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公開番号2025115287
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-06
出願番号2024009761
出願日2024-01-25
発明の名称機能性混紡紡績糸及びこれを用いた機能性生地
出願人倉敷紡績株式会社
代理人弁理士法人池内アンドパートナーズ
主分類D02G 3/04 20060101AFI20250730BHJP(糸;糸またはロープの機械的な仕上げ;整経またはビーム巻き取り)
要約【課題】実用的に十分な強度を有する機能性混紡紡績糸及びこれを用いた生地を提供する。
【解決手段】機能性官能基をもつ化合物がグラフト結合されたセルロース系繊維(A)と機能性官能基をもつ化合物がグラフト結合されていないセルロース系繊維(B)が混紡されている機能性混紡紡績糸であり、前記繊維(A)の割合は5~40質量%であり、前記繊維(B)の割合は60~95質量%であり、前記混紡紡績糸は空気精紡糸、サイロスパン紡績糸、コンパクト紡績糸又はコンパクトサイロスパン紡績糸である機能性混紡紡績糸。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
機能性官能基をもつ化合物がグラフト結合されたセルロース系繊維(A)と機能性官能基をもつ化合物がグラフト結合されていないセルロース系繊維(B)が混紡されている機能性混紡紡績糸であって、
機能性官能基をもつ化合物がグラフト結合されたセルロース系繊維(A)の割合は5~40質量%であり、前記機能性官能基をもつ化合物がグラフト結合されていないセルロース系繊維(B)の割合は60~95質量%であり、
前記混紡紡績糸は空気精紡糸、サイロスパン紡績糸、コンパクト紡績糸又はコンパクトサイロスパン紡績糸であることを特徴とする機能性混紡紡績糸。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記機能性官能基をもつ化合物がグラフト結合されたセルロース系繊維(A)は、エチレン性不飽和二重結合を含む化合物がグラフト結合されている請求項1に記載の機能性混紡紡績糸。
【請求項3】
前記機能性官能基をもつ化合物がグラフト結合されたセルロース系繊維(A)は、アクリル酸又はメタクリル酸がグラフト結合されている請求項1又は2に記載の機能性混紡紡績糸。
【請求項4】
機能性官能基をもつ化合物がグラフト結合されたセルロース系繊維(A)と機能性官能基をもつ化合物がグラフト結合されていないセルロース系繊維(B)が混紡されている機能性混紡紡績糸を含んでなる機能性生地であって、
前記機能性混紡紡績糸は、機能性官能基をもつ化合物がグラフト結合されたセルロース系繊維(A)の割合は5~40質量%であり、前記機能性官能基をもつ化合物がグラフト結合されていないセルロース系繊維(B)の割合は60~95質量%であり、
前記混紡紡績糸は空気精紡糸、サイロスパン紡績糸、コンパクト紡績糸又はコンパクトサイロスパン紡績糸であり、
前記機能性生地は編み物であり、前記機能性生地を構成する編み糸は前記機能性混紡紡績糸を70質量%以上含む、
ことを特徴とする機能性生地。
【請求項5】
機能性官能基をもつ化合物がグラフト結合されたセルロース系繊維(A)と機能性官能基をもつ化合物がグラフト結合されていないセルロース系繊維(B)が混紡されている機能性混紡紡績糸を含んでなる機能性生地であって、
前記機能性混紡紡績糸は、機能性官能基をもつ化合物がグラフト結合されたセルロース系繊維(A)の割合は5~40質量%であり、前記機能性官能基をもつ化合物がグラフト結合されていないセルロース系繊維(B)の割合は60~95質量%であり、
前記混紡紡績糸は空気精紡糸、サイロスパン紡績糸、コンパクト紡績糸又はコンパクトサイロスパン紡績糸であり、
前記機能性生地は編み物であり、前記機能性生地を構成する編み糸は前記機能性混紡糸と弾性糸からなり、前記機能性混紡紡績糸を70質量%以上含む、
ことを特徴とする機能性生地。
【請求項6】
前記機能性生地は丸編み生地であり、単位面積当たりの質量が80~300g/m
2
である請求項4又は5に記載の機能性生地。
【請求項7】
前記機能性生地はインナー衣料用生地である請求項4または5に記載の機能性生地。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、機能性混紡紡績糸及びこれを用いた機能性生地に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
