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公開番号2025080183
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-23
出願番号2023193260
出願日2023-11-13
発明の名称車両下部構造
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類B62D 25/20 20060101AFI20250516BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】車両の側突時において、バッテリへ入力される衝撃荷重を低減させることが可能な車両下部構造を得る。
【解決手段】ロッカ16内には車両側面視でフロアクロスメンバ34及びバッテリパック20と重なるように配設されたEA部42が設けられている。このEA部42の一部に高剛性部48が設けられており、当該高剛性部48によって衝撃荷重Fの荷重伝達効率を上げることで、当該衝撃荷重Fが車両幅方向の内側へ向けて所定の方向へ誘導可能とされる。つまり、入力された衝撃荷重Fをフロアクロスメンバ34側へ誘導することで、バッテリパック20側へ入力される衝撃荷重Fを低減させることが可能となる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
車両幅方向の両外側において車両前後方向にそれぞれ延在された一対のロッカと、
前記一対のロッカに接続されるバッテリの車両上方側かつ当該一対のロッカ間において車両幅方向に延在され延在方向の両端部が当該一対のロッカにそれぞれ接続されたクロスメンバと、
前記一対のロッカ内にそれぞれ設けられ、車両側面視で前記クロスメンバ及び前記バッテリと重なるように配置され、車両幅方向の外側から入力された衝撃荷重を当該クロスメンバ側へ誘導する第1誘導部が設けられた衝撃吸収部と、
を備えている車両下部構造。
続きを表示(約 880 文字)【請求項2】
前記衝撃吸収部は、車両上下方向及び車両幅方向に沿って配列され塑性変形により衝撃エネルギを吸収可能な複数のエネルギ吸収部を含んで構成され、前記第1誘導部は、一部の前記エネルギ吸収部によって構成されている請求項1に記載の車両下部構造。
【請求項3】
前記エネルギ吸収部は、車両幅方向に沿って切断したときの断面形状が閉じ断面形状とされている請求項2に記載の車両下部構造。
【請求項4】
前記第1誘導部を構成するエネルギ吸収部は、他のエネルギ吸収部よりも剛性が高い請求項2に記載の車両下部構造。
【請求項5】
前記バッテリは、前記ロッカに対して締結部を介して締結され、
前記衝撃吸収部は、前記衝撃荷重を前記締結部側へ誘導する第2誘導部を含んで構成されている請求項1に記載の車両下部構造。
【請求項6】
前記第2誘導部を構成するエネルギ吸収部は、前記第1誘導部以外の他のエネルギ吸収部よりも剛性が高い請求項5に記載の車両下部構造。
【請求項7】
前記第1誘導部は、当該第1誘導部を構成するエネルギ吸収部のうち、車両幅方向の外側に設けられたエネルギ吸収部よりも車両幅方向の内側に設けられたエネルギ吸収部の方が車両上方側に配置されている請求項2に記載の車両下部構造。
【請求項8】
前記第1誘導部において、車両幅方向に隣り合う前記エネルギ吸収部における少なくとも一部は、車両上下方向に重なる請求項2に記載の車両下部構造。
【請求項9】
前記第1誘導部は、車両幅方向の内側へ向かうにつれて車両上方側へ向かって傾斜する傾斜部を含んで構成されている請求項1に記載の車両下部構造。
【請求項10】
前記傾斜部における車両幅方向の外側の外端部は前記ロッカに対して締結される締結部よりも車両幅方向の外側に設けられ、かつ当該傾斜部における車両幅方向の内側の内端部は前記締結部よりも車両上方側に設けられている請求項9に記載の車両下部構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両下部構造に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、電池パックを搭載可能とする車両下部構造に関する技術が開示されている。この先行技術では、ロッカ内において、車両側面視で電池パックと重なる位置に衝撃吸収部が設けられた構造が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-006303号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記先行技術では、車両の側面衝突時(以下、「車両の側突時」と称する)に側突荷重(衝撃荷重)の少なくとも一部は衝撃吸収部によって吸収されるが、衝撃吸収部の車両幅方向の内側には電池パック(以下、「バッテリ」と称する)が設けられているため、当該バッテリへの入力荷重が大きくなる可能性がある。
【0005】
本発明は上記事実を考慮し、車両の側突時において、バッテリへ入力される衝撃荷重を低減させることが可能な車両下部構造を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明に係る車両下部構造は、車両幅方向の両外側において車両前後方向にそれぞれ延在された一対のロッカと、前記一対のロッカに接続されるバッテリの車両上方側かつ当該一対のロッカ間において車両幅方向に延在され延在方向の両端部が当該一対のロッカにそれぞれ接続されたクロスメンバと、前記一対のロッカ内にそれぞれ設けられ、車両側面視で前記クロスメンバ及び前記バッテリと重なるように配置され、車両幅方向の外側から入力された衝撃荷重を当該クロスメンバ側へ誘導する第1誘導部が設けられた衝撃吸収部と、を備えている。
【0007】
請求項1に記載の発明に係る車両下部構造では、一対のロッカ、クロスメンバ及び衝撃吸収部が備わっている。一対のロッカは、車両幅方向の両外側において車両前後方向にそれぞれ延在されている。クロスメンバは、当該一対のロッカに接続されるバッテリの車両上方側かつ当該一対のロッカ間において車両幅方向に延在されており、クロスメンバにおける延在方向の両端部が当該一対のロッカにそれぞれ接続されている。
【0008】
一方、衝撃吸収部は、一対のロッカ内にそれぞれ設けられており、車両側面視でクロスメンバ及びバッテリと重なるように配置されている。このため、車両幅方向の外側から入力された衝撃荷重は当該衝撃吸収部によって吸収される。ここで、本発明では、当該衝撃吸収部には、第1誘導部が設けられており、この第1誘導部によって当該衝撃荷重はクロスメンバ側へ誘導可能(伝達可能)とされる。つまり、本発明では、荷重の伝達方向をコントロールすることが可能となる。
【0009】
そして、第1誘導部によって衝撃荷重がバッテリの車両上方側に設けられたクロスメンバ側へ誘導されることで、本発明では、バッテリへ入力される衝撃荷重は相対的に減少することになる。なお、ここでの「誘導」とは、荷重を伝達の割合がほかの部位に比べて大きいことを意味する。
【0010】
請求項2に記載の発明に係る車両下部構造は、請求項1に記載の発明に係る車両下部構造において、前記衝撃吸収部は、車両上下方向及び車両幅方向に沿って配列され塑性変形により衝撃エネルギを吸収可能な複数のエネルギ吸収部を含んで構成され、前記第1誘導部は、一部の前記エネルギ吸収部によって構成されている。
(【0011】以降は省略されています)

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