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公開番号
2024171219
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-11
出願番号
2023088179
出願日
2023-05-29
発明の名称
精米設備
出願人
株式会社タイワ精機
,
井関農機株式会社
代理人
弁理士法人藤本パートナーズ
主分類
B02B
7/00 20060101AFI20241204BHJP(破砕,または粉砕;製粉のための穀粒の前処理)
要約
【課題】胚芽の削取を防止し、ユーザ所望の精白度による精米処理が可能な精米設備を提供する。
【解決手段】玄米を精米する精米部を備え、精米部は、玄米タンクと、精白室と、精白室へと玄米を繰り出して供給するロータリバルブと、圧力板とを備え、精白室内に、玄米を攪拌して精白する精白ロールと、攪拌された玄米と干渉して精米を行う精米スクリーンとを備え、玄米の供給量を調節する供給量調節部と、圧力板の圧力を調節する圧力調節部を制御する制御部とを備え、制御部は、供給量調節部による供給量及び圧力調節部による圧力の制御量に基づき精米処理を行う通常モードと、玄米の供給量を通常モードよりも低減すると共に圧力板の圧力を通常モードよりも増加して精米処理を行う無洗米モードと、玄米の供給量を前記無洗米モードと同等にすると共に圧力板の圧力を無洗米モードの圧力より低減させて精米処理する胚芽保護モードとを実行可能に構成される。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
投入された玄米を精米する精米部を備え、
前記精米部は、玄米を貯留する玄米タンクと、玄米を精白する精白室と、前記玄米タンクから前記精白室へと玄米を繰り出して供給するロータリバルブと、前記精白室の流出口に設けられた圧力板とを備え、
前記精白室内に、回転により玄米を攪拌して精白する精白ロールと、前記精白ロールを囲うようにして配設され、攪拌された玄米と干渉して精米を行う精米スクリーンとを備え、
前記精白室への玄米の供給量を調節する供給量調節部と、前記圧力板の圧力を調節する圧力調節部を制御する制御部とを備えた精米設備であって、
前記制御部は、複数の制御モードで精米処理を実行可能に構成されており、予め設定された前記供給量調節部による供給量及び前記圧力調節部による圧力の制御量に基づき精米処理を行う通常モードと、
前記供給量調節部で玄米の供給量を前記通常モードよりも低減すると共に前記圧力調節部で前記圧力板の圧力を前記通常モードよりも増加して精米処理を行う無洗米モードと、
前記供給量調節部で玄米の供給量を前記無洗米モードと同等にすると共に前記圧力調節部で前記圧力板の圧力を前記無洗米モードの圧力より低減させて精米処理する胚芽保護モードとを実行可能に構成されたことを特徴とする精米設備。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
投入された玄米を精米する精米部を備え、
前記精米部は、玄米を貯留する玄米タンクと、玄米を精白する精白室と、前記玄米タンクから前記精白室へと玄米を繰り出して供給するロータリバルブと、前記精白室の流出口に設けられた圧力板とを備え、
前記精白室内に、回転により玄米を攪拌して精白する精白ロールと、前記精白ロールを囲うようにして配設され、攪拌された玄米と干渉して精米を行う精米スクリーンを備え、
前記精白室への玄米の供給量を調節する供給量調節部と、前記圧力板の圧力を調節する圧力調節部を制御する制御部とを備えた精米設備であって、
前記制御部は、複数の制御モードで精米処理を実行可能に構成されており、予め設定された前記供給量調節部による供給量及び前記圧力調節部による圧力の制御量に基づき精米処理を行う通常モードと、
前記供給量調節部で玄米の供給量を前記通常モードよりも低減すると共に前記圧力調節部で前記圧力板の圧力を前記通常モードの圧力よりも増加して精米処理を行う無洗米モードと、
前記供給量調節部で玄米の供給量を前記無洗米モードよりも低減すると共に前記圧力調節部で前記圧力板の圧力を前記無洗米モードの圧力よりも低減して精米処理する胚芽保護モードとを実行可能に構成されたことを特徴とする精米設備。
【請求項3】
前記制御部は、選択スイッチの操作に応じて、前記通常モードと、前記無洗米モードと、前記胚芽保護モードとを選択して実行開始可能に構成され、かつ、前記通常モードによる精米処理の実行開始前または実行中、仕上げの精白度を、標準とするか分搗きとするか適宜選択可能に構成され、また、
前記無洗米モードまたは前記胚芽保護モードによる精米処理の実行中においては、他の制御モードへの切り替えを規制するよう構成されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の精米設備。
【請求項4】
前記制御部は、白米を再精米する再精米モードをさらに備え、選択スイッチの操作に応じて、前記通常モードと、前記無洗米モードと、前記胚芽保護モードと、前記再精米モードとを選択して実行開始可能に構成され、かつ、前記通常モードによる精米処理の実行開始前または実行中、仕上げの精白度を、標準とするか分搗きとするか適宜選択可能に構成され、かつ、前記再精米モードは、仕上げの精白度が、前記通常モードにおける分搗きの精白度と同等となるように精米処理するよう構成されており、
前記再精米モードによる精米処理の実行中においては、他の制御モードへの切り替えを規制するよう構成されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の精米設備。
【請求項5】
前記精白ロールの攪拌速度を調節する攪拌速度調節部を備え、
