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公開番号
2025072868
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-12
出願番号
2023183288
出願日
2023-10-25
発明の名称
ひずみ調整装置
出願人
日本住宅株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
E04H
9/02 20060101AFI20250501BHJP(建築物)
要約
【課題】タイダウンシステムにおいて、木材の収縮等により生じ得るタイロッドのひずみを調整できる新たな技術を提供する。
【解決手段】ひずみ調整装置は、建物の構造躯体に挿通されたタイロッドと、前記構造躯体上で前記タイロッドに螺合されたナットとを有し、前記ナットを締め付け方向に回転させて締め付けることにより前記タイロッドを上向きに引っ張って緊張させるタイダウンシステムのひずみ調整装置であって、前記ナットの側面に係合する内カバーと、前記内カバーの外側に配置され、前記建物の構造躯体に対して固定される外カバーと、前記内カバーと前記外カバーとの間に配置され、前記外カバーと前記内カバーとの間に、前記ナットを前記締め付け方向に回転させる向きの回転力を付勢する付勢手段と、を備える。
【選択図】 図8
特許請求の範囲
【請求項1】
建物の構造躯体に挿通されたタイロッドと、前記構造躯体上で前記タイロッドに螺合されたナットとを有し、前記ナットを締め付け方向に回転させて締め付けることにより前記タイロッドを上向きに引っ張って緊張させるタイダウンシステムのひずみ調整装置であって、
前記ナットの側面に係合する内カバーと、
前記内カバーの外側に配置され、前記建物の構造躯体に対して固定される外カバーと、
前記内カバーと前記外カバーとの間に配置され、前記外カバーと前記内カバーとの間に、前記ナットを前記締め付け方向に回転させる向きの回転力を付勢する付勢手段と、
を備えた、ひずみ調整装置。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
建物の構造躯体に直線状に並ぶように挿通された一対のタイロッドと、前記一対のタイロッドの向かい合う端部に螺合され、前記一対のタイロッドを連結するカプラとを有し、前記カプラを締め付け方向に回転させて締め付けることにより前記一対のタイロッドを互いに逆向きに引っ張って緊張させるタイダウンシステムのひずみ調整装置であって、
前記カプラの側面に係合する内カバーと、
前記内カバーの外側に配置され、前記建物の構造躯体に対して固定される外カバーと、
前記内カバーと前記外カバーとの間に配置され、前記外カバーと前記内カバーとの間に、前記カプラを前記締め付け方向に回転させる向きの回転力を付勢する付勢手段と、
を備えた、ひずみ調整装置。
【請求項3】
前記内カバーは、平面視六角形状を有する内周面を有する、請求項1または2に記載のひずみ調整装置。
【請求項4】
前記内カバーに形成された第1貫通穴と前記外カバーに形成された第2貫通穴に一体に挿通され、前記外カバーと前記内カバーとの間の相対的な回転を一時的に規制する仮留め部材をさらに備えた、請求項1または2に記載のひずみ調整装置。
【請求項5】
建物の構造躯体に直線状に並ぶように挿通された一対のタイロッドと、前記一対のタイロッドの向かい合う端部に螺合され、前記一対のタイロッドを連結するカプラとを有し、前記カプラを締め付け方向に回転させて締め付けることにより前記一対のタイロッドを互いに逆向きに引っ張って緊張させるタイダウンシステムのひずみ調整装置であって、
前記カプラの外側に配置され、前記建物の構造躯体に対して固定される支持部と、
前記支持部に支持され、前記支持部と前記カプラとの間に、前記カプラを前記締め付け方向に回転させる向きの回転力を付勢する付勢手段と、
を備えた、ひずみ調整装置。
【請求項6】
一端が前記支持部に係止され、他端が前記カプラの外周面に係合され、前記支持部に対する前記カプラの相対的な回転を一時的に規制する仮留め部材をさらに備えた、請求項5に記載のひずみ調整装置。
【請求項7】
請求項1、2、5のいずれかに記載のひずみ調整装置を備えたタイダウンシステム。
【請求項8】
請求項7に記載のタイダウンシステムを備えた建物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ひずみ調整装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
