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公開番号
2025069245
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-30
出願番号
2025011711,2021545567
出願日
2025-01-27,2020-09-09
発明の名称
アクリルゴムの製造方法
出願人
株式会社大阪ソーダ
代理人
個人
,
個人
主分類
C08F
2/26 20060101AFI20250422BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】貯蔵安定性に優れるアクリルゴムの製造方法を提供する。
【解決手段】単量体を乳化重合することにより乳化重合液を得る乳化重合工程、凝固剤により乳化重合液を凝固させ、含水クラムを得る凝固工程、含水クラムを乾燥させる乾燥工程を含むアクリルゴムの製造方法において、乳化重合工程以降の工程において、塩基を添加する塩基工程を含み、塩基工程までにアクリルゴムを構成する単量体以外のエステル化合物を用いている際に、前記エステル化合物に用いる塩基の量を調整することを特徴とするアクリルゴムの製造方法である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
単量体を乳化重合することにより乳化重合液を得る乳化重合工程、
凝固剤により前記乳化重合液を凝固させ、含水クラムを得る凝固工程、及び
含水クラムを乾燥させる乾燥工程
を含み、
更に、前記乳化重合工程以降の工程において、塩基を添加する塩基工程を含み、
前記塩基工程までにアクリルゴムを構成する単量体以外のエステル化合物を用いており、
前記エステル化合物100質量部に対して、前記塩基工程に用いる前記塩基の量をX質量部、用いる前記塩基の分子量をY、用いる前記塩基の価数(Z)としたとき
0.15≦(X/Y)/Z≦2.5
を満たすアクリルゴムの製造方法。
続きを表示(約 240 文字)
【請求項2】
前記エステル化合物は、リン酸エステル化合物及び/又は硫酸エステル化合物である請求項1記載のアクリルゴムの製造方法。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のアクリルゴムの製造方法により得られるアクリルゴムに、架橋剤を配合する工程をさらに含むアクリルゴム含有組成物の製造方法。
【請求項4】
請求項3に記載のアクリルゴム含有組成物の製造方法により得られるアクリルゴム組成物を架橋する工程をさらに含むアクリルゴム架橋物の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明はアクリルゴムの製造方法に関し、さらに詳しくは、貯蔵安定性に優れるアクリルゴムの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
アクリルゴムはアクリル酸エステルを主成分とする重合体であり、一般に耐熱性、耐油性及び耐オゾン性に優れたゴムとして知られており、自動車工業分野で広く使用されている。
【0003】
このようなアクリルゴムは、通常、アクリルゴムを構成する単量体混合物を乳化重合し、得られた乳化重合液に凝固剤を添加することによって得られた含水クラムを乾燥させることによって得られる。
【0004】
アクリルゴムの製造方法においては、各工程の製造条件が検討されており、特許文献1には、ポリマーの残留カルシウム濃度とpHを調整することにより、得られるアクリルゴムの架橋物が物性に優れることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
WO2018/147142
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、本発明者等が検討したところ、アクリルゴムにおいては、製造方法の相違により、得られるアクリルゴムの貯蔵安定性が異なることが確認された。本発明は、このような実状に鑑みてなされたものであり、貯蔵安定性に優れるアクリルゴムの製造方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者等は、上記目的を達成するために鋭意研究した結果、単量体を乳化重合することにより乳化重合液を得る乳化重合工程、凝固剤により乳化重合液を凝固させ、含水クラムを得る凝固工程、含水クラムを乾燥させる乾燥工程を含むアクリルゴムの製造方法において、乳化重合工程以降の工程において、塩基を添加する塩基工程を含み、塩基工程までにアクリルゴムを構成する単量体以外のエステル化合物を用いる際に、用いる塩基の量を調整することで、貯蔵安定性に優れるアクリルゴムが製造できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0008】
本発明の態様は次のとおりである。
項1 単量体を乳化重合することにより乳化重合液を得る乳化重合工程、
凝固剤により乳化重合液を凝固させ、含水クラムを得る凝固工程、及び
含水クラムを乾燥させる乾燥工程
を含み、
更に、乳化重合工程以降の工程において、塩基を添加する塩基工程を含み、
塩基工程までにアクリルゴムを構成する単量体以外のエステル化合物を用いており、
前記エステル化合物100質量部に対して、塩基工程に用いる塩基の量をX質量部、用いる塩基の分子量をY、用いる塩基の価数(Z)としたとき
0.15≦(X/Y)/Z≦2.5
を満たすアクリルゴムの製造方法。
項2 前記エステル化合物は、リン酸エステル化合物、及び/又は硫酸エステル化合物である項1記載のアクリルゴムの製造方法。
項3 項1又は2に記載のアクリルゴムの製造方法により得られるアクリルゴムに、架橋剤を配合する工程をさらに含むアクリルゴム含有組成物の製造方法。
項4 項3に記載のアクリルゴム含有組成物の製造方法により得られるアクリルゴム組成物を架橋する工程をさらに含むアクリルゴム架橋物の製造方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明は貯蔵安定性に優れるアクリルゴムの製造方法である。本発明の製造方法により得られるアクリルゴムは貯蔵安定性に優れるために、長期間保管しても、加工性が極端に悪化することなく、また、スコーチ(架橋工程前の架橋)を防止することが可能となる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の製造方法により製造されるアクリルゴムは、(メタ)アクリル酸エステルに由来する構成単位を主成分とした重合体である。ここで、主成分とは(メタ)アクリル酸エステルに由来する構成単位を50質量%以上含有することを指す。尚、「(メタ)アクリル酸エステル」とは、「アクリル酸エステル、又はメタクリル酸エステル」を意味し、本願において、類する表現についても同様である。
(【0011】以降は省略されています)
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