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公開番号2025100861
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2025071320,2022056340
出願日2025-04-23,2022-03-30
発明の名称スライド式切換弁および冷凍サイクルシステム
出願人株式会社鷺宮製作所
代理人個人,個人,個人
主分類F16K 27/04 20060101AFI20250626BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】バーリング加工などの難易度の高い加工が不要となり、製品コストの低減を図ることが可能なスライド式切換弁および冷凍サイクルシステムを提供することを目的とする。
【解決手段】パイロット弁2は、ステンレス鋼製の弁ハウジング20と、弁ハウジング20内をスライド移動可能な弁体40と、冷媒を通すD細管11dと、を備えている。D細管11dは、軸方向L2一端側に設けられた拡管部11d1と、拡管部11d1よりも一端側に設けられ拡管部11d1よりも径方向の寸法が小さい縮管部11d2と、拡管部11d1および縮管部11d2を連結する係止部11d3と、を備え、拡管部11d1には、ストレーナ11d4が収容されている。縮管部11d2が弁ハウジング20の接続孔h5に挿入されるとともに、係止部11d3が接続孔h5の周縁h51に当接した状態でD細管11d1が弁ハウジング20に接続される。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
ステンレス鋼製の弁ハウジングと、前記弁ハウジング内をスライド移動可能な弁体と、流体を通す配管と、を備えるスライド式切換弁であって、
前記配管は、軸方向一端側に設けられた拡管部と、前記拡管部よりも前記軸方向一端側に設けられ前記拡管部よりも径方向の寸法が小さい縮管部と、前記拡管部および前記縮管部を連結する係止部と、を備え、前記拡管部には、ストレーナが収容され、
前記縮管部が前記弁ハウジングの接続孔に挿入されるとともに、前記係止部が前記接続孔の周縁に当接した状態で前記配管が前記弁ハウジングに接続されており、
前記接続孔の周縁は、前記弁ハウジングの外周面に設けられ、前記弁ハウジングの外周面に設けられる前記周縁に前記係止部が当接していることを特徴とするスライド式切換弁。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記弁ハウジングは円筒状であることを特徴とする請求項1に記載のスライド式切換弁。
【請求項3】
前記接続孔は、前記弁ハウジングの肉厚に沿って形成されるガイド面を有し、前記縮管部は、前記ガイド面に沿って前記接続孔を貫通して設けられることを特徴とする請求項1または2に記載のスライド式切換弁。
【請求項4】
前記配管が、ステンレス鋼で構成されていることを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載のスライド式切換弁。
【請求項5】
前記配管と前記弁ハウジングとに亘って少なくとも1か所の溶接部が形成され、前記配管と前記弁ハウジングとは、前記溶接部を覆うとともに前記配管の全周に亘るろう付けによって接合されていることを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載のスライド式切換弁。
【請求項6】
前記拡管部の内径に前記軸方向一端側に突出するリングが挿入され、このリングの突出部分が前記縮管部を構成し、前記拡管部の前記軸方向一端側の端面が前記係止部を構成することを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載のスライド式切換弁。
【請求項7】
前記ストレーナの内方には、枠状の抜け止め部材が挿入され、
前記ストレーナは、前記抜け止め部材と前記拡管部の内周壁とで挟まれて前記拡管部に固定されていることを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載のスライド式切換弁。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか一項に記載のスライド式切換弁を備えたことを特徴とする冷凍サイクルシステム。
【請求項9】
流体の流路を切替えるスライド式切換弁に接続される継手管と、前記継手管に連通する細管と、を接続する接続構造であって、
前記細管は、軸方向一端側に設けられた拡管部と、前記拡管部よりも前記軸方向一端側に設けられ前記拡管部よりも径方向の寸法が小さい縮管部と、前記拡管部および前記縮管部を連結する係止部と、を備え、前記拡管部には、ストレーナが収容され、
前記縮管部が前記継手管の接続孔に挿入されるとともに、前記係止部が前記接続孔の周縁に当接した状態で前記細管が前記継手管に接続されており、
前記接続孔は、ガイド面を備え、
前記ガイド面は、前記継手管の表面および裏面に直交するように前記継手管の肉厚に沿って延びる平坦な面で構成され、且つ、前記継手管の前記表面および前記裏面に直交する方向の長さが、前記継手管の肉厚分の長さと等しく、
