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公開番号
2025064760
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-17
出願番号
2023174754
出願日
2023-10-06
発明の名称
血液浄化装置
出願人
日機装株式会社
代理人
個人
主分類
A61M
1/16 20060101AFI20250410BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】血液浄化治療前に抗凝固剤を患者に投与する際、抗凝固剤と共に投与されるプライミング液の量を低減することができる血液浄化装置を提供する。
【解決手段】血液ポンプ4及び注入ポンプ5を制御する制御部を具備し、制御部9は、血液回路にプライミング液が充填された状態において、注入ポンプ5に駆動信号を供給して注入ポンプ5を駆動させ、注入ポンプ5の駆動によって血液回路に抗凝固剤が注入された状態において、血液ポンプ4に第1駆動信号を供給して血液ポンプ4を第1駆動させ、血液ポンプ4の第1駆動によって抗凝固剤が動脈側血液回路1の先端および/または静脈側血液回路2の先端まで移送されて、動脈側血液回路1の先端及び静脈側血液回路2の先端が患者に穿刺された状態において、血液ポンプ4に第2駆動信号を供給するように構成された血液浄化装置である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
動脈側血液回路及び静脈側血液回路を有した血液回路と血液浄化器とを通じて患者の血液を体外循環させ、血液を浄化する血液浄化装置であって、
前記血液回路内の血液を流動させて体外循環させる血液ポンプと、
所定部位に抗凝固剤を注入する注入ポンプと、
前記血液ポンプ及び前記注入ポンプを制御する制御部と、
を具備し、前記制御部は、
前記血液回路にプライミング液が充填された状態において、前記注入ポンプに駆動信号を供給して前記注入ポンプを駆動させ、前記注入ポンプの前記駆動によって前記血液回路に前記抗凝固剤が注入された状態において、前記血液ポンプに第1駆動信号を供給して前記血液ポンプを第1駆動させ、前記血液ポンプの前記第1駆動によって前記抗凝固剤が前記動脈側血液回路の先端および/または前記静脈側血液回路の先端まで移送されて、前記動脈側血液回路の先端及び前記静脈側血液回路の先端が前記患者に穿刺された状態において、前記血液ポンプに第2駆動信号を供給するように構成された血液浄化装置。
続きを表示(約 1,700 文字)
【請求項2】
前記動脈側血液回路の端部を開閉する第1の電磁弁と、
前記静脈側血液回路の端部を開閉する第2の電磁弁と、
透析液を供給する供給ラインを開閉する第3の電磁弁と、
を具備し、前記制御部は、
前記抗凝固剤が移送される前に、前記第1の電磁弁及び前記第2の電磁弁を閉状態にし、前記抗凝固剤が前記動脈側血液回路の先端または前記静脈側血液回路の先端まで移送された後に、前記第1の電磁弁及び前記第2の電磁弁を閉状態にし、前記第3の電磁弁を閉状態にする、ための処理を実行するように構成された請求項1記載の血液浄化装置。
【請求項3】
前記血液ポンプの前記第1駆動によって前記抗凝固剤が前記静脈側血液回路の先端まで移送されて、前記動脈側血液回路の先端及び前記静脈側血液回路の先端が前記患者に穿刺された状態において、前記第2の電磁弁及び前記第3の電磁弁を開状態にし、前記第1の電磁弁を閉状態にする請求項2記載の血液浄化装置。
【請求項4】
前記血液ポンプの前記第1駆動によって前記抗凝固剤が前記動脈側血液回路の先端まで移送されて、前記動脈側血液回路の先端及び前記静脈側血液回路の先端が前記患者に穿刺された状態において、前記第2の電磁弁を閉状態としつつ前記第1の電磁弁及び前記第3の電磁弁を適宜開状態とする請求項2記載の血液浄化装置。
【請求項5】
前記第1の電磁弁及び第2の電磁弁を閉状態、且つ、前記第3の電磁弁を開状態としつつ前記血液ポンプを正転駆動させて蓄圧する蓄圧工程と、前記第1の電磁弁を開状態、且つ、前記第2の電磁弁及び第3の電磁弁を閉状態としつつ前記血液ポンプを逆回転させる工程とを繰り返し行う請求項4記載の血液浄化装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記血液ポンプが前記第2駆動した後、所定時間経過するまで待機するための処理を実行するように構成された請求項1記載の血液浄化装置。
