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公開番号
2025079076
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-21
出願番号
2023191503
出願日
2023-11-09
発明の名称
オーステナイト系ステンレス鋼材
出願人
日鉄ステンレス株式会社
代理人
弁理士法人ブライタス
主分類
C22C
38/00 20060101AFI20250514BHJP(冶金;鉄または非鉄合金;合金の処理または非鉄金属の処理)
要約
【課題】高価な合金元素を低減しつつも、水素環境中で、良好な引張強さを有し、耐水素脆化性に優れたオーステナイト系ステンレス鋼材を提供する。
【解決手段】所定の化学組成を有し、粒子径が0.1~5.0μmの介在物を含み、介在物の単位面積当たりの個数が75~250個/mm
2
であり、介在物の平均アスペクト比が1.0超3.0未満であり、介在物のうち、Al濃度が50wt%以上である介在物をAl系介在物とするとき、介在物の個数に対する、Al系介在物の個数割合が0.50以上である、オーステナイト系ステンレス鋼材。
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
化学組成が、質量%で、
C:0.080%以下、
Si:1.00%以下、
Mn:2.00%以下、
P:0.050%以下、
S:0.020%以下、
Cr:17.0~19.5%、
Ni:8.0~10.5%、
Al:0.05~0.40%、
N:0.100%以下、
Nb:0~0.20%、
Ti:0~0.20%、
Mo:0~1.0%、
Cu:0~1.0%、
Co:0~0.50%、
V:0~0.50%、
W:0~0.50%、
B:0~0.0050%、
Ca:0~0.0100%、
Mg:0~0.010%、
Zr:0~0.50%、
Ga:0~0.050%、
Hf:0~0.10%、
La:0~0.10%、
Y:0~0.10%、
REM:0~0.10%、
残部:Feおよび不純物であり、
粒子径が0.1~5.0μmの介在物を含み、
前記介在物の単位面積当たりの個数が75~250個/mm
2
であり、
前記介在物の平均アスペクト比が1.0超3.0未満であり、
前記介在物のうち、Al濃度が50wt%以上である介在物をAl系介在物とするとき、
前記介在物の個数に対する、前記Al系介在物の個数割合が0.50以上である、オーステナイト系ステンレス鋼材。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記Al系介在物の平均粒子径は、1.0~2.0μmであり、
前記Al系介在物のうち、前記Al系介在物の個数に対する、N濃度が5wt%以上であるAl系介在物の個数割合が0.35未満である、請求項1に記載のオーステナイト系ステンレス鋼材。
【請求項3】
前記化学組成が、質量%で、
Nb:0.03~0.20%、
Ti:0.01~0.20%、
Mo:0.1~1.0%、
Cu:0.1~1.0%、
Co:0.10~0.50%、
V:0.05~0.50%、
W:0.05~0.50%、
B:0.0002~0.0050%、
Ca:0.0002~0.0100%、
Mg:0.0002~0.010%、
Zr:0.01~0.50%、
Ga:0.001~0.050%、
Hf:0.01~0.10%、
La:0.01~0.10%、
Y:0.01~0.10%、および
REM:0.01~0.10%、
から選択される一種以上を含有する、請求項1に記載のオーステナイト系ステンレス鋼材。
【請求項4】
前記化学組成が、質量%で、
Nb:0.03~0.20%、
Ti:0.01~0.20%、
Mo:0.1~1.0%、
Cu:0.1~1.0%、
Co:0.10~0.50%、
V:0.05~0.50%、
W:0.05~0.50%、
B:0.0002~0.0050%、
Ca:0.0002~0.0100%、
Mg:0.0002~0.010%、
Zr:0.01~0.50%、
Ga:0.001~0.050%、
Hf:0.01~0.10%、
La:0.01~0.10%、
Y:0.01~0.10%、および
REM:0.01~0.10%、
から選択される一種以上を含有する、請求項2に記載のオーステナイト系ステンレス鋼材。
【請求項5】
水素環境下で用いられる、請求項1~4のいずれかに記載のオーステナイト系ステンレス鋼材。
【請求項6】
水素用設備または機材の部材に用いられる、請求項1~4のいずれかに記載のオーステナイト系ステンレス鋼材。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、オーステナイト系ステンレス鋼材に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、化石燃料に代わる新たなエネルギー源として、水素が注目されている。水素は、CO
2
を排出しないクリーンなエネルギー源である。その一方、水素は、例えば、素材を脆化させる水素脆化を引き起こすことがある。そこで、特許文献1には、耐水素脆化性を向上させたオーステナイト系ステンレス鋼が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-196842号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示されたオーステナイト系ステンレス鋼は、耐水素脆化性を向上させるために、高価な合金元素を多く添加しており、合金コストが高くなる。従って、オーステナイト系ステンレス鋼において、高価な合金元素を低減しつつも、耐水素脆化性を向上させるのは、難しいという課題がある。
【0005】
また、水素環境において、大気中より引張強さが低下するという課題もある。このため、高価な合金元素を低減しつつも、大気中と同等の引張強さを有するオーステナイト系ステンレス鋼材が求められている。
【0006】
以上を踏まえ、本発明は、上記課題を解決し、高価な合金元素を低減しつつも、水素環境中で、良好な引張強さを有し、耐水素脆化性に優れたオーステナイト系ステンレス鋼材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、下記のオーステナイト系ステンレス鋼材を要旨とする。
【0008】
(1)化学組成が、質量%で、
C:0.080%以下、
Si:1.00%以下、
Mn:2.00%以下、
P:0.050%以下、
S:0.020%以下、
Cr:17.0~19.5%、
Ni:8.0~10.5%、
Al:0.05~0.40%、
N:0.100%以下、
Nb:0~0.20%、
Ti:0~0.20%、
Mo:0~1.0%、
Cu:0~1.0%、
Co:0~0.50%、
V:0~0.50%、
W:0~0.50%、
B:0~0.0050%、
Ca:0~0.0100%、
Mg:0~0.010%、
Zr:0~0.50%、
Ga:0~0.050%、
Hf:0~0.10%、
La:0~0.10%、
Y:0~0.10%、
REM:0~0.10%、
残部:Feおよび不純物であり、
粒子径が0.1~5.0μmの介在物を含み、
前記介在物の単位面積当たりの個数が75~250個/mm
2
であり、
前記介在物の平均アスペクト比が1.0超3.0未満であり、
前記介在物のうち、Al濃度が50wt%以上である介在物をAl系介在物とするとき、
前記介在物の個数に対する、前記Al系介在物の個数割合が0.50以上である、オーステナイト系ステンレス鋼材。
【0009】
(2)前記Al系介在物の平均粒子径は、1.0~2.0μmであり、
前記Al系介在物のうち、前記Al系介在物の個数に対する、N濃度が5wt%以上であるAl系介在物の個数割合が0.35未満である、上記(1)に記載のオーステナイト系ステンレス鋼材。
【0010】
(3)前記化学組成が、質量%で、
Nb:0.03~0.20%、
Ti:0.01~0.20%、
Mo:0.1~1.0%、
Cu:0.1~1.0%、
Co:0.10~0.50%、
V:0.05~0.50%、
W:0.05~0.50%、
B:0.0002~0.0050%、
Ca:0.0002~0.0100%、
Mg:0.0002~0.010%、
Zr:0.01~0.50%、
Ga:0.001~0.050%、
Hf:0.01~0.10%、
La:0.01~0.10%、
Y:0.01~0.10%、および
REM:0.01~0.10%、
から選択される一種以上を含有する、上記(1)または(2)に記載のオーステナイト系ステンレス鋼材。
(【0011】以降は省略されています)
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