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公開番号
2025074436
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-14
出願番号
2023185224
出願日
2023-10-30
発明の名称
ボールねじ及びボールねじの製造方法
出願人
日本精工株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
F16H
25/24 20060101AFI20250507BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】製造コストの増加を抑制しつつ、大型化を抑制することができるボールねじ及びこのボールねじの製造方法を提供する。
【解決手段】ねじ軸と、ナットと、複数の転動体と、コマと、加締め部によりナットに加締められる円筒部材と、を備えるボールねじの製造方法であって、ナット形成工程S02と、第一状態形成工程S04と、抑え部材配置工程S06と、円筒部材配置工程S08と、加締め工程S10と、を備える。ナット形成工程S02では、ナットのうち円筒部材の加締め部よりも軸方向の円筒部材側の領域において、ナットの外径寸法が円筒部材の内径寸法以下となるようにナットを形成する。抑え部材配置工程S06では、ボールねじにおける軸方向の所定の位置に端面が配置されるように抑え部材を配置する。その後、円筒部材をナットの外周部に外挿して加締める。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
外周面に螺旋状の外周転動溝を有するねじ軸と、
内周面に螺旋状の内周転動溝を有するナットと、
前記ナットの前記内周転動溝と前記ねじ軸の前記外周転動溝とにより形成される転動路に配置される複数の転動体と、
前記ナットに取り付けられ、前記転動路の一端から他端へ前記転動体を戻す循環路を有するコマと、
一端部が前記ナットの外周部に加締められることにより前記ナットと嵌合して前記コマを径方向の外側から覆う円筒部材と、
を備え、
前記円筒部材の他端部よりも前記ねじ軸の軸方向における前記一端部と反対側の領域において、前記ナットの外径寸法は、前記円筒部材の内径寸法以下となるように形成されている、
ボールねじ。
続きを表示(約 1,700 文字)
【請求項2】
前記円筒部材は、前記円筒部材の前記他端部が抑え部材に当接した状態で前記ナットに対して加締められて形成された加締め部を有し、
前記ナットは、前記加締め部が嵌合する加締め凹部を有する、
請求項1に記載のボールねじ。
【請求項3】
前記軸方向において前記円筒部材と重なることなく設けられるとともに前記ナットの外周部に嵌合する嵌合部材をさらに備え、
前記円筒部材は、前記ナットに形成された前記加締め凹部と前記嵌合部材との間に設けられている、
請求項2に記載のボールねじ。
【請求項4】
前記ナットの前記軸方向における全領域に亘って、前記ナットの外径寸法は、前記円筒部材の内径寸法以下となるように形成されている、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のボールねじ。
【請求項5】
外周面に螺旋状の外周転動溝を有するねじ軸と、
内周面に螺旋状の内周転動溝を有するナットと、
前記ナットの前記内周転動溝と前記ねじ軸の前記外周転動溝とにより形成される転動路に配置される複数の転動体と、
前記ナットに取り付けられ、前記転動路の一端から他端へ前記転動体を戻す循環路を有するコマと、
軸方向の一端部において前記ナットの外周部に取り付けられる加締め部を有し、前記コマを径方向の外側から覆う円筒部材と、
を備えるボールねじの製造方法であって、
前記ナットのうち前記円筒部材の前記加締め部よりも軸方向の前記円筒部材側の領域において、前記ナットの外径寸法が前記円筒部材の内径寸法以下となるように前記ナットを形成するナット形成工程と、
形成された前記ナット及び前記コマが組み付けられた第一状態のボールねじを形成する第一状態形成工程と、
前記第一状態のボールねじにおける前記軸方向の所定の位置に端面が配置されるように抑え部材を配置する抑え部材配置工程と、
前記第一状態のボールねじにおける前記ナットの外周部に前記円筒部材を外挿し、前記円筒部材の前記軸方向の他端部が前記所定の位置に配置されるように前記円筒部材を移動させる円筒部材配置工程と、
前記ナットの外周部に配置された前記円筒部材の前記軸方向の前記一端部に少なくとも前記軸方向成分を有する荷重を付与することにより、前記円筒部材の前記他端部を前記ナットの外周部に加締める加締め工程と、
を備える、
ボールねじの製造方法。
【請求項6】
前記抑え部材は、
前記ナットの外周部に嵌合して前記ナットに取り付けられる嵌合部材と、
前記嵌合部材の端面が前記所定の位置に配置された状態で前記嵌合部材を前記軸方向から支持する治具と、
を含み、
前記加締め工程では、前記嵌合部材の前記端面に前記円筒部材の前記他端部が当接した状態で前記円筒部材の前記一端部を加締める、
請求項5に記載のボールねじの製造方法。
【請求項7】
前記抑え部材は、前記抑え部材の端面が前記所定の位置に配置されるように前記第一状態のボールねじを保持する治具であり、
前記加締め工程では、前記治具の前記端面に前記円筒部材の前記他端部が当接した状態で前記円筒部材の前記一端部を加締める、
請求項5に記載のボールねじの製造方法。
【請求項8】
前記加締め工程の後に前記ボールねじから前記治具を取り外す治具取り外し工程と、
前記治具取り外し工程の後に、前記ナットの外周部のうち前記治具が取り付けられていた箇所に、前記ナットの外周部に嵌合する嵌合部材を配置する嵌合部材配置工程と、
をさらに備える、
請求項7に記載のボールねじの製造方法。
【請求項9】
前記ナット形成工程では、前記ナットの前記軸方向における全領域に亘って、前記ナットの外径寸法が前記円筒部材の内径寸法以下となるように前記ナットを形成する、
