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公開番号2025005328
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-16
出願番号2023105529
出願日2023-06-27
発明の名称靴紐
出願人糸伍株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類A43C 1/00 20060101AFI20250108BHJP(履物)
要約【課題】ほどけにくく、耐久性および軽量性に優れる靴紐を提供する。
【解決手段】靴紐1は、2本以上の糸からなる合糸糸20、30を複数本用い、これらを交差するように組んで形成する組紐状の靴紐であって、複数本の合糸糸20、30のうち少なくとも1本が、熱可塑性マルチフィラメントで構成される嵩高加工糸を少なくとも1本有し、合糸糸20、30は、嵩高加工糸と、該嵩高加工糸よりも伸縮性(JIS L 1013:2010準拠)が小さい非伸縮性糸とを有し、非伸縮性糸を嵩高加工糸よりも多く有している。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
2本以上の糸からなる合糸糸を複数本用い、これらを交差するように組んで形成する組紐状の靴紐であって、
複数本の前記合糸糸のうち少なくとも1本が、熱可塑性マルチフィラメントで構成される嵩高加工糸を少なくとも1本有することを特徴とする靴紐。
続きを表示(約 290 文字)【請求項2】
前記合糸糸は、嵩高加工糸と、該嵩高加工糸よりも伸縮性(JIS L 1013:2010準拠)が小さい非伸縮性糸とを有することを特徴とする請求項1記載の靴紐。
【請求項3】
前記合糸糸は、前記非伸縮性糸を前記嵩高加工糸よりも多く有していることを特徴とする請求項2記載の靴紐。
【請求項4】
本体と、該本体の短手方向両端部に設けられた耳部とを有し、
前記耳部は、前記靴紐の短手方向外側に突出した凸部と、短手方向内側に凹んだ凹部とを長手方向に沿って交互に有していることを特徴とする請求項1または請求項2記載の靴紐。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、靴紐に関し、特にマラソンなど長距離競技用の靴紐に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
靴紐は、靴を着用者の足にフィットさせるため、多くの靴に使用されている。従来の靴紐には、ナイロンやポリエステルなど合成繊維や、綿などの天然素材が用いられ、さらに、平紐や、丸紐、平丸紐などの形状がある。
【0003】
靴紐に求められる重要な役割として、ほどけにくさが挙げられる。ほどけにくい靴紐としては、例えば、以下の靴紐が開示されている。
【0004】
特許文献1には、間隔をあけて繰返し配置され、自身に加えられる軸方向張力の大小によって径の大きさが変化するこぶを有する伸縮性素材からなるチューブ状ひも本体を備えたひもが記載されている。そして、このような構成とすることにより、断裂しにくくかつ結ばなくとも緩みや弛みが生じにくい経済的および効率的に優れたひもを提供できる旨が記載されている。
【0005】
特許文献2には、靴紐(シューレース)の結び目をほどけにくくするためのシリコンラバープリントによる滑り止め加工が施された靴紐が記載されている。そして、シリコンラバープリントにより摩擦力があがることで、結び目が保持され、ほどけにくい状態を作る効果がある旨が記載されている。
【0006】
特許文献3には、非伸縮性織糸を用いて織成された靴ひもであって、履用時に結び目を形成する部分の表面に、滑り止め機能を有する織糸が点在する配置で露呈した状態に織り込まれていることを特徴とする靴ひもが、歩行中にほどけたり、緩んだりした状態にならない旨記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2014-12909号公報
特開2021-69889号公報
特開2005-52614号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
靴紐がほどけるメカニズムとして以下が考えられる。例えば、紐靴の着用者が歩行や走行している際、足の地面への着地の瞬間、靴紐の結び目には最大の張力が作用する。その後、結び目に掛かる張力は低下し、足を振り出す際に張力が増大し、足の再度の着地時に再び最大の張力に達するということが繰り返されると考えられる。そのため、靴紐をほどけにくくするためには、結び目への張力の増大と減少が繰り返し起こっても靴紐の結び目において接触する紐間の相対的位置関係が変わりにくいことが必要である。
【0009】
マラソンや競歩のような長距離競技では、競技者が長時間にわたって走り続けることによって靴紐には所定の張力が繰り返し掛かるところ、競技中に靴紐が破断しないように耐久性(強度)が要求される。また、そのような競技に用いられる靴紐には、軽量性も要求される。耐久性を重視してより多くの材料を使用すると重量が増加してしまうため、耐久性と軽量性とを両立することは容易ではない。
【0010】
上述した特許文献1~3には、ほどけにくい靴紐が記載されているが、特許文献1記載の伸縮性素材および特許文献3記載の滑り止め機能を有する織糸は、ゴム素材を含んでおり、それらの靴紐は使用用途によっては強度が足りない可能性がある。また、特許文献2の靴紐の場合、靴紐の表面にプリントされるシリコンラバーは、比較的低強度であるため、長期間の使用により摩耗したり、下地から剥離したりして消失するおそれがある。さらに、ゴム素材や、シリコンラバーの使用は、重量増加につながるおそれもある。
(【0011】以降は省略されています)

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