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公開番号
2025072869
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-12
出願番号
2023183289
出願日
2023-10-25
発明の名称
グレーチング用の受枠の施工方法とこの施工方法に使用するマスキング部材
出願人
あおき製作株式会社
代理人
弁理士法人豊栖特許事務所
主分類
E03F
5/04 20060101AFI20250501BHJP(上水;下水)
要約
【課題】受枠を溝体に設置する施工時において、受枠の表面にコンクリートが付着するのを確実に防止する。
【解決手段】受枠の施工方法は、外側型枠配置工程と受枠連結工程と内側型枠配置工程とコンクリート打設工程と除去工程とを含んでいる。受枠2は、側壁部11の延長方向に延長されたアングル部材21を備え、アングル部材21は長さ方向に延長された水平部22と、水平部22の一方の側縁に沿って垂直姿勢で上向きに連結された垂直部23とを備え、水平部22の他方の側縁が内側型枠3の外側面に接近する姿勢で連結されて、垂直部23と内側型枠3との間に溝形スペース24が形成されている。コンクリート打設工程の前工程として、溝形スペース24の内形に沿う外形を有するマスキング部材5を準備し、マスキング部材5を溝形スペース24に嵌入して、アングル部材21の内面を被覆するマスキング工程を含んでいる。
【選択図】図12
特許請求の範囲
【請求項1】
コンクリートで溝形に形成される溝体の側壁部の上部に、グレーチングを配置するための受枠を固定するグレーチング用の受枠の施工方法であって、
前記側壁部の外側面を形成する外側型枠を配置する外側型枠配置工程と、
前記側壁部の内側面を形成する内側型枠に前記受枠を連結する受枠連結工程と、
前記内側型枠を前記外側型枠の内側に配置して、前記受枠を所定の位置に配置する内側型枠配置工程と、
前記外側型枠と前記内側型枠と前記受枠との間に形成された充填空間に未硬化状態のコンクリートを充填して前記受枠が固定された前記側壁部を形成するコンクリート打設工程と、
打設されたコンクリートが硬化した後、前記内側型枠と前記外側型枠とを除去する除去工程とを含んでおり、
前記受枠連結工程において前記内側型枠に連結される前記受枠は、前記側壁部の延長方向に延長されたアングル部材を備え、前記アングル部材は横断面形状がL字状であって、長さ方向に延長された水平部と、前記水平部の一方の側縁に沿って垂直姿勢で上向きに連結された垂直部とを備えており、前記水平部の他方の側縁が前記内側型枠の外側面に接近する姿勢となるように前記内側型枠に連結されて、前記垂直部と前記内側型枠との間に溝形スペースが形成されており、
前記コンクリート打設工程の前工程として、前記溝形スペースの内形に沿う外形を有するマスキング部材を準備し、前記マスキング部材を前記溝形スペースに嵌入すると共に、前記マスキング部材を前記垂直部の内面に密着させて、前記アングル部材の内面を被覆するマスキング工程を含むグレーチング用の受枠の施工方法。
続きを表示(約 2,900 文字)
【請求項2】
請求項1に記載されるグレーチング用の受枠の施工方法であって、
前記アングル部材は、前記水平部から上方に向かって突出する複数のネジ部を備えており、
前記マスキング部材は、前記ネジ部と対向する位置に前記ネジ部を案内する穴部を設けており、
前記マスキング工程において、前記穴部に前記ネジ部を案内しながら前記マスキング部材を前記溝形スペースに嵌入するグレーチング用の受枠の施工方法。
【請求項3】
請求項1または2に記載されるグレーチング用の受枠の施工方法であって、
前記マスキング部材が、
前記溝形スペースに圧入される本体部と、
前記本体部と前記水平部との間に積層されるスペーサ部材とを備えており、
前記スペーサ部材は、平面視において前記溝形スペースの内形に沿う外形を有すると共に、一様な厚さに成形されて前記本体部の上面高さを調整するようにしてなるグレーチング用の受枠の施工方法。
【請求項4】
請求項1または2に記載されるグレーチング用の受枠の施工方法であって、
前記マスキング部材が樹脂発泡体で一体成形されており、
前記マスキング工程において、前記マスキング部材を弾性変形させて前記溝形スペースに圧入するグレーチング用の受枠の施工方法。
【請求項5】
請求項1または2に記載されるグレーチング用の受枠の施工方法であって、
前記マスキング部材が前記溝形スペースの幅方向に弾性変形する弾性変形部を備えており、
前記マスキング工程において、前記弾性変形部を弾性変形させて前記溝形スペースに圧入するグレーチング用の受枠の施工方法。
【請求項6】
請求項1または2に記載されるグレーチング用の受枠の施工方法であって、
前記溝体が、底板部の両側に一対の側壁基部を立設して設けた既設溝体と、前記既設溝体の上にコンクリートを打設して形成される打設コンクリート部とで構成されており、
前記内側型枠配置工程の前工程として、前記既設溝体を準備する工程を含み、
