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公開番号2025064136
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-17
出願番号2023173649
出願日2023-10-05
発明の名称鞍乗り型電動車両
出願人本田技研工業株式会社
代理人弁理士法人クシブチ国際特許事務所
主分類B62M 7/12 20060101AFI20250410BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】電力供給部をモータに近い位置に配置しても、スイングアーム揺動時にモータ配線に作用する負荷を抑制すること。
【解決手段】鞍乗り型電動車両(10)において、電力供給部(100)は、車体フレーム(11)の揺動軸(33)周辺に取り付けられ、スイングアーム(16)は、モータ(12)から延びるモータ配線(12L1)が通る配線収容部(16a)と、配線収容部(16a)よりも前方に位置する壁部(16w)と、壁部(16w)の上方に位置してモータ配線(12L1)が通る開口部(16k)とを有し、モータ配線(12L1)は、開口部(16k)から揺動軸(33)の下方を通って電力供給部(100)に向かって延びる部分として、車体前後方向に沿って配索される前後方向配索部(12La)と、前後方向配索部(12La)につながり、車幅方向に沿って配索される車幅方向配索部(12Lb)とを有する。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
車体フレーム(11)に設けられた揺動軸(33)に揺動可能に支持されると共に、後輪(15)を支持するスイングアーム(16)と、
乗員が着座するシート(17)と、
前記スイングアーム(16)に取り付けられ、前記後輪(15)を駆動するモータ(12)と、
前記車体フレーム(11)に取り付けられ、前記モータ(12)に電力を供給する電力供給部(100)と、
前記電力供給部(100)と前記モータ(12)とを電気的に接続するモータ配線(12L1)と、を備えた鞍乗り型電動車両において、
前記電力供給部(100)は、車両前後方向で前記揺動軸(33)と前記シート(17)の前端との間の領域に位置し、
前記スイングアーム(16)は、前記モータ配線(12L1)が通る配線収容部(16a)と、前記配線収容部(16a)よりも前方に位置する壁部(16w)と、前記壁部(16w)の上方に位置して前記モータ配線(12L1)が通る開口部(16k)とを有し、
前記モータ配線(12L1)のうち、前記開口部(16k)から前記揺動軸(33)の下方を通って前記電力供給部(100)に向かって延びる部分は、車体前後方向に沿って配索される前後方向配索部(12La)と、前記前後方向配索部(12La)につながり、車幅方向に沿って配索される車幅方向配索部(12Lb)とを有する
鞍乗り型電動車両。
続きを表示(約 790 文字)【請求項2】
前記壁部(16w)は、車体上下及び左右に拡がる第1面部(16w1)と、前記開口部(16k)側で前記第1面部(16w1)に交差し、車体前後及び左右に拡がる第2面部(16w2)とを有し、
前記前後方向配索部(12La)は、前記第2面部(16w2)に沿って車体前側に向けて下方に傾斜する
請求項1に記載の鞍乗り型電動車両。
【請求項3】
前記第2面部(16w2)に沿って前記前後方向配索部(12La)を支持する第1支持部(101)を有する
請求項2に記載の鞍乗り型電動車両。
【請求項4】
前記開口部(16k)よりも低い位置に前記車幅方向配索部(12Lb)を支持する第2支持部(103)を有する
請求項3に記載の鞍乗り型電動車両。
【請求項5】
前記第1支持部(101)は、前記壁部(16w)に支持され、前記前後方向配索部(12La)を車体前側、かつ車幅方向一方側に向けて支持する
請求項4に記載の鞍乗り型電動車両。
【請求項6】
前記車体フレーム(11)は、前記電力供給部(100)を支持するサブフレーム(31)を有し、
前記第2支持部(103)は、前記サブフレーム(31)に支持される
請求項4又は5に記載の鞍乗り型電動車両。
【請求項7】
車体前後方向視で、前記開口部(16k)の下縁は、前記揺動軸(33)よりも下側に位置する請求項1に記載の鞍乗り型電動車両。
【請求項8】
前記車幅方向配索部(12Lb)は、前記壁部(16w)の前側の面で支持され、
前記壁部(16w)の前側の面に、前記車幅方向配策部(12Lb)を支持する壁部前支持部(105)が設けられる
請求項1に記載の鞍乗り型電動車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、鞍乗り型電動車両に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
近年、低炭素社会又は脱炭素社会の実現に向けた取り組みが活発化し、車両においてもCO

排出量の削減やエネルギー効率の改善のために、鞍乗り型電動車両に関する研究開発が行われている。
