TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025058871
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-09
出願番号2024090245
出願日2024-06-03
発明の名称端子構造および圧力応動スイッチ
出願人株式会社鷺宮製作所
代理人個人,個人,個人
主分類H01R 13/52 20060101AFI20250402BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】本発明は、端子の挿入孔の密封を容易かつ確実に行うことができる端子構造および圧力応動スイッチを提供することを目的とする。
【解決手段】端子構造1は、所定の厚さを備える端子70と、端子70が外部から隙間を空けて挿入される挿入孔65と、を備える。端子70の外面と挿入孔65の内面との間には、端子70の外面に対して挿入孔65の内面側に位置する端部を備える隙間縮小部78が設けられている。挿入孔65の内面と端子70の外面との間の隙間において、隙間縮小部78に対して、少なくとも下側Z2の部分には、挿入孔を密封する封止材90が外部から充填されている。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
所定の厚さを備える端子と、前記端子が外部から厚さ方向に隙間を空けて挿入される挿入孔と、を備える端子構造であって、
前記端子の外面と、前記挿入孔の内面との間には、前記外面に対して前記内面側に位置する端部を備える隙間縮小部が設けられ、
前記隙間において、前記隙間縮小部に対して、前記端子の挿入方向一方側または他方側のうち少なくとも前記挿入方向一方側の部分には、前記挿入孔を密封する封止材が充填されていることを特徴とする端子構造。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記挿入孔は、前記端子の挿入方向に貫通して設けられ、
前記端子は、前記挿入孔内に位置する本体部と、前記本体部に連続するとともに前記挿入孔を通過して外部に延びる接続部と、前記接続部から前記厚さ方向に突出するバーリング部と、を備えたねじ端子であり、
前記バーリング部が設けられた部分における前記端子の前記厚さ方向の寸法の最大値は、前記挿入孔の前記厚さ方向の寸法の最大値以下に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の端子構造。
【請求項3】
前記隙間縮小部が設けられた部分における前記端子の前記厚さ方向の寸法の最大値は、前記挿入孔の前記厚さ方向の寸法の最大値以上に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の端子構造。
【請求項4】
前記隙間縮小部が設けられた部分における前記端子の前記厚さ方向の寸法の最大値は、前記挿入孔の前記厚さ方向の寸法の最大値以上に設定されていることを特徴とする請求項2に記載の端子構造。
【請求項5】
前記本体部は、前記挿入方向および前記厚さ方向に交差する幅方向に延在する幅広部と、前記幅広部に連続して前記挿入方向に延び前記幅広部の前記幅方向の寸法に対して前記幅方向の寸法が小さい幅狭部と、前記幅広部の側縁と前記幅狭部の側縁との間に設けられる段部と、を備え、
前記挿入孔の内面には、前記段部の端面を支持し、前記本体部の前記挿入方向一方側への変位を規制する規制部が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の端子構造。
【請求項6】
前記挿入孔は、前記本体部が挿入される第1孔部と、前記第1孔部に対して前記厚さ方向に連続して設けられ前記バーリング部が通過する第2孔部と、を備え、
少なくとも前記第2孔部の内面と、前記隙間縮小部と、前記本体部において前記隙間縮小部の前記端部がある側を向く面と、で囲まれた第1部分は、前記封止材を留める収容部を構成していることを特徴とする請求項2に記載の端子構造。
【請求項7】
前記収容部は、前記第1孔部の内面と、前記本体部において前記隙間縮小部の前記端部がある側と反対側を向く面と、で囲まれた第2部分を含み、
前記第2部分と、外部と、を連通する連通路を有することを特徴とする請求項6に記載の端子構造。
【請求項8】
