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公開番号
2025065939
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-22
出願番号
2023175481
出願日
2023-10-10
発明の名称
ストラットベアリング装置、及び車両のストラット式サスペンション
出願人
中西金属工業株式会社
代理人
弁理士法人柳野国際特許事務所
主分類
B60G
15/06 20060101AFI20250415BHJP(車両一般)
要約
【課題】軸方向隙間に径方向外方から浸入した泥水等の高速の水を、外径側シールに到達するまでに減速させる効果を高める。
【解決手段】下側ケース第1壁面3Aは、軸方向隙間Cに対面する外周面である。下側ケース第2壁面3Bは、下側ケース第1壁面3Aの上端部から径方向外方ROへ延びる円環状面である。下側ケース第3壁面3Cは、下側ケース第2壁面3Bの径方向外方ROの端部Eから上方へ延びる外周面である。上側ケース第1壁面2Aは、下側ケース第1壁面3Aの上部に対面する内周面である。上側ケース第2壁面2Bは、上側ケース第1壁面2Aの上端部から径方向内方RIへ延びる円環状面である。上側ケース第3壁面2Cは、上側ケース第2壁面2Bの径方向内方RIの端部Fから上方へ延びる、下側ケース第3壁面3Cに対面する内周面である。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
ストラットベアリングと、コイルスプリングの上端を支持するばね支持部品であるアッパースプリングシートとを含むストラットベアリング装置であって、
前記ストラットベアリングは、上側ケース及び下側ケースと、前記上側ケースに保持される上側軌道輪と、前記下側ケースに保持される下側軌道輪と、前記上側軌道輪及び前記下側軌道輪間を転動する転動体と、前記転動体の径方向外方に位置するシールとを備え、
前記下側ケースには前記アッパースプリングシートが接触し、
前記上側ケースと前記アッパースプリングシートとの間には軸方向隙間があり、
前記上側ケースは、上側ケース第1壁面、上側ケース第2壁面、及び上側ケース第3壁面を有し、
前記下側ケースは、下側ケース第1壁面、下側ケース第2壁面、及び下側ケース第3壁面を有し、
前記下側ケース第1壁面は、前記軸方向隙間に対面する外周面であり、
前記下側ケース第2壁面は、前記下側ケース第1壁面の上端部から径方向外方へ延びる円環状面であり、
前記下側ケース第3壁面は、前記下側ケース第2壁面の径方向外方の端部から上方へ延びる外周面であり、
前記上側ケース第1壁面は、前記下側ケース第1壁面の上部に対面する内周面であり、
前記上側ケース第2壁面は、前記上側ケース第1壁面の上端部から径方向内方へ延びる円環状面であり、
前記上側ケース第3壁面は、前記上側ケース第2壁面の径方向内方の端部から上方へ延びる、前記下側ケース第3壁面に対面する内周面である、
ストラットベアリング装置。
続きを表示(約 860 文字)
【請求項2】
上側ケース及び下側ケースと、前記上側ケースに保持される上側軌道輪と、前記下側ケースに保持される下側軌道輪と、前記上側軌道輪及び前記下側軌道輪間を転動する転動体と、前記転動体の径方向外方に位置するシールとを備えたストラットベアリング装置であって、
前記下側ケースは、芯金を内蔵した合成樹脂からなり、円筒状部及び前記円筒状部の上部から径方向外方へ延びる円環状部を有し、コイルスプリングの上端を支持するばね支持部品としての機能を有し、
前記上側ケースと前記下側ケースとの間には軸方向隙間があり、
前記上側ケースは、上側ケース第1壁面、上側ケース第2壁面、及び上側ケース第3壁面を有し、
前記下側ケースは、下側ケース第1壁面、下側ケース第2壁面、及び下側ケース第3壁面を有し、
前記下側ケース第1壁面は、前記軸方向隙間に対面する外周面であり、
前記下側ケース第2壁面は、前記下側ケース第1壁面の上端部から径方向外方へ延びる円環状面であり、
前記下側ケース第3壁面は、前記下側ケース第2壁面の径方向外方の端部から上方へ延びる外周面であり、
前記上側ケース第1壁面は、前記下側ケース第1壁面の上部に対面する内周面であり、
前記上側ケース第2壁面は、前記上側ケース第1壁面の上端部から径方向内方へ延びる円環状面であり、
前記上側ケース第3壁面は、前記上側ケース第2壁面の径方向内方の端部から上方へ延びる、前記下側ケース第3壁面に対面する内周面である、
ストラットベアリング装置。
【請求項3】
前記下側ケース第1壁面と前記下側ケース第2壁面とが成す角度、及び/又は、前記上側ケース第1壁面と前記上側ケース第2壁面とが成す角度は、鋭角である、
請求項1又は2に記載のストラットベアリング装置
【請求項4】
請求項1又は2のストラットベアリング装置を備えた車両のストラット式サスペンション。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両のストラット式サスペンションに用いるストラットベアリング装置に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
車体に対する車輪の支持をコイルスプリングにより行うとともに、上下振動を吸収するためにショックアブソーバを備えたサスペンションとして、ショックアブソーバを内蔵した伸縮する柱(ストラット)を車軸に固定してなるストラット式サスペンションがある。ストラット式サスペンションは、主に乗用車の前輪用として広く使用されている。
