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公開番号2025072805
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-12
出願番号2023183153
出願日2023-10-25
発明の名称ネットワーク装置、ユーザ端末、通信方法及びコンピュータプログラム
出願人KDDI株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H04W 76/15 20180101AFI20250501BHJP(電気通信技術)
要約【課題】マルチアクセスセッションを適切に構成することを図る。
【解決手段】複数の無線アクセスネットワークに接続されるコアネットワークを備える移動通信システムにおいて前記コアネットワークに備わるネットワーク装置であって、前記複数の無線アクセスネットワークそれぞれの通信品質を示す測定情報を取得する測定情報取得部と、前記測定情報に基づいて、前記複数の無線アクセスネットワークの中から、ユーザ端末が前記コアネットワークとの間で確立するマルチアクセスセッションに用いる無線アクセスネットワークを決定するマルチアクセスセッション構成決定部と、を備える。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
複数の無線アクセスネットワークに接続されるコアネットワークを備える移動通信システムにおいて前記コアネットワークに備わるネットワーク装置であって、
前記複数の無線アクセスネットワークそれぞれの通信品質を示す測定情報を取得する測定情報取得部と、
前記測定情報に基づいて、前記複数の無線アクセスネットワークの中から、ユーザ端末が前記コアネットワークとの間で確立するマルチアクセスセッションに用いる無線アクセスネットワークを決定するマルチアクセスセッション構成決定部と、
を備えるネットワーク装置。
続きを表示(約 2,600 文字)【請求項2】
複数の無線アクセスネットワークに接続されるコアネットワークを備える移動通信システムにおいて前記コアネットワークに備わるネットワーク装置であって、
ユーザ端末が前記コアネットワークとの間で確立するマルチアクセスセッションに用いる無線アクセスネットワークの優先度を示すマルチアクセスセッション優先度情報を記憶するマルチアクセスセッション優先度情報記憶部と、
前記マルチアクセスセッション優先度情報に基づいて、前記複数の無線アクセスネットワークの中から、前記マルチアクセスセッションに用いる無線アクセスネットワークを決定するマルチアクセスセッション構成決定部と、
を備えるネットワーク装置。
【請求項3】
前記ユーザ端末が前記複数の無線アクセスネットワークのうちいずれの無線アクセスネットワークの組合せでマルチアクセスセッションを確立する能力を有するかを示すマルチアクセスセッション構成能力情報と、前記複数の無線アクセスネットワークのうち前記ユーザ端末が登録された無線アクセスネットワークを示すNW登録情報とに基づいて、前記ユーザ端末が前記コアネットワークとの間で確立するマルチアクセスセッションの構成を識別するマルチアクセスセッション構成識別部をさらに備え、
前記マルチアクセスセッション構成決定部は、前記マルチアクセスセッションの構成の識別結果に対する無線アクセスネットワークを決定する、
請求項1又は2のいずれか1項に記載のネットワーク装置。
【請求項4】
前記マルチアクセスセッション構成決定部は、前記ユーザ端末が2つ以上の無線アクセスネットワークに登録済みであることが前記NW登録情報で示される場合に、前記マルチアクセスセッションに用いる2番目以降の無線アクセスネットワークによるセッションを確立するためのセッション確立処理を実行する、
請求項3に記載のネットワーク装置。
【請求項5】
複数の無線アクセスネットワークに接続されるコアネットワークを備える移動通信システムのユーザ端末であって、
前記ユーザ端末が前記複数の無線アクセスネットワークのうちいずれの無線アクセスネットワークの組合せでマルチアクセスセッションを確立する能力を有するかを示すマルチアクセスセッション構成能力情報を記憶するマルチアクセスセッション構成能力情報記憶部と、
前記マルチアクセスセッション構成能力情報を前記コアネットワークへ通知するマルチアクセスセッション制御部と、
を備えるユーザ端末。
【請求項6】
複数の無線アクセスネットワークに接続されるコアネットワークを備える移動通信システムのユーザ端末であって、
前記ユーザ端末が前記コアネットワークとの間で確立するマルチアクセスセッションに用いる無線アクセスネットワークの優先度を示すマルチアクセスセッション優先度情報を記憶するマルチアクセスセッション優先度情報記憶部と、
前記マルチアクセスセッション優先度情報を前記コアネットワークへ通知するマルチアクセスセッション制御部と、
を備えるユーザ端末。
【請求項7】