請求項5から請求項8のいずれか一項に記載のボールねじの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ボールねじ及びボールねじの製造方法に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
ナットと、ナットを貫通するねじ軸と、ナットとねじ軸との間に配置される複数の転動体と、を備えるボールねじが知られている。例えば特許文献1には、ナット、ねじ軸及び転動体の他に、ナットに設けられて転動路の一端から他端へ転動体を戻す複数のコマと、このコマを径方向の外側から抑える円筒部材と、を有するボールねじの構成が開示されている。円筒部材はナットに加締められて固定されており、円筒部材の一端部にはフランジ部が設けられている。また、フランジ部と円筒部材の本体部との間の角部は、フランジ部側へ向かうにつれて径方向の外側へ傾斜するように形成される。特許文献1に記載の技術によれば、フランジ部の角部がテーパー状に形成されることにより、ナットに対する円筒部材の挿入性を向上するとともに、ナットとの干渉による金属片の脱落を抑制できる、とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-182715号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、コマを保持するための円筒部材をナットに加締めて固定するボールねじにおいては、円筒部材を加締めるためにナットの外周部にフランジや突起等の凸部を設ける場合がある。例えば上述の特許文献1に記載の従来技術にあっては、円筒部材の一端部がナットと一体形成されたフランジに突き当てられ、かつ円筒部材の他端部がナットの外周部に加締められることによって円筒部材が取り付けられる。円筒部材が加締められる際には、円筒部材の軸方向に沿う突き当て荷重が発生する。特許文献1に記載の従来技術にあっては、ナットの外周部に設けられたフランジによって加締め時の突き当て荷重を受けることで、加締めを行っている。
しかしながら、フランジ等の凸部を有するナットを用いる従来技術にあっては、外周面が単純な円柱面に形成されたナットを用いる場合と比較して、ナットの製造コストが増加するおそれがある。さらに、フランジを設ける分だけナットの軸方向の長さを余分に確保する必要があるため、ナットが軸方向に大型化するおそれがあった。
【0005】
したがって、従来技術にあっては、ナットの外周部に円筒部材が配置されるボールねじにおいて、製造コストの増加を抑制しつつ、ナット及びこのナットを有するボールねじの軸方向への大型化を抑制する点において改善の余地があった。
【0006】
そこで、本発明は、製造コストの増加を抑制しつつ、大型化を抑制することができるボールねじ及びこのボールねじの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
本発明の第一の態様に係るボールねじは、外周面に螺旋状の外周転動溝を有するねじ軸と、内周面に螺旋状の内周転動溝を有するナットと、前記ナットの前記内周転動溝と前記ねじ軸の前記外周転動溝とにより形成される転動路に配置される複数の転動体と、前記ナットに取り付けられ、前記転動路の一端から他端へ前記転動体を戻す循環路を有するコマと、一端部が前記ナットの外周部に加締められることにより前記ナットと嵌合して前記コマを径方向の外側から覆う円筒部材と、を備え、前記円筒部材の他端部よりも前記ねじ軸の軸方向における前記一端部と反対側の領域において、前記ナットの外径寸法は、前記円筒部材の内径寸法以下となっている。
【0008】
本発明の第一の態様に係るボールねじの製造方法は、外周面に螺旋状の外周転動溝を有するねじ軸と、内周面に螺旋状の内周転動溝を有するナットと、前記ナットの前記内周転動溝と前記ねじ軸の前記外周転動溝とにより形成される転動路に配置される複数の転動体と、前記ナットに取り付けられ、前記転動路の一端から他端へ前記転動体を戻す循環路を有するコマと、前記ナットの外周部に取り付けられる加締め部を有し、前記コマを径方向の外側から覆う円筒部材と、を備えるボールねじの製造方法であって、前記ナットのうち前記円筒部材の前記加締め部よりも軸方向の前記円筒部材側の領域において、前記ナットの外径寸法が前記円筒部材の内径寸法以下となるように前記ナットを形成するナット形成工程と、形成された前記ナット、前記ねじ軸、前記転動体及び前記コマが組み付けられた第一状態のボールねじを形成する第一状態形成工程と、前記第一状態のボールねじにおける前記軸方向の所定の位置に端面が配置されるように抑え部材を配置する抑え部材配置工程と、前記第一状態のボールねじにおける前記ナットの外周部に前記円筒部材を外挿し、前記円筒部材の前記軸方向の一端部が前記所定の位置に配置されるように前記円筒部材を移動させる円筒部材配置工程と、前記ナットの外周部に配置された前記円筒部材の前記軸方向の他端部に少なくとも前記軸方向成分を有する荷重を付与することにより、前記円筒部材の前記他端部を前記ナットの外周部に加締める加締め工程と、を備える。
【発明の効果】
【0009】
本発明のボールねじ及びボールねじの製造方法によれば、製造コストの増加を抑制しつつ、大型化を抑制することができるボールねじ及びこのボールねじの製造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
第1実施形態に係るボールねじの断面図。
第1実施形態に係るボールねじの外観斜視図。
第1実施形態に係るナットの断面図。
図1のIV部拡大図。
図1のV部拡大図。
第1実施形態に係るボールねじの製造方法のフロー図。
第1実施形態に係るボールねじの製造方法の説明図。
第1実施形態に係るボールねじの製造方法において加締め工程が完了した状態を示す説明図。
第2実施形態に係るボールねじの製造方法の説明図。
第3実施形態に係るボールねじの製造方法の説明図。
第4実施形態に係るボールねじの製造方法の説明図。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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