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公開番号
2025074053
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-13
出願番号
2024187858
出願日
2024-10-25
発明の名称
多角形荷重支持構造を備えた液化ガス貯蔵設備
出願人
ギャズトランスポルト エ テクニギャズ
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
F17C
3/04 20060101AFI20250502BHJP(ガスまたは液体の貯蔵または分配)
要約
【課題】レイアウトをさらに複雑にすることなく角度セクタ角度の一貫性を維持し、シート長の一貫性を維持すべく、底壁を角度セクタに配置するようにレイアウト手法を改善する。
【解決手段】貯蔵設備は、底壁と、N個の鉛直荷重支持パネルから構成された鉛直荷重支持壁と、を備えた荷重支持構造を備えると共に、底壁と鉛直壁とを有するタンクを備えており、底壁は複数の角度セクタをそなえており、各角度セクタのコルゲート密閉メンブレンは第1のコルゲーションを有し、各角度セクタのコルゲート密閉メンブレンは、リング部を形成するように配置された複数の金属プレートを備えており、リング部は、複数の完全な金属プレートのセットから構成され、リング部に設けられた第1のコルゲーションの総数は、鉛直壁の方向に向かって増加していき、総数は、連続するM個のリング部ごとにのみ増加していき、ただしMは2以上の自然数である。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
底部荷重支持壁(11)と鉛直荷重支持壁(12)とにより画定された内部スペースを有する荷重支持構造(10)を備えた液化ガス貯蔵設備(1)であって、
前記底部荷重支持壁(11)の輪郭はN辺の正多角形の形状を有し、ただしNは4以上の整数であり、
前記鉛直荷重支持壁(12)はN個の鉛直荷重支持パネル(14)から構成され、前記正多角形を準線とする多角筒面を形成し、
前記多角形のN個の各辺はそれぞれ、前記底部荷重支持壁(11)と前記鉛直荷重支持パネル(14)の1つとの間の交差部に相当し、
前記液化ガス貯蔵設備(1)はさらに、前記荷重支持構造(10)の内部スペース内に設置された密閉タンク(20)を備えており、
前記密閉タンク(20)は、前記底部荷重支持壁(11)に配置された底壁(21)と、前記鉛直荷重支持壁(12)に配置された鉛直壁(22)と、を備えており、
前記鉛直壁(22)はN個の鉛直パネル(24)から構成されており、
前記鉛直壁(22)の各鉛直パネルはそれぞれ、N個の前記鉛直荷重支持パネル(14)の1つに固定されており、
前記底壁(21)は複数の角度セクタを備えており、
前記複数の角度セクタは、鉛直軸(Z)まわりにk×360°/Nに等しい所定の角度だけ回転することによる互いの像であり、ここでkは、Nの半分以下の正の整数であり、
前記底壁(21)の各角度セクタ(25)は、前記鉛直壁(22)のN個の前記鉛直パネル(24)のうちそれぞれ少なくともk個に接続されており、
前記密閉タンク(20)は、液化ガスに接触するコルゲート密閉メンブレン(70,170)を備えており、
前記底壁(21)の各角度セクタ(25)の前記コルゲート密閉メンブレン(70,170)は、当該角度セクタ(25)に接続された第1の鉛直パネルに対して垂直なセクタ軸(X)に沿った向きの複数の第1のコルゲーション(72)を有し、
前記第1のコルゲーション(72)は、規則的なコルゲーションピッチだけ互いに離隔しており、
前記底壁(21)の各角度セクタ(25)の前記コルゲート密閉メンブレン(70,170)は、互いに流体密に溶接された複数の金属プレート(71)を備えており、
前記金属プレート(71)は、前記セクタ軸(X)に沿って順次並べられたリング部(75)を形成するように配置されており、
前記各リング部(75)は、複数の完全な前記金属プレートのセットから構成され、
前記リング部(75)に設けられた前記リング部(75)1つあたりの前記第1のコルゲーション(72)の総数は、前記鉛直パネルの方向に向かって増加していき、
前記リング部(75)1つあたりの前記第1のコルゲーション(72)の前記総数は、連続するM個の前記リング部(75)ごとにのみ増加していき、ただしMは2以上の自然数である
ことを特徴とする貯蔵設備(1)。
続きを表示(約 1,700 文字)
【請求項2】
前記リング部(75)は、前記セクタ軸(X)に対して垂直な内縁部と外縁部とを有し、
前記各リング部(75)は、前記セクタ軸(X)に沿って前記リング部(75)の前記内縁部と前記外縁部との間に延在する幅を有し、
前記幅は前記リング部(75)のうち複数において等しい、
請求項1記載の貯蔵設備(1)。
【請求項3】
前記底壁(21)の中心付近の前記リング部(75)の幅及び/又は前記鉛直壁(22)付近の前記リング部(75)の幅は他の前記リング部(75)の幅とは異なり、
好適には、前記他のリング部(75)の幅は互いに等しい、
請求項2記載の貯蔵設備(1)。
【請求項4】
前記規則的なコルゲーションピッチは400mm以上、好適には800mm以上、好適には800~1200mm、例えば1000mmに等しい、
請求項1から3までのいずれか1項記載の貯蔵設備(1)。
【請求項5】
1つの前記角度セクタ(25)の各リング部(75)が、当該リング部(75)の1つの側縁部に配置された少なくとも1つのコルゲート金属接続プレート(71A)を備えており、
前記コルゲート金属接続プレート(71A)は前記リング部(75)を、隣の角度セクタ(25)の前記リング部(75)に接続するように構成されており、
