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公開番号2025075297
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-15
出願番号2023186354
出願日2023-10-31
発明の名称植物系バイオマスの処理方法
出願人株式会社オゥルテス,株式会社キーステーション,株式会社アロンワールド
代理人個人
主分類B09B 3/80 20220101AFI20250508BHJP(固体廃棄物の処理;汚染土壌の再生)
要約【課題】植物系バイオマスを燃料として使用する前に、カリウム、硫黄、塩素、ナトリウム、ケイ素、マグネシウム等の成分の含有量を、従来技術と比較して極めて効率良く低下させることができ、燃焼時における燃焼炉や煙突等への悪影響を低減することができる植物系バイオマスの処理方法を提供する。
【解決手段】植物原料を、取り扱い易い切断、破砕、又は、粉砕し、電解アルカリイオン水からなる浸漬液、又は、電解アルカリイオン水を水で希釈した浸漬液の中に10時間以上浸漬し、その後、乾燥させることを特徴とする。浸漬液のpHは、9以上であることが好ましく、また、植物原料として、トウダイグサ科トウゴマ属の多年草を使用することが好ましい。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
植物原料を切断、破砕、又は、粉砕し、電解アルカリイオン水からなる浸漬液、又は、電解アルカリイオン水を水で希釈した浸漬液の中に10時間以上浸漬し、その後、乾燥させることを特徴とする植物系バイオマスの処理方法。
続きを表示(約 130 文字)【請求項2】
浸漬液のpHが9以上であることを特徴とする請求項1に記載の植物系バイオマスの処理方法。
【請求項3】
植物原料として、トウダイグサ科トウゴマ属の多年草を使用することを特徴とする、請求項1又は2に記載の植物系バイオマスの処理方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、植物系バイオマスを燃料として使用する前に、カリウム、硫黄、塩素、ナトリウム、ケイ素、マグネシウム等の成分の含有量を低下させることができる植物系バイオマスの処理方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
植物系バイオマス(木質系バイオマス、草本系バイオマス等)を燃焼させることによって、熱エネルギー及び/又は電気エネルギーを得ようとする場合、植物原料(幹、樹皮、枝等)を予めチップ化して貯留しておき、それらを燃焼炉内に供給して燃焼させるという方法が実施されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5753959号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
植物系バイオマスには、カリウム、硫黄、塩素、ナトリウム、ケイ素、マグネシウム等の成分が含まれているため、そのまま燃焼させると、燃焼炉や煙突の内壁、伝熱管等の表面にクリンカーが付着、堆積してしまうほか、金属部分の腐食を招いてしまうという問題がある。
【0005】
尚、特許文献1には、植物系バイオマスから、カリウム等の含有成分を除去する方法等が開示されているが、それらの成分を更に効率的に低下できる方法が求められている。
【0006】
本発明は、上記のような従来技術における課題を解決しようとするものであって、植物系バイオマスを燃料として使用する前に、カリウム、硫黄、塩素、ナトリウム、ケイ素、マグネシウム等の成分の含有量を、極めて効率良く低下させることができる植物系バイオマスの処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る植物系バイオマスの処理方法は、植物原料を、切断、破砕、又は、粉砕し、電解アルカリイオン水からなる浸漬液、又は、電解アルカリイオン水を水で希釈した浸漬液の中に10時間以上浸漬し、その後、乾燥させることを特徴としている。尚、浸漬液のpHは9以上であることが好ましく、また、植物原料として、トウダイグサ科トウゴマ属の多年草を使用することが好ましい。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る植物系バイオマスの処理方法によれば、従来技術と比較して、カリウム等の含有量を極めて効率良く低下させることができ、燃焼時において、燃焼炉等への悪影響を効果的に低減することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明に係る「植物系バイオマスの処理方法」の実施形態について説明する。本発明に係る植物系バイオマスの処理方法は、基本的には、採集又は回収した植物原料を、取り扱い易い大きさに切断、破砕、又は、粉砕し、電解アルカリイオン水(浸漬液)の中に所定時間浸漬し、その後、乾燥させることを特徴とする。
【0010】
原料として使用できる植物としては、樹木(スギ、ヒノキ、モミ等の針葉樹、カシ、ナラ、クヌギ、カエデ等の落葉広葉樹、マテバシイ等の常緑広葉樹等)、草本類のいずれでもよく、また、部位は、幹、皮、枝、茎、葉、花、種子、根等のいずれでもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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