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公開番号
2025071446
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-08
出願番号
2023181620
出願日
2023-10-23
発明の名称
貴金属溶液の製造方法
出願人
アサヒプリテック株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C02F
1/58 20230101AFI20250428BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約
【課題】廃液の取扱い性を向上可能な貴金属溶液の製造方法を提供すること。
【解決手段】
貴金属溶液の製造方法は、錯化剤であるシアン化合物を含む液体に対して、酸素及びオゾンを含む酸化剤と、金または銀を含む物体とを供給することによって、液体に金を浸出する工程を備え、工程では、金または銀の浸出に必要な量を超える過剰の酸化剤が液体に供給される。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
錯化剤であるシアン化合物を含む液体に対して、酸素及びオゾンを含む酸化剤と、金または銀を含む物体とを供給することによって、前記液体に前記金を浸出する工程を備え、
前記工程では、前記金または前記銀の浸出に必要な量を超える過剰の前記酸化剤が前記液体に供給される、貴金属溶液の製造方法。
続きを表示(約 660 文字)
【請求項2】
前記物体は、粉状である、請求項1に記載の貴金属溶液の製造方法。
【請求項3】
前記物体は、前記金を含む箔である、請求項1に記載の貴金属溶液の製造方法。
【請求項4】
前記工程では、前記物体を陽極とし、前記液体に対して陰極と、前記陽極及び前記陰極を隔てる隔壁とを収容し、電気分解を実施する、請求項1に記載の貴金属溶液の製造方法。
【請求項5】
前記工程では、前記シアン化合物の分解反応に伴う前記オゾンの消費量に対する前記金または前記銀の浸出に伴う前記オゾンの消費量の比が、時間経過と共に小さくなる、請求項1~4のいずれか一項に記載の貴金属溶液の製造方法。
【請求項6】
前記工程では、前記金または前記銀の平均浸出速度は、液体全量に対して20g/(L・h)以上である、請求項1~4のいずれか一項に記載の貴金属溶液の製造方法。
【請求項7】
前記物体及び前記液体が収容される容器には攪拌機が設けられており、
前記容器に対する前記酸化剤の供給部が、前記攪拌機の直下に位置する、請求項1~4のいずれか一項に記載の貴金属溶液の製造方法。
【請求項8】
前記工程では、前記酸化剤を気泡として前記液体に供給する、請求項7に記載の貴金属溶液の製造方法。
【請求項9】
前記工程では、前記液体に供給される際の前記気泡の直径は、250μmよりも大きい、請求項8に記載の貴金属溶液の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、貴金属溶液の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
従来より、貴金属の精錬、浸出及び回収などの際、浸出剤としてシアン化合物などの錯化剤が活用される。下記特許文献1に示されるように、貴金属溶液への浸出処理の際には、酸素、過酸化水素などの酸化剤を用いることが一般的である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平01-52456号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述したような貴金属の精錬処理、浸出処理などにて生成される廃液の環境負荷は大きく、厳格な無害化処理が要求されることが多い。貴金属が金または銀である場合、上記廃液は、シアン化合物など、環境負荷のみならず毒劇物の観点でも厳格な管理が求められる成分を多量に含むことがある。よって、上記廃液の保管、輸送などの取扱い自体に困難性があるので、上記廃液の取扱いの容易化が望まれている。
【0005】
本発明の一側面に係る目的は、廃液の取扱いの容易化が可能な貴金属溶液の製造方法の提供である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一側面は、以下の[1]~[9]に記載の貴金属溶液の製造方法を提供する。
各実施態様は以下の通りである。
[1] 錯化剤であるシアン化合物を含む液体に対して、酸素及びオゾンを含む酸化剤と、金または銀を含む物体とを供給することによって、前記液体に前記金を浸出する工程を備え、
前記工程では、前記金または前記銀の浸出に必要な量を超える過剰の前記酸化剤が前記液体に供給される、貴金属溶液の製造方法。
[2] 前記物体は、粉状である、[1]に記載の金溶液の製造方法。
[3] 前記物体は、前記金を含む箔である、[1]に記載の貴金属溶液の製造方法。
[4] 前記工程では、前記物体を陽極とし、前記液体に対して陰極と、前記陽極及び前記陰極を隔てる隔壁とを収容し、電気分解を実施する、[1]に記載の貴金属溶液の製造方法。
[5] 前記工程では、前記シアン化合物の分解反応に伴う前記オゾンの消費量に対する前記金または前記銀の浸出に伴う前記オゾンの消費量の比が、時間経過と共に小さくなる、[1]~[4]のいずれかに記載の貴金属溶液の製造方法。
[6] 前記工程では、前記金または前記銀の平均浸出速度は、液体全量に対して20g/(L・h)以上である、[1]~[5]のいずれかに記載の貴金属溶液の製造方法。
[7] 前記物体及び前記液体が収容される容器には攪拌機が設けられており、前記容器に対する前記酸化剤の供給部が、前記攪拌機の直下に位置する、[1]~[6]のいずれかに記載の貴金属溶液の製造方法。
[8] 前記工程では、前記オゾンを気泡として前記液体に供給する、[1]~[7]のいずれかに記載の貴金属溶液の製造方法。
[9] 前記工程では、前記液体に供給される際の前記気泡の直径は、250μmよりも大きい、[8]に記載の貴金属溶液の製造方法。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一側面によれば、廃液の取扱いの容易化が可能な貴金属溶液の製造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態に係る貴金属溶液の製造装置の概略構成図である。
図2(a)は、実験例1,2の時間に対する金浸出量の推移を示す図であり、図2(b)は、実験例2~4の時間に対する金浸出量の推移を示す図である。
図3(a)は、実験例1,2の時間に対するシアン化カリウムの濃度の推移を示す図であり、図3(b)は、実験例2~4の時間に対するシアン化カリウムの濃度の推移を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の好適な実施形態について、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。以下の説明では、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0010】
図1は、本実施形態に係る貴金属溶液の製造装置の概略構成図である。図1に示されるように、製造装置100は、金または銀などの貴金属を含む物体から当該貴金属を液体に浸出させること(貴金属の浸出処理)によって貴金属溶液を製造するための装置である。本実施形態では、製造装置100は、貴金属の一種である金を含む物体から当該金を液体に浸出させて(金の浸出処理)、金溶液を製造するための装置である。なお、本明細書における貴金属は、金または銀に限られない。
(【0011】以降は省略されています)
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