前記連通路は、少なくとも二個設けられ、それぞれが異なる位置で前記外部に連通する開口部を備えていることを特徴とする請求項7に記載の端子構造。
【請求項9】
前記連通路の少なくとも一個は、前記端子を貫通する貫通孔であることを特徴とする請求項8に記載の端子構造。
【請求項10】
前記第2孔部における前記挿入方向および前記厚さ方向に交差する幅方向の寸法が、前記第1孔部の前記幅方向の寸法に対して小さく形成されることで、前記挿入孔は断面凸状に形成され、
前記隙間縮小部は、少なくとも前記隙間における前記バーリング部の突出側に設けられていることを特徴とする請求項6に記載の端子構造。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、端子構造および圧力応動スイッチに関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
スイッチ等に用いられる端子構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の端子構造は、端子台(コンタクトベース)と、端子台に埋設されて固定される板状の端子(外部接続用端子)と、端子を部分被覆するシール材と、を備えている。この端子構造では、シール材によって端子台と端子との間の隙間が密封され、外部の流体等が端子台内部に侵入することが防止されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実公昭63-48045号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上述した端子構造では、端子を挿入する挿入孔を端子台に設けておき、挿入孔に端子を挿通させた後、挿入孔内における端子台と端子との隙間にポッティング剤や接着剤などの封止材を充填することで上記隙間を封止する場合がある。しかしながら、上述のような板状の端子は、厚さ寸法が常に一定に設定されるわけではないことから、端子を容易に挿入孔内に挿通させるためには、端子における最終的に挿入孔内に位置する部分の板厚に対して、挿入孔の板厚方向の寸法を大幅に大きく設定する必要が生じる場合がある。この場合、端子と端子台との隙間が大きくなり、封止材による挿入孔の密封が困難となる。
【0005】
本発明は、端子の挿入孔の密封を容易かつ確実に行うことができる端子構造および圧力応動スイッチを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決し目的を達成するために、所定の厚さを備える端子と、前記端子が外部から厚さ方向に隙間を空けて挿入される挿入孔と、を備える端子構造であって、前記端子の外面と、前記挿入孔の内面との間には、前記外面に対して前記内面側に位置する端部を備える隙間縮小部が設けられ、前記隙間において、前記隙間縮小部に対して、前記端子の挿入方向一方側または他方側のうち少なくとも前記挿入方向一方側の部分には、前記挿入孔を密封する封止材が充填されていることを特徴とする。
【0007】
このような本発明によれば、端子の外面と、挿入孔の内面との間の隙間のうち隙間縮小部が設けられた部分の隙間が小さくなることで、外部から挿入孔内に充填される封止材が、隙間縮小部に対して、少なくとも端子の挿入方向一方側の部分で隙間内に留まり易くなる。このため、端子外面と挿入孔内面との間の隙間が大きくなる場合にも、封止材による挿入孔の密封を容易かつ確実に行うことができる。したがって、端子の挿入孔の密封を容易かつ確実に行うことができる端子構造を提供することができる。
【0008】
なお、本構成によれば、隙間縮小部を設けたことにより、少なくとも隙間縮小部の体積分、封止材の充填量を低減することができるため、上記隙間への封止材の充填を容易にすることができる。また、これにより、例えば、封止材に気泡が発生することや、封止材が隅々まで行き渡らないこと、など、封止材の充填量が多くなるほど生じやすい問題が、発生する可能性を低くすることができ、挿入孔の密封を確実に行うことができる。さらに、上記隙間のうち隙間縮小部が設けられた部分の隙間が小さくなることで、封止材の充填前の状態において端子が挿入孔内で変位し難くなる。このため、挿入孔に対する端子の変位を規制することができる。したがって、端子の取り付け位置のばらつきを小さくし、挿入孔に対する端子の位置精度を高めることができる。また、この場合、隙間縮小部における上記端部の位置は、適宜調整することができる。例えば、隙間縮小部の端部を挿入孔の内面に当接させて、上記隙間を0に近づけるほど、端子の変位をより抑制することができ、好適である。一方、端子の端部と挿入孔の内面との間に、多少隙間を設けてもよく、この場合にも、隙間縮小部を備えない構成と比較して、上記隙間は小さくなるため、端子の変位は規制されることとなる。
