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公開番号2025057848
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-09
出願番号2023167636
出願日2023-09-28
発明の名称吐出器
出願人株式会社吉野工業所
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B65D 47/34 20060101AFI20250402BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】金属材料の使用を削減すること。
【解決手段】内容物を一時的に収容する収容室11を内部に有するタンク部10と、収容室内を加圧及び減圧させる操作部材12と、ノズル口13を有するノズル筒部14と、吸込弁17と、吐出弁18とを備え、タンク部は、貫通孔90が形成された側壁部51を有するタンク部本体30と、側壁部の外側から囲むように一体成型され、貫通孔によって開口した開口部を外側から覆う弾性膜40とを備え、側壁部のうち貫通孔に対して周方向に連なる部分は、側壁部の全長にわたって上下に延びる弾性変形可能な支柱壁51aとして機能し、側壁部には、開口部を上下方向に支持すると共に径方向に弾性変形可能な柱部100が設けられている吐出器1を提供する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
内容物が収容される容器本体の口部の上方に配置され、内容物を一時的に収容する収容室を内部に有する有頂筒状のタンク部と、
前記収容室内を加圧及び減圧させる操作部材と、
内容物を吐出するノズル口を有し、前記タンク部の側方に向けて突出すると共に前記収容室内に連通するノズル筒部と、
前記収容室の内圧の変化に応じて前記容器本体内と前記収容室内との連通及び遮断を切り換えると共に、前記収容室内が減圧されたときに開弁する吸込弁と、
前記ノズル筒部内に設けられ、前記収容室の内圧の変化に応じて前記収容室内と前記ノズル口との連通及び遮断を切り換えると共に、前記収容室内が加圧されたときに開弁する吐出弁と、を備え、
前記タンク部は、
貫通孔が形成された筒状の側壁部を有する有頂筒状のタンク部本体と、
前記側壁部を径方向の外側から囲むように前記側壁部に一体成型され、前記貫通孔によって開口した開口部を外側から覆う弾性膜と、を備え、
前記貫通孔は、前記側壁部を径方向に貫通すると共に前記タンク部の中心軸回りに周回する周方向に沿って延びるように形成され、
前記側壁部のうち前記貫通孔に対して周方向に連なる部分は、前記側壁部の全長にわたって上下に延びる弾性変形可能な支柱壁として機能し、
前記側壁部には、前記開口部を上下方向に支持すると共に、径方向に弾性変形可能な柱部が設けられていることを特徴とする吐出器。
続きを表示(約 450 文字)【請求項2】
請求項1に記載の吐出器において、
前記貫通孔は、前記中心軸を間に挟んで前記支柱壁とは径方向の反対側に位置する反対領域において、前記中心軸方向に沿った長さが最も長く形成され、且つ前記反対領域から前記周方向に沿って離れるに従い前記中心軸方向の長さが短くなるように形成されている、吐出器。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の吐出器において、
前記貫通孔は、前記中心軸方向から見て、前記中心軸を中心に180°以上360°未満の角度範囲にわたって形成されている、吐出器。
【請求項4】
請求項1又は2に記載の吐出器において、
前記柱部は、前記中心軸を間に挟んで前記支柱壁とは径方向の反対側に配置されている、吐出器。
【請求項5】
請求項1又は2に記載の吐出器において、
前記柱部には、上下方向に間隔をあけて複数の薄肉部が形成され、
前記柱部は、前記薄肉部を基点として径方向に弾性変形する、吐出器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、吐出器に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、例えば下記特許文献1に示されるように、内容物が収容される容器本体の口部の上方に配設されたシリンダ部と、シリンダ部内に摺動可能に配設されたピストン部を操作するピストン操作部と、ピストン部の引き戻し操作に伴って開弁し、シリンダ部の液室に容器本体内から内容物を吸上げる吸込弁と、液室内に連通されたノズル筒部と、を備えた吐出器(定量吐出器)が知られている。
【0003】
ノズル筒部は、内容物を吐出する吐出口を有し、シリンダ部の側方に向けて突出するように形成されている。ノズル筒部の内側には、液室内から吐出口への内容物の流通を許容し、且つ吐出口から液室内への内容物の流通を規制する吐出弁が設けられている。吐出弁は、ピストン部の押込み動作(下方移動)に伴って開弁する逆止弁とされている。
