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公開番号2025075636
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-15
出願番号2023186941
出願日2023-10-31
発明の名称媒体処理装置、及び、媒体搬送ユニット
出願人ブラザー工業株式会社
代理人弁理士法人ATEN
主分類B41J 11/00 20060101AFI20250508BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】処理精度の悪化を抑制する。
【解決手段】切断装置100は、搬送ユニット101と、切断ユニット102とを含む。搬送ユニット101は、切断ユニット102に取り付け可能であり、切断ユニット102で切断された用紙Pを搬送するローラ対314と、切断ユニット102に向けて用紙Pを搬送するローラ311,312,313と、を有する。ローラ対314は、ニップ状態と、ニップ状態にあるときよりもニップ力が小さいニップ解除状態と、を選択的に取り得る。搬送ユニット101のCPUは、合流経路R3及び下流経路R2に亘って用紙Pが配置された状態でローラ321を回転させて用紙Pを搬送しつつ切断部4によって用紙Pを切断する切断ステップ(処理ステップ)の実行中でかつ用紙Pがローラ対314のニップ位置Bに位置するとき、ローラ対314をニップ解除状態とする。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
搬送経路に沿って媒体を搬送する搬送部と、
前記搬送部によって搬送される媒体を処理する処理部と、
前記搬送部及び前記処理部を制御する制御部と、を備え、
前記搬送経路は、上流経路と、下流経路と、前記上流経路と前記下流経路とが合流した合流経路であって、前記処理部によって媒体が処理される処理位置を含む合流経路と、を含み、
前記搬送部は、前記下流経路に配置された第1ローラ対と、前記合流経路に配置された第2ローラと、を含み、
前記制御部は、
前記合流経路及び前記下流経路に亘って媒体が配置された状態で、前記第2ローラを回転させて媒体を搬送しつつ、前記処理部によって媒体を処理する処理ステップと、
前記第1ローラ対を回転させることで、前記合流経路から前記下流経路に向けて媒体を搬送する搬送ステップと、を実行し、
前記搬送ステップの実行中、前記第1ローラ対をニップ状態とし、
前記処理ステップの実行中でかつ媒体が前記第1ローラ対のニップ位置に位置するとき、前記第1ローラ対を前記ニップ状態にあるときよりもニップ力が小さいニップ解除状態とすることを特徴とする、媒体処理装置。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記ニップ解除状態は、前記第1ローラ対を構成する2つのローラが離間した状態であることを特徴とする、請求項1に記載の媒体処理装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記処理ステップにおいて、前記合流経路から前記下流経路に向かう方向と前記下流経路から前記合流経路に向かう方向とに媒体を搬送させることを特徴とする、請求項1に記載の媒体処理装置。
【請求項4】
前記処理部は媒体を切断することを特徴とする、請求項3に記載の媒体処理装置。
【請求項5】
前記搬送部は、前記上流経路に配置された第3ローラと、前記第1ローラ対及び前記第3ローラを回転させる第1搬送モータと、前記第2ローラを回転させる第2搬送モータと、をさらに含み、
前記第1ローラ対は、前記第1搬送モータの駆動に応じて、前記ニップ状態と前記ニップ解除状態とを選択的に取り得ることを特徴とする、請求項1に記載の媒体処理装置。
【請求項6】
前記第1ローラ対は、第4ローラと、前記上流経路との間に前記第4ローラを挟む第5ローラと、を含み、
前記第1ローラ対が前記ニップ状態から前記ニップ解除状態に移行するとき、前記第4ローラが前記上流経路に近づく方向に移動することを特徴とする、請求項5に記載の媒体処理装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記処理ステップの開始前に、前記第1ローラ対を前記ニップ状態から前記ニップ解除状態に移行させることを特徴とする、請求項1に記載の媒体処理装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記処理ステップの終了後かつ前記搬送ステップの開始前に、前記第1ローラ対を前記ニップ解除状態から前記ニップ状態に移行させることを特徴とする、請求項1~7のいずれか1項に記載の媒体処理装置。
【請求項9】
上流経路及び下流経路に沿って媒体を搬送する第1搬送部と、
前記第1搬送部を制御する制御部と、を備え、
前記上流経路と前記下流経路とが合流した合流経路に沿って媒体を搬送する第2搬送部と、前記第2搬送部によって搬送される媒体を前記合流経路に設けられた処理位置において処理する処理部と、を有する媒体処理ユニットに取り付け可能であり、
前記第1搬送部は、前記下流経路に配置された第1ローラ対を含み、
前記第2搬送部は、前記合流経路に配置された第2ローラを含み、
前記制御部は、
前記第1ローラ対を回転させることで、前記合流経路から前記下流経路に向けて媒体を搬送する搬送ステップを実行し、
前記搬送ステップの実行中、前記第1ローラ対をニップ状態とし、
前記合流経路及び前記下流経路に亘って媒体が配置された状態で前記第2ローラを回転させて媒体を搬送しつつ前記処理部によって媒体を処理する処理ステップの実行中でかつ媒体が前記第1ローラ対のニップ位置に位置するとき、前記第1ローラ対を前記ニップ状態にあるときよりもニップ力が小さいニップ解除状態とすることを特徴とする、媒体搬送ユニット。
【請求項10】
媒体処理ユニットに取り付け可能な媒体搬送ユニットであって、
前記媒体処理ユニットで処理された媒体を搬送する第1ローラ対と、
