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公開番号
2025133706
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-11
出願番号
2025028173
出願日
2025-02-25
発明の名称
セルロース系グラフト繊維、これを含む繊維構造体及びその製造方法
出願人
倉敷紡績株式会社
代理人
弁理士法人池内アンドパートナーズ
主分類
D06M
14/22 20060101AFI20250904BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約
【課題】綿繊維(コットン)を代表とするセルロース系繊維に速乾性を付与し、速乾性、耐久性などに優れたセルロース系グラフト繊維、これを含む繊維構造体及びその製造方法を提供する。
【解決手段】セルロース系繊維に(メタ)アクリル酸含有化合物がグラフト重合されたセルロース系グラフト繊維及びこれを含む繊維構造体とする。この製造方法は、セルロース系繊維のワタ、スライバー、紡績糸、織物、編み物又は不織布を、電子線照射装置により、窒素ガス雰囲気下で電子線を照射し、前記ラジカル発生工程の前、後又は同時に、(メタ)アクリル酸含有化合物を含む水溶液に接触させ、水洗・脱水後、乾燥する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
セルロース系繊維に下記一般式(化1)~(化4)で示されるいずれかの(メタ)アクリル酸含有化合物がグラフト重合されたセルロース系グラフト繊維。
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但し、R
1
、R
3
はH又はCH
3
(R
1
およびR
3
は同一でも、異なっていてもよい)。
R
2
は水素原子、炭素数1~18のアルキル基、アルキレン基(不飽和二重結合の位置はどこでもよい)、カルボニル基を含むアルキル基(COR)、カルボニル基を含むアルキレン基(不飽和二重結合の位置はどこでもよい)または炭素数6~12の芳香族基。
R
4
はC1~C4の炭素鎖もしくはその異性体。
nは1~100。
続きを表示(約 610 文字)
【請求項2】
前記セルロース系繊維はコットンである請求項1に記載のセルロース系グラフト繊維。
【請求項3】
前記セルロース系グラフト繊維は速乾性繊維である請求項1に記載のセルロース系グラフト繊維。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項のセルロース系グラフト繊維を含む繊維構造体。
【請求項5】
前記繊維構造体は紡績糸、織物、編み物又は不織布である請求項4に記載の繊維構造体。
【請求項6】
セルロース系グラフト繊維と未加工繊維からなる前記繊維構造体100質量%に対し、前記セルロース系グラフト繊維5~40質量%、未加工繊維60~95質量%含む請求項5に記載の繊維構造体。
【請求項7】
前記繊維構造体はインナー衣料である請求項5に記載の繊維構造体。
【請求項8】
請求項1~4のいずれか1項のセルロース系グラフト繊維の製造方法であって、
セルロース系繊維のワタ、スライバー、紡績糸、織物、編み物又は不織布にラジカルを発生させるラジカル発生工程と、
前記ラジカル発生工程の前、後又は同時に、前記(化1)~(化4)で示されるいずれかの(メタ)アクリル酸含有化合物を含む水溶液とセルロース系繊維を接触させる工程と、
水洗・脱水後、乾燥する工程を含むことを特徴とするセルロース系グラフト繊維の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、セルロース系グラフト繊維、これを含む繊維構造体及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
綿繊維(コットン)に代表される天然セルロース繊維は、環境に優しく、しかも風合いや染色性、吸水性等にも優れているため、種々の衣料に幅広く使用されている。しかし、綿繊維は、吸収した水分の蒸発が遅いため、一旦汗を吸うと、なかなか乾燥しない等が問題になっている。
特許文献1には、(メタ)アクリル酸エステル単量体と、N基又はヒドロキシル基を含む(メタ)アクリレート化合物を繊維の表面処理剤として使用することが提案されている。特許文献2には、ウンデシレン酸と、重合性不飽和基を有する化合物とをエステル反応させたエステル化物を含む抗菌処理剤が提案されている。特許文献3には、ジビニル系ポリマーを表面に付着したポリエステル編物が提案されている。特許文献4には、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレートの重合体をアセタール系繊維の表面に付着させた繊維構造物が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-38993号公報
特開2004-210665号公報
特開2019-85680号公報
特開2017-57534号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、これらの処理剤はポリエステルなどの疎水性繊維用処理剤であり、セルロース系繊維に適用することは意図されていない。
【0005】
本発明は、前記従来の問題を解決するため、綿繊維(コットン)を代表とするセルロース系繊維に速乾性を付与し、速乾性、機能の耐久性などに優れたセルロース系グラフト繊維、これを含む繊維構造体及びその製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施形態は、セルロース系繊維に下記一般式(化1)~(化4)で示されるいずれかの(メタ)アクリル酸含有化合物がグラフト重合されたセルロース系グラフト繊維に関する。
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但し、R
1
、R
3
はH又はCH
3
(R
1
およびR
3
は同一でも、異なっていてもよい)。R
2
は水素原子、炭素数1~18のアルキル基、アルキレン基(不飽和二重結合の位置はどこでもよい)、カルボニル基を含むアルキル基(COR)、カルボニル基を含むアルキレン基(不飽和二重結合の位置はどこでもよい)または炭素数6~12の芳香族基。R
4
は炭素数1~4の炭素鎖もしくはその異性体。nは1~100。
【0007】
前記(化1)~(化4)で示されるいずれかの(メタ)アクリル酸含有化合物として、同一の分子内でR
4
の炭素数が異なるものも使用できる。例として、炭素数2のオキシエチレン基と炭素数3のオキシプロピレン基の併用があり、それぞれの官能基の繰り返し単位nの合計が2~100がある。炭素数1~4のアルキル鎖による繰り返し単位は、オキシメチレン基、オキシエチレン基、オキシプロピレン基、メチルオキシエチレン基、オキシブチレン基、メチルオキシプロピレン基、1,1-ジメチルオキシエチレン基、2,2-ジメチルオキシエチレン基、1,2-ジメチルオキシエチレン基、エチルオキシエチレン基等がある。
【0008】
本発明の別の一実施形態は、前記のセルロース系グラフト繊維を含む繊維構造体に関する。
【0009】
本発明のさらに別の一実施形態は、セルロース系繊維のワタ、スライバー、紡績糸、織物、編み物又は不織布にラジカルを発生させるラジカル発生工程と、
前記ラジカル発生工程の前、後又は同時に、前記(化1)~(化4)で示されるいずれかの(メタ)アクリル酸含有化合物を含む水溶液とセルロース系繊維を接触させる工程と、
水洗・脱水後、乾燥する工程を含むセルロース系グラフト繊維の製造方法に関する。
【発明の効果】
【0010】
本発明は、セルロース系繊維に前記(化1)~(化4)で示されるいずれかの(メタ)アクリル酸含有化合物をグラフト重合したセルロース系グラフト繊維とすることにより、速乾性、機能の耐久性の高いセルロース系グラフト繊維、これを含む繊維構造体及びその製造方法を提供できる。すなわち、フッ素系樹脂のような環境に好ましくない化合物は使用せず、グラフト重合によりセルロース系繊維に(メタ)アクリル酸含有化合物を強固に結合させ、速乾性、機能の耐久性の高いセルロース系グラフト繊維、これを含む繊維構造体を得ることができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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