【請求項7】
前記動脈側血液回路の先端と前記静脈側血液回路の先端とを連結して閉回路を構成してプライミング液を充填し、前記注入ポンプの前記駆動によって前記血液回路に前記抗凝固剤が注入された状態において、前記制御部は、前記血液ポンプを前記第1駆動させる請求項1記載の血液浄化装置。
【請求項8】
血液回路内の血液を流動させて体外循環させる血液ポンプ、及び所定部位に抗凝固剤を注入する注入ポンプを制御する制御部を具備する血液浄化装置において、前記制御部により実行される処理方法であって、
前記血液回路にプライミング液が充填された状態において、前記注入ポンプに駆動信号を供給して前記注入ポンプを駆動する工程と、
前記注入ポンプの前記駆動によって前記血液回路に前記抗凝固剤が注入された状態において、前記血液ポンプに第1駆動信号を供給して前記血液ポンプを第1駆動させる工程と、
前記血液ポンプの前記第1駆動によって前記抗凝固剤が前記動脈側血液回路の先端および/または前記静脈側血液回路の先端まで移送されて、前記動脈側血液回路の先端及び前記静脈側血液回路の先端が前記患者に穿刺された状態において、前記血液ポンプに第2駆動信号を供給し、前記血液ポンプを第2駆動させる工程と、
を含む処理方法。
【請求項9】
血液回路内の血液を流動させて体外循環させる血液ポンプ、及び所定部位に抗凝固剤を注入する注入ポンプを制御する制御部を具備する血液浄化装置において、前記制御部を、前記血液回路にプライミング液が充填された状態において、前記注入ポンプに駆動信号を供給して前記注入ポンプを駆動させ、前記注入ポンプの前記駆動によって前記血液回路に前記抗凝固剤が注入された状態において、前記血液ポンプに第1駆動信号を供給して前記血液ポンプを第1駆動させ、前記血液ポンプの前記第1駆動によって前記抗凝固剤が前記動脈側血液回路の先端および/または前記静脈側血液回路の先端まで移送されて、前記動脈側血液回路の先端及び前記静脈側血液回路の先端が前記患者に穿刺された状態において、前記血液ポンプに第2駆動信号を供給する、ように機能させるプログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、動脈側血液回路及び静脈側血液回路を有した血液回路と血液浄化器とを通じて患者の血液を体外循環させ、血液を浄化する血液浄化装置に関するものである。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
透析治療などで用いられる血液浄化装置としての透析装置は、通常、血液浄化器に透析液を導入する透析液導入ライン、および血液浄化器から排液を排出する排液排出ラインを有する配管部と、配管部内の透析液及び排液を送液させる送液部とを有し、患者の血液を体外循環させるための血液回路を血液浄化器に接続して構成されており、血液回路にて患者の血液を体外循環させつつ血液浄化器にて透析治療(血液浄化治療)を行わせるものとされている。
【0003】
一方、血液浄化治療において患者の血液を体外循環させる際、血液の凝固を回避するため、予め患者に抗凝固剤を投与する必要がある。しかるに、抗凝固剤の血液凝固抑制効果を十分に発揮させるため、患者に抗凝固剤を投与してから所定時間(例えば3~5分程度)経過した後、血液浄化治療が行われる必要があった。このため、従来、特許文献1にて開示されているように、抗凝固剤を血液回路に注入した後、その抗凝固剤をプライミング液と共に患者の体内に投与し、所定時間経過してから血液浄化治療を行わせる血液浄化装置が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-14851号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来の血液浄化装置においては、抗凝固剤を患者の体内に投与する際、例えば抗凝固剤の注入位置から患者まで比較的長い流路を有する場合、その流路のプライミングボリュームに相当する過大な量のプライミング液が抗凝固剤と共に患者の体内に投与されてしまう。血液浄化治療が必要とされる患者は、通常、体液過剰状態にあるため、このような体液過剰状態の患者に過大な量のプライミング液を投与することは望ましくない。