TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025076004
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-15
出願番号
2023187587
出願日
2023-11-01
発明の名称
水素供給管理装置および水素供給管理方法
出願人
株式会社東芝
,
東芝エネルギーシステムズ株式会社
代理人
弁理士法人サクラ国際特許事務所
主分類
G06Q
50/06 20240101AFI20250508BHJP(計算;計数)
要約
【課題】複数の需要家へ所定の期間におけるCO
2
排出量の制約を満たしつつ水素を供給する。
【解決手段】実施形態によれば、水素供給管理装置100は、入力部110と、各水素需要家から要求される水素量およびCO
2
排出量ランクを含む需要家情報を取得する需要家情報取得部121と、水素製造供給プラントの製造計画を含む各装置のプラント情報を取得するプラント情報取得部122と、輸送装置情報取得部123と、水素需要家の優先度と需要家情報とプラント情報とに基づいて各水素需要家へ出荷する水素量およびCO
2
排出量ランクを含む出荷計画案を策定する出荷計画部142と、出荷計画案に基づいて各水素需要家に出荷するCO
2
排出量を演算する排出量演算部141と、各水素需要家の所定期間におけるCO
2
排出予測積算量を算出し出荷計画を決定する排出量管理部143と、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
対象とする水素製造供給プラントにより製造され輸送装置により輸送される水素についてCO
2
排出量を考慮しながら複数の水素需要家への供給を管理する水素供給管理装置であって、
前記CO
2
排出量の演算のためのパラメータを含む外部入力を受け入れる入力部と、
複数の前記水素需要家のそれぞれから要求される水素量およびCO
2
排出量情報を含む需要家情報を取得する需要家情報取得部と、
前記水素製造供給プラントの製造計画を含む各装置のプラント情報を取得するプラント情報取得部と、
前記輸送装置の情報を取得する輸送装置情報取得部と、
複数の前記水素需要家の優先度と、前記需要家情報と、前記プラント情報とに基づいて複数の前記需要家のそれぞれに出荷する前記水素量および前記CO
2
排出量情報を含む出荷計画案を策定する出荷計画部と、
前記出荷計画案に基づいて、前記入力部で入力されたパラメータを用いて複数の前記水素需要家のそれぞれに出荷する前記水素量に付随する前記CO
2
排出量を演算する排出量演算部と、
前記CO
2
排出量に基づいて複数の前記水素需要家のそれぞれについての所定期間におけるCO
2
排出予測積算量を算出し、前記CO
2
排出予測積算量および前記出荷計画案に基づいて、複数の前記水素需要家のそれぞれへの出荷計画を決定する排出量管理部と、
を備えることを特徴とする水素供給管理装置。
続きを表示(約 1,600 文字)
【請求項2】
前記入力部は、複数の前記水素需要家の前記優先度を前記外部入力として受け入れることを特徴とする請求項1に記載の水素供給管理装置。
【請求項3】
前記需要家情報ならびに演算方式選択値に基づいて、複数の前記水素需要家のそれぞれの前記優先度を導出する優先度演算部をさらに備え、
前記入力部は、前記演算方式選択値を前記外部入力として受け入れる、
ことを特徴とする請求項1に記載の水素供給管理装置。
【請求項4】
前記出荷計画部は、
前記優先度の高い順に前記需要家情報にしたがって前記出荷計画案を策定する優先順受け入れ方式と、
前記製造計画に基づく全量を、複数の前記水素需要家のすべてに分配する全需要分配方式と、
のいずれかを選択可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の水素供給管理装置。
【請求項5】
前記出荷計画部は、
過去の前記出荷計画と、過去の前記出荷計画に利用した前記プラント情報、前記需要家情報を用いて、出荷計画モデルを学習する出荷計画モデル学習部と、
学習した結果により前記出荷計画モデルを推定する出荷計画推定部と、
を有することを特徴とする請求項1に記載の水素供給管理装置。
【請求項6】
前記需要家情報と、前記プラント情報とに基づいて、複数の前記水素需要家のそれぞれの水素需要の水素需要予測モデルを学習する水素需要モデル学習部と、
前記水素需要予測モデルを利用して、複数の前記水素需要家のそれぞれの水素需要量を推定する水素需要推定部と、
をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の水素供給管理装置。
【請求項7】
決定された複数の前記水素需要家それぞれへの水素供給計画で製造計画上、余剰分を生ずる場合に、前記余剰分についての供給計画を作成する追加供給演算部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の水素供給管理装置。
【請求項8】
対象とする水素製造供給プラントにより製造され輸送装置により輸送される水素についてCO
2
排出量を考慮しながら複数の水素需要家への供給を管理する水素供給管理方法であって、
入力部が、前記CO
2
排出量の演算のためのパラメータを含む外部入力を受け入れるステップと、
需要家情報取得部が、複数の前記水素需要家のそれぞれから要求される水素量およびCO