複数の無線アクセスネットワークに接続されるコアネットワークを備える移動通信システムにおいて前記コアネットワークに備わるネットワーク装置であって、
ユーザ端末が前記コアネットワークとの間で確立するマルチアクセスセッションに用いる無線アクセスネットワークの優先度を示すマルチアクセスセッション優先度情報を管理し、前記マルチアクセスセッション優先度情報に基づいて前記複数の無線アクセスネットワークの中から前記マルチアクセスセッションに用いる無線アクセスネットワークを決定するマルチアクセスセッション構成決定部を備えるネットワーク装置に対して、前記マルチアクセスセッション優先度情報を提供するマルチアクセスセッション優先度情報管理部、
を備えるネットワーク装置。
【請求項8】
複数の無線アクセスネットワークに接続されるコアネットワークを備える移動通信システムにおいて前記コアネットワークに備わるネットワーク装置が実行する通信方法であって、
前記複数の無線アクセスネットワークそれぞれの通信品質を示す測定情報を取得する測定情報取得ステップと、
前記測定情報に基づいて、前記複数の無線アクセスネットワークの中から、ユーザ端末が前記コアネットワークとの間で確立するマルチアクセスセッションに用いる無線アクセスネットワークを決定するマルチアクセスセッション構成決定ステップと、
を含む通信方法。
【請求項9】
複数の無線アクセスネットワークに接続されるコアネットワークを備える移動通信システムにおいて前記コアネットワークに備わるネットワーク装置が実行する通信方法であって、
ユーザ端末が前記コアネットワークとの間で確立するマルチアクセスセッションに用いる無線アクセスネットワークの優先度を示すマルチアクセスセッション優先度情報をマルチアクセスセッション優先度情報記憶部に記憶するマルチアクセスセッション優先度情報記憶ステップと、
前記マルチアクセスセッション優先度情報に基づいて、前記複数の無線アクセスネットワークの中から、前記マルチアクセスセッションに用いる無線アクセスネットワークを決定するマルチアクセスセッション構成決定ステップと、
を含む通信方法。
【請求項10】
複数の無線アクセスネットワークに接続されるコアネットワークを備える移動通信システムにおいて前記コアネットワークに備わるネットワーク装置のコンピュータに、
前記複数の無線アクセスネットワークそれぞれの通信品質を示す測定情報を取得する測定情報取得ステップと、
前記測定情報に基づいて、前記複数の無線アクセスネットワークの中から、ユーザ端末が前記コアネットワークとの間で確立するマルチアクセスセッションに用いる無線アクセスネットワークを決定するマルチアクセスセッション構成決定ステップと、
を実行させるためのコンピュータプログラム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワーク装置、ユーザ端末、通信方法及びコンピュータプログラムに関する。
続きを表示(約 3,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、「3GPP(登録商標)(3rd Generation Partnership Project)」で標準化されている第5世代移動通信システム(5Gシステム)が知られている(例えば、非特許文献1,2参照)。図9は、5Gシステムの概略のアーキテクチャを示す図である。図9において、5Gシステムは、UE(User Equipment、ユーザ端末)やRAN(Radio Access Network、無線アクセスネットワーク)やCN(Core Network、コアネットワーク)のUPF(User Plane Function、ユーザプレーン機能)やCNの制御プレーン(Control plane:C-plane)の各種NF(Network Function、ネットワーク機能)などから構成される。CNのC-planeのNFとして、例えばAMF(Access and Mobility Management Function)やSMF(Session Management Function)やUDM(Unified Data Management)などが挙げられる。
【0003】
ここで、UEが移動通信サービスを利用するためにCN(UPF)との間に確立する論理的な通信路を「セッション」と称する。また、UEが複数の無線パスを用いてCN(UPF)との間に確立するセッションを「マルチアクセスセッション」と称する。非特許文献1,2には、マルチアクセスセッションの一例として「Multi-access PDU Session(以下、「MA PDU Session」と称する)」が規定されている。図10は、「MA PDU Session」の構成例を示す図である。図10に示されるように、UEは、「3gpp access」であるRAN経由の無線パスと「non-3gpp access」である例えば「Wi-Fi(登録商標)」等の無線LAN(Local Area Network)経由の無線パスとを用いて、CN(UPF)との間で「MA PDU Session」を確立する。「3gpp access」は、3GPPで規定されたアクセスネットワークである。「non-3gpp access」は、「3gpp access」以外のアクセスネットワークである。UEは、その「MA PDU Session」を用いて、5GC(5GシステムのCN)外部の例えばインターネット等のDN(Data Network、データネットワーク)との間でデータを送受する。UEは、「MA PDU Session」を用いることによって、通信帯域の拡大や通信遅延の低減や通信路の冗長性の確保などによる通信品質向上の効果を得ることができる。
