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公開番号2025076828
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-16
出願番号2023188726
出願日2023-11-02
発明の名称ステアリング装置
出願人株式会社アイシン
代理人個人
主分類B62D 1/19 20060101AFI20250509BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】衝撃吸収機能が安定的に発揮されるステアリング装置を得る。
【解決手段】ステアリングホイールが付されたインナーチューブ1と、このチューブ1を出退可能に保持するコラムハウジングと、このハウジングに付され軸心Xに沿って往復移動する駆動部材4を介してチューブ1を出退動作させる駆動機構と、駆動部材4及びチューブ1の一方に設けられ、変形部32を有する衝撃吸収部材3と、駆動部材4及びチューブ1の他方に設けられ、変形部32に作用して変形部32を塑性変形させる作用部7と、を備え、駆動部材4・衝撃吸収部材3・作用部7が固定部材6で固定され、チューブ1に対して所定の押込・引張荷重が作用したときチューブ1に当接する第1当接部511を持つ姿勢安定部5が駆動部材4に設けられたステアリング装置。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
端部に車両のステアリングホイールが取り付けられたインナーチューブと、
前記インナーチューブを、前記インナーチューブの軸心に沿って出退可能に保持するコラムハウジングと、
前記コラムハウジングに取り付けられ、前記軸心に沿って往復移動する駆動部材を介して前記インナーチューブを出退動作させる駆動機構と、
前記駆動部材および前記インナーチューブの一方に一体的に設けられ、変形部を有する衝撃吸収部材と、
前記駆動部材および前記インナーチューブの他方に設けられ、前記変形部に作用して前記変形部を塑性変形させる作用部と、を備え、
前記駆動部材および前記衝撃吸収部材および前記作用部が固定部材で互いに固定され、前記軸心に沿った所定の押込荷重あるいは引張荷重が前記インナーチューブに作用した場合に、前記塑性変形が生じるように構成されており、
前記駆動部材に、前記インナーチューブに対して前記所定の押込荷重あるいは引張荷重が作用したとき前記インナーチューブに対して当接する第1当接部を有する姿勢安定部が設けられているステアリング装置。
続きを表示(約 530 文字)【請求項2】
前記変形部が、前記作用部に対して半円弧状に巻き付けられる巻付部と、前記巻付部に連接され前記インナーチューブの長手方向に沿って配置される長尺部と、を備え、
前記姿勢安定部が、前記駆動部材から前記インナーチューブの長手方向に沿って延出すると共に、当該延出方向に直交する断面の形状が略T字状であり、このT字状部の先端に前記第1当接部が形成され、前記長尺部との干渉を避けつつ前記インナーチューブに対向するよう構成してある請求項1に記載のステアリング装置。
【請求項3】
前記インナーチューブが、前記長手方向に沿った外力であって前記第1当接部が前記インナーチューブの表面から離間する状態となる外力を受けた際に前記作用部に当接する第2当接部が前記姿勢安定部に設けられている請求項1に記載のステアリング装置。
【請求項4】
前記作用部が前記インナーチューブに固定され、前記作用部および前記衝撃吸収部材、前記駆動部材が前記インナーチューブの法線方向に沿って前記固定部材により固定されており、前記法線方向視において、前記姿勢安定部が嵌合する溝部が前記作用部に形成されている請求項1から3の何れか一項に記載のステアリング装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ステアリングホイールが取り付けられたインナーチューブと、このインナーチューブを出退可能に保持するコラムハウジングとの間に衝撃吸収部材を備えたステアリング装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、このようなステアリング装置としては、例えば特許文献1に示すものがある(〔0013〕~〔0016〕及び図1~図4参照)。
【0003】
従来のステアリング装置では、ステアリングホイールが取り付けられたインナーチューブが出退動作可能にコラムハウジングに内挿されている。インナーチューブの駆動は、コラムハウジングに設けられた駆動機構によって行われる。駆動機構は、スクリュや当該スクリュによって往復動作する駆動部材を備えている。ただし、駆動部材は、インナーチューブに設けられた作用部に仮固定されており、インナーチューブが衝撃的な押込み力等を受けた際には仮固定が解除される。この解除により駆動部材とインナーチューブが相対移動し、駆動部材に取り付けられた第1衝撃吸収部材が作用部によって塑性変形を受ける。これによりステアリングホイールに作用した衝撃力が吸収される。
【0004】
この従来技術では、特に、駆動部材・第1衝撃吸収部材・作用部の三つの部材が単一の固定部材によって固定されている。これにより、これ等の部材の固定構造が簡素化され、組付け性が向上するとのことである。
【0005】
また、駆動部材と作用部とが固定部材によって固定されるため、通常操作としてインナーチューブを出退動作させる場合に第1衝撃吸収部材の曲がり剛性を利用する必要が無くなり、コラムハウジングとインナーチューブとの一体感が向上して高剛性のステアリング装置を得ることができるとのことである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2022-152635号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記従来のステアリング装置にあっては、駆動部材のうち駆動機構のスクリュが螺合する位置と作用部に対して固定される位置とが、インナーチューブの出退方向に直交する方向にオフセットしている。このため、インナーチューブに対して出退方向の外力が作用した場合に、上記螺合位置と固定位置とに反対方向の力が作用して駆動部材の姿勢が傾斜する。
【0008】
特に外力が強い場合、駆動部材が大きく傾斜して作用部やインナーチューブ等の他物と不必要に干渉する恐れがある。その結果、駆動部材と作用部との離脱が阻害され、第1衝撃吸収部材の変形部が適切に変形することができず、衝撃吸収機能が阻害されることとなる。
【0009】
このように、従来のステアリング装置の衝撃吸収機構については未だ解決すべき問題があり、衝撃吸収機能が安定的に発揮されるステアリング装置が求められていた。
【課題を解決するための手段】
【0010】
(特徴構成)
本発明に係るステアリング装置の特徴構成は、
端部に車両のステアリングホイールが取り付けられたインナーチューブと、
前記インナーチューブを、前記インナーチューブの軸心に沿って出退可能に保持するコラムハウジングと、
前記コラムハウジングに取り付けられ、前記軸心に沿って往復移動する駆動部材を介して前記インナーチューブを出退動作させる駆動機構と、
前記駆動部材および前記インナーチューブの一方に一体的に設けられ、変形部を有する衝撃吸収部材と、
前記駆動部材および前記インナーチューブの他方に設けられ、前記変形部に作用して前記変形部を塑性変形させる作用部と、を備え、
前記駆動部材および前記衝撃吸収部材および前記作用部が固定部材で互いに固定され、前記軸心に沿った所定の押込荷重あるいは引張荷重が前記インナーチューブに作用した場合に、前記塑性変形が生じるように構成されており、
前記駆動部材に、前記インナーチューブに対して前記所定の押込荷重あるいは引張荷重が作用したとき前記インナーチューブに対して当接する第1当接部を有する姿勢安定部が設けられている点にある。
(【0011】以降は省略されています)

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