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公開番号2025074545
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-14
出願番号2023185410
出願日2023-10-30
発明の名称農産物選別装置
出願人シブヤ精機株式会社
代理人個人,個人
主分類B07C 99/00 20090101AFI20250507BHJP(固体相互の分離;仕分け)
要約【課題】プールコンベヤ8におけるトレイ3の滞留を可及的に防止して、農産物選別装置1を効率的に作動させる
【解決手段】
農産物2が載置されたトレイ3を搬送するプールコンベヤ8と、当該プールコンベヤ8の終端部に設けられ、農産物2が除去された空トレイ3を回収する空トレイ回収手段9とを備えた農産物選別装置1に関する。
空トレイ回収手段9は、トレイ3を保持するトレイ保持部21を傾斜させるトレイ傾斜手段22と、トレイ3上の農産物2を回収する農産物回収部9と、空トレイ3を回収する空トレイ回収コンベヤ24(空トレイ回収部)とを備える。
上記トレイ傾斜手段22は、トレイ3を保持する保持姿勢と、上記トレイ保持部21を傾斜させて上記農産物2をトレイ3から農産物回収部9に落下させる中間姿勢と、上記トレイ保持部21をさらに傾斜させて上記空トレイ3を排出させる排出姿勢とに切り替える。
【選択図】 図3
特許請求の範囲【請求項1】
農産物が載置されたトレイを搬送するプールコンベヤと、当該プールコンベヤの終端部に設けられ、農産物が除去された空トレイを回収する空トレイ回収手段とを備えた農産物選別装置において、
上記空トレイ回収手段は、上記プールコンベヤの下流端に設けられてトレイを保持するトレイ保持部と、当該トレイ保持部を傾斜させるトレイ傾斜手段と、上記プールコンベヤの下方に設けられるとともにトレイ上の農産物を回収する農産物回収部と、上記農産物回収部の下方に設けられて上記空トレイを回収する空トレイ回収部とを備え、
上記トレイ傾斜手段は、上記プールコンベヤから移載されたトレイを保持する保持姿勢と、上記トレイ保持部を上記農産物回収部に向けて傾斜させ、上記トレイから農産物を農産物回収部に落下させる中間姿勢と、上記トレイ保持部をさらに傾斜させて上記空トレイを上記空トレイ回収部に排出させる排出姿勢とに切り替えることを特徴とする農産物選別装置。
続きを表示(約 230 文字)【請求項2】
上記保持姿勢のトレイ保持部に保持されたトレイ上の農産物の有無を検出する検出手段を設け、
上記検出手段がトレイに農産物を検出しなかった場合、上記トレイ傾斜手段は上記トレイ保持部を上記保持姿勢から上記排出姿勢へと切り替え、
上記トレイに農産物を検出した場合、上記トレイ傾斜手段は上記トレイ保持部を上記保持姿勢から上記中間姿勢とし、その後さらに上記排出姿勢へと切り替えることを特徴とする請求項1に記載の農産物選別装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は農産物選別装置に関し、詳しくは農産物が載置されたトレイを搬送するプールコンベヤと、当該プールコンベヤの終端部に設けられ、農産物が除去された空トレイを回収する空トレイ回収手段とを備えた農産物選別装置に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、集荷した農産物を等階級ごとに選別する農産物選別装置が知られ、このような農産物選別装置では、搬送手段が選別前の農産物をトレイに載置した状態で搬送し、品質検査手段による判定結果に基づいて当該トレイごと農産物を複数のプールコンベヤに分別して排出するようになっている(特許文献1)。
各プールコンベヤには作業者が配置され、作業者はプールコンベヤが搬送するトレイから農産物を取り出してこれをコンテナに箱詰めするとともに、プールコンベヤの下流端には農産物が除去された空トレイを回収する空トレイ回収手段が設けられ、当該空トレイを回収するとともに当該空トレイを上記搬送手段へと戻すようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-94765号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1において、搬送手段からプールコンベヤへと農産物の載置されたトレイが排出されると、上記作業者は全てのトレイから農産物を取り出してコンテナ等に移す作業を行わなければならない。
しかしながら、作業者の経験等によっては大量のトレイを処理しきれない場合が生じ、プールコンベヤに規定数以上のトレイが滞留してしまい、搬送手段がこれ以上プールコンベヤにトレイを排出できなくなる。その場合、装置全体を停止させるか、もしくは処理できなかったトレイを上記搬送手段の上流側へと循環させる必要があった。
処理できなかったトレイを循環させてしまうと、上記搬送手段に新たな農産物を載置したトレイを供給できなくなるため、農産物選別装置の効率が低下するという問題が生じる。
このような問題に鑑み、本発明は、プールコンベヤにおいて処理すべきトレイの数が多くなっても、選別効率の低下を防止することが可能な農産物選別装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
