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公開番号
2025067183
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-24
出願番号
2023176945
出願日
2023-10-12
発明の名称
排水栓装置
出願人
丸一株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
E03C
1/22 20060101AFI20250417BHJP(上水;下水)
要約
【課題】昇降機構の故障時にこれを単独で交換できるようにする。
【解決手段】排水栓装置(1)は、排水口(P1)を開閉する栓蓋(3)と、操作部(6)に加えられた操作を受けて進退移動する伝達部材(4)と、伝達部材(4)の進退移動を栓蓋(3)の昇降移動に変換して排水口(P1)を開閉させる昇降機構(5)と、を備える。昇降機構(5)は、排水口(P1)に着脱可能に取り付けられた本体部(51)と、当該本体部(51)に上下方向にスライド可能に支持され、伝達部材(4)の進退移動時に本体部(51)に対しスライドして栓蓋(3)を昇降させる昇降軸(52)と、を含む。昇降軸(52)は、伝達部材(4)の先端部(43)に対し着脱可能である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
槽体に形成された排水口を開閉する栓蓋と、
操作部に加えられた操作を受けて進退移動する伝達部材と、
前記伝達部材の先端部と前記栓蓋との間に介在され、前記伝達部材の進退移動を前記栓蓋の昇降移動に変換して前記排水口を開閉させる昇降機構と、を備え、
前記昇降機構は、前記排水口に着脱可能に取り付けられた本体部と、当該本体部に上下方向にスライド可能に支持され、前記伝達部材の進退移動時に前記本体部に対しスライドして前記栓蓋を昇降させる昇降軸と、を含み、
前記昇降軸は、前記伝達部材の先端部に対し着脱可能である、ことを特徴とする排水栓装置。
続きを表示(約 840 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の排水栓装置において、
前記昇降機構は、開状態にある前記栓蓋に加えられた衝撃力を吸収するショックアブソーバをさらに含む、ことを特徴とする排水栓装置。
【請求項3】
請求項2に記載の排水栓装置において、
前記昇降軸は、前記栓蓋を支持する筒状の主軸部と、当該主軸部の内部に上下方向にスライド可能に支持され、かつ前記伝達部材の先端部に対し着脱可能な着脱部材と、を含み、
前記ショックアブソーバは、前記主軸部の内部に配置されるとともに前記着脱部材を前記主軸部に対し下方に付勢する、ことを特徴とする排水栓装置。
【請求項4】
請求項3に記載の排水栓装置において、
前記着脱部材は、前記伝達部材の先端部を下から受け入れ可能な筒状部と、当該筒状部の周壁から径方向外側に張り出す鍔部とを有し、
前記ショックアブソーバは、前記主軸部の上端と前記鍔部との間に介装されたコイルスプリングである、ことを特徴とする排水栓装置。
【請求項5】
請求項4に記載の排水栓装置において、
前記伝達部材は、前記操作部に加えられた操作を受けて進退移動するワイヤーと、当該ワイヤーを内部に通した状態で前記昇降機構の前記本体部内に保持された外筒と、前記ワイヤーの先端部に外嵌されるとともに前記外筒から上方に突出可能なように前記外筒にスライド可能に支持された内筒とを含み、
前記内筒は、その上端部が前記着脱部材の前記筒状部に下から挿入されるとともに、前記ワイヤーの進出時に、前記着脱部材及び前記ショックアブソーバを介して前記主軸部を押し上げる、ことを特徴とする排水栓装置。
【請求項6】
請求項2~4のいずれか1項に記載の排水栓装置において、
前記昇降機構は、前記昇降軸を前記本体部に対し下方に付勢するリターンスプリングをさらに含む、ことを特徴とする排水栓装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、排水口を遠隔操作により開閉するための排水栓装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
浴槽、洗面台、流し台などの槽体の底面には、槽体内に溜まった水を排出するための排水口が形成される。この排水口を遠隔操作で開閉するためのものとして、例えば、下記特許文献1に記載の排水栓装置が知られている。
