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公開番号2025073430
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-13
出願番号2023184212
出願日2023-10-26
発明の名称原料撹拌装置
出願人日本アイリッヒ株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B01F 35/45 20220101AFI20250502BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】シール部材を容易にメンテナンスすることが可能なシール機構を備えた原料撹拌装置を提供する。
【解決手段】原料撹拌装置は、原料を内部に収容し、回転する回転容器1と、回転容器1の上部開口を開閉する蓋部材5と、回転容器1と、蓋部材5との間の隙間をシールするシール機構30と、を備える。シール機構30は、回転容器1に取り付けられたシール部材36を少なくとも含んでおり、該シール部材36が圧接されるシール面は、蓋部材5に連結されたシールリング33の側面から構成されるか、または蓋部材5の下面から構成される。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
原料を内部に収容し、回転する回転容器と、
前記回転容器の上部開口を開閉する蓋部材と、
前記回転容器と、前記蓋部材との間の隙間をシールするシール機構と、を備え、
前記シール機構は、前記回転容器に取り付けられたシール部材を少なくとも含んでおり、
前記蓋部材が前記回転容器の上部開口を閉じたときに、前記シール部材が圧接されるシール面は、前記蓋部材に連結されたシールリングの側面から構成されるか、または前記蓋部材の下面から構成される、原料撹拌装置。
続きを表示(約 440 文字)【請求項2】
前記シール面は、前記シールリングの側面であり、
前記シール部材は、前記シール面に圧接される少なくとも1つのリップを備えたリップシールであり、
前記リップは、前記シール面に側方から圧接される、請求項1に記載の原料撹拌装置。
【請求項3】
前記シール面は、前記蓋部材の下面であり、
前記シール部材は、前記シール面に圧接される少なくとも1つのリップを備えたリップシールであり、
前記リップは、前記シール面に上方から圧接される、請求項1に記載の原料撹拌装置。
【請求項4】
前記蓋部材が前記回転容器の上部開口を閉じた後で、前記回転容器の内部空間の圧力を減ずる減圧ラインをさらに備える、請求項1に記載の原料撹拌装置。
【請求項5】
前記シール部材は、該シール部材を前記回転容器に取り付ける際のガイドとなるガイド部をその外周縁に備える、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の原料撹拌装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、原料の造粒、コーティング、混合、混練、撹拌、および乾燥などの各種処理を行う原料撹拌装置に関し、特に、原料を収容して回転する回転容器と、該回転容器の上部開口を開閉する蓋部材との間の隙間をシールするシール機構を備えた原料撹拌装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
原料撹拌装置は、原料の造粒、コーティング、混合、混練、撹拌、および乾燥などの各種処理を行う装置であり、医薬品、化学薬品、食品、化粧品、ファインケミカル、鋳物、建築材料、塗料、およびダスト処理などの様々な産業分野で用いられている。このような原料撹拌装置は、一般に、中心軸線周りに回転駆動される回転容器と、該回転容器の上部開口を開閉する蓋部材と、回転容器と蓋部材との間の隙間をシールするシール機構と、を備えている(例えば、特許文献1参照)。原料撹拌装置で処理される原料は、回転容器の上部開口から該回転容器に投入され、その後、回転容器の上部開口が蓋部材により閉じられる。そして、回転容器を所定の回転速度で回転させることにより、上記各種処理が行われる。
【0003】
シール機構は、各種処理を実行している間に、回転容器と蓋部材との間の隙間から原料が漏洩すること、および異物が回転容器内に外部から侵入することを防止する。このようなシール機構は、蓋部材の下面に連結されたシール部材を備えており、シール部材は、回転容器の内周面に所定の押圧力で押し付けられる。原料撹拌装置で各種処理を実行している間、原料が投入された回転容器は回転されるが、蓋部材、および蓋部材に連結されたシール部材は回転させない。回転容器から製品を取り出す際には、蓋部材を回転容器から離間させて(例えば、上昇させて)、回転容器の上部開口を露出させる。
【0004】
なお、本明細書では、原料撹拌装置の回転容器に投入される材料を総称して、「原料」と称する。原料は、粉体、およびスラッジなどの固体材料であってもよいし、水およびオイルなどの液体材料であってもよいし、固定材料と液体材料との混合物であってもよい。さらに、原料撹拌装置では、複数の材料のそれぞれが所定の時間間隔を開けて回転容器に投入されることがある。例えば、固体材料を回転容器に投入して、該回転容器を回転させてから所定の時間が経過した後に、回転容器に液体材料を投入することがある。この場合、原料は、固体材料と液体材料である。また、本明細書では、各種処理を行った後で、回転容器から取り出される物体を総称して、「製品」と称する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2020-203252号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
近年、原料撹拌装置が、製品への異物の混入を極力防止したいとの強い要望を有する産業界(例えば、医薬品、化粧品、食料品など)で頻繁に使われるようになってきている。この種の産業界では、前の処理の際にシール機構のシール部材に付着した異物が後の処理の際の製品に混入することすら忌避されることがある。そのため、シール部材を蓋部材から取り外して、該シール部材を清掃または交換するメンテナンスを頻繁に(例えば、バッチ処理毎に)実行することを希望する使用者が増えてきている。
【0007】
一方で、従来の原料撹拌装置でシール部材のメンテナンスを行う際には、蓋部材を回転容器から上昇させる必要がある。しかしながら、最もメンテナンスが望まれるシール部材が蓋部材に設けられているため、蓋部材を回転容器から上昇させると、メンテナンス対象であるシール部材も上方に移動してしまう。そのため、作業員がシール部材にアクセスし難いとの問題がある。
【0008】
特に、回転容器内の原料を撹拌するロータユニットなどの付属設備が蓋部材に設けられている場合には、シール部材をメンテナンスするために、より上方に蓋部材を上昇させる必要がある。そのため、回転容器のサイズが大きくなればなるほど、シール部材が上方に移動して、作業員の作業性が悪化し、場合によっては、シール部材のメンテナンスのための専用の足場を設ける必要がある。
【0009】
そこで、本発明は、シール部材を容易にメンテナンスすることが可能なシール機構を備えた原料撹拌装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
一態様では、原料を内部に収容し、回転する回転容器と、前記回転容器の上部開口を開閉する蓋部材と、前記回転容器と、前記蓋部材との間の隙間をシールするシール機構と、を備え、前記シール機構は、前記回転容器に取り付けられたシール部材を少なくとも含んでおり、前記蓋部材が前記回転容器の上部開口を閉じたときに、前記シール部材が圧接されるシール面は、前記蓋部材に連結されたシールリングの側面から構成されるか、または前記蓋部材の下面から構成される、原料撹拌装置が提供される。
(【0011】以降は省略されています)

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