現在、台風や地震の際に木造建築物における耐力壁の浮き上がりを防止する技術として、タイダウンシステムが知られている。この技術では、最下層から多階層を貫通するようにタイロッドを設置し、ナットによりタイロッドを各階層の構造躯体(床など)に締め付けて固定することで、引抜力を各階層で分散して支持することができる。
【0003】
ところで、木造建築物では、木材からなる構造躯体が乾燥によって経時的に収縮したり、部材同士の隙間が鉛直荷重によって縮まったりするため、建物全体の沈み込みが生じすることが知られている。沈み込み量は、低層建築物よりも中層建築物の方が大きくなる。そのため、中層建築物にタイダウンシステムを用いた場合には、木材の収縮等により構造躯体(床など)とナットとの間に隙間が生じてしまい、タイロッドによる浮き上がり防止機能が正常に発揮されない可能性がある。
【0004】
特許文献1では、タイダウンシステムにおいて、ナットと壁体等との間に配置されるパッキンであって、壁体等の木材が乾燥収縮した際に、ナットと壁体等との間の隙間が大きくなると、バネの力を利用して、隙間に追従して軸方向の長さが伸びるように構成されたパッキンが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第7078773号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、以上のような点を考慮してなされたものである。本発明の目的は、タイダウンシステムにおいて、木材の収縮等により生じ得るタイロッドのひずみを調整できる新たな技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の態様に係るひずみ調整装置は、
建物の構造躯体に挿通されたタイロッドと、前記構造躯体上で前記タイロッドに螺合されたナットとを有し、前記ナットを締め付け方向に回転させて締め付けることにより前記タイロッドを上向きに引っ張って緊張させるタイダウンシステムのひずみ調整装置であって、
前記ナットの側面に係合する内カバーと、
前記内カバーの外側に配置され、前記建物の構造躯体に対して固定される外カバーと、
前記内カバーと前記外カバーとの間に配置され、前記外カバーと前記内カバーとの間に、前記ナットを前記締め付け方向に回転させる向きの回転力を付勢する付勢手段と、
を備える。
【0008】
このような態様によれば、建物の構造躯体に対して固体される外カバーとナットの側面に係合する内カバーとの間に、ナットを締め付け方向に回転させる向きの回転力が付勢手段により付勢されているため、構造躯体の乾燥による収縮等によりナットと構造躯体との間に隙間が形成されてナットの締め付けに緩みが生じようとする場合には、付勢されている回転力により、生じようとする緩みに合わせて内カバーがナットと一体に締め付け方向に自動的に回転される。これにより、ナットを緩むことなく締め付け続けることができ、その結果、タイロッドを上向きに引っ張って緊張させた状態に維持することができる。したがって、タイダウンシステムにおいて、木材の収縮等により生じ得るタイロッドのひずみを調整することが可能となる。
【0009】
本発明の第2の態様に係るひずみ調整装置は、
建物の構造躯体に直線状に並ぶように挿通された一対のタイロッドと、前記一対のタイロッドの向かい合う端部に螺合され、前記一対のタイロッドを連結するカプラとを有し、前記カプラを締め付け方向に回転させて締め付けることにより前記一対のタイロッドを互いに逆向きに引っ張って緊張させるタイダウンシステムのひずみ調整装置であって、
前記カプラの側面に係合する内カバーと、
前記内カバーの外側に配置され、前記建物の構造躯体に対して固定される外カバーと、
前記内カバーと前記外カバーとの間に配置され、前記外カバーと前記内カバーとの間に、前記カプラを前記締め付け方向に回転させる向きの回転力を付勢する付勢手段と、
を備える。
【0010】
このような態様によれば、建物の構造躯体に対して固体される外カバーとカプラの側面に係合する内カバーとの間に、カプラを締め付け方向に回転させる向きの回転力が付勢手段により付勢されているため、構造躯体の乾燥による収縮等によりタイロッドの緊張に緩みが生じてカプラの締め付けに緩みが生じようとする場合には、付勢されている回転力により、生じようとする緩みに合わせて内カバーがカプラと一体に締め付け方向に自動的に回転される。これにより、カプラを緩むことなく締め付け続けることができ、その結果、一対のタイロッドを互いに逆向きに引っ張って緊張させた状態に維持することができる。したがって、タイダウンシステムにおいて、木材の収縮等により生じ得るタイロッドのひずみを調整することが可能となる。
(【0011】以降は省略されています)
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