能な樹脂管用継手付きバルブ及び樹脂管用継手に関する。
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【背景技術】
【0002】
従来、ポリエチレンなどの合成樹脂から成る管体を金属製のバルブ本体などの所定の結合対象に結合(固着)させるために、金属製の継手部の外周にいわゆるタケノコ溝を設けた樹脂管用継手などが知られている。
【0003】
このような継手部の構造は、例えば、金属製の管継手本体に一体又は別体に形成された樹脂管用接続部に、樹脂管の先端面を当該継手部外周に拡径させながら外嵌挿入した後、樹脂管に備えられたリング状の締付部材(リング)を当該継手に向けて樹脂管外周を締付けながら圧入していくように構成している。
【0004】
樹脂管は、低温時に収縮したり、経年変化して痩せたりすることがあり、そのため、金属製のタケノコ溝の外周に挿入した樹脂管の外周から圧入したリングと、樹脂管の外周との間に隙間が生じ、リングや樹脂管などに振動や衝撃などの外力がかかると、リングが緩んだり或いはリングが当初の固定位置から移動して抜けてしまう問題があると共に、リングの緩みなどにより収縮した樹脂管が継手部から離脱するおそれがある。
【0005】
従来より、この問題に対し各種の継手構造が提案されており、特に、特許文献1の継手構造では、締付リング内周に凹部を設けて、第1凸部と第2凸部を有する樹脂管接続部にこの凹部と対向する位置に第1凸部を形成し、第1凸部が第2凸部よりも高くなっており、凹部と第1凸部との間で挟まれた部分で樹脂管を径方向に撓ませた継手構造が開示されている。
【0006】
特許文献2の継手構造では、締付リングの奥側に向かって内径が大きくなるようにした拡径部に複数の突起を形成し、高さが異なる複数の凸部を有する樹脂管接続部のうち外径が最も大きい凸部をリング内周の拡径部に対向する位置に形成した継手構造が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2015-166601号公報
特開2015-152064号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1では、リング内周の凹部における軸方向の幅を対向している第1凸部の軸方向の幅よりも広くし、かつ、凹部へ樹脂管の樹脂素材を多く入り込ませて、リングの離脱を防止すると共に奥側でリングから樹脂素材が飛び出すことを抑止しているが、凹部に十分に樹脂素材を充填するために、高さがある第1凸部によって樹脂管を径方向へ撓ませ、凸部と対向位置にあるリング内周の凹部に樹脂管の樹脂素材を入り込ませている。
【0009】
このため、リングの離脱を防止するには、樹脂管を外径側に変形させることが必要であり、変形させて凹部に入り込ませた樹脂素材の分、タケノコ溝の凹部に充填する樹脂素材が減ってしまうため、継手部に樹脂管を固定する固定力が低下するおそれがある。
【0010】
特許文献2の継手構造は、リングの奥側に拡径部を設けて、樹脂管にリングを圧入していくとリングの内周面と樹脂管の外周面が圧着して、リングの拡径部と圧着状態にある樹脂管の一方端部では拡径部の内径に沿うように奥側に向かって拡径して、拡径部に形成した突起を樹脂管の外周面に食い込ませて、樹脂管に食い込んだ突起がストッパとなって、樹脂管からリングの離脱するのを防止している。
(【0011】以降は省略されています)
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