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公開番号2025071017
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-02
出願番号2024180990
出願日2024-10-16
発明の名称膝関節形成処置のための器具
出願人アエスキュラップ アーゲー
代理人弁理士法人 快友国際特許事務所
主分類A61B 17/15 20060101AFI20250424BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】大腿骨と脛骨の間またはそれぞれのインプラント間の伸展ギャップおよび/または屈曲ギャップを評価できるスペーサ器具を提供する。
【解決手段】スペーサ器具10は、第1の厚さT1の第1のスペーサコンポーネント18と第2の厚さT2の第2のスペーサコンポーネント20とを備えるスペーサキャリア装置16であって、第1の厚さと第2の厚さが異なるスペーサキャリア装置と、回転機構30を介してスペーサキャリア装置に回転可能に取り付けられた回転脛骨コンポーネント28を備え、回転脛骨コンポーネントは、少なくとも第1、第2の位置とで移動可能であり、第1の位置では、第1のスペーサコンポーネントが、第2の位置では、第2のスペーサコンポーネントが回転脛骨コンポーネントの真上にあり、スペーサコンポーネントの各々が、回転脛骨コンポーネントを介してまたは介さずに、脛骨14の切除された近位部12の上に一時的に配置可能である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
膝関節形成処置で使用されるスペーサ器具(10)であって、
第1の厚さ(T1)を有する第1のスペーサコンポーネント(18)と第2の厚さ(T2)を有する第2のスペーサコンポーネント(20)とを少なくとも備えるスペーサキャリア装置(16)であって、前記第1の厚さ(T1)は前記第2の厚さ(T2)とは異なっており、前記スペーサコンポーネント(18、20)の各々は、膝関節形成術時に、脛骨(14)の切除された近位部(12)の上に一時的に配置されるように構成されている、スペーサキャリア装置(16)と、
回転脛骨コンポーネント(28)と、を備え、
前記回転脛骨コンポーネント(28)は、回転機構(30)を介して前記スペーサキャリア装置(16)に回転可能に取り付けられており、
前記回転脛骨コンポーネント(28)は、少なくとも第1の位置と第2の位置に動くことが可能であり、
前記第1の位置では、前記第1のスペーサコンポーネント(18)が前記回転脛骨コンポーネント(28)の真上にあり、
前記第2の位置では、前記第2のスペーサコンポーネント(20)が前記回転脛骨コンポーネント(28)の真上にあり、
前記スペーサコンポーネント(18、20)の各々が、前記回転脛骨コンポーネント(28)を介してまたは介さずに、脛骨(14)の前記切除された近位部(12)の上に一時的に配置可能である、スペーサ器具(10)。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
各スペーサコンポーネント(18、20)は、略平面状の遠位面(22)と略平面状の近位面(24)とを有する板状コンポーネントであり、および/または、
前記2つのスペーサコンポーネントは、接続部(26)を介して接続されている、
請求項1に記載のスペーサ器具(10)。
【請求項3】
前記回転機構(30)は、手で操作可能な操作要素(34)であって、前記回転脛骨コンポーネント(28)のロックを解除することが可能な操作要素(34)を備える、
請求項1~2のいずれかに記載のスペーサ器具(10)。
【請求項4】
前記第1の位置と前記第2の位置は、ロック位置であり、
前記回転脛骨コンポーネント(28)は、前記操作要素(34)を介して前記回転脛骨コンポーネント(28)のロックが解除されると、前記第1の位置と前記第2の位置との間で回転可能になる、
請求項3に記載のスペーサ器具(10)。
【請求項5】
前記回転機構(30)が、前記第1の位置および前記第2の位置で前記回転脛骨コンポーネント(28)を自動的にロックするためのセルフロック機構を備える、
請求項1~4のいずれかに記載のスペーサ器具(10)。
【請求項6】
前記回転脛骨コンポーネント(28)が、略平面状の遠位面(54)を有する板状ベース(52)と、前記板状ベース(52)から近位方向に突出する側壁(56)とを少なくとも備える、
請求項1~5のいずれかに記載のスペーサ器具(10)。
【請求項7】
前記スペーサ器具(10)が、大腿骨切断補償コンポーネント(60)を着脱可能に接続するための接続手段(62)を備える、
請求項1~6のいずれかに記載のスペーサ器具(10)。
【請求項8】
前記スペーサ器具(10)が、アライメントロッドを着脱可能に受容する受容手段(70)、特に貫通孔を備える、
請求項1~7のいずれかに記載のスペーサ器具(10)。
【請求項9】
請求項1~8のいずれかに記載のスペーサ器具(10)を少なくとも2つ備えるスペーサ器具(10)のセットであって、
前記スペーサ器具の各々が、第1の厚さ(T1)を有する第1のスペーサコンポーネント(18)と、第2の厚さ(T2)を有する第2のスペーサコンポーネント(20)とを備え、
前記第1の厚さ(T1)と前記第2の厚さ(T2)が、各スペーサ器具(10)の厚さのペア(T1,T2)を規定し、