2
排出量ランクを含む需要家情報を取得するステップと、
プラント情報取得部が、前記水素製造供給プラントの製造計画を含む各装置のプラント情報を取得するステップと、
輸送装置情報取得部が、前記輸送装置の情報を取得するステップと、
出荷計画部が、複数の前記水素需要家の優先度と、前記需要家情報と、前記プラント情報とに基づいて複数の前記水素需要家のそれぞれに出荷する前記水素量および前記CO
2
排出量ランクを含む出荷計画案を策定するステップと、
排出量演算部が、前記出荷計画案に基づいて、前記入力部で入力されたパラメータを用いて複数の前記水素需要家のそれぞれに出荷する前記水素量に付随する前記CO
2
排出量を演算するステップと、
排出量管理部が、前記CO
2
排出量に基づいて複数の前記水素需要家のそれぞれについての所定期間におけるCO
2
排出予測積算量を算出し、前記CO
2
排出予測積算量および前記出荷計画案に基づいて、複数の前記水素需要家のそれぞれへの出荷計画を決定するステップと、
を有することを特徴とする水素供給管理方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、水素供給管理装置および水素供給管理方法に関する。
続きを表示(約 3,700 文字)
【背景技術】
【0002】
わが国では、2023年4月より、GX(グリーントランスフォーメーション)リーグにおいて排出量取引制度(GX-ETS)が開始されている。排出量取引制度では、掲げた目標以上の排出量を削減した場合、その超過削減分を売却することができる。今後、これまで以上に企業自身が積極的に排出量の削減を推進すると考えられ、その中で水素供給管理の重要性が高まることが予想される。
【0003】
水素については、世界各国で、クリーン水素の確保のためにCO
2
排出量に閾値を設定することが検討されている。日本においても、水素の製造・供給工程において国際的に遜色のないCO
2
排出量の閾値が検討される。このため、水素エネルギー管理システムにおいても、CO
2
排出量の管理機能が必須となることが想定される。また、CO
2
排出量は短期間の管理ではなく、1年以上のような長期的な管理が必要となり、さらに複数の水素需要家への供給する水素のCO
2
排出量を一括して管理する必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-96168号公報
特許第7257586号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
将来、水素製造プラントが供給する水素にはGHG(Greenhouse Gas)排出量の情報を付与することが求められる。各企業が活動する際に発生するGHG排出量の計算に必要な情報であるため、水素供給者としてGHG排出量の情報を付与することは必須となる可能性がある。以下では、GHG排出量としてCO
2
の排出量を例にとって説明する。
【0006】
水素製造プラントにおいて、水素製造に関わる全ての電力を再生可能エネルギー(以下、再エネとする)とすることができれば、CO
2
排出量は0kg-CO
2
/kg-H
2
となる。しかしながら、再エネの発電量の変動により一時的に化石燃料由来の電力を利用することが度々発生すると考えられる。化石燃料由来の電力が多くなれば、製造する水素1kgあたりのCO
2
排出量が増加し、低炭素水素(水素基本戦略では、3.4kg-CO
2
/kg-H
2
以下が低炭素水素)を希望する水素需要家へは、出荷できなくなる。
【0007】
水素製造におけるCO
2
排出量は、再エネの発電量に大きく影響されるため、再エネの発電量や水素需要などに応じて、適切に水素製造を計画する必要がある。特に、一つの水素製造プラントが複数の水素需要家へ水素を供給する際に、どの需要家へどのくらいのCO
2
排出量の水素をどれだけ供給することがシステム全体として良好な結果になるかを把握するのは、非常に困難であるが望まれることである。また、需要家との契約によっては、CO
2
排出量は毎回の水素供給の制約ではなく、長期間における制約となることも考えられ、長期間にわたって複数の水素需要家への供給した水素のCO
2
排出量を管理することも求められる。
【0008】
本発明が解決しようとする課題は、複数の需要家が異なるCO
2
排出量の水素を希望した場合でも、所定の期間におけるCO
2
排出量の制約を満たしつつ各需要家へ水素を供給することができる水素供給管理装置および水素供給管理方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述の目的を達成するため、本実施形態に係る水素供給管理装置は、対象とする水素製造供給プラントにより製造され輸送装置により輸送される水素についてCO
2
排出量を考慮しながら複数の水素需要家への供給を管理する水素供給管理装置であって、前記CO
2
排出量の演算のためのパラメータを含む外部入力を受け入れる入力部と、複数の前記水素需要家のそれぞれから要求される水素量およびCO
2
排出量情報を含む需要家情報を取得する需要家情報取得部と、前記水素製造供給プラントの製造計画を含む各装置のプラント情報を取得するプラント情報取得部と、前記輸送装置の情報を取得する輸送装置情報取得部と、複数の前記水素需要家の優先度と、前記需要家情報と、前記プラント情報とに基づいて複数の前記需要家のそれぞれに出荷する前記水素量および前記CO
