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公開番号
2025121380
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-19
出願番号
2024220623
出願日
2024-12-17
発明の名称
アシル化ベンゼン誘導体の酸塩の製造方法
出願人
株式会社トクヤマ
代理人
主分類
C07C
303/40 20060101AFI20250812BHJP(有機化学)
要約
【課題】高い純度でアシル化ベンゼン誘導体を製造できる方法を提供する。
【解決手段】実施形態によると、アシル化ベンゼン誘導体若しくはその塩の製造方法が提供される。この製造方法は、式(1)に表されるアシル化ベンゼン誘導体の粗体と、無機酸水溶液と、第1有機溶媒とを接触させて、式(1)に表されるアシル化ベンゼン誘導体若しくはその塩の結晶を析出させることを含む。第1有機溶媒は、炭素数1以上5以下の低級アルコール、エステル類、エーテル類、及びニトリル類からなる群より選択される少なくとも1種を含む。
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式(1)において、R
1
は、ハロゲン原子で置換されていてもよいフェニル基であり、R
2
は、炭素数1以上5以下のアルキル基であり、R
3
は、水素原子又は炭素数1以上5以下のアルキル基である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下記式(1)に表されるアシル化ベンゼン誘導体の粗体と、無機酸水溶液と、第1有機溶媒とを接触させて、前記式(1)に表されるアシル化ベンゼン誘導体の酸塩の結晶を析出させることを含み、
前記第1有機溶媒は、炭素数1以上5以下の低級アルコール、エステル類、エーテル類、及びニトリル類からなる群より選択される少なくとも1種を含む、
アシル化ベンゼン誘導体の酸塩の製造方法:
TIFF
2025121380000011.tif
32
170
前記式(1)において、
R
1
は、ハロゲン原子で置換されていてもよいフェニル基であり、
R
2
は、炭素数1以上5以下のアルキル基であり、
R
3
は、水素原子又は炭素数1以上5以下のアルキル基である。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記式(1)に表されるアシル化ベンゼン誘導体の粗体は、下記式(2)に表されるベンゼン誘導体と、アミノアセトニトリル若しくはその塩とを接触させることにより得られる、請求項1に記載の製造方法:
TIFF
2025121380000012.tif
26
170
前記式(2)において、R
1
、R
2
、及びR
3
は、前記式(1)におけるものと同義である。
【請求項3】
前記式(2)に表されるベンゼン誘導体と、前記アミノアセトニトリル若しくはその塩との接触は、ルイス酸及び酸性ガス存在下で行われる、請求項2に記載の製造方法。
【請求項4】
前記ルイス酸は、塩化アルミニウム、臭化アルミニウム、塩化亜鉛、塩化スズ、及び塩化チタンからなる群より選択される少なくとも1種を含む、請求項3に記載の製造方法。
【請求項5】
前記第1有機溶媒は、メタノール、エタノール、1-プロパノール、イソプロピルアルコール、酢酸エチル、アセトニトリル、及びテトラヒドロフランからなる群より選択される少なくとも1種を含む、請求項1に記載の製造方法。
【請求項6】
1mol/Lの前記無機酸水溶液の体積V1と前記第1有機溶媒の体積V2との比V1/V2は、0.15以上13.3以下である、請求項1に記載の製造方法。
【請求項7】
1gの前記式(1)に表されるアシル化ベンゼン誘導体の粗体に対する、1mol/Lの前記無機酸水溶液の量は、1.5mL以上10mL以下である、請求項1に記載の製造方法。
【請求項8】
1gの前記式(1)に表されるアシル化ベンゼン誘導体の粗体に対する、前記第1有機溶媒の量は、0.75mL以上10mL以下である、請求項1に記載の製造方法。
【請求項9】
蛍光X線分析による、前記式(1)に表されるアシル化ベンゼン誘導体の酸塩の結晶に含まれる塩素の質量M1と硫黄の質量M2との比M1/M2は、1.10以上2.18以下である、請求項1に記載の製造方法。
