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公開番号2025030902
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-07
出願番号2023136591
出願日2023-08-24
発明の名称ワイヤーロープ抜き取り装置及びワイヤーロープの抜き取り方法
出願人個人
代理人
主分類B09B 3/35 20220101AFI20250228BHJP(固体廃棄物の処理;汚染土壌の再生)
要約【課題】ワイヤーロープ入りコンベアベルトは大きく長尺なためゴム部分とワイヤーロープ部分とを分離することができず、産業廃棄物として受入れ可能な長さにカットする経費と産業廃棄物処理に多額の経費が掛かっていた。ワイヤーロープが埋め込まれたままではリサイクルできない。
【解決手段】本発明は、ワイヤーロープが内部に配置されているコンベアベルトの長尺方向に対して、略平行に当該ワイヤーロープの上部近傍の当該コンベアベルトを削る又は当該コンベアベルトに切れ目を入れるゴム表面加工機と、当該コンベアベルトの削った又は切れ目を入れた箇所から取り出した当該ワイヤーロープを巻き取るワイヤーロープ巻取り機と、ワイヤーロープが抜き取られた当該コンベアベルトを巻き取る巻取り機とから構成されることを特徴とする。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
ワイヤーロープが内部に配置されているコンベアベルトの長尺方向に対して、略平行に当該ワイヤーロープの上部近傍の当該コンベアベルトを削る又は当該コンベアベルトに切れ目を入れるゴム表面加工機と、当該コンベアベルトの削った又は切れ目を入れた箇所から取り出した当該ワイヤーロープを巻き取るワイヤーロープ巻取り機と、当該ワイヤーロープが抜き取られた当該コンベアベルトを巻き取る巻取り機とから構成されることを特徴とするワイヤーロープ抜き取り装置。
続きを表示(約 660 文字)【請求項2】
当該ゴム表面加工機は、当該コンベアベルトの表面に連続的に切れ目を入れる回転カッターであることを特徴とする請求項1に記載のワイヤーロープ抜き取り装置。
【請求項3】
切断されたコンベアベルトの先端のワイヤーロープからパイプカッターでワイヤーロープを包んでいるゴムを切断して、当該コンベアベルトの外に当該ワイヤーロープを浮き上がらせ、ワイヤーロープ巻取り機に当該ワイヤーロープを固定し、当該ワイヤーロープを巻き取りながら当該コンベアベルトの長尺方向に対して略平行に当該コンベアベルトの表面にゴム表面加工機で当該ワイヤーロープの上部近傍の当該コンベアベルトを削りながら又は当該コンベアベルトに切れ目を入れながら、当該ワイヤーロープを抜き取った当該コンベアベルトをベルト巻取り機に固定し、当該ワイヤーロープ巻取り機と当該ベルト巻取り機を回転させ当該ワイヤーロープと当該コンベアベルトを分離して回収することを特徴とするワイヤーロープの抜き取り方法。
【請求項4】
当該パイプカッターは、少なくとも内径がワイヤーロープの径よりも大きい筒状体であり、当該筒状体の一端が円筒刃となっており、当該円筒刃が回転方向に対して切れ込みを入れやすいようなノコギリ刃状になっており、当該コンベアベルトの切断面にあらわれるワイヤーロープの端部に当該パイプカッターを回転させコンベアベルト長尺方向にワイヤーロープに溶着しているゴムを切断することを特徴とする請求項3に記載のワイヤーロープの抜取り方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、コンベアベルトの中に埋め込まれたワイヤーロープを抜き取るワイヤーロープ抜き取り装置及びワイヤーロープの抜き取り方法に関するものである。
続きを表示(約 3,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ワイヤーロープ入りコンベアベルトからワイヤーロープを抜き取る技術はなく、消耗し使用できなくなったコンベアベルトは、ワイヤーロープの重量が大きい事から有価物として取り扱いが出来ず、一定の長さに切断し産業廃棄物として処理している。
一般的なコンベアベルトは、布及びプラスチック製の心材が入っており重量が軽く取り扱いが簡単にできることから、悪路などの敷物、垣根等に使用できることから有価物として使用されている。
金属でできたワイヤーロープ入りコンベアベルトは重量が重く、また刃物での切断が難しいことから、一般的な有価物として取り扱いが出来ない。
一般的なベルトと同じ有価物扱いにするためにはワイヤーロープを抜き取る必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2003-205521号公報
【0004】
ゴムとワイヤーを分離する技術として「タイヤのビードワイヤー除去方法及びその装置」はあるが、コンベアベルトなどに埋め込まれた長尺物のワイヤーロープを連続して抜き取るのは難しい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
(1)そもそもワイヤーロープ入りコンベアベルトは、大きく長尺なためコンベアベルトのゴム部分とワイヤーロープ部分とを分離することができなかった。
(2)産業廃棄物として受け入れ可能な長さにカットする経費と、その産業廃棄物処理に多額の経費が掛かっていた。
(3)ワイヤーロープが埋め込まれたままでは、リサイクルゴムとして利用できなかった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
コンベアベルトに埋め込まれているワイヤーロープを抜き取るためには、まずワイヤーロープとそれを包んでいるコンベアベルトのゴムを分離する必要がある。
次に、ワイヤーロープの直角方向は、コンベアベルトのゴムの厚みが少ないことから、コンベアベルトのゴムからワイヤーロープを直角方向に小さな力で引き抜くことができる。
