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公開番号
2025027015
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-26
出願番号
2024205197,2023112296
出願日
2024-11-26,2023-07-07
発明の名称
履物製品
出願人
プーマ エス イー
,
PUMA SE
代理人
弁理士法人高橋・林アンドパートナーズ
主分類
A43B
13/38 20060101AFI20250218BHJP(履物)
要約
【課題】ユーザの足の打撃による運動エネルギーおよび結果として生じる運動量を抑制し、より疲労の少ない運動活動を行うことができるようにミッドソールを最適化する。
【解決手段】ミッドソールの製造方法は、複数の糸を選択し、複数の糸のうちの少なくとも2つの糸は、互いに異なる特性を有する。束ねられた糸構造体を形成するために複数の糸を束ねる工程と、糸構造体を撚り合わせる工程とを含む。さらに、オートクレーブ内の第1モールドに撚糸構造体を堆積する工程と超臨界流体を撚糸構造体に塗布する工程とを含む。さらに超臨界流体を撚糸構造体に浸潤させて飽和させる工程と、撚糸構造体を異方性発泡体ブランクに変換させるための発泡工程を起こすために前記オートクレーブを減圧する工程と、異方性発泡体ブランクを、履物製品のためのミッドソールとして構成された第2モールド内に堆積させる工程とを含む。
【選択図】図16
特許請求の範囲
【請求項1】
少なくとも2つの糸が互いに異なる特性を有する複数の糸を選択する工程と、
束ねられた糸構造体を形成するために前記複数の糸を束ねる工程と、
撚糸構造体を形成するために、前記束ねられた糸構造体の端部を固定し、前記束ねられた糸構造体に軸方向の張力を加え、前記束ねられた糸構造体を回転させることで、前記束ねられた糸構造体を撚り合わせる工程と、
オートクレーブ内の第1モールドに前記撚糸構造体を堆積する工程と、
超臨界流体を前記撚糸構造体に塗布して、前記超臨界流体を前記撚糸構造体に浸潤させて飽和させる工程と、
前記撚糸構造体を異方性発泡体ブランクに変換させるための発泡工程を起こすために前記オートクレーブを減圧する工程と、
前記異方性発泡体ブランクを、履物製品のためのミッドソールとして構成された第2モールド内に堆積させる工程と、を含むミッドソールの製造方法。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記複数の糸のうちの少なくとも1つの糸が、熱可塑性ポリマー、熱硬化性ポリマー、またはエラストマーポリマーのうちの少なくとも1つから構成される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記異方性発泡体ブランクが、前記撚糸構造体の長手方向に平行な第1セル成長方向を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記異方性発泡体ブランクが、前記撚糸構造体の前記長手方向に垂直な第2セル成長方向を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記超臨界流体が、過熱水もしくは超臨界二酸化炭素、またはその両方を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記複数の糸のうちの少なくとも1つの糸の直径が、少なくとも120%増加する、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記複数の糸のうちの少なくとも1つの糸の密度が、少なくとも50%減少する、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
少なくとも2つの糸が互いに異なる特性を有する複数の糸を選択する工程と、
束ねられた糸構造体を形成するために前記複数の糸を束ねる工程と、
編込み糸構造体を形成するために、前記束ねられた糸構造体に軸方向の張力を加えて、編込み技術を用いて前記束ねられた糸構造体を撚り合わせる工程と、
オートクレーブ内の第1モールドに前記編込み糸構造体を堆積する工程と、
超臨界流体を前記編込み糸構造体に塗布して、前記超臨界流体を前記編込み糸構造体に浸潤させて飽和させる工程と、
前記編込み糸構造体を異方性発泡体ブランクに変換させるための発泡工程を起こすために前記オートクレーブを減圧する工程と、
前記異方性発泡体ブランクを、履物製品のためのミッドソールとして構成された第2モールド内に堆積させる工程と、を含むミッドソールの製造方法。
【請求項9】
前記複数の糸のうちの少なくとも1つの糸が、熱可塑性ポリマー、熱硬化性ポリマー、またはエラストマーポリマーのうちの少なくとも1つから構成される、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記超臨界流体が、過熱水もしくは超臨界二酸化炭素、またはその両方を含む、請求項8に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は2022年7月12日に出願された米国仮出願第63/388,523号の利益および優先権を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
続きを表示(約 3,400 文字)
【背景技術】
【0002】
開示の分野本発明は一般に、様々な予備配向糸構造体(pre-oriented yarn structure
)から製造された異方性発泡体(anisotropic foam)を含む履物製品(article of footwear)に関する。
【0003】
多くの従来のシューズまたは他の履物製品は一般に、アッパーと、アッパーの下端に取り付けられたソールとを備える。従来の靴は、靴を足に固定する前にユーザの足を受け入れる内部空間、すなわち、上部およびソールの内部表面によって形成される空隙または空洞をさらに含む。ソールは、アッパーの下の面または境界に取り付けられ、アッパーと地面との間に配置される。結果として、靴底は典型的には靴が着用されているときに、安定性およびクッション性をユーザに提供する。いくつかの例では、ソールがアウトソール、ミッドソール、およびインソールなどの複数の構成要素を含むことができる。アウトソールはソールの底面に静止摩擦を提供してもよく、ミッドソールはアウトソールの内部表面に取り付けられてもよい。ソールはまた、ソールの全体的な剛性を増加させ、使用中のエネルギー損失を低減するために、ソールに埋め込まれたプレートなどの追加の構成要素を含んでもよい。