前記リング部(75)を接続する前記コルゲート金属接続プレート(71A)は、前記セクタ軸(X)に対して傾斜する径方向に互いに整列しており、
前記径方向は好適には、前記所定の角度の半分に等しい角度で前記セクタ軸(X)に対して傾斜する、
請求項1から4までのいずれか1項記載の貯蔵設備(1)。
【請求項6】
前記底壁(21)の前記角度セクタ(25)の前記密閉メンブレンは、前記角度セクタ(25)の1つの縁部の近傍に配置されて前記径方向に延在する径方向コルゲーション(77)を有する、
請求項5記載の貯蔵設備(1)。
【請求項7】
前記角度セクタ(25)の前記第1のコルゲーション(72)は、
前記底壁(21)と前記鉛直壁(22)との連結部(28)から前記底壁(21)の中心近傍の中央リング部(75)までの距離に延在する第1の完全コルゲーション(721)と、
第1の部分コルゲーション(722)と、
を含み、
前記第1の部分コルゲーション(722)は、当該第1の部分コルゲーションが前記コルゲート金属接続プレート(71A)のうち1つと交差する場所において、前記径方向コルゲーション(77)から若干の距離に位置するコルゲーション途切れ部(723)によって途切れている、
請求項6記載の貯蔵設備(1)。
【請求項8】
前記角度セクタ(25)の前記径方向コルゲーション(77)は、前記コルゲート金属接続プレート(71A)に形成されている、
請求項6又は7記載の貯蔵設備(1)。
【請求項9】
行Aの1つのリング部(75)の前記コルゲート金属接続プレート(71A)は、行A+Bの1つのリング部(75)の前記コルゲート金属接続プレート(71A)と同一であり、
ここで、前記行は自然数として定義され、前記セクタ軸(X)に沿って前記鉛直壁(22)に向かって進むことで増分し、
Aは1以上の自然数であり、Bは2以上の自然数である、
請求項5から8までのいずれか1項記載の貯蔵設備(1)。
【請求項10】
前記底壁(21)の1つの角度セクタ(25)の前記密閉メンブレンは、互いに離隔した複数の第2のコルゲーション(73)を含み、
前記第2のコルゲーション(73)は少なくとも部分的に、前記第1のコルゲーション(72)に対して垂直に延在する、
請求項1から9までのいずれか1項記載の貯蔵設備(1)。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は液化ガス貯蔵設備と、当該設備を建造するための製造方法とに関するものである。より具体的には、液化ガス貯蔵設備は正多角形の形状の底壁を備えた荷重支持構造を備えたものである。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
底部荷重支持壁により画定された内部スペースを有する荷重支持構造と、当該荷重支持構造の内部スペース内に設置された密閉断熱タンクと、を備えた液化ガス貯蔵設備が、仏国特許出願公開第2912385号明細書又は同第3121196号明細書に記載されている。タンクは、底部荷重支持壁に配置された底壁と、鉛直荷重支持壁に配置された鉛直壁と、を備える。
【0003】
鉛直壁は複数の鉛直パネルを備える。底壁は複数のセクタを備え、セクタは回転することによる互いの像であり、底壁は多角形の形状を有し、正多角形の各辺はそれぞれ、鉛直パネルの1つに相当する。
【0004】
鉛直パネル数は例えば56に設定される。
【0005】
密閉断熱タンクは、液化ガスと接触するコルゲート密閉メンブレンと、当該密閉メンブレンと荷重支持構造との間に配置された断熱バリアと、を備える。
【0006】
鉛直壁の密閉メンブレンは鉛直コルゲーションを有する。底壁の密閉メンブレンに関しては、コルゲーションピッチだけ互いに離隔された第1のコルゲーションを有し、当該第1のコルゲーションは、前記角度セクタに接続された鉛直パネルに対して垂直なセクタ軸に沿った向きである。底壁の各角度セクタのコルゲート密閉メンブレンは、互いに流体密に溶接された複数の矩形の金属プレートを備え、これにより金属プレートは、セクタ軸に沿って順次並べられたリング部を形成するように配置される。「リング部」との用語は、複数の完全な金属プレートのセットに当てはまる。換言すると、リング部の縁部は金属プレートの縁部により形成される。複数の異なる角度セクタに配置されたリング部が互いに連結されて、底壁の中央部分を囲うリングを形成する。
【0007】
従来技術は、第1のコルゲーションのコルゲーションピッチと金属プレートの長さとの関連を確立しようとすると共に、特に1つの角度セクタにおける複数の異なる部分の数を削減すべく角度セクタの角度を確立する、角度セクタによる配置レイアウト手法を適用するものであり、上記のコルゲーションピッチと金属プレートの長さとの関連はリング部の幅を決定するものである。
【0008】
しかし、コルゲーションピッチを変えたり、特にこのピッチが増大すると、上記のレイアウト手法は一貫した角度セクタ角度及び/又は一貫した金属プレート長さを維持することができなくなり、これにより可能な解決手段の数も減少する。
【発明の概要】
【0009】
本発明の背景となる一思想は、レイアウトをさらに複雑にすることなく角度セクタ角度の一貫性を維持し、シート長の一貫性を維持すべく、底壁を角度セクタに配置するようにレイアウト手法を改善することである。
【0010】
本発明の一目的は特に、2つの連続するリング間におけるリング部の外縁部の長さの増分よりコルゲーションピッチを大きくすることができるメンブレンのレイアウトを実現することである。この長さの増分は、リング部の幅にセクタ角度を乗じたものに近い。
(【0011】以降は省略されています)
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