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公開番号
2025090193
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-17
出願番号
2023205275
出願日
2023-12-05
発明の名称
プレイグニッション検出装置
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
F02P
17/12 20060101AFI20250610BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約
【課題】火花点火式エンジンにおけるプレイグニッションの検出精度を向上する。
【解決手段】ECU30のプロセッサ31は、エンジン10の回転変動量、及び自己着火開始時期を演算する処理と、回転変動量が既定の閾値以上、かつ自己着火開始時期が既定の時期よりも早い場合にプレイグニッションが発生していると判定する処理と、を通じて、燃焼室13内の混合気を火花放電により点火する火花点火式のエンジンにおけるプレイグニッションの発生を検出する。上記自己着火開始時期は、圧縮行程中の燃焼室13内の混合気の温度が同混合気の発火点に達する時期である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
燃焼室内の混合気を火花放電により点火する火花点火式のエンジンにおけるプレイグニッションの発生を検出する装置であって、
前記エンジンの回転変動量、及び自己着火開始時期を演算する処理と、前記回転変動量が既定の閾値以上、かつ前記自己着火開始時期が既定の時期よりも早い場合に前記プレイグニッションが発生していると判定する処理と、を通じて前記プレイグニッションの発生を検出し、
かつ前記自己着火開始時期は、圧縮行程中の前記燃焼室内の混合気の温度が同混合気の発火点に達する時期である
プレイグニッション検出装置。
続きを表示(約 280 文字)
【請求項2】
前記エンジンの燃料は水素である請求項1に記載のプレイグニッション検出装置。
【請求項3】
前記燃焼室の吸入空気量に基づき前記自己着火開始時期を演算する請求項1に記載のプレイグニッション検出装置。
【請求項4】
前記燃焼室に吸入される吸気の温度に基づき前記自己着火開始時期を演算する請求項1に記載のプレイグニッション検出装置。
【請求項5】
前記エンジンのクランクシャフトの角速度に基づき、前記回転変動量が既定の閾値以上であるか否かを判定する請求項1に記載のプレイグニッション検出装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、火花点火式エンジンにおけるプレイグニッションの発生を検出するプレイグニッション検出装置に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
燃焼室内の混合気を火花放電により点火する火花点火式のエンジンにおいて、プレイグニッションが発生することがある。プレイグニッションは、火花放電による点火を実施する前に、燃焼室内の混合気が自己着火する現象である。特許文献1には、エンジンの回転変動量に基づき、プレイグニッションの発生を検出する装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-275663号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
プレイグニッション以外の燃焼不良によっても、エンジンの回転変動が発生する場合がある。そのため、回転変動量に基づくだけでは、プレイグニッション以外の燃焼不良が発生したときに、プレイグニッションが発生していると誤検出する可能性がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するプレイグニッション検出装置は、燃焼室内の混合気を火花放電により点火する火花点火式のエンジンにおけるプレイグニッションの発生を検出するプレイグニッション検出装置であって、圧縮行程における前記燃焼室内での前記混合気の圧縮により、前記混合気の温度が同混合気の発火温度に達する時期である自己着火開始時期を演算するとともに、前記エンジンの回転変動量が既定の閾値以上であり、かつ前記自己着火開始時期が既定の時期よりも早い場合にプレイグニッションが発生していると判定する。
【発明の効果】
【0006】
上記プレイグニッション検出装置には、火花点火式エンジンにおけるプレイグニッションの検出精度を向上する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0007】
プレイグニッション検出装置の一実施形態の構成を模式的に示す図である。
上記プレイグニッション検出装置のプロセッサが実行するプレイグニッション検出ルーチンのフローチャートである。
(A)はエンジンのクランクシャフトの回転速度の推移を、(B)はエンジンのクランクシャフトの角速度の推移を、それぞれ示すタイムチャートである。
ガソリンエンジンにおける正常燃焼時及びプレイグニッション発生時のそれぞれの場合の筒内圧の推移を示すグラフである。
水素エンジンにおける正常燃焼時及びプレイグニッション発生時のそれぞれの場合の筒内圧の推移を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、プレイグニッション検出装置の一実施形態を、図1~図5を参照して詳細に説明する。
<エンジン10の構成>
まず、図1を参照して、本実施形態のプレイグニッション検出装置が適用されるエンジン10の構成を説明する。図1に示すエンジン10は水素エンジンであり、その燃料は水素である。エンジン10は、シリンダ11と、シリンダ11内に往復動自在に収容されたピストン12と、を備えている。シリンダ11内には、混合気を燃焼する燃焼室13が、ピストン12により区画形成されている。ピストン12は、コネクティングロッド14を介して、エンジン10の出力軸であるクランクシャフト15に連結されている。コネクティングロッド14及びクランクシャフト15は、ピストン12の往復運動をクランクシャフト15の回転運動に変換するリンク機構を構成する。さらにエンジン10は、吸気通路16、インジェクタ17、点火装置18、及び排気通路19を備えている。燃焼室13内には、吸気通路16を通じて流入した吸気とインジェクタ17が噴射した水素との混合気が導入される。燃焼室13内の混合気は、点火装置18が発生する火花放電により点火される。混合気の燃焼により生じた排気は排気通路19を通じて燃焼室13から排出される。吸気通路16には、吸気通路16の吸気流量GAを検出するエアフローメータ20と、吸気流量GAを調整するスロットルバルブ21と、が設置されている。
【0009】
<プレイグニッション検出装置の構成>
次に、引き続き図1を参照して、本実施形態のプレイグニッション検出装置の構成を説明する。本実施形態の場合、エンジン制御用のECU(Electronic Control Unit:電子制御ユニット)30がプレイグニッション検出装置を構成する。ECU30には、エンジン10の運転状態を検出するための各種センサの検出信号が入力されている。そうしたセンサの例は、上述のエアフローメータ20、クランクシャフト15の回転角であるクランク角を検出するクランク角センサ22、吸気通路16内の吸気温度THAを検出する吸気温度センサ23である。ECU30は、プロセッサ31と、メモリ32と、を有している。メモリ32には、エンジン制御用のプログラムやデータが予め記憶されている。プロセッサ31は、メモリ32から読み出したプログラムを実行することで、各センサの検出結果に基づきエンジン10の各操作量を演算する。プロセッサ31が演算するエンジン10の操作量の例は、インジェクタ17の水素の噴射量や噴射時期、点火装置18の火花放電による混合気の点火時期、スロットルバルブ21の開口率である。ECU30は、プロセッサ31が演算した操作量に基づき、インジェクタ17、点火装置18、スロットルバルブ21等を操作することで、エンジン10の運転状態を制御する。
【0010】
<プレイグニッション検出処理>
エンジン10では、点火装置18が火花放電による点火を実施する前に、燃焼室13内の混合気が自己着火して燃焼を開始するプレイグニッションが発生することがある。ECU30は、エンジン10でのプレイグニッションの発生を検出している。以下、ECU30が実行するプレイグニッション検出処理の詳細を説明する。プレイグニッション検出処理は、メモリ32から読み出したプレイグニッション検出用のプログラムをプロセッサ31が実行することで行われる。以下の説明では、プレイグニッションが発生しておらず、点火装置18の火花放電により燃焼室13内の混合気の燃焼が開始する状態を正常燃焼と記載する。
(【0011】以降は省略されています)
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