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公開番号2025038691
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-19
出願番号2023145450
出願日2023-09-07
発明の名称フィルタおよび通信装置
出願人京セラ株式会社
代理人弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類H03H 9/64 20060101AFI20250312BHJP(基本電子回路)
要約【課題】共振子を用いて構成されたフィルタの周波数特性を改善する。
【解決手段】複数の並列腕共振子KP及び複数の直列腕共振子を備えるラダー型フィルタにおいて、並列腕共振子KPは、第1圧電体部1と、第1圧電体部よりも上層に位置しており、互いに隣り合っている第1電極指8および第2電極指9を含んでいる第1IDT電極2と、第1領域12、第2領域13、第3領域14及び第4領域15と、を有している。直列腕共振子は、第2圧電体部と、第2圧電体部よりも上層に位置しており、互いに隣り合っている第3電極指および第4電極指とを含んでいる第2IDT電極と、第5領域、第6領域、第7領域および第8領域と、を有しており、第3領域内の音速と第4領域内の音速との差を第1音速差とし、第7領域内の音速と第8領域内の音速との差を第2音速差とすると、第1音速差は、第2音速差よりも大きい。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
並列腕共振子および直列腕共振子を備えており、
前記並列腕共振子は、
第1圧電体部と、
前記第1圧電体部よりも上層に位置しており、互いに隣り合っている第1電極指および第2電極指を含んでいる、第1IDT電極と、を有しており、
前記直列腕共振子は、
第2圧電体部と、
前記第2圧電体部よりも上層に位置しており、互いに隣り合っている第3電極指および第4電極指を含んでいる、第2IDT電極と、を有しており、
前記第1電極指および前記第2電極指の配列方向を第1配列方向とし、前記第3電極指および前記第4電極指の配列方向を第2配列方向とすると、
前記第1電極指は、前記第1配列方向において前記第2電極指の先端部と対向している第1領域と、前記第1領域よりも前記第1電極指の先端側に位置している第2領域と、を含んでおり、
前記並列腕共振子は、前記第2領域を含み前記第1配列方向に延在する第3領域と、前記第1領域を含み前記第1配列方向に延在する第4領域と、を含んでおり、
前記第3電極指は、前記第2配列方向において前記第4電極指の先端部と対向している第5領域と、前記第5領域よりも前記第3電極指の先端側に位置している第6領域と、を含んでおり、
前記直列腕共振子は、前記第6領域を含み前記第2配列方向に延在する第7領域と、前記第5領域を含み前記第2配列方向に延在する第8領域と、を含んでおり、
前記第3領域内の音速と前記第4領域内の音速との差を第1音速差とし、前記第7領域内の音速と前記第8領域内の音速との差を第2音速差とすると、前記第1音速差は、前記第2音速差よりも大きい、フィルタ。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記並列腕共振子および前記直列腕共振子それぞれを複数備えており、
複数の並列腕共振子の第1音速差の最小値は、複数の直列腕共振子の第2音速差の最大値よりも大きい、請求項1に記載のフィルタ。
【請求項3】
前記フィルタの平面視において前記第1配列方向に沿って前記第1領域を切断した場合の断面積は、前記フィルタの平面視において前記第1配列方向に沿って前記第2領域を切断した場合の断面積よりも大きい、請求項1に記載のフィルタ。
【請求項4】
前記第1電極指および前記第2電極指のDutyは、前記第1領域と前記第2電極指の先端部との対向部分にて第1値であり、前記第2領域と前記第2電極指との対向部分にて最大値が第2値であり、
前記第1値は、前記第2値よりも大きい、請求項1に記載のフィルタ。
【請求項5】
前記第1値と前記第2値との差は、0.05以上かつ0.2以下である、請求項4に記載のフィルタ。
【請求項6】
前記第3電極指および前記第4電極指のDutyは、前記第5領域と前記第4電極指の先端部との対向部分にて第3値であり、前記第6領域と前記第4電極指との対向部分にて最大値が第4値であり、
前記第3値と前記第4値との差は、0.2以下である、請求項1に記載のフィルタ。
【請求項7】
前記第1配列方向に沿った前記第1領域の幅は、前記第1配列方向に沿った前記第2領域の幅よりも大きい、請求項1に記載のフィルタ。
【請求項8】
前記並列腕共振子は、前記第1IDT電極よりも上層に位置している第1誘電体層を有しており、
前記直列腕共振子は、前記第2IDT電極よりも上層に位置している第2誘電体層を有しており、
前記第1誘電体層の質量は、前記第2誘電体層の質量よりも大きい、請求項1に記載のフィルタ。
【請求項9】