【0004】
また、非特許文献1,2には、「MA PDU Session」が確立された場合に、UEに関するトラフィックをどのように伝送するかを示すポリシーとして、ステアリングモード(Steering mode)が規定されている。ステアリングモードは、「MA PDU Session」の確立時に、CNからUEへ通知される。非特許文献1,2に規定されたステアリングモード(1)-(5)を以下に示す。
【0005】
(1)「Active-Standby」
「Active-Standby」では、基本は「Active」のアクセスネットワークにトラフィックを伝送し、「Active」のアクセスネットワークが利用できなくなった場合に「Standby」のアクセスネットワークに切り替える。その後、「Active」のアクセスネットワークが再び利用可能になると、「Active」のアクセスネットワークに戻す。
【0006】
(2)「Smallest Delay」
「Smallest Delay」では、最小のRTT(Round Trip Time)を有するアクセスネットワークにトラフィックを伝送する。UE及びUPFは、「3gpp access」及び「non-3gpp access」のRTTを測定することができる。一方のアクセスネットワークが利用できなくなった場合、全てのトラフィックはもう一方の利用可能なアクセスネットワークで伝送される。「Smallest Delay」は「non-GBR SDF」にのみ適用可能である。
【0007】
(3)「Load-Balancing」
「Load-Balancing」は、トラフィックを2つのセッションに分散させるときに使用するモードである。各セッションにどの割合で伝送するかを示す割合情報が設定される。一方のアクセスネットワークが利用できなくなった場合、もう一方のアクセスネットワークの割合が100%に設定されたとして動作する。「Load-Balancing」は、「non-GBR」のトラフィックにのみ適用可能である。
【0008】
(4)「Priority-based」
「Priority-based」では、トラフィックを2つのセッションに分散させるときに使用するモードである。優先度の高い方のアクセスネットワークが「congested」であると判定されるまで、全てのトラフィックを優先度の高い方のアクセスネットワークで伝送する。輻輳時には優先度の低い方のアクセスネットワークでもトラフィックを伝送する。輻輳の判断は、UE及びUPFの実装に依存する。一方のアクセスネットワークが利用できなくなった場合、もう一方のアクセスネットワークで全てのトラフィックを伝送する。「Priority-based」は、「non-GBR」のトラフィックにのみ適用可能である。
【0009】
(5)「Redundant」
両方のアクセスネットワークが利用可能な場合に、両方のアクセスネットワークによりトラフィックを冗長化して伝送する。「ATSSS rule」及び「N4 rule」によって、UE及びUPFに「Primary access」情報が提供される場合がある。「Primary Access」は、「3gpp access」でもよいし、「non-3gpp access」でもよい。「Primary access」情報が提供される場合、UE及びUPFは、「Primary access」で全てのトラフィックを伝送し且つ他のアクセスネットワークで冗長化したトラフィックを伝送する。冗長化において、UE及びUPFがどのデータをどれだけ複製するかは実装に依存する。「Primary Access」情報が提供されない場合、UE及びUPFは、全てのデータを必ず複製して両方のアクセスネットワークそれぞれで伝送する。
【0010】
また、図11には、DC(Dual Connectivity)の構成例が示される。DCは、UEが2組(マスターとセカンダリ)のRU(Radio Unit)及びDU(Distributed Unit)を同時に用いてCU(Central Unit)経由でUPFとの間でユーザプレーンのデータ伝送を行うことにより、広帯域化を実現する技術である(例えば、非特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
(【0011】以降は省略されています)

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