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公開番号2025092775
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-19
出願番号2025062593
出願日2025-04-04
発明の名称球形化装置
出願人フロイント・ターボ株式会社
代理人個人
主分類B02C 13/10 20060101AFI20250612BHJP(破砕,または粉砕;製粉のための穀粒の前処理)
要約【課題】材料の粉砕効果を維持しつつ、より球形化された微粉粒子を製造可能な粉体の球形化装置を提供する。
【解決手段】球形化装置1は、内周面に多数の粉砕溝21が形成されたライナ3と、外周面に多数の粉砕溝22が形成されたロータ4とを有する。ライナ3とロータ4の粉砕溝21,22は同断面形状を有する。各粉砕溝21,22は、円弧状底面を備えたラウンド部23と、周方向に延びる傾斜部24とを有する。ラウンド部23の両端には接線方向に延びる放射開口部25a,25bが形成されている。傾斜部24は、ラウンド部23側に配された斜面26と、斜面26と連続し隣接する粉砕溝21,22側に配置される水平面27とを備える。球形化装置1では、ラウンド部23に生じる渦流により粉体原料を粉砕溝21,22に引き込み、それをラウンド部23と傾斜部24にて転動させ球状の微粉粒子を生成する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
中空円筒状に形成されその内周面に多数の粉砕溝が形成されているライナと、該ライナの内側に間隙を介して同心に配設され、その外周面に多数の粉砕溝が形成されているロータと、を備えた粉体の球形化装置であって、
前記ライナ及び前記ロータの前記粉砕溝は同断面形状を有し、
前記各粉砕溝は、円弧状底面を備えたラウンド部と、該ラウンド部の円弧一端側に設けられ前記ライナ及び前記ロータの周方向に延びる傾斜部と、を有することを特徴とする球形化装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
請求項1記載の球形化装置において、
前記粉砕溝は、前記ラウンド部の両端に形成され円弧接線方向に延びる放射開口部を有し、
前記放射開口部は、一端側が前記傾斜部と連続的に接続され、他端側は前記ライナ及び前記ロータの周面に延び前記粉砕溝の頭頂部となる開口縁部を形成することを特徴とする球形化装置。
【請求項3】
請求項2記載の球形化装置において、
前記傾斜部は、一端側が隣接する前記粉砕溝の前記開口縁部に連続的に接続され、他端側は前記放射開口部の一端側と連続的に接続されてなることを特徴とする球形化装置。
【請求項4】
請求項1記載の球形化装置において、
前記傾斜部は、前記ラウンド部側に配置された斜面と、前記斜面と連続的に接続され隣接する前記粉砕溝側に配置される水平面と、を有することを特徴とする球形化装置。
【請求項5】
請求項2記載の球形化装置において、
前記傾斜部は、前記ラウンド部側に配置された斜面と、前記斜面と連続的に接続され隣接する前記粉砕溝側に配置される水平面と、を有し、
前記斜面は前記放射開口部の一端側と連続的に接続され、前記水平面は隣接する前記粉砕溝の前記開口縁部に連続的に接続されてなることを特徴とする球形化装置。
【請求項6】
請求項1記載の球形化装置において、
前記ラウンド部の半径が0.5mm~1.5mm、好ましくは0.8~1.2mm、より好ましくは1.0mmであることを特徴とする球形化装置。
【請求項7】
請求項2記載の球形化装置において、
前記放射開口部両端の開き角θ1が25°~45°、好ましくは、30°~40°、より好ましくは35°であることを特徴とする球形化装置。
【請求項8】
請求項2記載の球形化装置において、
前記開口縁部において、前記放射開口部と、隣接する前記粉砕溝の前記傾斜部との間の角度θ2が70°~90°、好ましくは75°~85°、より好ましくは80°であることを特徴とする球形化装置。
【請求項9】
請求項2記載の球形化装置において、
前記開口縁部において、前記放射開口部と、隣接する前記粉砕溝の前記傾斜部が曲面にて接続されていることを特徴とする球形化装置。
【請求項10】
請求項2記載の球形化装置において、
