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公開番号2025104929
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-10
出願番号2023223118
出願日2023-12-28
発明の名称積層部材製造方法
出願人東海化成工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B32B 27/00 20060101AFI20250703BHJP(積層体)
要約【課題】印刷精度の低下を抑制可能な積層部材製造方法を提供することを課題とする。
【解決手段】積層部材製造方法においては、凹凸状のシボ部31を有する被成形面3aと、被成形面3aに背向する被印刷面3bと、を有する被印刷層3と、被印刷面3bに印刷される印刷層4と、を有する積層部材1を、シボ部31と型対称の凹凸状の裏シボ部71を有する成形面7bを有する成形型部材7を用いて、製造する。積層部材製造方法は、成形面7bにより被成形面3aを成形する成形工程と、成形面7bに被成形面3aが密着した状態のまま、被印刷面3bに印刷層4を印刷する印刷工程と、を有する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
凹凸状のシボ部を有する被成形面と、前記被成形面に背向する被印刷面と、を有する被印刷層と、
前記被印刷面に印刷される印刷層と、
を有する積層部材を、前記シボ部と型対称の凹凸状の裏シボ部を有する成形面を有する成形型部材を用いて、製造する積層部材製造方法であって、
前記成形面により前記被成形面を成形する成形工程と、
前記成形面に前記被成形面が密着した状態のまま、前記被印刷面に前記印刷層を印刷する印刷工程と、
を有する積層部材製造方法。
続きを表示(約 300 文字)【請求項2】
前記積層部材は、光透過性を有する表皮層と、光透過性を有し前記表皮層の裏側に配置される中間層と、光透過性を有し前記中間層の裏側に配置される意匠層と、を備える加飾シートであって、
前記被印刷層は前記表皮層であり、前記被成形面は前記表皮層の表面であり、前記被印刷面は前記表皮層の裏面であり、
前記印刷層は前記中間層であり、
前記印刷工程は、前記成形面に前記表皮層の表面が密着した状態のまま、前記表皮層の裏面に前記中間層を印刷する中間層印刷工程であり、
さらに、前記中間層の裏面に前記意匠層を印刷する意匠層印刷工程を有する請求項1に記載の積層部材製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、印刷を用いて各層を積層させることにより積層部材を製造する、積層部材製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に示すように、車両の内装部材に用いられる加飾シートは、表皮層と、中間層と、意匠層と、を備えている。表皮層の表面には、凹凸状のシボ部が形成されている。中間層は、表皮層の裏面に印刷されている。意匠層は、中間層の裏面に印刷されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-157890号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
加飾シートは、例えば、以下の製造方法により製造される。まず、表面が下を向くように(裏面が上を向くように)、表皮層を印刷機の印刷テーブルにセットする。次に、表皮層の裏面(上面)に、中間層を印刷する。それから、中間層の裏面(上面)に、意匠層を印刷する。このように、加飾シートは、印刷を用いて製造される。
【0005】
しかしながら、印刷の際、印刷テーブルの上面には、表皮層の表面(下面)のシボ部の凸部の頂点だけが、当接している。言い換えると、表皮層は、シボ部の凸部の頂点のみにより、下側から印刷テーブルに支持されている。
【0006】
印刷時においては、上側から表皮層に荷重(印刷圧など)が加わる。シボ部の凸部の頂点は、下側から印刷テーブルに支持されている。このため、表皮層の裏面のうち、凸部の頂点に対応する部分は、荷重が加わっても変形しにくい。他方、凸部の頂点以外の部分(例えば、シボ部の凹部など)は、下側から印刷テーブルに支持されていない。このため、表皮層の裏面のうち、凸部の頂点以外の部分に対応する部分は、荷重が加わると変形しやすい。したがって、中間層、意匠層の印刷精度が低下しやすい。そこで、本開示は、印刷精度の低下を抑制可能な積層部材製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)上記課題を解決するため、本開示の積層部材製造方法は、凹凸状のシボ部を有する被成形面と、前記被成形面に背向する被印刷面と、を有する被印刷層と、前記被印刷面に印刷される印刷層と、を有する積層部材を、前記シボ部と型対称の凹凸状の裏シボ部を有する成形面を有する成形型部材を用いて、製造する積層部材製造方法であって、前記成形面により前記被成形面を成形する成形工程と、前記成形面に前記被成形面が密着した状態のまま、前記被印刷面に前記印刷層を印刷する印刷工程と、を有することを特徴とする。
【0008】
本構成によると、印刷工程において、成形面に被成形面が密着した状態のまま、被印刷面に印刷層を印刷する。すなわち、被成形面が全面的に成形面に支持された状態のまま(具体的には、シボ部の凸部は裏シボ部の凹部に、シボ部の凹部は裏シボ部の凸部に、各々支持された状態のまま)、被印刷面に印刷層を印刷する。このため、シボ部の凸部の頂点だけが支持されている場合と比較して、被印刷面が変形しにくい。また、シボ部の凸部の頂点だけが支持されている場合と比較して、被印刷面の荷重分布にばらつきが発生しにくい。よって、被印刷面に対する、印刷層の印刷精度の低下を、抑制することができる。
【0009】
(1-1)上記(1)の構成において、前記成形型部材は、シボ転写セパレーターであって、前記シボ転写セパレーターの前記成形面は、前記被成形面に対する剥離性を有する構成とする方がよい。本構成によると、印刷工程後において、シボ転写セパレーターを、被成形面から、簡単に剥がすことができる。
【0010】
(2)上記(1)または(1-1)の構成において、前記積層部材は、光透過性を有する表皮層と、光透過性を有し前記表皮層の裏側に配置される中間層と、光透過性を有し前記中間層の裏側に配置される意匠層と、を備える加飾シートであって、前記被印刷層は前記表皮層であり、前記被成形面は前記表皮層の表面であり、前記被印刷面は前記表皮層の裏面であり、前記印刷層は前記中間層であり、前記印刷工程は、前記成形面に前記表皮層の表面が密着した状態のまま、前記表皮層の裏面に前記中間層を印刷する中間層印刷工程であり、さらに、前記中間層の裏面に前記意匠層を印刷する意匠層印刷工程を有する構成とする方がよい。
(【0011】以降は省略されています)

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