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公開番号
2025130910
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-09
出願番号
2024028299
出願日
2024-02-28
発明の名称
サンドイッチ構造体
出願人
東レ株式会社
代理人
主分類
B32B
5/26 20060101AFI20250902BHJP(積層体)
要約
【課題】
繊維強化樹脂を用いたサンドイッチ構造体の断熱性を高める。
【解決手段】
1~15mmの高剛性繊維を0.1~10体積%を含み、該高剛性繊維がネットワークを形成してなる芯材(II)の両面に、繊維強化樹脂層(I)が接合されてなり、面内熱伝導率が0.2~200W/m・K、面外熱伝導率が0.001~0.15W/m・Kであるサンドイッチ構造体。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
1~15mmの高剛性繊維を0.1~10体積%を含み、該高剛性繊維がネットワークを形成してなる芯材(II)の両面に、繊維強化樹脂層(I)が接合されてなり、面内熱伝導率が0.2~200W/m・K、面外熱伝導率が0.001~0.15W/m・Kであるサンドイッチ構造体。
続きを表示(約 700 文字)
【請求項2】
前記繊維強化樹脂層(I)における強化繊維の面外角度に対して、前記芯材(II)における高剛性繊維の面外角度が1~10°大きい、請求項1に記載のサンドイッチ構造体。
【請求項3】
前記芯材(II)が10~90体積%の空隙を含む、請求項1または2に記載のサンドイッチ構造体。
【請求項4】
芯材(II)における、繊維強化樹脂層(I)との接合界面から100μmの範囲の空隙率が、芯材(II)における厚み方向中央部の空隙率に対して10~50%である、請求項1または2に記載のサンドイッチ構造体。
【請求項5】
前記高剛性繊維は、繊維数1~100本の繊維束が80~100%を占める、請求項1または2に記載のサンドイッチ構造体。
【請求項6】
前記高剛性繊維が5%熱分解温度300℃以上の熱可塑性樹脂で被覆されている、請求項1または2に記載のサンドイッチ構造体。
【請求項7】
前記高剛性繊維が、融点300℃以上の熱可塑性樹脂で被覆されている、請求項6に記載のサンドイッチ構造体。
【請求項8】
前記高剛性繊維が炭素繊維である、請求項1または2に記載のサンドイッチ構造体。
【請求項9】
前記繊維強化樹脂層(I)が連続繊維と熱可塑性樹脂からなる、請求項1または2に記載のサンドイッチ構造体。
【請求項10】
前記繊維強化樹脂層(I)を構成する熱可塑性樹脂の融点が300℃以上である、請求項9に記載のサンドイッチ構造体。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、高剛性性繊維を含む芯材と繊維強化樹脂層からなるサンドイッチ構造体に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、自動車、航空機、電子機器等の産業用製品において、優れた機械特性を有する材料として、繊維強化樹脂層をスキン層とするサンドイッチ構造体が提案されている。例えば、特許文献1には、発泡樹脂からなる芯材を炭素繊維強化熱可塑性樹脂で挟み込んだサンドイッチ構造体の発明が記載されている。また、特許文献2では、高剛性の強化繊維がランダムに配向した基材を含む繊維強化樹脂を芯材にも用いることでさらに剛性を高めたサンドイッチ構造体が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-083365号公報
国際公開2015/029634号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、高剛性の強化繊維は炭素繊維や金属繊維等熱伝導性が高いものが多い。そのため、サンドイッチ構造体における高剛性の強化繊維の量を増やせば増やすほど熱伝導性が高まる傾向があり、断熱性が要求される用途には適さなくなるという課題があった。本発明は上記課題に鑑みてなされたものであって、繊維強化樹脂を用いたサンドイッチ構造体の断熱性を高めることを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するための本発明は、高剛性性繊維を0.1~10体積%を含む芯材(II)の両面に、繊維強化樹脂層(I)を積層してなるサンドイッチ構造体であって、面内熱伝導率が0.2~200W/m・K、面外熱伝導率が0.001~0.15W/m・Kであり、前記芯材(II)は1~15mmの複数の高剛性性繊維が実質的に接触するネットワークを形成してなるサンドイッチ構造体である。
【0006】
なお、本明細書において「~」はその両端の数値を含む数値範囲を表す記号として用いる。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、繊維強化樹脂を用いることで軽量かつ力学特性に優れるとともに、断熱性が良好なサンドイッチ構造体を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明のサンドイッチ構造体の一実施形態を示す模式図
本発明の繊維の面外角度の測定方法を示す模式図
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明のサンドイッチ構造体は、高剛性繊維がネットワークを形成してなる芯材(II)の両面に、繊維強化樹脂層(I)が接合されてなる。このように、繊維強化樹脂層(I)によって芯材(II)が挟まれた状態で接合されている以上、心材(II)と繊維強化樹脂層(I)の間に第三の層が介在していてもよい。
【0010】
芯材(II)は、繊維長は1~15mmの高剛性繊維を0.1~10体積%含む。そして、この高剛性繊維は、芯材(II)中においてネットワークを形成している。高剛性繊維がネットワークを形成する、とは、高剛性繊維同士の接点で樹脂などが繊維同士を結着することによって3次元構造を形成することを意味する。これにより、軽量性と力学特性が向上する。このようなネットワークは、例えば、加圧により圧縮状態とされた高剛性繊維の接点を結着している樹脂を加熱等により軟化させ、高剛性繊維の弾性に由来する起毛力によってさせることによって形成することが可能である。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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