2
排出量情報を含む出荷計画案を策定する出荷計画部と、前記出荷計画案に基づいて、前記入力部で入力されたパラメータを用いて複数の前記水素需要家のそれぞれに出荷する前記水素量に付随する前記CO
2
排出量を演算する排出量演算部と、前記CO
2
排出量に基づいて複数の前記水素需要家のそれぞれについての所定期間におけるCO
2
排出予測積算量を算出し、前記CO
2
排出予測積算量および前記出荷計画案に基づいて、複数の前記水素需要家のそれぞれへの出荷計画を決定する排出量管理部と、を備えることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0010】
第1の実施形態に係る水素供給管理装置と水素製造供給プラントおよび水素需要家との関係を示すブロック図である。
第1の実施形態に係る水素供給管理装置の構成を示すブロック図である。
第1の実施形態に係る水素供給管理方法の手順を示すフロー図である。
第1の実施形態に係る水素供給管理装置が取得した需要家要求情報の第1の例を示す第1の需要家要求情報表である。
第1の実施形態に係る水素供給管理装置が取得した需要家要求情報の第2の例を示す第2の需要家要求情報表である。
第1の実施形態に係る水素供給管理方法における出荷計画の説明のための第1の需要家の要求例を示す第1の需要家要求情報表である。
第1の実施形態に係る水素供給管理方法における出荷計画の説明のための第2の需要家の要求例を示す第2の需要家要求情報表である。
第1の実施形態に係る水素供給管理方法における出荷計画の説明のための第3の需要家の要求例を示す第3の需要家要求情報表である。
第1の実施形態に係る水素供給管理装置が取得した水素製造装置の水素製造計画に関する情報の例を示すプラント情報表である。
第1の実施形態に係る水素供給管理装置が取得した水素製造装置の水素製造計画に関する情報の他の例を示すプラント情報表である。
第1の実施形態に係る水素供給管理装置の出荷計画部による出荷量計画実施ステップの手順の詳細を示す第1のフロー図である。
第1の実施形態に係る水素供給管理装置の出荷計画部による出荷量計画実施ステップにおける優先度順受け入れ方式の手順の詳細を示すフロー図である。
第1の実施形態に係る水素供給管理装置の出荷計画部による出荷量計画実施ステップにおける全水素需要家分配方式の手順の詳細を示すフロー図である。
第1の実施形態に係る水素供給管理装置の出荷計画部による出荷量計画決定ステップの手順の詳細を示すフロー図である。
第1の実施形態に係る水素供給管理装置による水素出荷計画の例を示す水素出荷計画表である。
第1の実施形態に係る水素供給管理方法における出荷計画の説明のための第3の需要家の要求の別例を示す需要家要求情報表である。
図16の第3の需要家の要求の別例に基づいた、第1の実施形態に係る水素供給管理装置による水素出荷計画の例を示す水素出荷計画表である。
第2の実施形態に係る水素供給管理装置における出荷計画部の構成を示すブロック図である。
第3の実施形態に係る水素供給管理装置の構成を示すブロック図である。
第3の実施形態に係る水素供給管理装置の優先度演算部による優先度演算方法の詳細を示すフロー図である。
第4の実施形態に係る水素供給管理装置の構成を示すブロック図である。
第5の実施形態に係る水素供給管理装置の構成を示すブロック図である。
第5の実施形態に係る水素供給管理方法の手順を示すフロー図である。
第5の実施形態に係る水素供給管理方法の説明のための追加供給可能情報の例を示す水素供給表である。
第5の実施形態に係る水素供給管理装置による出荷計画の例を示す出荷計画表である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
株式会社東芝
センサ
2日前
株式会社東芝
発振回路
1か月前
株式会社東芝
回転電機
28日前
株式会社東芝
回転電機
28日前
株式会社東芝
回転電機
28日前
株式会社東芝
半導体装置
1か月前
株式会社東芝
真空バルブ
6日前
株式会社東芝
半導体装置
24日前
株式会社東芝
真空バルブ
1か月前
株式会社東芝
半導体装置
1か月前
株式会社東芝
半導体装置
1か月前
株式会社東芝
半導体装置
1か月前
株式会社東芝
半導体装置
1か月前
株式会社東芝
半導体装置
1か月前
株式会社東芝
半導体装置
1か月前
株式会社東芝
半導体装置
1か月前
株式会社東芝
半導体装置
1か月前
株式会社東芝
情報表示装置
28日前
株式会社東芝
静止誘導電器
10日前
株式会社東芝
電力変換装置
21日前
株式会社東芝
車両システム
6日前
株式会社東芝
静止誘導電器
8日前
株式会社東芝
配線支援装置
29日前
株式会社東芝
スイッチギヤ
7日前
株式会社東芝
電子計算機装置
29日前
株式会社東芝
光注入同期装置
1か月前
株式会社東芝
電池モジュール
20日前
株式会社東芝
粒子線治療装置
9日前
株式会社東芝
加速器システム
1か月前
株式会社東芝
磁気ディスク装置
1か月前
株式会社東芝
磁気ディスク装置
1か月前
株式会社東芝
磁気ディスク装置
1か月前
株式会社東芝
回転電機の回転子
28日前
株式会社東芝
X線厚み測定装置
2日前
株式会社東芝
空転・滑走学習装置
7日前
株式会社東芝
紙葉類処理システム
1か月前
続きを見る
他の特許を見る