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公開番号
2025084182
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-03
出願番号
2023197864
出願日
2023-11-22
発明の名称
オリフィス、及び、オペレーティングシリンダ
出願人
株式会社SUBARU
代理人
個人
主分類
F16D
25/08 20060101AFI20250527BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】比較的シンプルな構造で、クラッチを緩やかに締結する(ショックロードトルクを低減する)一方、クラッチを素早く(応答性よく)解放することを可能とするオリフィスを提供する。
【解決手段】オリフィス30は、クラッチ解放時にオペレーティングシリンダ20へ供給されるオイルの流量、及び、クラッチ締結時にオペレーティングシリンダ20から排出されるオイルの流量を調節する(絞る)オリフィスであって、中心に軸方向に貫通する貫通孔302が形成された環状の本体部301と、貫通孔302の周囲に軸方向に突出するように形成されるリップ部303とを備える。リップ部303は、弾力性を有し、かつ、軸方向に沿って基端部から先端部に近づくほど内径及び外径が小さくなるように形成されている。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
クラッチ解放時にオペレーティングシリンダへ供給される液体の流量、及び、クラッチ締結時に前記オペレーティングシリンダから排出される液体の流量を調節するオリフィスであって、
中心に軸方向に貫通する貫通孔が形成された本体部と、
前記貫通孔の周囲に軸方向に突出するように形成されたリップ部と、を備え、
前記リップ部は、弾力性を有し、かつ、軸方向に沿って基端部から先端部に近づくほど内径及び外径が小さくなるように形成されていることを特徴とするオリフィス。
続きを表示(約 470 文字)
【請求項2】
前記オペレーティングシリンダに液体が供給されるときには、前記リップ部の基端部側から先端部側へ液体が流れ、
前記オペレーティングシリンダから液体が排出されるときには、前記リップ部の先端部側から基端部側へ液体が流れることを特徴とする請求項1に記載のオリフィス。
【請求項3】
前記リップ部は、先端部に近づくほど縮径率が大きくなり、軸方向に沿って切断した場合の断面が内側に円弧を描くように形成され、かつ、先端部に近づくほど肉厚が薄くなることを特徴とする請求項2に記載のオリフィス。
【請求項4】
前記リップ部の基端部の周囲に取り付けられ、前記リップ部に対して、縮径方向に付勢力を付与する環状の付勢部材をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載のオリフィス。
【請求項5】
液圧を用いてプッシュロッドを進退させ、クラッチの締結、解放を行うオペレーティングシリンダであって、
請求項1に記載されたオリフィスを備えることを特徴とするオペレーティングシリンダ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、オリフィス、及び、該オリフィスを備えるオペレーティングシリンダに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
手動変速機(マニュアルトランスミッション)では、変速の際に、クラッチペダルを踏み込んでクラッチを解放し(すなわちエンジンと変速機とを切り離してエンジントルクの伝達を遮断し)、シフトレバーを操作して変速段(ギヤ)を切り換えた後(変速した後)、クラッチペダルの踏み込みを解放してクラッチを再度締結する(エンジントルクを伝達する)一連の動作が行われる。
【0003】
油圧式のクラッチは、例えば、クラッチペダルの踏み込みにより油圧を生成する(踏み込み力(踏力)を油圧に変換する)マスターシリンダと、マスターシリンダにより生成された油圧を用いてプッシュロッドを進退させ、クラッチを解放、締結するオペレーティングシリンダとを備えている。
【0004】
ところで、従来から、クラッチペダルの踏み込みを解放してクラッチを締結するときに、クラッチが急激に締結されることにより生じ得るショックロードトルクを低減するため、排出されるオイルの流量を絞るオリフィスを設けた(油路にオリフィスを介装した)オペレーティングシリンダが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
より具体的には、特許文献1のオペレーティングシリンダ(レリーズシリンダ)では、シリンダボディと一体的にバルブボディが形成され、該バルブボディ内に流路を絞るオリフィスが形成された弁体が配設されている。該弁体は、液体の温度によって作用する形状記憶合金製の第1スプリングと第2スプリングにより流路内に進退可能をされている。そして、液体の温度が高いときには、第1スプリングが硬く、スプリングとして作用することにより流路内に弁体が押し出され、液体の温度が低い場合には、第1スプリングが柔らかくなり、第2スプリングの付勢力によって弁体がバルブボディ8内に戻され、流路が開かれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平5-164147号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に記載されたオペレーティングシリンダによれば、オイルの温度変化(粘度変化)に伴う流量変化に対応することができる。しかしながら、特許文献1に記載されたオペレーティングシリンダ(オリフィス)では、オイルの温度が同一の場合、クラッチを締結するときのみならず、クラッチを解放するときも動き(応答)が緩やかになる。すなわち、クラッチの解放時も締結時も共に動きが緩やかになる。そのため、比較的シンプルな構造で(複雑化、大型化、高コスト化等を招くことなく)、クラッチを締結するときは緩やかにしつつ(ショックロードトルクを低減しつつ)、クラッチを解放するときは素早くしたい(応答性を高めたい)という要望があった。
【0008】
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、比較的シンプルな構造で、クラッチを緩やかに締結する(ショックロードトルクを低減する)一方、クラッチを素早く(応答性よく)解放することを可能とするオリフィス、及び、該オリフィスを備えるオペレーティングシリンダを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一態様に係るオリフィスは、クラッチ解放時にオペレーティングシリンダへ供給される液体の流量、及び、クラッチ締結時にオペレーティングシリンダから排出される液体の流量を調節するオリフィスであって、中心に軸方向に貫通する貫通孔が形成された本体部と、貫通孔の周囲に軸方向に突出するように形成されたリップ部とを備え、リップ部が、弾力性を有し、かつ、軸方向に沿って基端部から先端部に近づくほど内径及び外径が小さくなるように形成されていることを特徴とする。
【0010】
本発明の一態様に係るオリフィスによれば、中心に軸方向に貫通する貫通孔が形成された本体部と、貫通孔の周囲に軸方向に突出するように形成されたリップ部とを備え、リップ部が、弾力性を有し、かつ、軸方向に沿って基端部から先端部に近づくほど内径及び外径が小さくなるように形成されている。そのため、例えば、液体がリップ部の基端部側から先端部側へ流れる場合には、内側からの液圧により、リップ部の開口面積が増大して流量が増大し、クラッチを素早く解放することができる。一方、例えば、液体がリップ部の先端部側から基端部側へ流れる場合には、外側からの液圧により、リップ部の開口面積が縮小して流量が減少し、クラッチを緩やかに締結(ショックロードトルクを低減)することができる。また、オリフィス(単一の部品)のみで、すなわち、比較的シンプルな構成で当該作用、効果を発揮することができる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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