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公開番号2025059254
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-10
出願番号2023169222
出願日2023-09-29
発明の名称ドーム状構造体の建設方法
出願人鹿島建設株式会社
代理人弁理士法人後藤特許事務所
主分類E04B 1/32 20060101AFI20250403BHJP(建築物)
要約【課題】ドーム状構造体に用いられるコンクリートに二酸化炭素を十分吸収させる。
【解決手段】ドーム状構造体100の建設方法は、ドーム状に形成された第1膜体10と床面1との間に気体を注入することによって第1膜体10を自立させる工程と、自立した第1膜体10の内面にコンクリートを吹き付ける工程と、コンクリートが吹き付けられることにより形成された吹付面25aが臨む内部空間4内に、気体が注入されることによって膨らんだ第2膜体14を配置する工程と、吹付面25aと第2膜体14との間の隙間に炭酸ガスを供給する工程と、を含み、コンクリートは、炭酸ガスと化学的に結合し得る炭酸ガス結合混和材を含む。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
ドーム状構造体の建設方法であって、
ドーム状に形成された第1膜体と床面との間に気体を注入することによって前記第1膜体を自立させる工程と、
自立した前記第1膜体の内面にコンクリートを吹き付ける工程と、
前記コンクリートが吹き付けられることにより形成された吹付面が臨む空間内に、気体が注入されることによって膨らんだ第2膜体を配置する工程と、
前記吹付面と前記第2膜体との間の隙間に炭酸ガスを供給する工程と、を含み、
前記コンクリートは、前記炭酸ガスと化学的に結合し得る炭酸ガス結合混和材を含む、
ドーム状構造体の建設方法。
続きを表示(約 350 文字)【請求項2】
気体が注入されることによって膨らんだ前記第2膜体の外形は、前記第1膜体の外形と相似するドーム状である、
請求項1に記載のドーム状構造体の建設方法。
【請求項3】
前記コンクリートは、前記第1膜体側に吹き付けられた第1吹付コンクリート及び前記吹付面側に吹き付けられた第2吹付コンクリートを少なくとも有し、
前記炭酸ガス結合混和材は、前記第2吹付コンクリートのみに含まれる、
請求項1または2に記載のドーム状構造体の建設方法。
【請求項4】
前記第1吹付コンクリートが吹き付けられる範囲には鉄筋が設けられ、前記第2吹付コンクリートが吹き付けられる範囲には前記鉄筋が設けられない、
請求項3に記載のドーム状構造体の建設方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ドーム状構造体の建設方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、炭酸ガスと化学的に結合し得る混和材を含むコンクリート混練物の固化体を炭酸化養生することによって、多量の二酸化炭素を吸収したプレキャストコンクリートを製造する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-168436号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
二酸化炭素の排出量を削減するためには、特許文献1に記載されるような多量の二酸化炭素を吸収し得るコンクリート混練物を様々な建造物において用いることが望まれている。しかしながら、多量の二酸化炭素をコンクリートに吸収させるには、二酸化炭素が充填された養生槽が必要であり、特に現場打設の建造物のように比較的大きな建造物を収容できるような巨大な養生槽を設置することは現実的ではない。また、仮に養生槽に相当するような設備を設置することができたとしてもコンクリートに二酸化炭素を十分に吸収させるには、吸収量以上の炭酸ガスを用意する必要があり、コンクリートの養生に寄与することなく余剰となる炭酸ガスが増えてしまうと、想定された二酸化炭素排出量の削減効果が得られない結果となるおそれがある。
【0005】
本発明は、ドーム状構造体に用いられるコンクリートに二酸化炭素を十分吸収させることが可能な建設方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、ドーム状構造体の建設方法であって、ドーム状に形成された第1膜体と床面との間に気体を注入することによって第1膜体を自立させる工程と、自立した第1膜体の内面にコンクリートを吹き付ける工程と、コンクリートが吹き付けられることにより形成された吹付面が臨む空間内に、気体が注入されることによって膨らんだ第2膜体を配置する工程と、吹付面と第2膜体との間の隙間に炭酸ガスを供給する工程と、を含み、コンクリートは、炭酸ガスと化学的に結合し得る炭酸ガス結合混和材を含む。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ドーム状構造体に用いられるコンクリートに二酸化炭素を十分吸収させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の実施形態に係る建設方法により建設されたドーム状構造体の例を示す断面図である。
図1に示されるドーム状構造体の平面図である。
ドーム状構造体の建設方法の作業手順を示したフローチャートである。
第1膜体を自立させる工程を示す図である。
第1膜体に吹付コンクリートを吹き付ける工程を示す図である。
第2膜体を配置する工程を示す図である。
炭酸化養生を行う工程を示す図である。
第2膜体の変形例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係るドーム状構造体の建設方法について説明する。
【0010】
まず、図1及び図2を参照し、本発明の実施形態に係るドーム状構造体の建設方法によって建設されるドーム状構造体100について説明する。図1は、図2のA-A線に沿う断面を示したドーム状構造体100の断面図であり、図2は、ドーム状構造体100の平面図である。
(【0011】以降は省略されています)

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