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公開番号2025072234
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-09
出願番号2023182843
出願日2023-10-24
発明の名称水性インク、インクカートリッジ及びインクジェット記録方法
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類C09D 11/322 20140101AFI20250430BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】 インクの吐出安定性に優れるとともに、高品位の画像を記録可能なサーマル方式のインクジェット用の水性インクなどの提供。
【解決手段】 熱エネルギーの作用により記録ヘッドから吐出したインクを記録媒体に付与して画像を記録するインクジェット記録方法に用いる水性インクである。水性インクが、第1顔料、第2顔料、及びポリオキシエチレンアルキルエーテルを含有し、第1顔料が、その粒子表面にアニオン性基が直接又は他の原子団(-R-)を介して結合したカーボンブラックであり、第2顔料が、アニオン性基を有する樹脂の作用によって分散されるカーボンブラックであり、ポリオキシエチレンアルキルエーテルのグリフィン法によるHLB値が、16.0以上である。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
熱エネルギーの作用により記録ヘッドから吐出したインクを記録媒体に付与して画像を記録するインクジェット記録方法に用いる水性インクであって、
第1顔料、第2顔料、及びポリオキシエチレンアルキルエーテルを含有し、
前記第1顔料が、その粒子表面にアニオン性基が直接又は他の原子団(-R-)を介して結合したカーボンブラックであり、
前記第2顔料が、アニオン性基を有する樹脂の作用によって分散されるカーボンブラックであり、
前記ポリオキシエチレンアルキルエーテルのグリフィン法によるHLB値が、16.0以上であることを特徴とする水性インク。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
前記第1顔料の前記アニオン性基が、カルボン酸基である請求項1に記載の水性インク。
【請求項3】
前記第1顔料のDBP吸油量(mL/100g)が、120mL/100g以上であるとともに、前記第2顔料のDBP吸油量(mL/100g)が、60mL/100g以下である請求項1に記載の水性インク。
【請求項4】
さらに、芳香環を有する単量体に由来するユニットを含んで構成されるAブロックと、アニオン性基を有する単量体に由来するユニットを含んで構成されるBブロックと、を有する水溶性のブロック共重合体を含有する請求項1に記載の水性インク。
【請求項5】
インクと、前記インクを収容するインク収容部とを備えたインクカートリッジであって、
前記インクが、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の水性インクであることを特徴とするインクカートリッジ。
【請求項6】
熱エネルギーの作用により記録ヘッドから吐出したインクを記録媒体に付与して画像を記録するインクジェット記録方法であって、
前記インクが、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の水性インクであることを特徴とするインクジェット記録方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水性インク、インクカートリッジ及びインクジェット記録方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
近年、高画質な画像を様々な記録媒体に対して記録できるインクジェット記録装置が求められている。例えば、商業印刷分野においては、普通紙に高光学濃度で高品位なビジネス文書、及び光沢紙に高写像性のポスター画像を記録しうるインクジェット記録装置が広く用いられている。また、ポンジクロス(布)などの紙以外の記録媒体に対しても記録しうることが求められている。
【0003】
それらのインクジェット記録装置に用いられる記録方法の中でも、サーマルインクジェット記録方式は、熱エネルギーを利用してインクを発泡させて記録媒体にインクを吐出する方式であり、高速、高密度での記録が可能である。そのため、高光学濃度で高品位の文書や写像性に優れる高精細の光沢画像を記録するのに適しており、幅広く採用されている。ビジネス文書の出力に用いるインクの色材としては、高い凝集性を有し、高光学濃度で高品位な画像を記録しうる特性から、カーボンブラックの粒子表面に親水性基を含む原子団が結合した、いわゆる自己分散カーボンブラックが広く用いられている。
【0004】
一方で、光沢紙へ記録した場合に、高定着性、高写像性といった効果が発現できることから、それらへの記録には、カーボンブラックを樹脂分散剤で分散した、いわゆる樹脂分散カーボンブラックが色材としてよく用いられている。さらには、ビジネス文書と光沢画像のいずれもバランスよく良好な画像を得るために、色材として自己分散カーボンブラックと樹脂分散カーボンブラックを併用したインクが提案されている(特許文献1、2参照)。ここで、「写像性」とは、画像の表面に像を映したときの像の鮮鋭度を示すものであり、写像性が低い場合は像がぼやけて見え、写像性が高い場合は像がくっきり見える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2007-063493号公報
特開2000-239589号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明者らは、サーマルインクジェット方式を用い、普通紙、光沢紙といった多様な記録媒体に対して高品位で写像性に優れる画像を記録しうる水性インクについて検討した。その結果、特許文献1及び2に記載のような自己分散カーボンブラックと樹脂分散カーボンブラックを併用したインクは、連続して記録すると、徐々に光学濃度が低下し、画像にムラが発生することがわかった。
【0007】
したがって、本発明者らの目的は、インクの吐出安定性に優れるとともに、高品位の画像を記録可能なサーマル方式のインクジェット用の水性インク、前記水性インクを用いたインクカートリッジ、及びインクジェット記録方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的は、以下の本発明によって達成される。すなわち、本発明にかかる水性インクは、熱エネルギーの作用により記録ヘッドから吐出したインクを記録媒体に付与して画像を記録するインクジェット記録方法に用いる水性インクであって、第1顔料、第2顔料、及びポリオキシエチレンアルキルエーテルを含有し、前記第1顔料が、その粒子表面にアニオン性基が直接又は他の原子団(-R-)を介して結合したカーボンブラックであり、前記第2顔料が、アニオン性基を有する樹脂の作用によって分散されるカーボンブラックであり、前記ポリオキシエチレンアルキルエーテルのグリフィン法によるHLB値が、16.0以上であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、インクの吐出安定性に優れるとともに、高品位の画像を記録可能なサーマル方式のインクジェット用の水性インク、前記水性インクを用いたインクカートリッジ、及びインクジェット記録方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明のインクカートリッジの一実施形態を模式的に示す断面図である。
本発明のインクジェット記録方法に用いられるインクジェット記録装置の一例を模式的に示す図であり、(a)はインクジェット記録装置の主要部の斜視図、(b)はヘッドカートリッジの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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