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公開番号2025044019
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-01
出願番号2023151685
出願日2023-09-19
発明の名称多管式熱交換器
出願人株式会社GL HAKKO
代理人弁理士法人樹之下知的財産事務所
主分類F28D 7/04 20060101AFI20250325BHJP(熱交換一般)
要約【課題】胴部シェルの内部にスケール等が堆積してしまうことを抑制できる多管式熱交換器を提供すること。
【解決手段】多管式熱交換器は、筒状に形成される胴部シェルと、胴部シェルの流入側開口端部に取り付けられ、被熱交換流体を流入させる被熱交換流体流入ノズルを有する流入ヘッドと、胴部シェルに収納され、流入ヘッドから被熱交換流体が流入する伝熱管8と、胴部シェルの周面に取り付けられ、胴部シェルの内部に連通し、被熱交換流体と熱交換する伝熱媒体を流入させる伝熱媒体流入ノズルと、胴部シェルの内部に配置され、伝熱管8を支持する複数の仕切板7と、を備え、複数の仕切板7は、伝熱管8が挿通される挿通孔が形成され、かつ、平面視にて渦巻き状で高さ方向にねじれているインペラ形状に形成されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
筒状に形成される胴部シェルと、
前記胴部シェルの流入側開口端部に取り付けられ、被熱交換流体を流入させる被熱交換流体流入ノズルを有する流入ヘッドと、
前記胴部シェルに収納され、前記流入ヘッドから前記被熱交換流体が流入する伝熱管と、
前記胴部シェルの周面に取り付けられ、前記胴部シェルの内部に連通し、前記被熱交換流体と熱交換する伝熱媒体を流入させる伝熱媒体流入ノズルと、
前記胴部シェルの内部に配置され、前記伝熱管を支持する複数の仕切板と、を備え、
複数の前記仕切板は、前記伝熱管が挿通される挿通孔が形成され、かつ、平面視にて渦巻き状で高さ方向にねじれているインペラ形状に形成されている
ことを特徴とする多管式熱交換器。
続きを表示(約 250 文字)【請求項2】
請求項1に記載の多管式熱交換器において、
前記流入ヘッドは、内面にグラスライニングが施されている
ことを特徴とする多管式熱交換器。
【請求項3】
請求項1に記載の多管式熱交換器において、
前記胴部シェルの流出側開口端部に取り付けられる流出ヘッドを備え、
前記伝熱管は、前記胴部シェルの前記流入側開口端部から前記流出側開口端部に向かって、中心軸線が水平方向に対して下向きに傾くように配置されている
ことを特徴とする多管式熱交換器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、多管式熱交換器に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、筒胴体の内部に複数の冷却配管を配置し、冷却配管内を通過する被冷却物を、筒胴体内を通過する冷却媒にて冷却する多管式熱交換器が知られている(例えば、特許文献1)。
特許文献1の多管式熱交換器では、筒胴体の内部に複数の仕切板を配置し、複数の仕切板に形成される流通孔の位置をそれぞれずらすようにしている。これにより、特許文献1では、筒胴体内を通過する冷却媒を旋回させて乱流にすることで熱交換を促進させるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-81037号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1では、単に仕切板に形成されている流通孔の位置をずらしているだけなので、十分な旋回流が得られず、筒胴体の内部の仕切板の裏側等で部分的に冷却媒が滞留し、スケール等が堆積してしまうおそれがあるといった問題があった。
【0005】
本発明の目的は、胴部シェルの内部にスケール等が堆積してしまうことを抑制できる多管式熱交換器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の多管式熱交換器は、筒状に形成される胴部シェルと、前記胴部シェルの流入側開口端部に取り付けられ、被熱交換流体を流入させる被熱交換流体流入ノズルを有する流入ヘッドと、前記胴部シェルに収納され、前記流入ヘッドから前記被熱交換流体が流入する伝熱管と、前記胴部シェルの周面に取り付けられ、前記胴部シェルの内部に連通し、前記被熱交換流体と熱交換する伝熱媒体を流入させる伝熱媒体流入ノズルと、前記胴部シェルの内部に配置され、前記伝熱管を支持する複数の仕切板と、を備え、複数の前記仕切板は、前記伝熱管が挿通される挿通孔が形成され、かつ、平面視にて渦巻き状で高さ方向にねじれているインペラ形状に形成されていることを特徴とする。
【0007】
本発明では、筒状に形成される胴部シェルに収納される伝熱管の内部に被熱交換流体が流通する。そして、伝熱媒体流入ノズルによって、胴部シェルの内部に伝熱媒体を流入される。これにより、胴部シェル内を流通する伝熱媒体と、伝熱管内を流通する被熱交換流体とで熱交換できるようにしている。
ここで、本発明では、伝熱管を支持する複数の仕切板を、平面視にて渦巻き状で高さ方向にねじれているインペラ形状に形成している。これにより、胴部シェル内を流通する伝熱媒体は、インペラ形状に形成されている仕切板の形状に沿って流通するので、仕切板の裏側等において伝熱媒体が滞留するような場所が発生してしまうことを抑制できる。さらに、胴部シェル内において、伝熱媒体の流速差も生じにくくなる。そのため、胴部シェル内にスケールやヘドロ等が堆積してしまうことを抑制できる。
【0008】
本発明の多管式熱交換器において、前記流入ヘッドは、内面にグラスライニングが施されていることが好ましい。
この構成では、流入ヘッドの内面にグラスライニングが施されているので、仮に被熱交換流体が腐食性であったとしても、被熱交換流体によって流入ヘッドの内面が腐食してしまうことを抑制できる。
【0009】
本発明の多管式熱交換器において、前記胴部シェルの流出側開口端部に取り付けられる流出ヘッドを備え、前記伝熱管は、前記胴部シェルの前記流入側開口端部から前記流出側開口端部に向かって、中心軸線が水平方向に対して下向きに傾くように配置されていることが好ましい。
この構成では、伝熱管は、流入側開口端部から流出側開口端部に向かって、中心軸線が水平方向に対して下向きに傾いているので、流入ヘッドから流入した被熱交換流体を、流出ヘッドに流出させやすくできる。そのため、伝熱管を介して流入ヘッドの被熱交換流体を排出する際に、流入ヘッドおよび伝熱管に残留する被熱交換流体の量を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の一実施形態に係る多管式熱交換器の概略を示す正面図。
前記実施形態の多管式熱交換器の概略を示す断面図。
前記実施形態の仕切板および伝熱管の概略を示す側面図。
前記実施形態の仕切板の概略を示す側面図。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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