前記内側型枠配置工程において、前記既設溝体の前記一対の側壁基部の内面に一対の前記内側型枠を固定して、前記アングル部材を前記側壁基部の上方の定位置に配置し、
前記コンクリート打設工程において、前記充填空間に充填されるコンクリートで前記打設コンクリート部を形成し、前記側壁基部に前記打設コンクリート部を一体的に連結して前記側壁部を形成するグレーチング用の受枠の施工方法。
【請求項7】
請求項6に記載されるグレーチング用の受枠の施工方法であって、
前記受枠連結工程が、
一対の前記内側型枠の両端を連結板で連結して矩形筒状の型枠ユニットを形成する型枠ユニット形成工程と、
前記型枠ユニットの一対の前記内側型枠の外側面にそれぞれ前記アングル部材を固定して受枠ユニットを形成する受枠ユニット形成工程とを含んでおり、
前記マスキング工程を前記受枠ユニット形成工程の後工程であって、前記内側型枠配置工程の前工程として、前記受枠ユニットの前記溝形スペースに前記マスキング部材を嵌入し、
前記内側型枠配置工程において、前記マスキング部材が装着された前記受枠ユニットを前記一対の側壁基部の間に配置して、前記マスキング部材で被覆された前記アングル部材を前記側壁基部の上方の定位置に配置するグレーチング用の受枠の施工方法。
【請求項8】
請求項1または2に記載されるグレーチング用の受枠の施工方法であって、
前記溝体が、底板部の両側に一対の側壁基部を立設して設けた既設溝体と、前記既設溝体の上にコンクリートを打設して形成される打設コンクリート部とで構成されており、
前記内側型枠配置工程の前工程として、前記既設溝体を準備する工程を含み、
前記受枠連結工程が、
前記受枠として、平面視矩形状であって、少なくとも3辺に前記アングル部材を配置してなる四方枠を準備する準備工程と、
一対の前記内側型枠の両端を第2の内側型枠で連結して矩形筒状の型枠ユニットを形成する型枠ユニット形成工程と、
前記型枠ユニットの前記内側型枠と前記第2の内側型枠の外側面にそれぞれ前記アングル部材を固定して受枠ユニットを形成する受枠ユニット形成工程とを含んでおり、
前記マスキング工程を前記受枠ユニット形成工程の後工程であって、前記内側型枠配置工程の前工程として、前記受枠ユニットの前記溝形スペースに前記マスキング部材を嵌入し、
前記内側型枠配置工程において、前記マスキング部材が装着された前記受枠ユニットを前記側壁基部の内側に配置して、前記マスキング部材で被覆された前記アングル部材を前記既設溝体の上方の定位置に配置し、
前記コンクリート打設工程が、
前記充填空間に未硬化状態のコンクリートを充填して前記側壁基部に前記打設コンクリート部を一体的に連結して前記側壁部を形成する壁部形成工程と、
対向する前記側壁基部に跨がって橋渡し部材を載置した後、前記橋渡し部材の上に未硬化状態のコンクリートを打設し、前記第2の内側型枠と前記受枠と前記橋渡し部材との間に形成された第2の充填空間に未硬化状態のコンクリートを充填して前記受枠が固定された蓋部であって、前記溝体の上方開口部を閉塞する蓋部を形成する蓋部形成工程とを含むグレーチング用の受枠の施工方法。
【請求項9】
コンクリートで溝形に形成される溝体の側壁部の上部に、グレーチングを配置するための受枠を固定するグレーチング用の受枠の施工に使用するマスキング部材であって、
前記受枠は、前記側壁部の延長方向に延長されて互いに対向して配置されたアングル部材を備え、前記アングル部材は横断面形状がL字状であって、長さ方向に延長された水平部と、前記水平部の一方の側縁に沿って垂直姿勢で上向きに連結された垂直部とを備えており、
前記側壁部の内側面を形成する内側型枠の外側面に前記水平部の他方の側縁が接近する姿勢となるように前記受枠が前記内側型枠に連結された状態で、前記垂直部と前記内側型枠との間に形成される溝形スペースに前記マスキング部材が嵌入されるように構成されており、
前記マスキング部材は、前記溝形スペースの内形に沿う外形を有し、前記溝形スペースに嵌入された状態で前記垂直部の内面に密着して前記アングル部材の内面を被覆することを特徴とするマスキング部材。
【請求項10】
請求項9に記載されるマスキング部材であって、
前記水平部から上方に向かって突出する複数のネジ部を有する前記受枠に対して装着可能なように、前記ネジ部と対向する位置に前記ネジ部を案内する穴部を設けてなるマスキング部材。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、道路の側溝や横断溝、工場の集排水溝等の溝体に設置されるグレーチングを装着するための受枠を溝体に施工する方法と、この施工に使用するマスキング部材に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
道路の側溝・横断溝、駐車場や工場内の集排水溝等の溝蓋としてグレーチングが使用される。グレーチングは、長方形状の枠体の内側に、互いに平行な姿勢で垂直に立てて配列した複数のメインバーとこれらと交差する複数のクロスバーとを格子状に組み合わせて形成された金属製の蓋体である。一般にグレーチングには、路面の雨水を効率よく排水溝に誘導する排水性と、グレーチング上を車両が通行可能とする強度とが求められている。