前記放射開口部の一端側と前記傾斜部が曲面にて接続されていることを特徴とする球形化装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、静電荷像現像用トナー、二次電池用負極材料、粉体塗料などの微粉を得るための粉砕機に関し、特に、微粉粒子の球形化に適した粉体球形化装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、静電荷像現像用のトナーやフッ素樹脂粉末等の樹脂微粉末などについて、コピー等の高画質化や乾式潤滑剤の高性能化等の要請に伴い、粉末粒子径の微細化が求められている。このような要請に鑑み、本願出願人は、小さい粉砕動力でありながら、粉砕物を従来の粉砕限界粒子径以下に粉砕可能な粉砕機を創出し(特許文献1)、実用化している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-21768号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一方、近年、トナー等の微粉に対し、比表面積の極小化や、流動性、充填性の向上のため微粉粒子の球形化が求められている。また、二次電池用負極材料においては、一定容積に充填する粒子量を増やすため、充填性(かさ密度)を向上させる目的で粒子の球形化が求められるようになってきた。その際、特許文献1の粉砕機においても、狭い粒度分布にて相当に球形化された微粉が得られているが、球形化の要請は年々厳しくなっており、更なる球形化が可能な装置が求められていた。
【0005】
本発明の目的は、粉砕機としての材料粉砕効果を維持しつつ、より球形化された微粉粒子を製造可能な粉体の球形化装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の球形化装置は、中空円筒状に形成されその内周面に多数の粉砕溝が形成されているライナと、該ライナの内側に間隙を介して同心に配設され、その外周面に多数の粉砕溝が形成されているロータと、を備えた粉体の球形化装置であって、前記ライナ及び前記ロータの前記粉砕溝は同断面形状を有し、前記各粉砕溝は、円弧状底面を備えたラウンド部と、該ラウンド部の円弧一端側に設けられ前記ライナ及び前記ロータの周方向に延びる傾斜部と、を有することを特徴とする
【0007】
本発明にあっては、ライナとロータの周面に粉砕溝を形成し、この粉砕溝にラウンド部と傾斜部を設ける。これにより、粉砕溝にて、粉体原料(被処理物)の転動が発生、促進され、粉体原料粒子の粉砕・角除去作用や粒子を丸め込む作用が生じ、これらの相乗作用により、角が除去され丸みを帯びた微粉粒子が生成される。
【0008】
前記球形化装置において、前記粉砕溝に、前記ラウンド部の両端に形成され円弧接線方向に延びる放射開口部を設け、前記放射開口部の一端側を前記傾斜部と連続的に接続し、他端側にて前記ライナ及び前記ロータの周面に延び前記粉砕溝の頭頂部となる開口縁部を形成するようにしても良い。この場合、前記傾斜部の一端側を隣接する前記粉砕溝の前記開口縁部に連続的に接続し、他端側を前記放射開口部の一端側と連続的に接続するようにしても良い。
【0009】
前記球形化装置において、前記傾斜部に、前記ラウンド部側に配置された斜面と、前記斜面と連続的に接続され隣接する前記粉砕溝側に配置される水平面と、を設けても良い。また、前記傾斜部に、前記ラウンド部側に配置された斜面と、前記斜面と連続的に接続され隣接する前記粉砕溝側に配置される水平面と、を設け、前記斜面を前記放射開口部の一端側と連続的に接続し、前記水平面を隣接する前記粉砕溝の前記開口縁部に連続的に接続させても良い。
【0010】
前記ラウンド部の半径を0.5mm~1.5mm、好ましくは0.8mm~1.2mm、より好ましくは1.0mm、前記放射開口部両端の開き角θ1を25°~45°、好ましくは30°~40°、より好ましくは35°、前記放射開口部と、隣接する前記粉砕溝の前記傾斜部との間の角度θ2を70°~90°、好ましくは75°~85°、より好ましくは80°に設定しても良い。
(【0011】以降は省略されています)

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