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、血液浄化治療前に抗凝固剤を患者に投与する際、抗凝固剤と共に投与されるプライミング液の量を低減することができる血液浄化装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る一実施形態の血液浄化装置は、動脈側血液回路及び静脈側血液回路を有した血液回路と血液浄化器とを通じて患者の血液を体外循環させ、血液を浄化する血液浄化装置であって、前記血液回路内の血液を流動させて体外循環させる血液ポンプと、所定部位に抗凝固剤を注入する注入ポンプと、前記血液ポンプ及び前記注入ポンプを制御する制御部と、を具備し、前記制御部は、前記血液回路にプライミング液が充填された状態において、前記注入ポンプに駆動信号を供給して前記注入ポンプを駆動させ、前記注入ポンプの前記駆動によって前記血液回路に前記抗凝固剤が注入された状態において、前記血液ポンプに第1駆動信号を供給して前記血液ポンプを第1駆動させ、前記血液ポンプの前記第1駆動によって前記抗凝固剤が前記動脈側血液回路の先端および/または前記静脈側血液回路の先端まで移送されて、前記動脈側血液回路の先端及び前記静脈側血液回路の先端が前記患者に穿刺された状態において、前記血液ポンプに第2駆動信号を供給するように構成された。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、血液回路にプライミング液が充填された状態において、注入ポンプに駆動信号を供給して注入ポンプを駆動させ、注入ポンプの駆動によって血液回路に抗凝固剤が注入された状態において、血液ポンプに第1駆動信号を供給して血液ポンプを第1駆動させ、血液ポンプの第1駆動によって抗凝固剤が動脈側血液回路の先端および/または静脈側血液回路の先端まで移送されて、動脈側血液回路の先端及び静脈側血液回路の先端が患者に穿刺された状態において、血液ポンプに第2駆動信号を供給するので、血液浄化治療前に抗凝固剤を患者に投与する際、抗凝固剤と共に投与されるプライミング液の量を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の実施形態に係る血液浄化装置を示す模式図
同血液浄化装置の全体工程を示すフローチャート
同血液浄化装置の投与準備工程を示すフローチャート
同血液浄化装置のプライミング工程が行われている状態を示す模式図
同血液浄化装置の注入工程が行われている状態を示す模式図
同血液浄化装置の移送工程(静脈側血液回路の先端のみに移送)が行われている状態を示す模式図
同血液浄化装置の穿刺針の取付が行われている状態を示す模式図
同血液浄化装置の投与工程が行われている状態を示す模式図
同血液浄化装置の血液浄化治療工程が行われている状態を示す模式図
同血液浄化装置の制御部周辺の構成を示すブロック図
同血液浄化装置の移送工程(動脈側血液回路の先端のみに移送)が行われている状態を示す模式図
同血液浄化装置の移送工程(動脈側血液回路及び静脈側血液回路の先端に移送)が行われている状態を示す模式図
同血液浄化装置の制御部周辺の構成の動作(静脈側血液回路の先端のみに移送する場合)を示すタイムチャート
同血液浄化装置の制御部周辺の構成の動作(動脈側血液回路の先端のみに移送する場合)を示すタイムチャート
同血液浄化装置の制御部周辺の構成の動作(動脈側血液回路及び静脈側血液回路の先端に移送する場合)を示すタイムチャート
本発明の他の実施形態に係る血液浄化装置を示す模式図
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
本実施形態に係る血液浄化装置は、動脈側血液回路及び静脈側血液回路を有した血液回路と血液浄化器とを通じて患者の血液を体外循環させ、血液を浄化するもので、図1に示すように、動脈側血液回路1及び静脈側血液回路2を有する血液回路と、血液浄化器としてのダイアライザ3と、血液ポンプ4と、注入ポンプ5と、ダイアライザ3に透析液を供給し得る透析装置本体8と、制御部9とを有して構成されている。
(【0011】以降は省略されています)
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