TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025071511
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-08
出願番号2023181731
出願日2023-10-23
発明の名称コネクタユニット
出願人日本航空電子工業株式会社,ヤマハ発動機株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H01R 13/52 20060101AFI20250428BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】内部への異物侵入の虞を高めずに、機器内から排水穴に導かれた水を積極的に排水させることができ、所定の場合に内部への異物の侵入を防止する。
【解決手段】コネクタユニット100は、内部が防水領域と、非防水領域とに区分けされたケース70と、非防水領域内に実装されたインタフェースコネクタ40と、非防水領域側に設けられ、相手側コネクタが挿抜可能な開口部73と、非防水領域側に設けられ、インタフェースコネクタ40の被水を排出するために、ケース70の内側から外側へ貫通する第1穴形状を有した排水穴部76と、排水穴部76において、貫通方向の途中からケース70の外側に至るまで、第1穴形状の周における予め定めた範囲を切り欠いた切り欠き部761と、ケース70の外側から開口部73と排水穴部76と切り欠き部761とを蓋可能に単一形成された防水キャップ200と、を有する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
内部が防水領域と、非防水領域とに区分けされたケースと、
前記ケースの非防水領域内に実装された金属製部品と、
前記ケースの非防水領域側に設けられ、相手側コネクタが挿抜可能な開口部と、
前記ケースの非防水領域側に設けられ、前記金属製部品の被水を排出するために、前記ケースの内側から外側へ貫通する第1穴形状を有した排水穴部と、
前記排水穴において、貫通方向の途中からケースの外側に至るまで、第1穴形状の周における予め定めた範囲を切り欠いた切り欠き部と、
前記ケースの外側から前記開口部と前記排水穴部と前記切り欠き部とを蓋可能に単一形成された防水キャップと、を有する、
コネクタユニット。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記切り欠き部における、前記第1穴形状の周における予め定めた範囲とは、前記第1穴形状の周の少なくとも半分である、
請求項1に記載のコネクタユニット。
【請求項3】
前記排水穴における前記第1穴形状は、角丸四辺形であり、
前記切り欠き部における、前記第1穴形状の周における予め定めた範囲とは、前記角丸四辺形の穴形状の少なくとも一辺とその両端の角である、
請求項1に記載のコネクタユニット。
【請求項4】
内部が防水領域と、非防水領域とに区分けされたケースと、
前記ケースの非防水領域内に実装された金属製部品と、
前記ケースの非防水領域側に設けられ、相手側コネクタが挿抜可能な開口部と、
前記ケースの前記非防水領域側に互いが所定の距離だけ離れて設けられ、前記金属製部品の被水を排出するために、夫々が前記ケースの内側から外側へ貫通する第1穴形状を有した一組の排水穴部と、
前記ケースの前記一組の排水穴の間に設けられ、夫々の前記排水穴の貫通方向の途中から前記ケースの外側に至るまで、前記排水穴の夫々の周の一部と接しつつ、前記第1穴形状を拡げる第2穴形状を有した切り欠き部と、
前記ケースの外側から前記排水穴部と前記開口部と前記切り欠き部とを蓋可能な単一に形成された防水キャップと、を備え、
前記防水キャップは、前記排水穴部に対向する領域に、前記排水穴部に挿入可能な嵌合突起を有する、
コネクタユニット。
【請求項5】
内部が防水領域と、非防水領域とに区分けされたケースと、
前記ケースの非防水領域内に実装された金属製部品と、
前記ケースの非防水領域側に設けられ、相手側コネクタが挿抜可能な開口部と、
前記ケースの前記非防水領域側に設けられ、前記金属製部品の被水を排出するために、前記ケースの内側から外側へ貫通する第1穴形状を有した排水穴部と、
前記ケースの外側の面に設けられ、前記第1穴形状の周における予め定めた範囲と接しつつ、前記ケースから貫通方向へ突出する突出部と、
前記ケースの外側から前記排水穴部と前記開口部と前記突出部とを蓋可能な単一に形成された防水キャップとを有する、
コネクタユニット。
【請求項6】
前記突出部における、前記第1穴形状の周における予め定めた範囲とは、前記第1穴形状の周の少なくとも半分である、
請求項5に記載のコネクタユニット。
【請求項7】
内部が防水領域と、非防水領域とに区分けされたケースと、
前記ケースの非防水領域内に実装された金属製部品と、
前記ケースの前記非防水領域側に互いが所定の距離だけ離れて設けられ、前記金属製部品の被水を排出するために、夫々が前記ケースの内側から外側へ貫通する第1穴形状を有した一組の排水穴部と、
前記ケースの外側の面における前記一組の排水穴部の間に設けられ、前記排水穴部の夫々の周の一部と連接しつつ、前記ケースから貫通方向へ突出する突出部と、
前記ケースの外側から前記一組の排水穴部と前記突出部とを蓋可能な単一に形成された防水キャップとを有する、
コネクタユニット。
【請求項8】
前記突出部は、前記ケースの外側の面に設けられ、前記排水穴部の夫々の周の一部と連接しつつ前記一組の排水穴部を囲んで前記ケースから貫通方向へ突出する、
請求項7に記載のコネクタユニット。
【請求項9】
前記排水穴部の穴形状は、円形、長円形、または角丸四辺形のいずれかである、