【0003】
ストラット式サスペンションの上部に用いるストラットベアリング装置として、上側軌道輪を保持する合成樹脂製の上側ケース(例えば、特許文献1の上側キャップ3)と、下側軌道輪を保持する合成樹脂製の下側ケース(例えば、特許文献1の下側キャップ4)と、前記下側ケースに設けた、転動体の径方向内方に位置するシールであるエラストマー製の内径側シール(例えば、特許文献1の内側シール6)、及び転動体の径方向外方に位置するシールであるエラストマー製の外径側シール(例えば、特許文献1の外側シール7)とを有するものがある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
米国特許第10,753,389号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記のとおり、上側ケース及び下側ケースは合成樹脂製であることから、それらの接触に起因する異音の発生やトルクの上昇を無くすために、上側ケースと下側ケースとの間には所要の大きさの軸方向隙間、径方向隙間が設けられる。
【0006】
また、前記ストラットベアリング装置は、車輪が跳ね上げた路面上の泥水等を直接受ける厳しい泥水環境で使用される。その上、ストラットベアリング装置は、洗車の際に高圧洗浄機が使用されると、足回りの洗車の際に、高圧洗浄機から放出された高圧水を受けることになる。
【0007】
したがって、例えば特許文献1のストラットベアリング装置において、上側キャップ3と下側キャップ4の間の軸方向隙間に外径側から泥水等の高速の水が浸入した場合、当該水は下側キャップ4の外周面に沿って上昇し、十分に減速しないまま外側シール7に到達して外側シール7を被水させてしまうので、シール性が低下するおそれがある。
【0008】
本発明は、上側ケースと下側ケースとの間の軸方向隙間、又は上側ケースとアッパースプリングシートとの間の軸方向隙間に径方向外方から浸入した泥水等の高速の水を、外径側シールに到達するまでに減速させる効果を高めることができるストラットベアリング装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第1観点に係るストラットベアリング装置は、ストラットベアリングと、コイルスプリングの上端を支持するばね支持部品であるアッパースプリングシートとを含むストラットベアリング装置である。前記ストラットベアリングは、上側ケース及び下側ケースと、前記上側ケースに保持される上側軌道輪と、前記下側ケースに保持される下側軌道輪と、前記上側軌道輪及び前記下側軌道輪間を転動する転動体と、前記転動体の径方向外方に位置するシールとを備える。前記下側ケースには前記アッパースプリングシートが接触する。前記上側ケースと前記アッパースプリングシートとの間には軸方向隙間がある。前記上側ケースは、上側ケース第1壁面、上側ケース第2壁面、及び上側ケース第3壁面を有する。前記下側ケースは、下側ケース第1壁面、下側ケース第2壁面、及び下側ケース第3壁面を有する。前記下側ケース第1壁面は、前記軸方向隙間に対面する外周面である。前記下側ケース第2壁面は、前記下側ケース第1壁面の上端部から径方向外方へ延びる円環状面である。前記下側ケース第3壁面は、前記下側ケース第2壁面の径方向外方の端部から上方へ延びる外周面である。前記上側ケース第1壁面は、前記下側ケース第1壁面の上部に対面する内周面である。前記上側ケース第2壁面は、前記上側ケース第1壁面の上端部から径方向内方へ延びる円環状面である。前記上側ケース第3壁面は、前記上側ケース第2壁面の径方向内方の端部から上方へ延びる、前記下側ケース第3壁面に対面する内周面である。
【0010】
本発明の第2観点に係るストラットベアリング装置は、上側ケース及び下側ケースと、前記上側ケースに保持される上側軌道輪と、前記下側ケースに保持される下側軌道輪と、前記上側軌道輪及び前記下側軌道輪間を転動する転動体と、前記転動体の径方向外方に位置するシールとを備える。前記下側ケースは、芯金を内蔵した合成樹脂からなり、円筒状部及び前記円筒状部の上部から径方向外方へ延びる円環状部を有し、コイルスプリングの上端を支持するばね支持部品としての機能を有する。前記上側ケースと前記下側ケースとの間には軸方向隙間がある。前記上側ケースは、上側ケース第1壁面、上側ケース第2壁面、及び上側ケース第3壁面を有する。前記下側ケースは、下側ケース第1壁面、下側ケース第2壁面、及び下側ケース第3壁面を有する。前記下側ケース第1壁面は、前記軸方向隙間に対面する外周面である。前記下側ケース第2壁面は、前記下側ケース第1壁面の上端部から径方向外方へ延びる円環状面である。前記下側ケース第3壁面は、前記下側ケース第2壁面の径方向外方の端部から上方へ延びる外周面である。前記上側ケース第1壁面は、前記下側ケース第1壁面の上部に対面する内周面である。前記上側ケース第2壁面は、前記上側ケース第1壁面の上端部から径方向内方へ延びる円環状面である。前記上側ケース第3壁面は、前記上側ケース第2壁面の径方向内方の端部から上方へ延びる、前記下側ケース第3壁面に対面する内周面である。
(【0011】以降は省略されています)
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