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公開番号2025035933
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-14
出願番号2023143297
出願日2023-09-04
発明の名称プレキャストコンクリート構造
出願人大成建設株式会社
代理人個人
主分類E04B 1/61 20060101AFI20250307BHJP(建築物)
要約【課題】比較的簡易な接合方法によってプレキャストコンクリート部材同士を一体化できる、プレキャストコンクリート構造を提供すること。
【解決手段】プレキャストコンクリート構造1は、第1プレキャストコンクリート部材10と第2プレキャストコンクリート部材20とを接合面11、21で接合して構成されている。第1プレキャストコンクリート部材10の接合面11には、円錐台状の凸部14が設けられ、第2プレキャストコンクリート部材20の接合面21には、凸部14が嵌合する凹部24が設けられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1プレキャストコンクリート部材と第2プレキャストコンクリート部材とを接合面で接合して構成されたプレキャストコンクリート構造であって、
前記第1プレキャストコンクリート部材の接合面には、四角錐台状または円錐台状の凸部が設けられ、
前記第2プレキャストコンクリート部材の接合面には、前記凸部が嵌合する凹部が設けられることを特徴とするプレキャストコンクリート構造。
続きを表示(約 330 文字)【請求項2】
前記第1プレキャストコンクリート部材および前記第2プレキャストコンクリート部材に用いる結合材は、普通ポルトランドセメントの40%以上を高炉スラグ微粉末に置換したものであることを特徴とする請求項1に記載のプレキャストコンクリート構造。
【請求項3】
前記第1プレキャストコンクリート部材および前記第2プレキャストコンクリート部材の前記凸部および前記凹部の周囲には、互いに連通する貫通孔が形成され、
前記貫通孔には、鋼材が挿通されて緊張力が導入されており、
前記貫通孔は、ポリエチレン製またはポリプロピレン製のシース管で形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のプレキャストコンクリート構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、プレキャストコンクリート部材同士を接合して構成されたプレキャストコンクリート構造に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、プレキャストコンクリート部材同士を接合する接合構造がある(特許文献1、2参照)。
特許文献1には、不燃性の壁パネル同士の接合構造が示されている。一方の壁パネルの接合面には、長手方向に連続する凹部が形成され、かつ、他方の壁パネルの接合面には、長手方向に連続しかつ前記凹部の開口幅よりも幅の狭い凸部が形成されている。壁パネル同士は、一方の壁パネルの凹部に他方の壁パネルの凸部が挿入されることで、接合されている。
【0003】
特許文献2には、直列に連なる少なくとも2つのプレキャスト部材の接合構造が示されている。プレキャスト部材同士は、プレキャスト部材を貫通して緊張したPC鋼材により圧接されるとともに、プレキャスト部材に埋設された鉄筋の端部をモルタル充填継手、および、プレキャスト部材の両端面に設けたせん断キーにより接合されている。PC鋼材は、せん断キーを貫通している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-197079号公報
特開2020-94391号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、比較的簡易な接合方法によってプレキャストコンクリート部材同士を一体化できる、プレキャストコンクリート構造を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、一対のプレキャストコンクリート部材同士を接合面で接合するプレキャストコンクリート構造として、一方のプレキャストコンクリート部材の接合面に、四角錐台状または円錐台状からなる凸部を設け、他方のプレキャストコンクリート部材の接合面に凸部が嵌合する凹部を設けて、双方を嵌合させることで、プレキャストコンクリート部材同士を比較的簡単に接合できることを見出した。
第1の発明のプレキャストコンクリート構造(例えば、後述のプレキャストコンクリート構造1、1A)は、第1プレキャストコンクリート部材(例えば、後述の第1プレキャストコンクリート部材10、10A)と第2プレキャストコンクリート部材(例えば、後述の第2プレキャストコンクリート部材20、20A)とを接合面(例えば、後述の接合面11、21)で接合して構成されたプレキャストコンクリート構造であって、前記第1プレキャストコンクリート部材の接合面には、四角錐台状または円錐台状の凸部(例えば、後述の凸部14)が設けられ、前記第2プレキャストコンクリート部材の接合面には、前記凸部が嵌合する凹部(例えば、後述の凹部24)が設けられることを特徴とする。
【0007】
この発明によれば、プレキャストコンクリート部材同士を、接合金物からなる接合キーやプレキャストコンクリート部材に埋設された鉄筋同士を機械式継手で連結することで接合するのではなく、プレキャストコンクリート部材の接合面に設けた凸部と凹部とを嵌合させることで接合した。よって、比較的簡易な接合方法によってプレキャストコンクリート部材同士を一体化できる。
また、プレキャストコンクリート部材の接合面には、接合キーや鉄筋を埋設していないので、高剛性の接合キーや鉄筋の周囲で発生する引張応力を抑制でき、引張応力に起因するひび割れの発生を抑制できる。
【0008】
第2の発明のプレキャストコンクリート構造は、前記第1プレキャストコンクリート部材および前記第2プレキャストコンクリート部材に用いる結合材は、普通ポルトランドセメントの40%以上を高炉スラグ微粉末に置換したものであることを特徴とする。
【0009】
この発明によれば、プレキャストコンクリート部材に用いる結合材として、高炉スラグ微粉末の混合割合が高いもの、例えば、高炉セメントC種(高炉スラグ60%超70%以下)や高炉セメントB種(高炉スラグ30%超60%以下)を用いた。よって、プレキャストコンクリート部材の製造時に、普通ポルトランドセメントの量に比例する二酸化炭素の排出量を少なくでき、地球環境の改善に寄与できる。
【0010】
第3の発明のプレキャストコンクリート構造は、前記第1プレキャストコンクリート部材および前記第2プレキャストコンクリート部材の前記凸部および前記凹部の周囲には、互いに連通する貫通孔(例えば、後述の貫通孔15、25)が形成され、前記貫通孔には、鋼材(例えば、後述のPC鋼材40)が挿通されて緊張力が導入されており、前記貫通孔は、ポリエチレン製またはポリプロピレン製のシース管(例えば、後述のシース管16)で形成されていることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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