【0004】
アッパーは一般に、ソールから上方に延び、足を完全にまたは部分的に包む内部空洞を画定する。ほとんどの場合、アッパーは、足の甲およびつま先領域にわたって、ならびにその内側および外側を横切って延在する。多くの履物製品はまた、甲領域を横切って延在し、空洞内への開口部を画定する、アッパーの内側側部および外側側部の端部間の間隙を架橋する舌部を含んでもよい。舌部はまた、靴の締め付けの調整を可能にするために、靴紐結びシステムの下かつアッパーの内側と外側との間に配置されてもよい。舌部は内部空間または空洞からの足部の進入または退出を可能にするために、ユーザによってさらに操作可能であってもよい。加えて、紐締めシステムはユーザがアッパーまたはソールの特定の寸法を調整することを可能にし、それによって、アッパーが、様々なサイズおよび形状を有する多種多様な足型を収容することを可能にし得る。
【0005】
アッパーは、シューズの1つ以上の意図される用途に基づいて選択され得る多種多様な材料を含み得る。アッパーはまた、アッパーの特定の領域に特有の様々な物質を含む部位を含んでもよい。例えば、より高い抵抗度または剛性を提供することで、アッパーの前部またはヒール部付近で安定性を追加することができる。対照的に、シューズの他の一部は、伸縮耐性、可撓性、通気性、または吸湿性を有する領域を提供するために、柔らかい織布を含んでもよい。
【0006】
ソールアセンブリは一般に、地面とアッパーとの間に延在する。いくつかの実施形態では、ソールアセンブリは、地面との摩耗耐性および静止摩擦を提供するアウトソールと、レバー状の補助およびつま先の安定化を提供するマルチコンポーネントミッドソールとを含む。マルチコンポーネントミッドソールは、下側ミッドソールクッション部材と、上側ミッドソールクッション部材と、上側クッション部材と下側クッション部材との間に配置されたプレートとを含む。通常カーボンファイバーまたは他の複合材料から形成されるプレートは、ユーザの足の打撃による運動エネルギーおよび結果として生じる運動量を抑制
し、より疲労の少ない運動活動を行うことができるようにユーザを支援する。
【0007】
現在利用可能な多くのシューズは上述の特性に関連する様々な特徴を有するが、多くのシューズ、より具体的にはそのミッドソールをさらに最適化することができる。
【発明の概要】
【0008】
いくつかの態様では、ミッドソールの製造方法が複数の糸(yarns)を選択する工程を
含み、複数の糸のうちの少なくとも2つの糸が互いに異なる特性(different properties)を有する。当該方法は、束ねられた糸構造体(bundled yarn structure)を形成するために前記複数の糸を束ねる工程と、撚糸構造体(twisted yarn structure)を形成するために前記束ねられた糸構造体を撚り合わせる(intertwining)工程とをさらに含む。前記撚り合わせる工程は、前記束ねられた糸構造体の端部を固定し、前記束ねられた糸構造体に軸方向の張力(axial tension)を加え、前記束ねられた糸構造体を回転させることで
、撚糸構造体を形成するステップを含む。さらに、当該方法は、オートクレーブ(autoclave)内の第1モールド(mold)に前記撚糸構造体を堆積(depositing)する工程と、超
臨界流体(supercritical fluid)を前記撚糸構造体に塗布(applying)することを含む
。さらに、当該方法は、超臨界流体を前記撚糸構造体に塗布して、前記超臨界流体を前記撚糸構造体に浸潤(infiltrate)させて飽和(saturate)させる工程と、前記撚糸構造体を異方性発泡体ブランク(anisotropic foam blank)に変換(convert)させるための発
泡工程(foaming process)を起こすために前記オートクレーブを減圧(depressurizing
)する工程と、前記異方性発泡体ブランクを、履物製品(article of footwear)のため
のミッドソールとして構成された第2モールド内に堆積させる工程と、を含む。
【0009】
いくつかの実施形態では、前記複数の糸のうちの少なくとも1つの糸が、熱可塑性ポリマー、熱硬化性ポリマー、またはエラストマーポリマー(elastomeric polymer)のうち
の少なくとも1つから構成される。いくつかの実施形態では、前記異方性発泡体ブランクが、前記撚糸構造体の長手方向に平行な第1セル成長方向(cell growth direction)を
含む。いくつかの実施形態では、前記異方性発泡体ブランクが、前記撚糸構造体の前記長手方向に垂直な第2セル成長方向を含む。いくつかの実施形態では、前記超臨界流体が、過熱水(superheated water)もしくは超臨界二酸化炭素(supercritical carbon dioxide)、またはその両方を含む。いくつかの実施形態では、前記複数の糸のうちの少なくと
も1つの糸の直径(diameter)が、少なくとも120%増加する。いくつかの実施形態では、前記複数の糸のうちの少なくとも1つの糸の密度(density)が、少なくとも50%
減少する。
【0010】
いくつかの態様では、ミッドソールの製造方法が複数の糸を選択する工程を含み、前記複数の糸のうちの少なくとも2つの糸が互いに異なる特性を有する。当該方法は、束ねられた糸構造体を形成するために前記複数の糸を束ねる工程と、編込み糸構造体(braided yarn structure)を形成するために、編込み技術(braiding technique)を用いて前記束ねられた糸構造体を撚り合わせる工程とを含む。前記束ねられた糸構造体に軸方向の張力を加えられる。さらに、当該方法は、オートクレーブ内の第1モールドに前記編込み糸構造体を堆積する工程と、超臨界流体を前記編込み糸構造体に塗布する工程とを含む。また、当該方法は、前記超臨界流体を前記編込み糸構造体に浸潤させて飽和させる工程と、前記編込み糸構造体を異方性発泡体ブランクに変換させるための発泡工程を起こすために前記オートクレーブを減圧する工程と、前記異方性発泡体ブランクを、履物製品のためのミッドソールとして構成された第2モールド内に堆積させる工程と、を含む。
(【0011】以降は省略されています)
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