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公開番号2025062534
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-14
出願番号2023171689
出願日2023-10-02
発明の名称充電器
出願人株式会社豊田自動織機
代理人インフォート弁理士法人
主分類H02J 7/04 20060101AFI20250407BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】充電器に備えられる蓄電池、AC/DC変換回路、及びDC/DC変換回路の劣化や故障を抑えつつ、バッテリの充電時間の増加を抑える。
【解決手段】AC/DC変換回路4の出力を制限する必要がないと判断する場合で、かつ、蓄電池BcまたはDC/DC変換回路5の出力を制限する必要があると判断する場合、DC/DC変換回路5から制限従出力を出力させるとともにAC/DC変換回路4から補填主出力を出力させ、AC/DC変換回路4の出力を制限する必要があると判断する場合で、かつ、蓄電池Bc及びDC/DC変換回路5の出力を制限する必要がないと判断する場合、AC/DC変換回路4から制限主出力を出力させるとともにDC/DC変換回路5から補填従出力を出力させる。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
バッテリに電力を供給する充電器であって、
蓄電池と、
電源から供給される交流電力を直流電力に変換して前記バッテリまたは前記蓄電池に出力するAC/DC変換回路と、
前記蓄電池から供給される直流電力を所定の直流電力に変換して前記バッテリに出力するDC/DC変換回路と、
前記AC/DC変換回路及び前記DC/DC変換回路の動作を制御する制御回路と、
を備え、
前記制御回路は、
前記蓄電池、前記AC/DC変換回路、及び前記DC/DC変換回路の各出力を制限する必要がないと判断する場合、前記AC/DC変換回路から主出力が出力されるように前記AC/DC変換回路の動作を制御するとともに、前記バッテリからの要求出力から前記主出力を減算した従出力が前記DC/DC変換回路から出力されるように前記DC/DC変換回路の動作を制御し、
前記AC/DC変換回路の出力を制限する必要がないと判断する場合で、かつ、前記蓄電池または前記DC/DC変換回路の出力を制限する必要があると判断する場合、前記DC/DC変換回路から制限従出力が出力されるように前記DC/DC変換回路の動作を制御するとともに前記主出力を増加させた補填主出力が前記AC/DC変換回路から出力されるように前記AC/DC変換回路の動作を制御し、
前記AC/DC変換回路の出力を制限する必要があると判断する場合で、かつ、前記蓄電池及び前記DC/DC変換回路の出力を制限する必要がないと判断する場合、前記AC/DC変換回路から制限主出力が出力されるように前記AC/DC変換回路の動作を制御するとともに前記従出力を増加させた補填従出力が前記DC/DC変換回路から出力されるように前記DC/DC変換回路の動作を制御する
充電器。
続きを表示(約 2,000 文字)【請求項2】
請求項1に記載の充電器であって、
前記制御回路は、前記AC/DC変換回路の出力を制限する必要がないと判断する場合で、かつ、前記蓄電池または前記DC/DC変換回路の出力を制限する必要があると判断する場合で、かつ、前記充電器の現在の出力が前記バッテリからの要求出力より小さい場合で、かつ、前記補填主出力が前記AC/DC変換回路の最大出力より小さい場合、前記AC/DC変換回路から増加後の前記補填主出力が出力されるように前記AC/DC変換回路の動作を制御する
充電器。
【請求項3】
請求項1に記載の充電器であって、
前記制御回路は、前記AC/DC変換回路の出力を制限する必要があると判断する場合で、かつ、前記蓄電池または前記DC/DC変換回路の出力を制限する必要がないと判断する場合で、かつ、前記充電器の現在の出力が前記バッテリからの要求出力より小さい場合で、かつ、前記補填従出力が前記DC/DC変換回路の現在の最大出力より小さい場合、前記DC/DC変換回路から増加後の前記補填従出力が出力されるように前記DC/DC変換回路の動作を制御する
