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公開番号2025070744
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-02
出願番号2023181262
出願日2023-10-20
発明の名称蓄電装置の製造方法
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類H01M 10/0585 20100101AFI20250424BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】吸引方式の減圧装置を用いて電池と外装体との間の空気を取り除いて蓄電装置を製造することができる蓄電装置の製造方法が提供される。
【解決手段】本開示の蓄電装置の製造方法は、蓄電装置を製造する。前記蓄電装置は、電池と、ラミネートシートで構成される外装体と、を備える。前記外装体は、収容部位と、シール部位と、を有する。当該製造方法は、前記電池と、前記ラミネートシートと、挿入路形成部品を含む部品と、を準備することと、前記部品を介して前記ラミネートシートの端部同士を重ねて溶着して、前記部品を挟んでいる一次シール部位を形成することと、前記一次シール部位から前記挿入路形成部品を引き抜いて、前記挿入路を形成することと、前記減圧用チューブを前記挿入路に挿入して、前記収容部位内を減圧することと、前記挿入路を形成する部位を溶着して封止し、前記シール部位を形成することと、を有する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
蓄電装置を製造する方法であって、
前記蓄電装置が、電池と、ラミネートシートで構成される外装体と、を備え、
前記外装体が、前記電池を収容する収容部位と、前記ラミネートシートの端部同士が溶着されることで形成されたシール部位と、を有し、
前記電池と、前記ラミネートシートと、減圧用チューブを前記収容部位内に接続するための挿入路を形成する挿入路形成部品を含む部品と、を準備することと、
前記部品を介して前記ラミネートシートの端部同士を重ねて溶着して、前記収容部位、及び前記部品を挟んでいる一次シール部位を形成することと、
前記部品を挟んでいる前記一次シール部位から前記挿入路形成部品を引き抜いて、前記一次シール部位に前記挿入路を形成することと、
前記減圧用チューブを前記挿入路に挿入して、前記収容部位内を減圧することと、
前記一次シール部位のうちの前記挿入路を形成する部位を溶着して封止し、前記シール部位を形成することと、
を有する、蓄電装置の製造方法。
続きを表示(約 610 文字)【請求項2】
前記蓄電装置が、前記収容部位と前記挿入路とを連通する貫通孔を有する樹脂部品を更に備え、
前記樹脂部品が、前記収容部位に収容されており、
前記減圧することにおいて、前記減圧用チューブの先端を前記貫通孔内に挿入して、前記収容部位内を減圧する、請求項1に記載の蓄電装置の製造方法。
【請求項3】
前記部品が、前記挿入路形成部品が挿入された、前記減圧用チューブを前記挿入路内に案内するための筒状部品を更に有し、
前記筒状部品が、樹脂壁を有し、
前記一次シール部位において、前記樹脂壁が、前記ラミネートシートに溶着しており、
前記減圧することにおいて、前記減圧用チューブを、前記筒状部品を介して前記挿入路に挿入する、請求項2に記載の蓄電装置の製造方法。
【請求項4】
前記ラミネートシートが、前記電池側に配置されている樹脂層を有し、
前記樹脂層に含まれる樹脂と、前記樹脂壁に含まれる樹脂とが、同種である、請求項3に記載の蓄電装置の製造方法。
【請求項5】
前記ラミネートシートが、前記電池側に配置されている樹脂層を有し、
前記挿入路形成部品が、樹脂棒であり、
前記樹脂棒に含まれる樹脂の融点が、前記樹脂層に含まれる樹脂の融点より高い、請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の蓄電装置の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、蓄電装置の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、蓄電セル(以下、「電池」ともいう)を開示している。当該電池は、正極層及び負極層と、セパレータと、スペーサ(以下、「樹脂体」ともいう)と、特定の補強部材と、を備える。正極層及び負極層は、金属箔によって構成された集電体の一方面に活物質層を有する。正極層及び負極層は、前記活物質層同士が互いに対向するように配置されている。セパレータは、前記正極層と前記負極層との間に配置され、前記活物質層間に介在している。スペーサは、前記正極層と前記負極層との間に配置され、前記活物質層を囲むように前記集電体の縁部間を封止して電解液(以下、「非水電解液」ともいう)が収容される収容空間を形成する。このような電池は、外装体であるラミネートシートで構成される外装体(以下、「外装体」ともいう)で覆われることがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-069042号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