請求項1、2、または請求項4から8のいずれかに記載のコネクタユニット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はコネクタユニットの排水及び異物侵入防止構造に関する。
続きを表示(約 3,400 文字)【背景技術】
【0002】
排水構造を有したコネクタユニットの従来技術として、機器の内部に水が浸入しても、浸入した水を外部に排出することができるものがある(例えば、特許文献1参照)。図17は、従来技術のコネクタユニットの排水構造を有した図である。図17のコネクタユニット100は、第1の領域30a、第2の領域30bを有する平板状のプリント配線板30と、非水密構造を有し、第1の領域30a上に実装されたインタフェースコネクタ40と、境界30c上を覆う防水シール部材60と、開口部73を有し、プリント配線板30、インタフェースコネクタ40、防水シール部材60を収容するケースとを備える。防水シール部材60は、ケース70内を第1の領域30a側と第2の領域30b側とに隔離する。ケース70内の第2の領域30b側は防水領域とされる。ケース70の第1の領域30a側には、前面板部74を挟んで左右両側の下方に排水穴76がそれぞれ2つ形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第7297994号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、排水穴の大きさや配置位置によっては、排水穴の排水出口付近において、排出されるべき水が張り付いてしまう(トラップされてしまう)ことが生じ得る。排水がトラップされてしまう現象(以下、「トラップ現象」ともいう。)は、排水穴からの排水を抑制してケースの内部に水が滞留してしまう。これによってコネクタなどの金属製の部品(以下、「金属部品」ともいう)が錆びてしまう虞がある。
【0005】
ここで、トラップ現象が生じないように、排水穴を、より大きなものとして形成できれば水滴の張り付きは抑制される場合もある。しかし、より大きな排水穴を形成することは、機器の内部に異物が侵入しやすくなる虞れが生じる課題があった。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑み、内部への異物侵入の虞を高めずに、機器内から排水穴に導かれた水を積極的に排水させることができ、所定の場合に内部への異物の侵入を防止することができるコネクタユニットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本実施形態に係るコネクタユニットは、内部が防水領域と、非防水領域とに区分けされたケースと、ケースの非防水領域内に実装された金属製部品と、ケースの非防水領域側に設けられ、相手側コネクタが挿抜可能な開口部と、ケースの非防水領域側に設けられ、金属製部品の被水を排出するために、ケースの内側から外側へ貫通する第1穴形状を有した排水穴部と、排水穴において、貫通方向の途中からケースの外側に至るまで、第1穴形状の周における予め定めた範囲を切り欠いた切り欠き部と、ケースの外側から開口部と排水穴部と切り欠き部とを蓋可能に単一形成された防水キャップと、を有する。
【発明の効果】
【0008】
本開示のコネクタユニットによれば、排水穴において、貫通方向の途中からケースの外側に至るまで、第1穴形状の周における予め定めた範囲を切り欠いた切り欠き部を有する。この切り欠き部を設けることにより、切り欠き部を設けない場合に比して、滞留する被水から生ずる液滴の直径を大きくして滴下しやすくできることから、機器の内部への異物侵入の虞を高めずに、機器内に排水穴に内に入り込んだ水を積極的に排水させることができる。また、本開示のコネクタユニットによれば、ケースの外側から開口部と排水穴部と切り欠き部とを蓋可能に単一形成された防水キャップを備えている。これにより、防水キャップ装着時にはケース内部への異物の侵入を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本実施形態におけるコネクタユニットの一実施例を示した図である。図1(a)は、斜視図であり、図1(b)側面図であり、図1(c)は正面図である。
図2は、図1に示したコネクタユニット100に、図1で非表示としていた防水キャップを表示した場合の一実施例を示した図である。図2(a)は斜視図であり、図2(b)は側面図であり、図2(c)は正面図である。
図3は、コネクタユニット100の内部を説明するための図である。図3(a)は背面図であり、図3(b)は図3(a)におけるF-F断面図である。
図4は、コネクタユニット100の分解斜視図である。
図5は、コネクタユニット100の分解斜視図である。
図6はプリント回路板35を示した図である。図6(a)は斜視図であり、図6(b)は図6(a)に示したプリント配線板30の側面図である。
図7は、防水シール部材60が一体形成されたプリント回路板35を示した図である。図7(a)は斜視図である。図7(b)は、図6(a)に示した境界30cを含む面で切断した場合のインタフェースコネクタ40側から見た断面図である。
図8は後面カバー80を有する場合のコネクタユニットの一実施例を示した図である。図8(a)は背面図であり、図8(b)は、図8(a)におけるG-G断面図である。
図9は、導水部材28を説明するための図である。図9(a)は、図1(c)におけるB-B断面図において筒状部72の第1の領域30aに相当する部分を示した図であり、図9(b)は図9(a)におけるH-H断面図であり、図9(c)は図9(b)を左上方向から見た斜視図である。
図10は、図9(a)の領域Qの拡大図である。
図11は、第1の実施の形態に係る排水穴部76