【0003】
具体的に、下記特許文献1の排水栓装置は、浴槽の上周縁部に設けられた操作部と、浴槽の底面に形成された排水口を開閉する弁部材と、操作部に連係されたワイヤー(インナーワイヤ)と、ワイヤーの先端に取り付けられ、当該ワイヤーの進退移動に応じて弁部材を昇降させる昇降機構(弁軸部)と、を備える。昇降機構は、ワイヤーの先端に取外し不能に固着された内筒(弁軸蓋部)と、当該内筒を上下方向にスライド可能に支持する外筒(弁軸部本体)と、を含む。操作部に対する操作が行われてワイヤーが進退移動すると、当該ワイヤーの先端に固着された内筒が外筒に対し上下方向にスライドし、弁部材を昇降させる。このように、特許文献1では、操作部に対する操作がワイヤー及び昇降機構を介して弁部材に伝達されることにより、弁部材が昇降して排水口が開閉される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第5906480号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、弁部材が開状態(上昇位置)にあるときに当該弁部材に対し衝撃力が加わると、弁部材を支持する昇降機構が故障することがある。例えば、上記特許文献1では、上記衝撃力を吸収するためのショックアブソーバ(緩衝スプリング)が昇降機構の内部に備わっている。しかしながら、当該昇降機構に対し繰り返し衝撃力が加わると、ショックアブソーバが劣化して所期の性能を発揮できなくなったり、悪い場合にはショックアブソーバ自体が破損することがある。
【0006】
一方、上記特許文献1では、操作部に連係されたワイヤーが昇降機構の内筒に取外し不能に固着されている。このため、上記のような事情で昇降機構の故障が発生した場合、上記特許文献1では、昇降機構だけでなくワイヤーも交換する必要がある。ワイヤーは、操作部から排水口付近まで延びるように槽体の内部に配索される長尺部品であるため、このようなワイヤーの交換には比較的多くの手間を要する。このように、従来の排水栓装置は、メンテナンス性の面で改善の余地があった。
【0007】
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、昇降機構の故障時にこれを単独で交換することが可能な、メンテナンス性に優れた排水栓装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するためのものとして、本発明の一局面に係る排水栓装置は、槽体に形成された排水口を開閉する栓蓋と、操作部に加えられた操作を受けて進退移動する伝達部材と、前記伝達部材の先端部と前記栓蓋との間に介在され、前記伝達部材の進退移動を前記栓蓋の昇降移動に変換して前記排水口を開閉させる昇降機構と、を備え、前記昇降機構は、排水口に着脱可能に取り付けられた本体部と、当該本体部に上下方向にスライド可能に支持され、前記伝達部材の進退移動時に前記本体部に対しスライドして前記栓蓋を昇降させる昇降軸と、を含み、前記昇降軸は、前記伝達部材の先端部に対し着脱可能である、ことを特徴とするものである。
【0009】
本発明によれば、操作部の操作に伴う伝達部材の進退移動を、昇降機構を介して栓蓋に伝達することにより、栓蓋を昇降させて排水口を開閉することができる。ただし、例えば栓蓋が開状態(上昇位置)にあるときに当該栓蓋に対し衝撃力が加わると、栓蓋を支持する昇降機構が故障することがある。これに対し、本発明では、昇降機構の昇降軸が伝達部材の先端部に対し着脱可能であり、かつ昇降機構の本体部が排水口に対し着脱可能であるため、上記のように昇降機構が故障したとしても、当該昇降機構と伝達部材とを一緒に交換する必要がなく、伝達部材を残したまま昇降機構のみを交換することができる。伝達部材は、操作部から排水口付近まで延びる長尺状の部材であるから、このような伝達部材を残したまま昇降機構のみを交換できることは、排水栓装置のメンテナンス性の向上につながる。
【0010】
好ましくは、前記昇降機構は、開状態にある前記栓蓋に加えられた衝撃力を吸収するショックアブソーバをさらに含む。
(【0011】以降は省略されています)
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