吸湿発熱性は、乾燥した繊維が湿気(気体の水分)を吸収する際に発熱する性質であり、例えば昼間天日に当てた布団を室内に取り込んで、数時間経過し室温と同じ温度になっていても、人体の皮膚を当てると暖かく感ずる現象として知られている。寒い時期に着る下着などのインナー衣料は様々な会社から販売されているが、吸湿発熱性機能を活用していることは共通している。
特許文献1には、下着の付属部分に発熱性繊維を配置することが提案されている。本出願人は特許文献2において、特定の割合で発熱性加工したセルロース繊維を含有する生地を提案している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-133243号公報
特開2021-025135号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、前記特許文献1及び2などの発熱性加工したセルロース繊維は強度が低下する問題があり、さらなる改良が求められていた。
【0005】
本発明は、前記従来の問題を解決するため、実用的に十分な強度を有する機能性混紡紡績糸及びこれを用いた機能性生地を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施形態は、機能性官能基をもつ化合物がグラフト結合されたセルロース系繊維(A)と機能性官能基をもつ化合物がグラフト結合されていないセルロース系繊維(B)が混紡されている機能性混紡紡績糸であって、
機能性官能基をもつ化合物がグラフト結合されたセルロース系繊維(A)の割合は5~40質量%であり、前記機能性官能基をもつ化合物がグラフト結合されていないセルロース系繊維(B)の割合は60~95質量%であり、
前記混紡紡績糸は空気精紡糸、サイロスパン紡績糸、コンパクト紡績糸又はコンパクトサイロスパン紡績糸である機能性混紡紡績糸に関する。
【0007】
本発明の一実施形態の機能性生地は、機能性官能基をもつ化合物がグラフト結合されたセルロース系繊維(A)と機能性官能基をもつ化合物がグラフト結合されていないセルロース系繊維(B)が混紡されている機能性混紡紡績糸を含んでなる機能性生地であって、
前記機能性混紡紡績糸は、機能性官能基をもつ化合物がグラフト結合されたセルロース系繊維(A)の割合は5~40質量%であり、前記機能性官能基をもつ化合物がグラフト結合されていないセルロース系繊維(B)の割合は60~95質量%であり、
前記混紡紡績糸は空気精紡糸、サイロスパン紡績糸、コンパクト紡績糸又はコンパクトサイロスパン紡績糸であり、
前記機能性生地は編み物であり、前記機能性生地を構成する編み糸は前記機能性混紡紡績糸を70質量%以上含む機能性生地に関する。
【0008】
本発明の一実施形態の機能性生地は、機能性官能基をもつ化合物がグラフト結合されたセルロース系繊維(A)と機能性官能基をもつ化合物がグラフト結合されていないセルロース系繊維(B)が混紡されている機能性混紡紡績糸を含んでなる機能性生地であって、
前記機能性混紡紡績糸は、機能性官能基をもつ化合物がグラフト結合されたセルロース系繊維(A)の割合は5~40質量%であり、前記機能性官能基をもつ化合物がグラフト結合されていないセルロース系繊維(B)の割合は60~95質量%であり、
前記混紡紡績糸は空気精紡糸、サイロスパン紡績糸、コンパクト紡績糸又はコンパクトサイロスパン紡績糸であり、
前記機能性生地は編み物であり、前記機能性生地を構成する編み糸は前記機能性混紡糸と弾性糸からなり、前記機能性混紡紡績糸を70質量%以上含む機能性生地に関する。
【発明の効果】
【0009】
本発明は、強度が低下した機能性官能基をもつ化合物がグラフト結合されたセルロース繊維(A)の欠点を、機能性官能基をもつ化合物がグラフト結合されていないセルロース系繊維(B)を均一混紡させること、及び紡績糸の糸構造で補い、実用的に十分な強度を持つ機能性混紡紡績糸及びこれを用いた機能性生地とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1Aは本発明の一実施形態の精紡交撚糸の模式的側面図、図1Bは同、模式的断面図である。
図2は本発明の一実施形態の空気精紡糸の模式的側面図である。
図3は本発明の一実施形態のサイロスパン紡績装置の模式的斜視図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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