本発明は、ワイヤーロープが内部に配置されているコンベアベルトの長尺方向に対して、略平行に当該ワイヤーロープの上部近傍の当該コンベアベルトを削る又は当該コンベアベルトに切れ目を入れるゴム表面加工機と、当該コンベアベルトの削った又は切れ目を入れた箇所から取り出した当該ワイヤーロープを巻き取るワイヤーロープ巻取り機と、ワイヤーロープが抜き取られた当該コンベアベルトを巻き取る巻取り機とから構成されることを特徴とする。さらに、当該ゴム表面加工機は、当該コンベアベルトの表面に連続的に切れ目を入れる回転カッターであることを特徴とする。
本発明は、切断されたコンベアベルトの先端のワイヤーロープからパイプカッターでワイヤーロープを包んでいるゴムを切断して、当該コンベアベルトの外に当該ワイヤーロープを浮き上がらせ、ワイヤーロープ巻取り機に当該ワイヤーロープを固定し、当該ワイヤーロープを巻き取りながら当該コンベアベルトの長尺方向に対して略平行に当該コンベアベルトの表面にゴム表面加工機で当該ワイヤーロープの上部近傍の当該コンベアベルトを削りながら又は当該コンベアベルトに切れ目を入れながら、当該ワイヤーロープを抜き取った当該コンベアベルトをベルト巻取り機に固定し、当該ワイヤーロープ巻取り機と当該ベルト巻取り機を回転させ当該ワイヤーロープと当該コンベアベルトを分離して回収することを特徴とする。さらに、本発明の当該パイプカッターは、少なくとも内径がワイヤーロープの径よりも大きい筒状体であり、当該筒状体の一端が円筒刃となっており、当該円筒刃が回転方向に対して切れ込みを入れやすいようなノコギリ刃状になっており、当該コンベアベルトの切断面にあらわれるワイヤーロープの端部に当該パイプカッターを回転させコンベアベルト長尺方向にワイヤーロープに溶着しているゴムを切断することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
(1)小さいコストで前記ワイヤーロープを抜き取ることができる。
(2)産業廃棄物処理費用が必要なく、コンベアベルトとワイヤーロープとも有価物として販売できる。
(3)コンベアベルトのゴム内に不純物が含まれないことから再生ゴム原料としてリサイクルできる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
コンベアベルトとワイヤーロープを示す断面と、ワイヤーロープ上のコンベアベルトに切れ目を入れる位置を示す図である。
パイプカッターを使用し、コンベアベルト内のワイヤーロープとゴムを切り離す初期段階の方法を示す図である。
コンベアベルトとワイヤーロープを切り離した後、パイプカッターを浮かす方向を示す図である。
コンベアベルトのゴムからワイヤーロープを浮き上がらせた状態を示す図である。
コンベアベルトからワイヤーロープを連続的に抜き取る方法を示す図である。
本発明における回転刃を示す図である。
本発明におけるワイヤーロープ巻取り機である。
本発明におけるベルト巻取り機である。
コンベアベルトからワイヤーロープを連続的に抜き取る装置を上部から見た状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を実施するための形態について説明する。
長距離で大きな輸送が必要なコンベアベルトは、輸送に必要な引張強度をもたせるため内部にコンベアベルトの長尺方向にワイヤーロープが埋め込まれている。
コンベアベルトに埋め込まれているワイヤーロープは、(図1)に示すコンベアベルトの厚み方向の中央部に配置されており、その本数はコンベアベルトの保証引張強度に比例した本数が配置されている。
ワイヤーロープの配置されている上側(図1)1をカバーゴムと呼ぶ。
ワイヤーロープを切り離すためには、まず(図1)の3に示す位置に、コンベアベルトの切断面から反対方向にワイヤーロープの上面カバーゴムにカッターなどで30cm程度切れ目をいれる。
次にコンベアベルト切断面のワイヤーロープ切断面先端から、ワイヤーロープより少し大きい内径のパイプの先端がのこぎり状の刃がついたパイプカッター、例えば上端にはドリルに装着できるナットが付き先端にはノコギリ状カッターが付いたパイプカッターをドリルに取り付けて回転させながら、コンベアベルト切断面のワイヤーロープ先端からワイヤーロープに沿って押し込むことによって、ワイヤーロープが進行方向のガイドとなりながらパイプカッターが進み、パイプカッターの刃でワイヤーロープを包んでいるゴムがパイプカッターの長さだけ切断されワイヤーロープとコンベアベルトのゴムとが切り離される。
その後、前記コンベアベルトのカバーゴムに入れた切れ目に沿って図3のY方向にパイプカッターを傾けてワイヤーロープをコンベアベルトの外に浮きあがらせる。
その後パイプカッターを上記ワイヤーロープから引き抜くと、図4に示すようにワイヤーロープの端がコンベアベルトから抜き出た状態になる。
コンベアベルトのベルト内に埋め込まれたワイヤーロープの数だけ同じ作業を行い、ワイヤーロープを抜き出す。
これらの作業を行う時、図4の7に示す木枠等にコンベアベルトの切断部を木ビス等の留めネジ5で固定しておくと安定して作業ができる。
【0010】
次にワイヤーロープとコンベアベルトを連続して切り離し回収する方法を説明する。
コンベアベルトから抜き出したワイヤーロープの先端を図7の11に示すパイプ状の軸に図7の10に示す板と前記パイプ状の軸の間に差し込み図7の13に示すボルトを締めパイプ状の軸と板の間に固定する。
その後、コンベアベルトの先端を固定した図4の7の木枠をコンベアベルトのベルトに付けたまま外す。
次に図7に示すM2のモーターを回転させロープを前記パイプ軸に巻き取る。
本発明のワイヤーロープの固定方法はこれに限定するものではなく、一般的にワイヤーロープを巻き取る際の固定方法でもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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