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公開番号2025072216
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-09
出願番号2023182819
出願日2023-10-24
発明の名称皮膚表上脂質の採取具、採取補助具、及び採取方法に関する。
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人翔和国際特許事務所
主分類G01N 1/04 20060101AFI20250430BHJP(測定;試験)
要約【課題】皮膚表上脂質の採取操作の簡便性と採取量とを両立できる皮膚表上脂質の採取具、採取補助具、及び採取方法を提供すること。
【解決手段】本発明の皮膚表上脂質の採取具1は、皮膚表上脂質を保持可能な皮脂保持シート2、及び平面部11を有し、厚み方向Zに弾性変形可能な把持部10を有している。把持部10は、皮脂保持シート2が平面部11を覆うように脱着自在に固定可能である。皮脂保持シート2は、皮脂吸収性素材又は皮脂接着性素材により形成されている好ましい。平面部11の表面は、接着性素材又は疑似接着性素材により形成されていることが好ましい。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
皮膚表上脂質を保持可能な皮脂保持シート、及び平面部を有し、厚み方向に弾性変形可能な把持部を有しており、
前記把持部は、前記皮脂保持シートが前記平面部を覆うように脱着自在に固定可能である、皮膚表上脂質の採取具。
続きを表示(約 760 文字)【請求項2】
前記皮脂保持シートが、皮脂吸収性素材又は皮脂接着性素材により形成されている、請求項1に記載の採取具。
【請求項3】
前記平面部の表面が、接着性素材又は疑似接着性素材により形成されている、請求項1又は2に記載の採取具。
【請求項4】
前記平面部の表面が、前記疑似接着性素材からなる疑似接着シートにより形成されている、請求項3に記載の採取具。
【請求項5】
前記把持部は、基部と、該基部に部分的に形成された前記平面部とを有し、該平面部の表面が接着性素材からなる接着シート又は疑似接着性素材からなる疑似接着シートによって形成されており、
前記基部が天然ゴム又は合成ゴムを含んで構成されている、請求項1~4の何れか1項に記載の採取具。
【請求項6】
前記把持部は、基部と、該基部に部分的に形成された前記平面部とを有しており、
前記基部の厚みが100mm以上300mm以下である、請求項1~5の何れか1項に記載の採取具。
【請求項7】
前記皮脂保持シートが、平面視における前記把持部の周縁から少なくとも一部が延出する大きさを有する、請求項1~6の何れか1項に記載の採取具。
【請求項8】
厚み方向に弾性変形可能な基部と、該基部に部分的に形成された平面部とを有しており、該平面部の表面が、接着性素材からなる接着シート又は疑似接着性素材からなる疑似接着シートにより形成されている、皮膚表上脂質の採取補助具。
【請求項9】
皮膚表上脂質を保持可能な皮脂保持シート、及び該皮脂保持シートが固定され、厚み方向に弾性変形可能な把持部を有する採取具を用いて、皮膚表面から皮膚表上脂質を採取する採取方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、皮膚表上脂質の採取具、採取補助具、及び皮膚表面から皮膚表上脂質を採取する採取方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
分析や検査に供される検体の採取具について、採取操作の簡便性や収集の効率性等の観点から種々の検討が行われている。例えば特許文献1には、軸部の先端に設けられ、且つ繊維が植毛されてなる採取部が、目印が施された第一領域と第二領域とを有する、綿棒が開示されている。
【0003】
特許文献2には、耐薬剤性及び付着した成分の剥離性が高く、滑らかな表面を有し、被験者の指先上で転がすことで、皮膚表面の成分が該表面に転写されるようになされた、生体試料採取用器具が開示されている。
また特許文献3には、皮脂の採取用具として、あぶら取り紙等の可撓性のシートからなる皮脂吸収性素材や、スパーテルやスクレイパー等の皮脂をこすり落とす器具が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許6231252号公報
特表2009-518244号公報
特開2021-147446号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ヒトの皮膚の表面に存在する皮膚表上脂質を採取する場合、被験者自らが採取具としてあぶら取りフィルムのような、皮膚表上脂質を保持可能な皮脂保持シートを用いて該皮膚表上脂質を採取することがある。具体的には、被験者自らが、あぶら取りフィルムで皮膚を擦る操作を行い、皮膚表上脂質を採取することがある。この場合、被験者ごとに採取量が異なることがあり、当該採取量に個人差が生じる。特に皮膚をあぶら取りフィルムで擦る力に男女差が生じ易く、該擦る力が弱いほど、皮膚表上脂質の採取量が減少する。皮膚表上脂質の採取量が少なすぎると、分析や検査の精度が低下する傾向にある。そのため皮膚表上脂質の採取具は、採取操作が簡便であるとともに、皮膚表上脂質の採取量を確実に確保できることが望ましい。特許文献1に記載の技術は、皮膚表上脂質の採取について検討されたものではない。特許文献2及び3に開示の採取具は、皮膚表上脂質の採取について採取操作の簡便性と採取量との両立が不十分であった。
【0006】
本発明の課題は、従来技術が有する解決課題を解決し得る皮膚表上脂質の採取具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、皮膚表上脂質の採取具に関する。
前記採取具は、皮膚表上脂質を保持可能な皮脂保持シート、及び平面部を有し、厚み方向に弾性変形可能な把持部を有していることが好ましい。
前記把持部は、前記皮脂保持シートが前記平面部を覆うように脱着自在に固定可能であることが好ましい。
【0008】
また本発明は、皮膚表上脂質の採取補助具に関する。
前記採取補助具は、厚み方向に弾性変形可能な基部と、該基部に部分的に形成された平面部とを有しており、該平面部の表面が、接着性素材からなる接着シート又は疑似接着性素材からなる疑似接着シートにより形成されていることが好ましい。
【0009】
また本発明は、皮膚表面から皮膚表上脂質を採取する採取方法に関する。
前記採取方法は、皮膚表上脂質を保持可能な皮脂保持シート、及び該皮脂保持シートが固定され、厚み方向に弾性変形可能な把持部を有する採取具を用いることが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明の皮膚表上脂質の採取具、採取補助具、及び採取方法によれば、皮膚表上脂質の採取操作の簡便性と採取効率とを両立できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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