電池を外装体で覆う際、電池と外装体との密閉性を高めるために減圧下で作業を行うことがある。
【0005】
電池と外装体との間の空気を取り除く方法として、減圧チャンバー内で、電池を外装体で覆う方法がある。以下、外装体で覆われている電池を「蓄電装置」ともいう。しかしながら、当該方法では、蓄電装置の内外の圧力差に起因する負荷が蓄電装置にかかるおそれがある。前記負荷を抑制するためには、蓄電装置を拘束するための複雑な設計が必要になる。大型規模な設備が必要となる。そのため、常圧(1気圧)下で、安価で簡易な設備である吸引方式の減圧装置を用いて、電池と外装体との間の空気を取り除く方法が求められている。吸引方式の減圧装置は、減圧用チューブと、減圧用チューブに接続された真空ポンプと、を備える。
【0006】
本開示は、上記実情に鑑みてなされたものである。本開示の一実施形態が解決しようとする課題は、吸引方式の減圧装置を用いて電池と外装体との間の空気を取り除いて蓄電装置を製造することができる蓄電装置の製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するための手段には、以下の実施態様が含まれる。
【0008】
<1>本開示の第1態様の蓄電装置の製造方法は、
蓄電装置を製造する方法であって、
前記蓄電装置が、電池と、ラミネートシートで構成される外装体と、を備え、
前記外装体が、前記電池及び前記非水電解液を収容する収容部位と、前記ラミネートシートの端部同士が溶着されることで形成されたシール部位と、を有し、
前記電池と、前記ラミネートシートと、減圧用チューブを前記収容部位内に接続するための挿入路を形成する挿入路形成部品を含む部品(以下、「減圧用チューブ接続用部品」ともいう)と、を準備すること(以下、「準備工程」ともいう)と、
前記部品を介して前記ラミネートシートの端部同士を重ねて溶着して、前記収容部位、及び前記部品を挟んでいる一次シール部位を形成すること(以下、「一次溶着工程」ともいう)と、
前記部品を挟んでいる前記一次シール部位から前記挿入路形成部品を引き抜いて、前記一次シール部位に前記挿入路を形成すること(以下、「引き抜き工程」ともいう)と、
前記減圧用チューブを前記挿入路に挿入して、前記収容部位内を減圧すること(以下、「減圧工程」ともいう)と、
前記一次シール部位のうちの前記挿入路を形成する部位を溶着して封止し、前記シール部位を形成すること(以下、「二次溶着工程」ともいう)と、
を有する、蓄電装置の製造方法である。
【0009】
「電池」とは、モノポーラ電極体又はバイポーラ電極体を含む電池を示す。モノポーラ電極体は、正極集電体、正極合材層、セパレータ、負極合材層及び負極集電体がこの順で積層された電極体を示す。バイポーラ電極体は、セパレータを介して積層された複数のバイポーラ電極を含む電極体を示す。バイポーラ電極は、集電体と、前記集電体の第1主面に形成された正極合材層と、前記集電体の前記第1主面と反対側の第2主面に形成された負極合材層と、を有する。「外装体」とは、ラミネートシート製のケースを示す。「ラミネートシート」とは、金属層と、金属層の一方の主面に積層された第1樹脂層と、金属層の他方の主面に積層された第2樹脂層と、を少なくとも有するシートを示す。「シール部位」とは、電池を封止するために、ラミネートシートの端部同士が溶着されることで形成された部位を示す。外装体が1つのラミネートシートを有する場合、「前記ラミネートシートの端部同士」とは、1枚のラミネートシートのうちの第1端部と第2端部とを示す。外装体が複数のラミネートシートを有する場合、「前記ラミネートシート同士」とは、第1ラミネートシートの端部と第2ラミネートシートの端部とを示す。
【0010】
第1態様では、準備工程、一次溶着工程、引き抜き工程、減圧工程、及び二次溶着工程は、この順で実施される。第1態様の蓄電装置の製造方法は、吸引方式の減圧装置を用いて電池と外装体との間の空気を取り除いて蓄電装置を製造することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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