充電器。
【請求項4】
請求項1に記載の充電器であって、
前記制御回路は、前記AC/DC変換回路の出力を制限する必要がないと判断する場合で、かつ、前記蓄電池または前記DC/DC変換回路の出力を制限する必要があると判断する場合で、かつ、前記充電器の現在の出力が前記バッテリからの要求出力より小さい場合で、かつ、前記補填主出力が前記AC/DC変換回路の最大出力以上である場合、前記AC/DC変換回路から前記補填主出力が継続して出力されるように前記AC/DC変換回路の動作を制御する
充電器。
【請求項5】
請求項1に記載の充電器であって、
前記制御回路は、前記AC/DC変換回路の出力を制限する必要があると判断する場合で、かつ、前記蓄電池及び前記DC/DC変換回路の出力を制限する必要がないと判断する場合で、かつ、前記充電器の現在の出力が前記バッテリからの要求出力より小さい場合で、かつ、前記補填従出力が前記DC/DC変換回路の最大出力以上である場合、前記DC/DC変換回路から前記補填従出力が継続して出力されるように前記DC/DC変換回路の動作を制御する
充電器。
【請求項6】
請求項1に記載の充電器であって、
前記制御回路は、
前記蓄電池の正温度が第1高温閾値から前記第1高温閾値より高い第1定格上限温度までの範囲内にある場合、または、前記蓄電池の負温度が第1低温閾値から前記第1低温閾値より低い第1定格下限温度までの範囲内にある場合、前記蓄電池の出力を制限する必要があると判断し、
前記DC/DC変換回路を構成する部品の正温度が第2高温閾値から前記第2高温閾値より高い第2定格上限温度までの範囲内にある場合、または、前記DC/DC変換回路を構成する部品の負温度が第2低温閾値から前記第2低温閾値より低い第2定格下限温度までの範囲にある場合、前記DC/DC変換回路の出力を制限する必要があると判断し、
前記AC/DC変換回路を構成する部品の正温度が第3高温閾値から前記第3高温閾値より高い第3定格上限温度までの範囲内にある場合、または、前記AC/DC変換回路を構成する部品の負温度が第3低温閾値から前記第3低温閾値より低い第3定格下限温度までの範囲にある場合、前記AC/DC変換回路の出力を制限する必要があると判断する
充電器。
【請求項7】
請求項6に記載の充電器であって、
前記制御回路は、前記蓄電池の正温度が前記第1定格上限温度より高い場合、前記蓄電池の負温度が前記第1定格下限温度より低い場合、前記DC/DC変換回路を構成する部品の正温度が前記第2定格上限温度より高い場合、前記DC/DC変換回路を構成する部品の負温度が前記第2定格下限温度より低い場合、前記AC/DC変換回路を構成する部品の正温度が前記第3定格上限温度より高い場合、または、前記AC/DC変換回路を構成する部品の負温度が前記第3定格下限温度より低い場合、前記AC/DC変換回路及び前記DC/DC変換回路を停止させる
充電器。
【請求項8】
請求項1に記載の充電器であって、
前記充電器の出力電圧は、120[V]以下である
充電器。
【請求項9】
請求項1に記載の充電器であって、
前記充電器の出力電流は、75~195[A]である
充電器。
【請求項10】
請求項1~9の何れか1項に記載の充電器を搭載する車両。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、充電器に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
充電器として、蓄電池と、電源から供給される交流電力を直流電力に変換してバッテリまたは蓄電池に出力するAC/DC変換回路と、蓄電池から供給される直流電力を所定の直流電力に変換してバッテリに出力するDC/DC変換回路とを備え、バッテリからの要求電力のうちの一部をAC/DC変換回路から出力させるとともに、残りをDC/DC変換回路から出力させるものがある。関連する技術として、特許文献1がある。
【0003】
ところで、一般に、蓄電池の充電率(満充電容量に対する残容量の割合)や温度には使用に適した範囲があり、その範囲を超えて蓄電池を使用すると、蓄電池の劣化や故障につながるおそれがあり、蓄電池から所望な電力を出力させることが困難になるおそれがある。そこで、例えば蓄電池の充電率や温度の上昇に伴って蓄電池の出力電力を制限することで、蓄電池の温度上昇を抑えることが考えられる。