【0004】
このように構成された吐出器によって内容物を吐出する場合には、ピストン操作部を押下げ操作することで、ピストン部をシリンダ部に対して下方移動させ、液室の内圧を上昇させる。これにより、吸込弁を閉弁させた状態で、吐出弁の弾性弁を弾性変形させて開弁させることができる。その結果、ピストン部の下方移動に伴って、液室内の内容物を、吐出口を通じて外部に吐出することが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2019-64688号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、従来の吐出器には、例えば環境負荷に対する対応等により、吐出器に使用される金属材料をできるだけ削減したいといった要求がある。しかしながら、上述のような吐出器では、押下げ操作したピストン操作を上方に向けて適切に復元移動させるために、金属製のコイルばねを設けている場合が多い。そのため、吐出器に使用される金属材料を十分に削減することが困難であった。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、金属材料の使用を削減することができる吐出器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(1)本発明に係る吐出器は、内容物が収容される容器本体の口部の上方に配置され、内容物を一時的に収容する収容室を内部に有する有頂筒状のタンク部と、前記収容室内を加圧及び減圧させる操作部材と、内容物を吐出するノズル口を有し、前記タンク部の側方に向けて突出すると共に前記収容室内に連通するノズル筒部と、前記収容室の内圧の変化に応じて前記容器本体内と前記収容室内との連通及び遮断を切り換えると共に、前記収容室内が減圧されたときに開弁する吸込弁と、前記ノズル筒部内に設けられ、前記収容室の内圧の変化に応じて前記収容室内と前記ノズル口との連通及び遮断を切り換えると共に、前記収容室内が加圧されたときに開弁する吐出弁と、を備え、前記タンク部は、貫通孔が形成された筒状の側壁部を有する有頂筒状のタンク部本体と、前記側壁部を径方向の外側から囲むように前記側壁部に一体成型され、前記貫通孔によって開口した開口部を外側から覆う弾性膜と、を備え、前記貫通孔は、前記側壁部を径方向に貫通すると共に前記タンク部の中心軸回りに周回する周方向に沿って延びるように形成され、前記側壁部のうち前記貫通孔に対して周方向に連なる部分は、前記側壁部の全長にわたって上下に延びる弾性変形可能な支柱壁として機能し、前記側壁部には、前記開口部を上下方向に支持すると共に、径方向に弾性変形可能な柱部が設けられていることを特徴とする。
【0009】
本発明に係る吐出器によれば、操作部材を利用して、タンク部の全体を弾性膜側に向けて引き倒すように傾倒操作することができる。これにより、支柱壁及び柱部を弾性変形させながらタンク部を傾倒操作することができると共に、貫通孔の開口部を覆っている弾性膜を折り曲げながら上下方向に圧縮力を加えることができる。そのため、弾性膜をタンク部の内側に向けて突出するように屈曲変形させながら、貫通孔の開口部を上下方向に押潰すようにタンク部を引き倒すことができる。これにより、タンク部の収容室内を加圧することができ、吸込弁を閉弁させた状態で、吐出弁を開弁させることができる。そのため、収容室内に一時的に収容している内容物を、ノズル筒部を通じてノズル口から外部に吐出することができる。
内容物の吐出後、操作部材によるタンク部の傾倒操作を解除すると、支柱壁を含む側壁部、柱部及び弾性膜が復元変形するので、タンク部の全体が元の状態に復元する。そのため、タンク部の復元に伴って収容室内が減圧されるので、吐出弁を閉弁させた状態で吸込弁を開弁させることができる。これにより、容器本体内の内容物を収容室内に流入させて、収容室内に一時的に貯留することができる。これにより、次回の吐出操作に備えることができる。
【0010】
特に、従来用いられていたシリンダ部、ピストン部、金属製のコイルばね等を具備する必要がないので、使用される金属材料を削減することができる。さらに、タンク部内にピストン部等を設ける構成とは異なり、タンク部の側壁部の内周面を摺接するような部材を設ける必要がない。そのため、例えば研磨材等の固形物を含有する内容物であっても適切に吐出することができる。従って、多様な内容物を利用することが可能であり、使い易い吐出器とすることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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