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公開番号
2025071962
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-09
出願番号
2023182412
出願日
2023-10-24
発明の名称
放射線増感剤
出願人
国立大学法人北海道大学
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
A61K
31/01 20060101AFI20250430BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】フラーレンを含有し、放射線の増感効果が高い放射線増感剤を提供すること。
【解決手段】ポリエーテルで修飾されたフラーレンを含有する、放射線増感剤。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ポリエーテルで修飾されたフラーレンを含有する、放射線増感剤。
続きを表示(約 320 文字)
【請求項2】
前記ポリエーテルは、ポリアルキレンオキシドである、請求項1に記載の放射線増感剤。
【請求項3】
前記ポリアルキレンオキシドにおけるアルキレンオキシド基の炭素数が2又は3である、請求項2に記載の放射線増感剤。
【請求項4】
放射線が照射される対象に、ポリエーテルで修飾されたフラーレンを接触させることにより、前記対象の放射線に対する感度を高める方法。
【請求項5】
前記ポリエーテルは、ポリアルキレンオキシドである、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記ポリアルキレンオキシドにおけるアルキレンオキシド基の炭素数が2又は3である、請求項5に記載の方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、放射線増感剤に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
放射線治療においては、放射線の照射に先立って、放射線増感剤と呼ばれる製剤を患者に投与する場合がある。放射線増感剤とは、細胞等の放射線を照射される対象に曝露させることによって、放射線の増感作用を発揮し、放射線照射による細胞殺傷能力を高める製剤である。放射線増感剤を用いて放射線治療を行うことで、放射線治療によるがん細胞の殺傷効果を高めることができるため、放射線治療の治療効果の増大、及び必要となる放射線照射回数の減少による副作用軽減が期待できる。
【0003】
放射線増感剤に関し、例えば非特許文献1には、水溶性が高められたC
60
フラーレンのナノサイズのクラスターであるnano-C
60
について、nano-C
60
に曝露した後にガンマ線照射した細胞において、細胞膜の損傷及びアポトーシスの増加が見られたことが記載されている。また、非特許文献2には、修飾されていないC
60
フラーレン分子の水和物(C
60
UHFM)が抗酸化作用を有し、DNA及びタンパク質が放射線照射で発生した活性酸素からダメージを受けることを防ぐこと、及びマウスにおいて放射線照射による酸化ストレスによって引き起こされる損傷に対して防護効果を有することが記載されている。また、非特許文献3には、24個の水酸基で修飾されたC
60
フラーレン(C
60
(OH)
24
)が、放射線を照射された赤白血病由来細胞における抗酸化酵素の活性を高めることが開示されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
Jin Ni et al., "Cytotoxicand radiosensitizing effects of nano-C60 on tumor cells in vitro.",J. Nanopart. Res. (2008) 10:643-651.
Sergey V. Gudkov et al.,"Unmodified hydrated С60 fullerene molecules exhibitantioxidant properties, prevent damage to DNA and proteins induced by reactiveoxygen species and protect mice against injuries caused by radiation-inducedoxidative stress.", Nanomedicine: Nanotechnology, Biology, and Medicine 15(2019) 37-46.
Bogdanovic V. et al., "FullerenolC60(OH)24 effects on antioxidative enzymes activity in irradiatedhuman erythroleukemia cell line.", J. Radiat. Res. 2008;49:321-7.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
フラーレンを放射線増感剤における有効成分として利用しようとした場合、非特許文献1に記載の方法では、C
60
フラーレンを水とテトラヒドロフランの混合溶媒に溶解させることによって調製したナノサイズのクラスターであるnano-C
60
を用いているものの、放射線の増感効果が低く、例えば、nano-C
60
を接触させた細胞にガンマ線を10グレイの線量で照射した条件においても、細胞生存率の1%以下への低下が見られなかった。他方、フラーレンの水溶性を高めることによって実効濃度を上げて増感効果を高めようとした場合、非特許文献2及び3に記載のように、フラーレンを水和物化又は水酸基で修飾してしまうと、かえって放射線に対する防護効果を発揮してしまうという課題があった。
【0006】
本開示は、フラーレンを含有し、放射線の増感効果が高い放射線増感剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、ポリエーテルで修飾されたフラーレンを含有する放射線増感剤が、高い放射線増感能を有することを見出した。また、本発明者らは、放射線が照射される対象に、ポリエーテルで修飾されたフラーレンを接触させると、対象の放射線に対する感度を高めることができることを見出した。
【0008】
本発明は、以下の側面を含む。
[1]ポリエーテルで修飾されたフラーレンを含有する、放射線増感剤。
[2]前記ポリエーテルは、ポリアルキレンオキシドである、[1]に記載の放射線増感剤。
[3]前記ポリアルキレンオキシドにおけるアルキレンオキシド基の炭素数が2又は3である、[2]に記載の放射線増感剤。
[4]放射線が照射される対象に、ポリエーテルで修飾されたフラーレンを接触させることにより、前記対象の放射線に対する感度を高める方法。
[5]前記ポリエーテルは、ポリアルキレンオキシドである、[4]に記載の方法。
[6]前記ポリアルキレンオキシドにおけるアルキレンオキシド基の炭素数が2又は3である、[5]に記載の方法。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、高い放射線増感能を有する放射線増感剤が提供される。本開示によれば、対象における放射線の感度を高めることができる方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、試験例1における、コロニー形成法によって評価した細胞生存率の、ポリエーテル(A)で修飾されたC
60
フラーレンに対する濃度依存性を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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