【請求項10】
蛍光X線分析による、前記式(1)に表されるアシル化ベンゼン誘導体の酸塩の結晶のアルミニウムの質量M3と硫黄の質量M2との比M3/M2は、0.240以下である、請求項1に記載の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、アシル化ベンゼン誘導体の酸塩の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
下記式(1)に表されるアシル化ベンゼン誘導体は、抗炎症剤として有用な3-ホルミルアミノ-7-メチルスルホニルアミノ-6-フェノキシ-4H-1-ベンゾピラン-4-オン(イグラチモド)の製造中間体として有用である。例えば、特許文献1に記載の方法で、イグラチモドを製造することができる。
【0003】
TIFF
2025121380000001.tif
32
170
【0004】
式(1)において、R
1
は、ハロゲン原子で置換されていてもよいフェニル基であり、R
2
は、炭素数1以上5以下のアルキル基であり、R
3
は、水素原子又は炭素数1以上5以下のアルキル基である。
【0005】
上記アシル化ベンゼン誘導体(1)の酸塩の製造方法として、特許文献1の方法が知られている。具体的には、塩化アルミニウムなどのルイス酸と塩化水素などの無機酸存在下、ベンゼン誘導体と、ニトリル誘導体若しくはその塩とを接触させることでアシル化ベンゼン誘導体(1)の粗体を得、次いで、この粗体を含む液と無機酸水溶液とを接触させ、結晶を析出させることにより、アシル化ベンゼン誘導体(1)の酸塩の結晶を製造することができる。ここで、上記無機酸水溶液として塩酸を使用した場合、アシル化ベンゼン誘導体(1)の酸塩の結晶は、塩酸塩として製造される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平5-97840号公報
特開平2-49778号公報
【非特許文献】
【0007】
ケミカル・ファーマシューティカル・ブレチン[Chem.Pharm.Bull.,13,1319~1325(1965)]
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明者らが特許文献1の方法により、塩化アルミニウムと塩化水素ガス存在下、N-(5-メトキシ-2-フェノキシフェニル)メタンスルホンアミドと、アミノアセトニトリル塩酸塩とを接触させ、N-[4-(2-アミノアセチル)-5-メトキシ-2-フェノキシフェニル]メタンスルホンアミド塩酸塩・1/2水和物を製造した。
【0009】
塩素及び硫黄は、該酸塩を構成する元素の一つであり、硫黄と塩素との質量比の理論値は、1.00:1.10である。これに対して、本発明者らが製造したN-[4-(2-アミノアセチル)-5-メトキシ-2-フェノキシフェニル]メタンスルホンアミド塩酸塩・1/2水和物について蛍光X線分析を行ったところ、アルミニウム、塩素、及び硫黄の含有量は、それぞれ、1.52質量%、13.60質量%、及び6.20質量%であった。すなわち、このN-[4-(2-アミノアセチル)-5-メトキシ-2-フェノキシフェニル]メタンスルホンアミド塩酸塩・1/2水和物において、硫黄と塩素との質量比は、1.00:2.19であり、6.74質量%分の余剰な塩素が含まれていた。これら不純物が含まれることで、見かけの収量が多くなり、次工程で使用する反応剤を多く使用することとなり、これは工業的に不利である。
【課題を解決するための手段】
【0010】
実施形態によると、アシル化ベンゼン誘導体の酸塩の製造方法が提供される。この製造方法は、下記式(1)に表されるアシル化ベンゼン誘導体の粗体と、無機酸水溶液と、第1有機溶媒とを接触させて、式(1)に表されるアシル化ベンゼン誘導体の酸塩の結晶を析出させることを含む。第1有機溶媒は、炭素数1以上5以下の低級アルコール、エステル類、エーテル類、及びニトリル類からなる群より選択される少なくとも1種を含む。
(【0011】以降は省略されています)
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