【0004】
また、AC/DC変換回路またはDC/DC変換回路を構成する部品(スイッチング素子など)の温度が比較的高い場合、その部品の劣化や故障につながるおそれがあり、AC/DC変換回路またはDC/DC変換回路から所望な電力を出力させることが困難になるおそれがある。そこで、AC/DC変換回路またはDC/DC変換回路を構成する部品の温度上昇に伴ってAC/DC変換回路またはDC/DC変換回路の出力電力を制限することで、AC/DC変換回路またはDC/DC変換回路を構成する部品の温度上昇を抑えることが考えられる。
【0005】
しかしながら、上記充電器では、蓄電池、AC/DC変換回路、及びDC/DC変換回路の少なくとも1つの出力電力に制限がかかると、充電器から出力される電力がバッテリからの要求電力に満たなくなり、バッテリの充電時間が増加するおそれがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平5-111171号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の一側面に係る目的は、蓄電池、AC/DC変換回路、及びDC/DC変換回路を備える充電器において、蓄電池、AC/DC変換回路、及びDC/DC変換回路の劣化や故障の発生を抑えつつ、バッテリの充電時間の増加を抑えることである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る一つの形態である充電器は、バッテリに電力を供給する充電器であって、蓄電池と、電源から供給される交流電力を直流電力に変換して前記バッテリまたは前記蓄電池に出力するAC/DC変換回路と、前記蓄電池から供給される直流電力を所定の直流電力に変換して前記バッテリに出力するDC/DC変換回路と、前記AC/DC変換回路及び前記DC/DC変換回路の動作を制御する制御回路とを備える。
【0009】
前記制御回路は、前記蓄電池、前記AC/DC変換回路、及び前記DC/DC変換回路の各出力を制限する必要がないと判断する場合、前記AC/DC変換回路から主出力が出力されるように前記AC/DC変換回路の動作を制御するとともに、前記バッテリからの要求出力から前記主出力を減算した従出力が前記DC/DC変換回路から出力されるように前記DC/DC変換回路の動作を制御し、前記AC/DC変換回路の出力を制限する必要がないと判断する場合で、かつ、前記蓄電池または前記DC/DC変換回路の出力を制限する必要があると判断する場合、前記DC/DC変換回路から制限従出力が出力されるように前記DC/DC変換回路の動作を制御するとともに前記主出力を増加させた補填主出力が前記AC/DC変換回路から出力されるように前記AC/DC変換回路の動作を制御し、前記AC/DC変換回路の出力を制限する必要があると判断する場合で、かつ、前記蓄電池及び前記DC/DC変換回路の出力を制限する必要がないと判断する場合、前記AC/DC変換回路から制限主出力が出力されるように前記AC/DC変換回路の動作を制御するとともに前記従出力を増加させた補填従出力が前記DC/DC変換回路から出力されるように前記DC/DC変換回路の動作を制御する。
【0010】
これにより、蓄電池またはDC/DC変換回路の制限従出力の制限分の少なくとも一部をAC/DC変換回路の補填主出力の増加分で補填することが可能である場合、蓄電池またはDC/DC変換回路の出力を制限させつつ、バッテリからの要求出力に充電器の出力を近づけることができる。また、AC/DC変換回路の制限主出力の制限分の少なくとも一部をDC/DC変換回路の補填従出力の増加分で補填することが可能である場合、AC/DC変換回路の出力を制限させつつ、バッテリからの要求出力に充電器の出力を近づけることができる。そのため、蓄電池、AC/DC変換回路、及びDC/DC変換回路の劣化や故障の発生を抑えつつ、バッテリの充電時間の増加を抑えることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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