前記媒体処理ユニットに向けて媒体を搬送する第3ローラと、を備え、
前記第1ローラ対は、ニップ状態と、前記ニップ状態にあるときよりもニップ力が小さいニップ解除状態と、を選択的に取り得ることを特徴とする、媒体搬送ユニット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、媒体を搬送する搬送部と媒体を処理する処理部とを備えた媒体処理装置、及び、媒体処理ユニットに取り付け可能な媒体搬送ユニットに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1(図4参照)には、媒体に記録(処理)を行う記録部(処理部)を備えた記録装置(媒体処理装置)が示されている。記録装置の装着部には、用紙反転ユニット(媒体搬送ユニット)が取り付け可能である。記録装置における媒体の搬送経路は、搬送路S2から搬送路S3に向かう経路(上流経路)と、搬送路S3から搬送路S4に向かう経路(下流経路)と、搬送路S3(上記両経路が合流した合流経路)と、を含む。搬送路S4には、ローラ対50,51が配置されている。搬送路S3には、ローラ27が配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-120319号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
搬送路S3及び搬送路S4に亘って媒体が配置された状態で、ローラ27を回転させて媒体を搬送しつつ記録部によって媒体に記録(処理)が行われると、以下のような問題が生じ得る。例えば、ローラ対50,51(第1ローラ対)とローラ27(第2ローラ)とが別々のモータの駆動により回転する構成において、上記両モータの駆動が連携されないことで、ローラ27の回転と連動しないローラ対50,51による搬送負荷が媒体に作用し、記録(処理)精度が悪化し得る。
【0005】
本発明の目的は、処理精度の悪化を抑制可能な媒体処理装置及び媒体搬送ユニットを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る媒体処理装置は、搬送経路に沿って媒体を搬送する搬送部と、前記搬送部によって搬送される媒体を処理する処理部と、前記搬送部及び前記処理部を制御する制御部と、を備え、前記搬送経路は、上流経路と、下流経路と、前記上流経路と前記下流経路とが合流した合流経路であって、前記処理部によって媒体が処理される処理位置を含む合流経路と、を含み、前記搬送部は、前記下流経路に配置された第1ローラ対と、前記合流経路に配置された第2ローラと、を含み、前記制御部は、前記合流経路及び前記下流経路に亘って媒体が配置された状態で、前記第2ローラを回転させて媒体を搬送しつつ、前記処理部によって媒体を処理する処理ステップと、前記第1ローラ対を回転させることで、前記合流経路から前記下流経路に向けて媒体を搬送する搬送ステップと、を実行し、前記搬送ステップの実行中、前記第1ローラ対をニップ状態とし、前記処理ステップの実行中でかつ媒体が前記第1ローラ対のニップ位置に位置するとき、前記第1ローラ対を前記ニップ状態にあるときよりもニップ力が小さいニップ解除状態とすることを特徴とする。
【0007】
本発明に係る媒体搬送ユニットは、上流経路及び下流経路に沿って媒体を搬送する第1搬送部と、前記第1搬送部を制御する制御部と、を備え、前記上流経路と前記下流経路とが合流した合流経路に沿って媒体を搬送する第2搬送部と、前記第2搬送部によって搬送される媒体を前記合流経路に設けられた処理位置において処理する処理部と、を有する媒体処理ユニットに取り付け可能であり、前記第1搬送部は、前記下流経路に配置された第1ローラ対を含み、前記第2搬送部は、前記合流経路に配置された第2ローラを含み、前記制御部は、前記第1ローラ対を回転させることで、前記合流経路から前記下流経路に向けて媒体を搬送する搬送ステップを実行し、前記搬送ステップの実行中、前記第1ローラ対をニップ状態とし、前記合流経路及び前記下流経路に亘って媒体が配置された状態で前記第2ローラを回転させて媒体を搬送しつつ前記処理部によって媒体を処理する処理ステップの実行中でかつ媒体が前記第1ローラ対のニップ位置に位置するとき、前記第1ローラ対を前記ニップ状態にあるときよりもニップ力が小さいニップ解除状態とすることを特徴とする。
【0008】
本発明の別の観点に係る媒体搬送ユニットは、媒体処理ユニットに取り付け可能な媒体搬送ユニットであって、前記媒体処理ユニットで処理された媒体を搬送する第1ローラ対と、前記媒体処理ユニットに向けて媒体を搬送する第3ローラと、を備え、前記第1ローラ対は、ニップ状態と、前記ニップ状態にあるときよりもニップ力が小さいニップ解除状態と、を選択的に取り得ることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、処理ステップの実行中における第1ローラ対による搬送負荷が軽減されるため、搬送が不安定にならず、処理精度の悪化を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の一実施形態に係る切断装置の斜視図である。
図1の切断装置に含まれる搬送ユニットの斜視図である。
図1の切断装置に含まれる切断ユニットの斜視図である。
図1の切断装置においてローラ対がニップ状態にあるときの縦断面図である。
図1の切断装置においてローラ対がニップ解除状態にあるときの縦断面図である。
図1の切断装置の電気的構成を示すブロック図である。
図1の切断装置に含まれる搬送ユニットのCPUが実行するプログラムを示すフロー図である。
図1の切断装置に含まれる切断ユニットのCPUが実行するプログラムを示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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