【0003】
このようなグレーチングを溝体の上方開口部の定位置に設置するために、溝体の上端部にはグレーチングを装着するため装着凹部を設けるためにグレーチング用の受枠が設置される。グレーチング用の受枠は、溝体を形成するコンクリート製の側壁部に一部を埋設する状態で固定される。このため、受枠を施工する際には、受枠を定位置に固定した状態でコンクリートを打設する工程が含れる。
【0004】
このように、固定された受枠に対してコンクリートを打設して側壁部を成型する際には、打設するコンクリートが受枠との境界部分を越えて受枠の表面にこぼれることがある。例えば、打設されたコンクリートの上面をコテで均す作業の際に、図23で示すように、受枠2の上端を越えて内側にはみ出した一部のコンクリートが、受枠2の内面に付着してコンクリート塊81となり外観を悪くする虞がある。また、受枠2には、グレーチングを固定するためのネジ部27を内面から突出させた構造のものが有るが、このようなネジ部27にコンクリートが付着するのを防ぐために、マスキングテープ82をネジ部27に巻き付けてマスキングする必要があり、この作業に手間がかかっていた。とくに、受枠2の表面に付着したコンクリートが硬化してコンクリート塊81となると、確実に除去するのが難しく、受枠2の表面にコンクリートが残存した状態では、グレーチングを設置する際にがたつく等の虞もあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2003-328428号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、従来のこのような問題点を解決するためになされたものである。本発明の目的の一つは、グレーチング用の受枠を溝体に設置する施工時において、受枠の表面にコンクリートが付着するのを確実に防止して、受枠の外観や品質が低下するのを防止できるグレーチング用受枠の施工方法とこの施工方法に使用するマスキング部材とを提供することにある。
【発明の概要】
課題を解決するための手段および発明の効果
【0007】
本発明のある態様にかかるグレーチング用の受枠の施工方法は、コンクリートで溝形に形成される溝体の側壁部の上部に、グレーチングを配置するための受枠を固定するグレーチング用の受枠の施工方法であって、側壁部の外側面を形成する外側型枠を配置する外側型枠配置工程と、側壁部の内側面を形成する内側型枠に受枠を連結する受枠連結工程と、内側型枠を外側型枠の内側に配置して、前記受枠を所定の位置に配置する内側型枠配置工程と、外側型枠と内側型枠と受枠との間に形成された充填空間に未硬化状態のコンクリートを充填して受枠が固定された側壁部を形成するコンクリート打設工程と、打設されたコンクリートが硬化した後、前記内側型枠と前記外側型枠とを除去する除去工程とを含んでいる。受枠連結工程において内側型枠に連結される受枠は、側壁部の延長方向に延長されたアングル部材を備え、アングル部材は横断面形状がL字状であって、長さ方向に延長された水平部と、水平部の一方の側縁に沿って垂直姿勢で上向きに連結された垂直部とを備えており、水平部の他方の側縁が内側型枠の外側面に接近する姿勢となるように内側型枠に連結されて、垂直部と内側型枠との間に溝形スペースが形成されている。さらに、受枠の施工方法は、コンクリート打設工程の前工程として、溝形スペースの内形に沿う外形を有するマスキング部材を準備し、マスキング部材を溝形スペースに嵌入すると共に、マスキング部材を垂直部の内面に密着させて、アングル部材の内面を被覆するマスキング工程を含んでいる。
本明細書において、未硬化状態のコンクリートとは、生コンクリートだけでなくモルタルも含む広い意味で使用する。
【0008】
上記方法によると、受枠を構成するアングル部材の垂直部と内側型枠との間に形成される溝形スペースにマスキング部材を密着状態で嵌入してアングル部材の内面を被覆するので、溝体の側壁部の上部に固定される受枠の表面にコンクリートが付着するのを確実に防止して、受枠の外観が悪くなるのを防止できる特長がある。また、この方法によると、受枠の表面にコンクリートが付着するのを確実に防止できるので、受枠にグレーチングを配置した状態でグレーチングと受枠との間に異物が挟まるのを有効に防止して、グレーチングがガタつくのを抑制できる特長もある。
【0009】
本発明の他の態様にかかるグレーチング用の受枠の施工方法は、アングル部材が、水平部から上方に向かって突出する複数のネジ部を備えており、マスキング部材は、ネジ部と対向する位置にネジ部を案内する穴部を設けており、マスキング工程において、穴部にネジ部を案内しながらマスキング部材を溝形スペースに嵌入する。
【0010】
上記方法によると、グレーチングをネジ止めするためのネジ部を設けた受枠であっても、マスキング部材に設けた穴部にネジ部を案内して被覆することで、ネジ部にコンクリートが付着するのを確実に防止して、グレーチングを安定して装着できる。
(【0011】以降は省略されています)
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