前記セットの少なくとも2つの前記スペーサ器具(10)は、厚さのペア(T1,T2)が異なっている、
スペーサ器具(10)のセット。
【請求項10】
請求項1~8のいずれかに記載のスペーサ器具(10)を少なくとも1つと、少なくとも1つの大腿骨切断補償コンポーネント(60)と、および/または切断ブロック(68)、および/またはアライメントロッドと、および/または少なくとも1つのさらなる器具と、を備える部品キット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、膝関節形成処置で使用されるスペーサ器具に関する。このようなスペーサ器具により、大腿骨と脛骨の間またはそれぞれのインプラント間の伸展ギャップおよび/または屈曲ギャップを評価することが可能となる。
続きを表示(約 2,000 文字)【発明の概要】
【0002】
本明細書の第1の態様は、膝関節形成処置で使用されるスペーサ器具に関する。当該スペーサ器具は、第1の厚さを有する第1のスペーサコンポーネントおよび第2の厚さを有する第2のスペーサコンポーネントを少なくとも備えるスペーサキャリア装置であって、第1の厚さは第2の厚さとは異なっており、スペーサコンポーネントの各々は、膝関節形成術時に、脛骨の切除された近位部の上に一時的に配置されるように構成されている、スペーサキャリア装置と、回転脛骨コンポーネントとを備え、回転脛骨コンポーネントは、回転機構を介してスペーサキャリア装置に回転可能に取り付けられており、回転脛骨コンポーネントは、少なくとも第1の位置および第2の位置に動くことが可能であり、第1の位置では、第1のスペーサコンポーネントが回転脛骨コンポーネントの真上にあり、第2の位置では、第2のスペーサコンポーネントが回転脛骨コンポーネントの真上にあり、スペーサコンポーネントの各々は、回転脛骨コンポーネントを介してまたは介さずに、脛骨の切除された近位部の上に一時的に配置可能である。
【0003】
上に配置するというのは、必ずしも切除された近位部の上に直接配置することを意味するとは限らない。各スペーサコンポーネントは、例えば、切除された脛骨に取り付けられたトライアル脛骨プラトーの上に配置されてもよいし、切除された脛骨に取り付けられた脛骨インプラントの上に配置されてもよいし、または回転脛骨コンポーネントと一緒に切除された近位部に直接配置されてもよい。
【0004】
回転脛骨コンポーネントは、トライアル脛骨プラトーおよび/または脛骨インプラントの厚さに対応する厚さを備える。したがって、回転脛骨コンポーネントは、トライアル脛骨プラトーまたは脛骨インプラントが切除された脛骨に取り付けられる前の人工膝関節置換術の初期段階において、トライアル脛骨プラトーまたは脛骨インプラントの代わりをする。トライアル脛骨プラトーまたは脛骨インプラントが切除された脛骨に取り付けられた後は、各スペーサコンポーネントを、回転脛骨コンポーネントを介さずに、その上に直接配置することができる。
【0005】
本発明のスペーサ器具の利点は、例えば、切除された脛骨にトライアル脛骨プラトーまたは脛骨インプラントを取り付ける前の初期段階や、切除された脛骨にトライアル脛骨プラトーまたは脛骨インプラントを取り付けた後の段階など、膝関節形成処置のどの段階でも、器具を使って伸展ギャップおよび/または屈曲ギャップを評価することができることである。
【0006】
例えば、各スペーサコンポーネントは、略平面状の遠位面と略平面状の近位面とを有する板状のコンポーネントである。2つのスペーサコンポーネントは、例えば、キャリア装置の接続部を介して接続されている。接続部は、例えば棒状部である。回転脛骨コンポーネントは、例えば、回転機構を介して接続部に取り付けられている。
【0007】
有利なことに、回転機構は、手で操作可能な操作要素であって、回転脛骨コンポーネントのロックを解除することができる操作要素を備えている。回転脛骨コンポーネントのロックを解除するには、回転機構を手で動かす必要がある。回転脛骨コンポーネントのロックが解除されると、回転脛骨コンポーネントは回転可能となる。
【0008】
有利には、第1の位置と第2の位置はロック位置であり、回転脛骨コンポーネントは、操作要素によって回転脛骨コンポーネントのロックが解除されると、第1の位置と第2の位置との間で回転可能となる。回転脛骨コンポーネントのロックが解除されると、回転脛骨コンポーネントを回転軸まわりに手で回転させることができる。
【0009】
いくつかの例示的な実施形態では、回転機構は、第1の位置および第2の位置で回転脛骨コンポーネントを自動的にロックするためのセルフロック機構を備える。セルフロック機構は、例えば、第1の位置および第2の位置で自動的にロックされるスナップイン機構である。回転脛骨コンポーネントが第1の位置または第2の位置に達すると、手で操作をしなくても、その位置で回転脛骨コンポーネントがロックされる。
【0010】
回転脛骨コンポーネントは、略平面状の遠位面と略平面状の近位面とを有する板状のコンポーネントであってよい。回転脛骨コンポーネントは、少なくとも遠位面と、近位面と、側面とによって囲まれた中空体であってよい。一例によれば、前述の面の少なくとも1つが、貫通孔などの1つまたは複数の開口を備えてよい。このような開口は、衛生的な準備、および/または材料の節約、および/または軽量化の点で有益となり得る。
(【0011】以降は省略されています)

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