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公開番号
2025068521
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-28
出願番号
2023178486
出願日
2023-10-16
発明の名称
認知機能の低下予防又は改善作用を有する温州みかんエキスとその製造方法
出願人
日研フード株式会社
,
静岡県公立大学法人
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
A61K
36/752 20060101AFI20250421BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】認知機能低下の予防又は認知機能の改善に有効な天然成分に由来する素材とその製造方法を提供する。
【解決手段】未完熟な温州みかんに対して亜臨界水抽出処理を施してなる認知機能の低下予防又は改善作用を有する温州みかんエキス。未完熟な温州みかんに対して亜臨界水抽出処理を施してなる認知機能の低下予防又は改善作用を有する温州みかんエキスを製造する方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
未完熟な温州みかんに対して亜臨界水抽出処理を施してなる認知機能の低下予防又は改善作用を有する温州みかんエキス。
続きを表示(約 700 文字)
【請求項2】
前記温州みかんエキスの前記認知機能の低下予防又は改善作用の指標成分としてヘスペリジンとナリルチンとを有する請求項1記載の温州みかんエキス。
【請求項3】
前記ヘスペリジンを30mg/g以上、前記ナリルチンを10mg/g以上含有してなる請求項2記載の温州みかんエキス。
【請求項4】
脳内におけるアミロイドβ(Aβ)及び/又はN-グリコリルノイラミン酸(Neu5GC)の蓄積を抑制する請求項1記載の温州みかんエキス。
【請求項5】
請求項1~請求項4のいずれか一項に記載の温州みかんエキスが配合成分に含まれている認知機能の低下予防又は改善作用を有する認知機能改善剤。
【請求項6】
未完熟な温州みかんに対して亜臨界水抽出処理を施してなる認知機能の低下予防又は改善作用を有する温州みかんエキスを製造する方法。
【請求項7】
前記温州みかんエキスの前記認知機能の低下予防又は改善作用の指標成分としてヘスペリジンとナリルチンとを有する請求項6記載の認知機能の低下予防又は改善作用を有する温州みかんエキスを製造する方法。
【請求項8】
前記ヘスペリジンを30mg/g以上、前記ナリルチンを10mg/g以上含有してなる請求項7記載の認知機能の低下予防又は改善作用を有する温州みかんエキスを製造する方法。
【請求項9】
前記温州みかんエキスが脳内におけるアミロイドβ(Aβ)及び/又はN-グリコリルノイラミン酸(Neu5GC)の蓄積を抑制する請求項6記載の温州みかんエキスを製造する方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、老化に伴う認知機能の低下予防又は認知機能の改善に有効な素材、食品又は医薬に関し、特に、認知機能障害の予防又は改善に有効な天然成分に由来する素材に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
高齢化社会が進むにつれ、全世界で認知症患者数は急速に増加している。米国健康指標評価機構によると、2019年に世界で5700万人が認知症を患っており、2050年には1億5300万人に増加すると予測している。国内では、2020年現在の認知症患者は約600万人と推計されており、2025年には700万人前後に増加し、65歳以上の高齢者の約5人に1人を占める見込みである。特に、認知症の中で最も多いアルツハイマー病は大きな社会問題であり、有効な治療薬の開発が求められているが、現在承認されている治療薬は、認知機能の進行を軽減できても阻止することは出来ない。
【0003】
アルツハイマー病は、脳内の神経細胞へのアミロイドベータ(Aβ)タンパク質の蓄積から始まり、次にタウタンパク質の蓄積による神経原線維変化、神経細胞の脱落・消失が進みその結果として、認知機能の低下などの症状が現れるようになるが、問題は、Aβの蓄積が始まってから認知機能低下の症状が現れるまでに20~30年の時間がかかるということである。
【0004】
上述のように現状では、一旦発病すると認知機能低下を遅らすことは出来ても回復させることは出来ないので、Aβの蓄積を抑制する生理活性を有する天然物、食品成分などを見出し、発症を未然に防ぐことが非常に重要である。
【0005】
陳皮は温州みかん及びその類縁種の乾燥果皮の総称であり、古来、漢方薬として知られており、健胃、去痰、鎮咳などを目的に、わが国はじめ、中国、韓国など東アジアで使われている。この陳皮の主要成分は、ヘスペリジン、ナリルチン、ノビレチンなどのフラボノイド類である。
【0006】
非特許文献1では、認知症治療薬の塩酸ドネペジルをすでに服用している中程度から軽度のアルツハイマー病患者を介入群と対照群の2群に分け、介入群ではノビレチンを高含有する陳皮を内服することにより認知機能を評価している。その結果、介入群では、1年後の認知機能に有意な変化を認めなかったが、対照群では、有意に悪化した結果を示しており、ノビレチン高含有陳皮が認知機能の悪化を食い止める可能性が示されている。
【0007】
また非特許文献2では、慢性アルツハイマー病態モデル動物として有用性が認められているAPPTgマウスにノビレチン投与を9ヶ月後から4か月間毎日投与した結果、文脈依存性恐怖依存障害を有意に改善し、抗Aβ抗体による免疫組織化学的解析を行った結果、海馬におけるAβの沈着がノビレチン投与により、顕著に減少することが報告されている。
【0008】
非特許文献4では、4~6ヶ月齢の老化促進モデルマウスSAMP8にノビレチンを1ヶ月間毎日投与すると物体認知機能障害及び海馬依存性の文脈依存的恐怖記憶障害が何れも改善されたと報告されている。
【0009】
特許文献1では、第1の有効成分としてのグリセロホスホコリン及びその化合物と、第2の有効成分としてのヘスペリジン、ナリルチン、及びその化合物を含む組成物が、アルツハイマー病の治療及び/又は予防に有効であるとしており、実施例においては、ヘスペリジンとナリルチンを含む陳皮抽出物とグリセロホスホコリンの組合せることによる相乗効果を確認している。
【0010】
また、非特許文献4では、ヘスペリジンは脳由来神経栄養因子の増強を介してストレスを受けたアルビノWistarラットの認知機能とHippocampus組織学的構造を維持するとの報告があり、その中でヘスペリジンは海馬アミロイドレベルを低下させ、海馬組織学的構造を保存すると共に認知機能を保存すると報告されている。ナリルチンについては、非特許文献5でアルツハイマー病治療における多機能活性が報告されており、強いAβ凝集阻害能を有することも記載されている。
(【0011】以降は省略されています)
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