この種の車両には、後輪を支持するスイングアームを揺動可能に支持する揺動軸を有する車体フレームと、スイングアームに取り付けられ、後輪を駆動するモータと、モータに電力を供給する電力供給部として機能するパワードライブユニット(PDU)と、PDUとモータを電気的に接続する三相の電線と、を備えた構成が知られている(例えば特許文献1)。特許文献1記載の技術では、電源供給部がモータとほぼ同じ高さで車体フレームに取り付けられ、三相の電線からなるモータ配線がモータの上下幅内に配索されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6864108号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来の構成では、電力供給部を、モータに近い位置である揺動軸周辺に配置した場合、電力供給部とモータとの間のモータ配線が短いため、スイングアームの揺動に伴ってモータ配線が大きく屈曲し、モータ配線に作用する負荷が過大になるおそれがある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、電力供給部をモータに近い位置に配置しても、スイングアーム揺動時にモータ配線に作用する負荷を抑制することを目的とする。そして、延いてはエネルギー効率の改善に寄与するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
後輪を支持するスイングアームを揺動可能に支持する揺動軸を有する車体フレームと、前記スイングアームに取り付けられ、前記後輪を駆動するモータと、前記車体フレームに取り付けられ、前記モータに電力を供給する電力供給部と、前記電力供給部と前記モータを電気的に接続するモータ配線と、を備えた鞍乗り型電動車両において、前記電力供給部は、前記車体フレームの前記揺動軸周辺に取り付けられ、前記スイングアームは、前記モータ配線が通る配線収容部と、前記配線収容部よりも前方に位置する壁部と、前記壁部の上方に位置して前記モータ配線が通る開口部とを有し、前記モータ配線のうち、前記開口部から前記揺動軸の下方を通って前記電力供給部に向かって延びる部分は、車体前後方向に沿って配索される前後方向配索部と、前記前後方向配索部につながり、車幅方向に沿って配索される車幅方向配索部とを有する鞍乗り型車両を提供する。
【発明の効果】
【0006】
電力供給部をモータに近い位置に配置しても、スイングアーム揺動時にモータ配線に作用する負荷を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の実施の形態に係る鞍乗り型車両の側面図である。
車体フレームをスイングアームと共に示す側面図である。
車体フレームを後方から示す図である。
スイングアームの斜視図である。
図1のA-A断面におけるスイングアームの断面図である。
モータをモータ軸に直交する平面で切断し周辺構成と共に示す図である。
図2のB-B断面の減速機構収容室を周辺構成と共に示す図である。
スイングアームからモータカバーを取り外した状態を周辺構成と共に示す図である。
PDUとスイングアーム間のモータ配線を周辺構成と共に示す図である。
図9のX-X断面を示す図である。
図9のXI-XI断面を示す図である。
変形例に係るモータ駆動線の配索構造を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、説明中、前後左右および上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体に対する方向と同一とする。また、各図に示す符号FRは車体前方を示し、符号UPは車体上方を示し、符号LHは車体左方を示す。
【0009】
[実施の形態]
図1は、本発明の実施の形態に係る鞍乗り型車両10の側面図である。
鞍乗り型車両10は、車体フレーム11と、駆動輪である後輪15を駆動するモータ12と、前輪13を操舵自在に支持するフロントフォーク14と、後輪15を支持するスイングアーム16と、乗員用のシート17と、車体フレーム11を覆う車体カバー18と、を備える電動の自動二輪車である。
鞍乗り型車両10は、乗員がシート17に跨るようにして着座する車両である。本実施の形態の鞍乗り型車両10は、低床のステップフロア19、サイドスタンド20a及びセンタースタンド20bを備えるスクータ型の電動二輪車であり、鞍乗り型電動車両の一種である。
【0010】
図2は、車体フレーム11をスイングアーム16と共に示す側面図である。図3は、車体フレーム11を後方から示す図である。図3中、符号LCは鞍乗り型車両10の車幅中心を示している。
図2及び図3に示すように、車体フレーム11は、車体前部に設けられるヘッドパイプ21と、ヘッドパイプ21から後下方に延びるダウンフレーム22と、ダウンフレーム22から後方に延びるアンダーフレーム23と、アンダーフレーム23から後上方に延びる左右のリアフレーム24とを備える。図1に示すステップフロア19は、アンダーフレーム23の上方に支持され、シート17に着座する乗員が足を載せる。
(【0011】以降は省略されています)

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