前記制御部は、前記胚芽保護モードによる精米処理の実行中においては、前記攪拌速度調節部による攪拌速度を増加して精米処理を実行するよう構成されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の精米設備。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、精米設備に関するものである。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、この種の精米設備として、例えば、特許文献1に記載のものが知られている。
この従来の精米設備は、屋根及び四方の側壁を備えた簡易的な建屋内に、玄米の投入を受ける玄米投入部と、玄米に含まれる異物を除去する異物除去部と、投入された玄米を精米する精米部と、白米を取り出すための白米取出部とを備えている。
【0003】
また、上記精米部として、例えば、特許文献2に記載のものが知られている。
この従来の精米部は、玄米を精白する精白室内にて、精白ロールを回転させて玄米を攪拌し、精白室内側に配設された網に干渉させて精米する仕組みとなっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-36961号公報
特開平11-104504号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで近年、コロナ禍による健康意識の高まりを受け、玄米の栄養素が再び着目を浴びている。とりわけ、玄米に含まれる胚芽は、微量栄養素(無機質、ビタミン)や食物繊維を多く含んでおり、多くの健康効果が期待されているところである。
【0006】
しかしながら、従来の精米設備によれば、精米処理の過程で、胚芽が削り取られてしまい、胚芽に含まれる栄養素が失われてしまう問題があった。また、胚芽を残そうと精米処理における精白度(単に、白度ともいう。)を下げると、精米が不十分となるおそれがあった。
【0007】
そこで、本発明は、このような問題に鑑み、精米処理時における胚芽の削取を防止しつつ、ユーザ所望の精白度による精米処理が可能な精米設備を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するために、第1の発明は、
投入された玄米を精米する精米部を備え、
前記精米部は、玄米を貯留する玄米タンクと、玄米を精白する精白室と、前記玄米タンクから前記精白室へと玄米を繰り出して供給するロータリバルブと、前記精白室の流出口に設けられた圧力板とを備え、
前記精白室内に、回転により玄米を攪拌して精白する精白ロールと、前記精白ロールを囲うようにして配設され、攪拌された玄米と干渉して精米を行う精米スクリーンとを備え、
前記精白室への玄米の供給量を調節する供給量調節部と、前記圧力板の圧力を調節する圧力調節部を制御する制御部とを備えた精米設備であって、
前記制御部は、複数の制御モードで精米処理を実行可能に構成されており、予め設定された前記供給量調節部による供給量及び前記圧力調節部による圧力の制御量に基づき精米処理を行う通常モードと、
前記供給量調節部で玄米の供給量を前記通常モードよりも低減すると共に前記圧力調節部で前記圧力板の圧力を前記通常モードよりも増加して精米処理を行う無洗米モードと、
前記供給量調節部で玄米の供給量を前記無洗米モードと同等にすると共に前記圧力調節部で前記圧力板の圧力を前記無洗米モードの圧力より低減させて精米処理する胚芽保護モードとを実行可能に構成されたことを特徴とする精米設備を提供する。
【0009】
上記第1の発明によれば、胚芽保護モードは、供給量調節部で玄米の供給量を前記無洗米モードと同等にすると共に圧力調節部で圧力板の圧力を無洗米モードの圧力より低減させて精米処理するため、精白室内の穀粒の密度を低減し(充填率を下げる)、穀粒の長手方向の向きが、進行方向(精白ロールに沿う方向)に揃いやすくなる。その結果、精米スクリーンへの穀粒の側面の接触や玄米同士の摩擦作用によりユーザ所望の精白度を実現しつつ、胚芽が存在する穀粒の先端が精米スクリーンに接触したり玄米同士で穀粒先端にある胚芽を除いてしまうことを防ぐことができる。したがって、胚芽の削取を防止した精米処理が可能となる。加えて、玄米同士の摩擦作用を低減させ、胚芽の削取の防止だけでなく、仕上げ米のうまみ層を残し、食味を良好に仕上げることができる。
【0010】
第2の発明は、
投入された玄米を精米する精米部を備え、
前記精米部は、玄米を貯留する玄米タンクと、玄米を精白する精白室と、前記玄米タンクから前記精白室へと玄米を繰り出して供給するロータリバルブと、前記精白室の流出口に設けられた圧力板とを備え、
前記精白室内に、回転により玄米を攪拌して精白する精白ロールと、前記精白ロールを囲うようにして配設され、攪拌された玄米と干渉して精米を行う精米スクリーンを備え、
前記精白室への玄米の供給量を調節する供給量調節部と、前記圧力板の圧力を調節する圧力調節部を制御する制御部とを備えた精米設備であって、
前記制御部は、複数の制御モードで精米処理を実行可能に構成されており、予め設定された前記供給量調節部による供給量及び前記圧力調節部による圧力の制御量に基づき精米処理を行う通常モードと、
前記供給量調節部で玄米の供給量を前記通常モードよりも低減すると共に前記圧力調節部で前記圧力板の圧力を前記通常モードの圧力よりも増加して精米処理を行う無洗米モードと、
前記供給量調節部で玄米の供給量を前記無洗米モードよりも低減すると共に前記圧力調節部で前記圧力板の圧力を前記無洗米モードの圧力よりも低減して精米処理する胚芽保護モードとを実行可能に構成されたことを特徴とする精米設備を提供する。
(【0011】以降は省略されています)
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