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公開番号
2025065664
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-22
出願番号
2023175022
出願日
2023-10-10
発明の名称
車両用駆動装置
出願人
株式会社アイシン
代理人
弁理士法人R&C
主分類
F16H
57/04 20100101AFI20250415BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】車両用駆動装置の回転部材を適切に潤滑可能な油を確保しつつ、車両用駆動装置を小型に構成する。
【解決手段】回転電機とギヤ機構と出力部材とが同軸上に配置され、回転電機及びギヤ機構を収容するケース9の外側には、内部に油貯留部50が形成された油貯留部材5が取り付けられている。油貯留部50は、ケース9に設けられた連通部を介してケース9の内部と連通している。連通部は、第1連通口93と、第1連通口93よりも上側Z1に配置される第2連通口と、を備え、ケース9の内部と油貯留部50との間で油が流通するように構成されている。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
ロータを備えた回転電機と、
前記回転電機と同軸上に配置され、車輪に駆動連結される出力部材と、
前記回転電機と前記出力部材との間で駆動力を伝達するギヤ機構と、
前記回転電機及び前記ギヤ機構を収容するケースと、を備えた車両用駆動装置であって、
前記ケースの外側に取り付けられ、内部に油貯留部が形成された油貯留部材をさらに備え、
前記油貯留部は、前記ケースに設けられた連通部を介して前記ケースの内部と連通しており、
前記連通部は、第1連通口と、前記第1連通口よりも上側に配置される第2連通口と、を備え、前記ケースの内部と前記油貯留部との間で油が流通するように構成されている、車両用駆動装置。
続きを表示(約 620 文字)
【請求項2】
前記油貯留部材は、前記ケースの下面に対向して配置される下面対向部を備え、
前記下面対向部は、前記ギヤ機構と前記回転電機との何れか外径が小さい方と上下方向視で重複するように配置されている、請求項1に記載の車両用駆動装置。
【請求項3】
前記回転電機及び前記ギヤ機構が配置される軸に沿った方向を軸方向として、
前記油貯留部材は、前記ケースの側面に対向して配置される側面対向部と、前記軸方向視で前記ケースと重複して配置されると共に前記ケースに対向して配置される軸方向対向部と、を備え、
前記第1連通口は、前記ケースにおいて前記軸方向対向部に対向する領域に設けられて前記ケースの内部における下側領域と前記油貯留部とを連通するように構成され、
前記第2連通口は、前記ケースにおいて前記側面対向部に対向する領域に設けられて、前記ロータに連動して回転する回転体により掻き上げられた油が前記油貯留部の側へ流入するように構成されている、請求項2に記載の車両用駆動装置。
【請求項4】
吸入した油を前記回転電機及び前記ギヤ機構の少なくとも一方に供給するオイルポンプをさらに備え、
前記オイルポンプが前記油貯留部材の内部に配置され、前記オイルポンプにつながる油路の少なくとも一部が、前記油貯留部材に形成されている、請求項1から3の何れか一項に記載の車両用駆動装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用駆動装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
国際公開第2019-073821号には、回転電機(2)を含む車両の駆動機構が同軸上配置された車両用駆動装置(100)が開示されている(背景技術において括弧内に付す符号は参照する文献のもの。)。車両用駆動装置(100)のケース(1)の内部には、駆動機構を潤滑するための油(7)が貯留されている。この車両用駆動装置(100)は、インナーロータ型の回転電機(2)のステータ(24)の内径よりも油面を低くすることで、ロータ(24)等の回転による油(7)の引きずりや、油(7)の攪拌を発生しにくくして、回転抵抗を抑制するように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2019-073821号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
駆動機構が同軸上に配置された構成では、駆動機構が複数の軸に分かれて配置された構成に比べてケースの内部に余剰空間が生じにくい。このため、潤滑のために十分な油を確保すると、駆動機構に含まれるギヤの一部が油に浸かることが多い。ケースにおける駆動機構よりも下方の空間が広くなるようにケースを構成すると、駆動機構が油に浸からないようにしつつ、油の量を確保することができるがケースが大型化し、車両用駆動装置も大型化する。
【0005】
上記背景に鑑みて、車両用駆動装置の回転部材を適切に潤滑可能な油を確保しつつ、車両用駆動装置を小型に構成することが望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記に鑑みた車両用駆動装置は、ロータを備えた回転電機と、前記回転電機と同軸上に配置され、車輪に駆動連結される出力部材と、前記回転電機と前記出力部材との間で駆動力を伝達するギヤ機構と、前記回転電機及び前記ギヤ機構を収容するケースと、を備えた車両用駆動装置であって、前記ケースの外側に取り付けられ、内部に油貯留部が形成された油貯留部材をさらに備え、前記油貯留部は、前記ケースに設けられた連通部を介して前記ケースの内部と連通しており、前記連通部は、第1連通口と、前記第1連通口よりも上側に配置される第2連通口と、を備え、前記ケースの内部と前記油貯留部との間で油が流通するように構成されている。
【0007】
回転電機と出力部材とが同軸上に配置された構成では、回転電機と出力部材とが別軸上に配置された構成に比べて、ケース内の余剰空間が少ないことが多い。そのため、ギヤ機構や回転電機による油の攪拌抵抗を少なく抑えつつ、ケース内の下部に十分な量の油を確保した油貯留部を形成するためには、ギヤ機構や回転電機よりも下側の空間を広く確保するようなケース形状とする必要があり、ケースが大型化し易い。本構成によれば、ケースの外側に取り付けられた油貯留部材を備えることにより、油貯留部材を用いてケースの外側に形成された油貯留部に油を貯留することができる。従って、車両用駆動装置に必要な油の量を確保しつつ、ケースの内部の油の量を少なく抑えることができる。従って、ケース内に収容されているギヤ機構や回転電機による油の攪拌抵抗を少なく抑え易いと共に、ケースの小型化を図り易い。即ち、本構成によれば、車両用駆動装置の回転部材を適切に潤滑可能な油を確保しつつ、車両用駆動装置を小型に構成することができる。
【0008】
車両用駆動装置のさらなる特徴と利点は、図面を参照して説明する例示的且つ非限定的な実施形態についての以下の記載から明確となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
車両用駆動装置の模式的外観斜視図
車両用駆動装置の模式的スケルトン図
車両用駆動装置の模式的分解斜視図
軸方向第1側から見た車両用駆動装置の正面図
車両用駆動装置の側面図と部分拡大断面図
オイルポンプから吐出された油が流れる油路の一例を示す図
油貯留部材の模式的外観斜視図
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、車両用駆動装置の実施形態を図面も参照して説明する。図1から図3に示すように、車両用駆動装置100は、回転軸Xに配置されたロータ11を備えた回転電機1と、回転電機1と同軸の回転軸X上に配置され、車輪Wに駆動連結される出力部材(差動サイドギヤ31,ドライブシャフトDS)と、回転電機1と出力部材との間で駆動力を伝達するギヤ機構4と、回転電機1及びギヤ機構4を収容するケース9とを備えた1軸構成の駆動装置である。詳細は図2を参照して後述するが、本実施形態では、ギヤ機構4は、減速機として機能する遊星歯車機構2と、回転電機1から伝達される回転を一対の車輪Wに分配する差動歯車装置3とを備えている。また、詳細については後述するが、車両用駆動装置100は、ケース9の外側に取り付けられ、内部に油貯留部50が形成された油貯留部材5をさらに備えている。
(【0011】以降は省略されています)
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