、76

及び切り欠き部761を説明するための模式図である。図11(a)はコネクタユニット100の筒状部72に相当する領域の側面図、図11(b)は図11(a)のW-W断面図である。
図12は、切り欠き部761を設けることによる排水の影響の一例を示した模式図である。図12(a)が切り欠き部761を設けない場合、図12(b)が切り欠き部761を設けた場合である。
図13は、防水キャップ200の構造を示した図である。図13(a)は周キャップ220側から見た斜視図であり、図13(b)は周キャップ220側から見た背面図である。
図14は、防水キャップ200を装着したコネクタユニット100の筒状部72周辺を示した図である。図14(a)は、図3(b)に対して防水キャップ200を示した図であり、図14(b)は、図14(a)の領域Xを拡大した図である。
図15は、第1の実施の形態の変形例に係る排水穴及び切り欠き部を説明するための図であり、図15(a)は、図11(a)において、排水穴部76

と排水穴部76

の近傍を示した模式図、図15(b)~図15(f)は、変形例に係る排水穴及び切り欠き部を図15(a)と同様に示した模式図である。
図16は、第2の実施の形態に係る排水穴及び切り欠き部を説明するための図である。図16(a)は図15(a)と同様の形式で示した模式図であり、図16(b)は図16(a)における排水穴部76

,76

を抽出した図であり、図16(c)は図16(a)のU-U断面図であり、図16(d)は図16(a)のV-V断面図である。
図17は、従来技術のコネクタユニットの排水構造を有した図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<第1の実施の形態>
以下、本発明の第1の実施の形態に係るコネクタユニットについて図面を参照して説明する。以降の説明において、同じ機能を有する構成部には同じ番号を付し、重複説明を省略する。なお、下記で説明する図1~16の中には、図17の従来技術で説明した符号と重複する符号があるが、図1~16と、図17とは互いに異なるものである。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
超音波接合
24日前
甲神電機株式会社
変流器
1日前
株式会社FLOSFIA
半導体装置
1か月前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
8日前
オムロン株式会社
電磁継電器
9日前
オムロン株式会社
電磁継電器
9日前
トヨタ自動車株式会社
二次電池
23日前
シチズン電子株式会社
発光装置
23日前
株式会社村田製作所
電池
1か月前
株式会社村田製作所
電池
1か月前
キヤノン株式会社
無線通信装置
25日前
株式会社村田製作所
電池
1か月前
日星電気株式会社
ケーブルの接続構造
1か月前
日本特殊陶業株式会社
保持装置
8日前
株式会社プロテリアル
シート状磁性部材
2日前
TDK株式会社
コイル部品
16日前
住友電装株式会社
コネクタ
1か月前
株式会社バンダイ
電池収容構造及び玩具
8日前
トヨタバッテリー株式会社
組電池
17日前
住友電装株式会社
コネクタ
16日前
株式会社AESCジャパン
二次電池
8日前
オムロン株式会社
スイッチング素子
1か月前
富士電機株式会社
半導体モジュール
1か月前
芝浦メカトロニクス株式会社
基板処理装置
1か月前
株式会社アイシン
電池
23日前
三菱電機株式会社
半導体装置
17日前
三桜工業株式会社
冷却器
1か月前
富士通商株式会社
全固体リチウム電池
10日前
TDK株式会社
電子部品
1か月前
日本電気株式会社
高周波スイッチ回路
16日前
株式会社村田製作所
半導体装置
8日前
富士通商株式会社
両面負極全固体電池
10日前
三菱電機株式会社
アレーアンテナ装置
9日前
トヨタ自動車株式会社
電池モジュール
16日前
TDK株式会社
電子部品
8日前
日東電工株式会社
スイッチ装置
1か月前
続きを見る