すなわち請求項1の発明にかかる農産物選別装置は、農産物が載置されたトレイを搬送するプールコンベヤと、当該プールコンベヤの終端部に設けられ、農産物が除去された空トレイを回収する空トレイ回収手段とを備えた農産物選別装置において、
上記空トレイ回収手段は、上記プールコンベヤの下流端に設けられてトレイを保持するトレイ保持部と、当該トレイ保持部を傾斜させるトレイ傾斜手段と、上記プールコンベヤの下方に設けられるとともにトレイ上の農産物を回収する農産物回収部と、上記農産物回収部の下方に設けられて上記空トレイを回収する空トレイ回収部とを備え、
上記トレイ傾斜手段は、上記プールコンベヤから移載されたトレイを保持する保持姿勢と、上記トレイ保持部を上記農産物回収部に向けて傾斜させ、上記トレイから農産物を農産物回収部に落下させる中間姿勢と、上記トレイ保持部をさらに傾斜させて上記空トレイを上記空トレイ回収部に排出させる排出姿勢とに切り替えることを特徴としている。
【発明の効果】
【0006】
上記請求項1の発明によれば、作業者が処理できずにプールコンベヤの下流端まで農産物を載置したトレイが移動してしまった場合には、上記空トレイ回収手段がトレイ保持部を中間姿勢とすることにより、トレイに載置された農産物を農産物回収部に回収することができる。
これによりプールコンベヤにおけるトレイの滞留を可及的に防止することができ、農産物選別装置を効率的に作動させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の一実施形態を示す農産物選別装置の平面図。
空トレイ回収手段の保持姿勢を示す側面図。
空トレイ回収手段の中間姿勢を示す側面図。
空トレイ回収手段の排出姿勢を示す側面図。
トレイ戻し手段の平面図
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図示実施形態について本発明を説明すると、図1は農産物選別装置1の平面図を示し、トマトなどの農産物2が載置されたトレイ3を搬送する搬送手段4と、当該搬送手段4に上記農産物2が載置された実トレイ3を供給する農産物供給手段5と、上記搬送手段4によって搬送された農産物2の品質検査を行う品質検査手段6と、上記品質検査手段6による検査結果に従って上記トレイ3ごと農産物2を分別する農産物分別手段7と、該農産物分別手段7によって分別されたトレイ3を貯溜するプールコンベヤ8と、当該プールコンベヤ8の終端部に設けられ、農産物2が除去された空トレイ3を回収する空トレイ回収手段9と、回収した空トレイ3を上記農産物供給手段5へと戻す空トレイ戻し手段10とを備え、これらはコンピュータなどからなる制御手段11によって制御されるようになっている。
上記構成を有する農産物選別装置1によれば、上記農産物供給手段5に作業者Pが空トレイ3に農産物2を載置すると、当該農産物2を載置した実トレイ3は搬送手段4によって搬送され、品質検査手段6が農産物2の等階級を判定する。
その後、等階級が判定された農産物2は上記農産物分別手段7によって所要のプールコンベヤ8へと分別され、プールコンベヤ8では作業者Pが各トレイ3から農産物2を取り出して箱詰めするようになっている。
そして、農産物2が除去された空トレイ3は、プールコンベヤ8の終端部に設けた上記空トレイ回収手段9によって回収され、その後上記空トレイ戻し手段10が空トレイ3を上記農産物供給手段5へと戻すようになっている。
【0009】
上記トレイ3は略円盤状を有しており、図示しないが上面および下面には上記農産物2を収容するための凹部(図示せず)が形成されている。、
またトレイ3の凹部の中央には貫通穴が形成されており、さらに図2に示すように、トレイ3の中央となる高さには外周縁に沿って溝3bが形成されている。
なお、上記凹部はトレイ3の上面および下面とで異なる形状を有しており、上面と下面とで異なる種類の農産物2を載置することが可能な構成としても良い。この場合、農産物選別装置1を使用する際には、全てのトレイ3の上面または下面のいずれか一方を上方に向けて使用する。
【0010】
上記搬送手段4は、図示右方から左方に向けてトレイ3を搬送する直線状に配置されたコンベヤによって構成され、上流側から順に、上記農産物供給手段5によって農産物2が供給される供給領域A、上記品質検査手段6によって農産物2の判定を行う検査領域B、判定結果に従ってトレイ3ごと農産物2を上記プールコンベヤ8に分別する選別領域Cが設定されている。
上記搬送手段4には図示しないロータリーエンコーダが取り付けられており、制御手段11はロータリーエンコーダからの検出信号を基にして、搬送されている各トレイ3の移動量と現在位置とを認識するようになっている。
また搬送手段4の下流端にはアキュームコンベヤ4aが設けられており、上記プールコンベヤ8へと選別できなかったトレイ3を回収し、図示しないアキュームエリアへと搬送するようになっている。
(【0011】以降は省略されています)

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