前記縮管部を前記接続孔に挿入する際には、前記ガイド面が前記縮管部の外周面に当接して前記縮管部を挿入方向に案内し、
前記接続孔の前記周縁は、前記継手管の外周面に設けられ、前記周縁に前記係止部が当接していることを特徴とする接続構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、スライド式切換弁および冷凍サイクルシステムに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、複数の継手管のうち少なくとも一対の継手管を連通するとともに連通対象の継手管が切換え可能な切換弁として四方切換弁等のスライド式切換弁が知られている(例えば、特許文献1参照)。従来のスライド式切換弁は、筒状の主弁ハウジングの周壁に複数の継手管が連結され、内部に設置されたスライド弁体を軸方向にスライド移動させて、継手管同士を切換え可能に連通する。スライド弁体のスライド移動は、主弁ハウジングの内部においてスライド弁体を軸方向に挟む一対の空間に対し、パイロット弁から駆動流体を流通させることで行われる。このスライド式切換弁とパイロット弁とは、駆動流体を流通させるための複数の銅製の細管によって接続されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-121131号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、従来のスライド式切換弁の主弁ハウジングやパイロット弁のハウジングであるソレノイドチューブは、銅合金を用いた切削加工品やプレス加工品であることが一般的であるが、その素材を銅合金からステンレス鋼に切り替えてプレス加工品とした場合、継手等の配管を固定するためのバーリング加工などが必要になるため、加工難易度が高く、加工コストを抑えることが難しいという問題があった。
【0005】
本発明の目的は、バーリング加工などの難易度の高い加工が不要となり、製品コストの低減を図ることが可能なスライド式切換弁および冷凍サイクルシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決し目的を達成するために、本発明のスライド式切換弁は、ステンレス鋼製の弁ハウジングと、前記弁ハウジング内をスライド移動可能な弁体と、流体を通す配管と、を備えるスライド式切換弁であって、前記配管は、軸方向一端側に設けられた拡管部と、前記拡管部よりも前記軸方向一端側に設けられ前記拡管部よりも径方向の寸法が小さい縮管部と、前記拡管部および前記縮管部を連結する係止部と、を備え、前記拡管部には、ストレーナが収容され、前記縮管部が前記弁ハウジングの接続孔に挿入されるとともに、前記係止部が前記接続孔の周縁に当接した状態で前記配管が前記弁ハウジングに接続されており、前記接続孔の周縁は、前記弁ハウジングの外周面に設けられ、前記弁ハウジングの外周面に設けられる前記周縁に前記係止部が当接していることを特徴とする。
【0007】
このような本発明によれば、弁ハウジングの接続孔に配管の縮管部を挿入し、当該接続孔の周縁に係止部を当接した状態で配管を弁ハウジングに接続することができる。すなわち、配管を接続するための加工について、ステンレス鋼製の弁ハウジングには、接続孔を形成するだけでよく、バーリング加工等の加工難易度が高く、加工コストを抑えることが難しい加工を行う必要がない。したがって、バーリング加工などの難易度の高い加工が不要となり、製品コストの低減を図ることが可能なスライド式切換弁を提供することができる。また、接続孔の周縁と係止部とが当接することで、配管を弁ハウジングに位置決めすることができるので、例えば、この状態でろう付け等を行う場合には、当該ろう付けの工程を容易に行うことができる。
【0008】
この際、前記弁ハウジングは円筒状であることが好ましい。このような構成によれば、接続孔の弁ハウジング外周面側の周縁に配管の係止部を当接させながら配管を弁ハウジングに接続することができる。このため、弁ハウジング内で配管を固定するための機構が必要な構成と比較して、配管の接続を簡易に行うことができる。
【0009】
また、前記接続孔は、前記弁ハウジングの肉厚に沿って形成されるガイド面を有し、前記縮管部は、前記ガイド面に沿って前記接続孔を貫通して設けられることが好ましい。このような構成によれば、ガイド面に沿って配管の縮管部を接続孔に貫通させることができるので、ガイド面が形成されていない構成と比較して、配管を弁ハウジングにスムーズに接続することができる。
【0010】
また、前記配管が、ステンレス鋼で構成されていることが好ましい。このような構成によれば、配管を弁ハウジングと同じ材料であるステンレス鋼で構成したので、例えば、弁ハウジングに接続した配管を、当該弁ハウジングに溶接等で固定しようとした場合、配管に弁ハウジングと異なる材料を用いる構成と比較して、容易に配管を弁ハウジングに固定することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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