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公開番号
2024154601
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-31
出願番号
2023068515
出願日
2023-04-19
発明の名称
燃料供給装置
出願人
株式会社三井E&S
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
F17C
13/00 20060101AFI20241024BHJP(ガスまたは液体の貯蔵または分配)
要約
【課題】圧縮機により圧縮されたボイルオフガスが主機に直接投入でき、圧縮機の小型化及び分散配置が可能な燃料供給装置を提供し、この燃料供給装置を搭載した液化天然ガス燃料船及び液化天然ガス運搬船を提供すること。
【解決手段】タンク1に収容された液化燃料ガス1aの低温のボイルオフガスが送られ、ボイルオフガスを常温に加熱する低圧ヒータ2と、常温に加熱されたボイルオフガスを、16barG以内の低圧力になるように圧縮する低圧圧縮機3と、複数段の往復動圧縮機であって、低圧力になるように圧縮されたボイルオフガスを、主機11の要求圧力になるまで圧縮し、主機に供給する高圧圧縮機4とを備えた。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
タンクに収容された液化燃料ガスの低温のボイルオフガスが送られ、該ボイルオフガスを常温に加熱する低圧ヒータと、
前記常温に加熱されたボイルオフガスを、16barG以内の低圧力になるように圧縮する低圧圧縮機と、
複数段の往復動圧縮機であって、前記低圧力になるように圧縮されたボイルオフガスを、主機の要求圧力になるまで圧縮し、主機に供給する高圧圧縮機と
を備えたことを特徴とする燃料供給装置。
続きを表示(約 470 文字)
【請求項2】
前記低圧圧縮機により圧縮されたボイルオフガスは、補機にも供給される
ことを特徴とする請求項1記載の燃料供給装置。
【請求項3】
前記低圧圧縮機は、スクリュー式圧縮機である
ことを特徴とする請求項1記載の燃料供給装置。
【請求項4】
前記タンクは、燃料タンクであって、収容した液化燃料ガスは、低圧ポンプによって高圧ポンプに送られ、
前記高圧ポンプは、前記液化燃料ガスを、高圧ヒータを経て、前記主機に供給する
ことを特徴とする請求項1、2又は3記載の燃料供給装置。
【請求項5】
請求項4記載の燃料供給装置が搭載され、
前記液化燃料ガスは、液化天然ガスである
ことを特徴とする液化天然ガス燃料船。
【請求項6】
請求項1記載の燃料供給装置が並列に複数搭載され、
前記液化燃料ガスは、液化天然ガスであり、
前記タンクは、液化天然ガス運搬用タンクである
ことを特徴とする液化天然ガス運搬船。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、燃料供給装置、液化天然ガス燃料船及び液化天然ガス運搬船に関し、より詳しくは、圧縮機により圧縮されたボイルオフガスが主機内燃機関((推進用エンジン)以下、主機という。)に直接投入でき、圧縮機の小型化及び分散配置が可能な燃料供給装置、この燃料供給装置を搭載した液化天然ガス燃料船及び液化天然ガス運搬船に関する。
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【背景技術】
【0002】
従来、液化燃料ガス運搬船のタンクなど、ボイルオフガス発生量の大きい大容量のタンクに収容された液化燃料ガスからのボイルオフガスを、主機に投入できる状態にするために、大流量の高圧ボイルオフガス圧縮機(HPC)を用いて高圧にすることが知られている。
【0003】
しかし、液化燃料ガス燃料船のタンクなど、ボイルオフガス発生量の小さい小容量のタンクに収容された液化燃料ガスからのボイルオフガスを、簡素で小流量の高圧ボイルオフガス圧縮機を用いて圧縮して主機に投入することは、普及していない。
【0004】
特許文献1には、ボイルオフガスを圧縮機によって圧縮する燃料供給装置が記載されている。この燃料供給装置においては、タンクからのボイルオフガス(BOG)は、圧縮機により圧縮されて、発電用エンジンなどの補機に供給されるとともに、タンクからの液化燃料ガス(LG)と合流される。圧縮されたボイルオフガスが合流した液化燃料ガスは、ポンプで圧縮され、主機に投入される。
【0005】
特許文献2には、ボイルオフガスを圧縮機によって圧縮する燃料供給装置が記載されている。この燃料供給装置においては、タンクからのボイルオフガスは、圧縮機により圧縮されて、発電用エンジンなどの補機に供給されるとともに、第2熱交換器を経て、第1熱交換器に送られ、タンクからの液化燃料ガスにより冷却され、再液化される。再液化されたボイルオフガスは、タンクからの液化燃料ガスと合流する。再液化されたボイルオフガスが合流した液化燃料ガスは、第1熱交換器及び第2熱交換器を経てボイルオフガスを冷却させつつ、主機に送られる。
【0006】
非特許文献1には、ボイルオフガスをヒータで加熱し、多段圧縮機(MHP)によって圧縮する燃料供給装置が記載されている。この燃料供給装置においては、タンクからのボイルオフガスは、プレヒータで加熱され、多段圧縮機によって圧縮されて、タンクからの液化天然ガス(LNG)と合流される。タンクからの液化燃料ガスは、ポンプで加圧され、気化器で気化されて、圧縮されたボイルオフガスと合流し、主機に送られる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特許第6966661号公報
実用新案登録第3231536号公報
【非特許文献】
【0008】
ブルクハルト社のMHP型圧縮機のウェブページ( <https://www.burckhardtcompression.com/solution/gas-transport-storage/lng-fueled-merchant-ships/man-me-gi-engines/> )
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
特許文献1に記載の燃料供給装置では、圧縮機により圧縮されたボイルオフガスは、液化燃料ガスに合流されて、主機に投入されるので、圧縮されたボイルオフガスが主機に直接投入されることはない。
【0010】
また、特許文献2に記載の燃料供給装置でも、圧縮機により圧縮されたボイルオフガスは、再液化されて液化燃料ガスに合流されて、主機に投入されるので、圧縮されたボイルオフガスが主機に直接投入されることはない。
(【0011】以降は省略されています)
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