前記第1電極指の長手方向における、前記第1領域と前記第2電極指の先端部との対向部分の長さは、前記第1電極指および前記第2電極指のピッチ以上、かつ前記ピッチの2.5倍以下である、請求項1に記載のフィルタ。
【請求項10】
前記第1IDT電極は、
前記第1電極指と電気的に接続されたバスバーと、
前記バスバーから前記第1電極指の長手方向に延在しており、前記第1電極指の長手方向において前記第2電極指と対向しているダミー電極指と、を有している、請求項1に記載のフィルタ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、フィルタおよび通信装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、第1電極指が拡幅部を備えている弾性波装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2020/100949号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
弾性波装置を用いて構成されたフィルタにおいて、弾性波装置のデメリットを低減して、フィルタの周波数特性を改善することが期待されている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様に係るフィルタは、並列腕共振子および直列腕共振子を備えており、前記並列腕共振子は、第1圧電体部と、前記第1圧電体部よりも上層に位置しており、互いに隣り合っている第1電極指および第2電極指を含んでいる、第1IDT電極と、を有しており、前記直列腕共振子は、第2圧電体部と、前記第2圧電体部よりも上層に位置しており、互いに隣り合っている第3電極指および第4電極指を含んでいる、第2IDT電極と、を有しており、前記第1電極指および前記第2電極指の配列方向を第1配列方向とし、前記第3電極指および前記第4電極指の配列方向を第2配列方向とすると、前記第1電極指は、前記第1配列方向において前記第2電極指の先端部と対向している第1領域と、前記第1領域よりも前記第1電極指の先端側に位置している第2領域と、を含んでおり、前記並列腕共振子は、前記第2領域を含み前記第1配列方向に延在する第3領域と、前記第1領域を含み前記第1配列方向に延在する第4領域と、を含んでおり、前記第3電極指は、前記第2配列方向において前記第4電極指の先端部と対向している第5領域と、前記第5領域よりも前記第3電極指の先端側に位置している第6領域と、を含んでおり、前記直列腕共振子は、前記第6領域を含み前記第2配列方向に延在する第7領域と、前記第5領域を含み前記第2配列方向に延在する第8領域と、を含んでおり、前記第3領域内の音速と前記第4領域内の音速との差を第1音速差とし、前記第7領域内の音速と前記第8領域内の音速との差を第2音速差とすると、前記第1音速差は、前記第2音速差よりも大きい。
【発明の効果】
【0006】
本開示の一態様によれば、共振子を用いて構成されたフィルタの周波数特性を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本開示の実施形態1に係るフィルタの概略図である。
並列腕共振子の概略構成例を示す平面図である。
図2のA-A断面図である。
直列腕共振子の概略構成例を示す平面図である。
図4のB-B断面図である。
図2および図3に示した並列腕共振子における、周波数に対するインピーダンスの関係例を示すグラフである。
実施例および比較例の、周波数に対する透過特性の関係を示すグラフである。
実施例および比較例の、周波数に対する透過特性の関係を示すグラフである。
実施例の、周波数に対するインピーダンスの位相の関係を示すグラフである。
比較例の、周波数に対するインピーダンスの位相の関係を示すグラフである。
本開示の実施形態2に係る共振子の概略構成を示す断面図である。
本開示の実施形態3に係る通信装置の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本開示を実施するための形態について説明する。説明の便宜上、先に説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない場合がある。
【0009】
〔実施形態1〕
図1は、本開示の実施形態1に係るフィルタ101の概略図である。
【0010】
フィルタ101は、並列腕共振子KPおよび直列腕共振子KSを備えている。フィルタ101は、複数の並列腕共振子KPおよび複数の直列腕共振子KSを備えている、ラダー型フィルタである。一例として、フィルタ101は、フィルタ101の入力端IN側から順に、並列腕共振子KP1、並列腕共振子KP2、および並列腕共振子KP3を備えている。一例として、フィルタ101は、フィルタ101の入力端IN側から順に、直列腕共振子KS1、直列腕共振子KS2、直列腕共振子KS3、および直列腕共振子KS4を備えている。図1において、符号OUTは、フィルタ101の出力端である。
(【0011】以降は省略されています)

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