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公開番号
2024178043
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-24
出願番号
2023096538
出願日
2023-06-12
発明の名称
製鋼副資材の製造方法及び製鋼副資材
出願人
小川アルミ工業株式会社
代理人
個人
主分類
C21C
7/04 20060101AFI20241217BHJP(鉄冶金)
要約
【課題】金属灰及び/又は金属粒状体を含む製鋼副資材において、製鋼副資材が含む金属灰等以外の成分による作業環境悪化や鉄鋼製品の品質低下を防ぐことと、金属灰等の飛散を防止することと、製鋼副資材の製造、輸送、使用における粉化を防ぐこととを両立すること。
【解決手段】本発明の製鋼副資材1の製造方法は、バインダーを加えることなく金属灰等2を金属製筒状収容体3及び金属製袋状収容体4等の金属製収容体に収容し、この金属製収容体を封止する工程を含む。本発明の製造方法によって製造された製鋼副資材1は、金属灰等2が金属製収容体に収容されており、金属製収容体にはバインダーが収容されておらず、金属製収容体は封止されていることが好ましい。また、金属製収容体には金属灰等2のみが収容されていることが好ましく、金属製収容体の表面にラベルの貼付及び塗装がいずれもされていないことが好ましい。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
バインダーを加えることなく金属灰及び/又は金属粒状体を金属製収容体に収容し、前記金属製収容体を封止する工程を含む、製鋼副資材の製造方法。
続きを表示(約 230 文字)
【請求項2】
金属灰及び/又は金属粒状体が金属製収容体に収容されており、
前記金属製収容体にはバインダーが収容されておらず、
前記金属製収容体は封止されている、製鋼副資材。
【請求項3】
前記金属製収容体には前記金属灰及び/又は前記金属粒状体のみが収容されている、請求項2に記載の製鋼副資材。
【請求項4】
前記金属製収容体の表面にラベルの貼付及び塗装がいずれもされていない、請求項2又は3に記載の製鋼副資材。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、製鋼副資材の製造方法及び製鋼副資材に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
アルミ灰は、金属アルミニウムの加熱溶解工程等で発生する、主に粉体状の物質である。アルミ灰は、酸化アルミニウム、金属アルミニム、窒化アルミニウム等で構成されている。また、アルミ灰は、アルミニウム合金を構成する元素由来の金属酸化物、塩化物、フッ化物等を含む。アルミ灰は、アルミニウムドロス、アルミドロス、アルミニウムドロス残灰、アルミ残灰等、複数の呼び名で呼ばれる。アルミ灰は、金属アルミニウムを含有している。そのため、必要に応じてアルミ灰から金属アルミニウムを回収することが行われており、その回収プロセスで二次的・三次的なアルミ灰が発生している。
【0003】
国内で発生したアルミ灰は、最終的にそのほとんどが、鉄鋼メーカーで利用されている。これは、アルミ灰が一定量の金属アルミニウムを含有しているためである。アルミ灰が含有する金属アルミニウムは、製鋼プロセスにおいて、金属アルミニウムと酸素との発熱反応を利用した熱源や、溶鋼中の酸素除去(脱酸)に有効な、安価な副資材となる。また、金属アルミニウムと酸素との反応により生成する酸化アルミニウム(アルミナ)及びアルミ灰に元々含まれているアルミナは、製鋼プロセスにおいてスラグの原料となる。
【0004】
アルミ灰を製鋼プロセスで利用する方法として、アルミ灰を粉体のまま利用する方法、適当なバインダーを用いてアルミ灰を造粒成形した製品を利用する方法がある。
【0005】
粉体のまま利用する方法は、造粒や圧縮を必要としないため副資材製造工程が容易である。しかし、粉体のまま利用する方法は、製鋼プロセスで使用する際、アルミ灰が粉塵として飛散しやすい。したがって、粉体のまま利用する方法は、結果として使用歩留まりの低下、作業環境の悪化、製鋼ダストの増加を招く欠点がある。
【0006】
バインダーを用いて粉体状のアルミ灰を固化する方法は、使用時においてアルミ灰が粉塵として飛散することを抑制できる。バインダーには、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、デンプン、ピッチ、タール、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリウレタン、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、消石灰、生石灰、水等が、単数あるいは複数の組み合わせで用いられ、一般的には混錬して圧縮、必要に応じて加熱が施されている(特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2004-190069号公報
特開2002-18412号公報
特開2002-194416号公報
特開平6-299217号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、有機化合物系のバインダーでは、製鋼プロセスでバインダーが燃焼して煙が発生する。無機化合物を含むバインダーでは、溶媒である水が副資材製造工程でアルミ灰中の窒化アルミと反応し、強烈な悪臭であるアンモニアを発生させる。また、バインダーは、アルミ灰の粒子間に均一に分散されることが望ましいため、液体あるいは微粉末であることが望ましい。このため、バインダーを使う方法では、バインダーの流動性を上げるため等の理由で有機溶剤及び/又は飛散しやすい微粉末を扱う必要がある。これらはいずれも、製鋼プロセスや副資材製造工程での作業環境を悪化させる。
【0009】
また、バインダーは、原料価格が高価なものを含む。バインダーのうち加熱を必要とするバインダーは、副資材製造工程において、高い摩擦熱を必要とする。これらのバインダーは、高コスト化を招く。
【0010】
さらには、アルミ灰の粉化を完全に抑制することはできないため、副資材製造時、輸送時、使用時において、衝突等によりアルミ灰が粉体に戻ってしまうリスクがある。これにより、製品歩留まりの低下や粉化したアルミ灰の清掃除去工程の追加を招く。
(【0011】以降は省略されています)
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