【0009】
また、前記挿入孔は、前記端子の挿入方向に貫通して設けられ、前記端子は、前記挿入孔内に位置する本体部と、前記本体部に連続するとともに前記挿入孔を通過して外部に延びる接続部と、前記接続部から前記厚さ方向に突出するバーリング部と、を備えたねじ端子であり、前記バーリング部が設けられた部分における前記端子の前記厚さ方向の寸法の最大値は、前記挿入孔の前記厚さ方向の寸法の最大値以下に設定されていることが好ましい。このような構成によれば、挿入孔に接続部を通過させ、本体部を挿入孔内に配置することで、ねじ端子を挿入孔に固定することができ、ねじ端子の組み付けを容易に行うことができる。また、この構成によれば、バーリング部が設けられた部分におけるねじ端子の厚さ方向の寸法の最大値は、挿入孔の厚さ方向の寸法の最大値以下に設定されていることから、挿入孔に接続部を通過させる際にその通過が困難になり難く、接続部の通過を確実に行うことができる。また、この構成により、ねじ端子と挿入孔の内面との間の隙間は、バーリング部の突出量に応じて大きくなるが、その隙間を利用して封止材の充填量を確保することができる。
【0010】
また、前記隙間縮小部が設けられた部分における前記端子の前記厚さ方向の寸法の最大値は、前記挿入孔の前記厚さ方向の寸法の最大値以上に設定されていることが好ましい。このような構成によれば、挿入孔の内面に隙間縮小部の端部が圧入された状態で密着することとなるため、封止材が、隙間縮小部を超えて端子の挿入方向他方側に流れることが抑制される。このため、より一層、封止材を隙間縮小部に対して端子の挿入方向一方側の部分に留め易くなるとともに、当該部分での封止材による密封を確実に行うことができる。また、挿入孔内に隙間縮小部が圧入されることで、封止材の充填前の状態において端子の挿入孔内での変位をより一層抑制し、挿入孔に対する端子の位置決めを行うことができる。したがって、端子の取り付け位置のばらつきを小さくし、挿入孔に対する端子の位置精度を高める端子構造を提供することができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
超音波接合
25日前
甲神電機株式会社
変流器
2日前
オムロン株式会社
電磁継電器
10日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
9日前
オムロン株式会社
電磁継電器
10日前
株式会社FLOSFIA
半導体装置
1か月前
トヨタ自動車株式会社
二次電池
24日前
キヤノン株式会社
無線通信装置
26日前
株式会社村田製作所
電池
1か月前
日星電気株式会社
ケーブルの接続構造
1か月前
株式会社村田製作所
電池
1か月前
シチズン電子株式会社
発光装置
24日前
日本特殊陶業株式会社
保持装置
9日前
株式会社村田製作所
電池
1か月前
トヨタバッテリー株式会社
組電池
18日前
株式会社バンダイ
電池収容構造及び玩具
9日前
TDK株式会社
コイル部品
17日前
住友電装株式会社
コネクタ
17日前
株式会社プロテリアル
シート状磁性部材
3日前
住友電装株式会社
コネクタ
1か月前
株式会社アイシン
電池
24日前
株式会社AESCジャパン
二次電池
9日前
三菱電機株式会社
半導体装置
18日前
富士電機株式会社
半導体モジュール
1か月前
TDK株式会社
電子部品
9日前
三菱電機株式会社
アレーアンテナ装置
10日前
日本電気株式会社
高周波スイッチ回路
17日前
富士通商株式会社
両面負極全固体電池
11日前
三桜工業株式会社
冷却器
1か月前
TDK株式会社
電子部品
1か月前
TDK株式会社
電子部品
26日前
富士通商株式会社
全固体リチウム電池
11日前
株式会社村田製作所
半導体装置
9日前
トヨタ自動車株式会社
電池モジュール
17日前
TDK株式会社
全固体電池
25日前
株式会社豊田中央研究所
二次電池
1か月前
続きを見る